履歴書の職歴欄の書き方・職種別記入ポイント

転職を考えた時、アルバイトや派遣、正社員と様々な仕事を経験していると職歴を書くのも大変ですよね。自分の経験を活かして分かりやすく書くにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは履歴書の職歴について職種別の記入例をご紹介します。派遣や教員などの公務員、アルバイトやパート、病院で働きたい方は是非参考にしてください。

履歴書の職歴欄の書き方・職種別記入ポイント

職種別に履歴書の職歴欄の書き方を解説

アルバイトや民間企業の正社員、公務員と様々な仕事を経験している場合、履歴書の職歴をどのように書いたらいいのか迷いますよね。多くの経験があるのですから職歴をうまくアピールできるように書き方を工夫してみましょう。今回は履歴書の職歴の書き方についてのポイントを職種別にまとめました。

パート・アルバイト経験を履歴書の職歴欄に書く際のポイント

パートやアルバイトは多くの人が経験していると思いますが、そもそも履歴書に書いていいのか迷うところではないでしょうか。パートやアルバイトの経験を書く場合のポイントをご紹介します。

バイトリーダーを務めるウェイターの男性

パートやアルバイト経験は履歴書の職歴欄に書いた方がいいの?

パートやアルバイトの経験は応募する職種によって書いた方がプラスになる場合もあります。書いた方が良い場合と書かなくても良い場合をご紹介します。

職歴を書いた方が良いケース

  • 再びパートやアルバイトに応募する場合
  • 一年以上長く勤めていた場合
  • 希望する職種と似た業種のアルバイトを経験した場合

職歴を書かない方が良いケース

  • 大学時代など学生の時に経験したアルバイトについて
  • あまりにも短期間で辞めた場合

希望する職種に関係するならアルバイト経験も良い印象を与えますので積極的にアピールしましょう。逆に新卒者の場合、学生時代に経験したアルバイトは書く必要がありません。

アルバイトやパートの履歴書の職歴欄の記入例

アルバイトやパート勤務を履歴書に書く時は、勤務した会社名とアルバイトやパートで入社したことを書きます。希望する職種に関係があれば、アルバイトやパートで担当した仕事内容も簡単に記入すると良いでしょう。

平成○年○月 株式会社A商会にアルバイトとして入社
       店舗にてインテリア雑貨の販売を行う。
平成○年○月 会社都合により退職

履歴書の職歴にアルバイト経験は書けるのか

派遣で勤めた職歴を履歴書に書く際のポイント

人材派遣会社に登録して様々な会社に勤めた場合、派遣先の企業だけを書くと短期間で転職したように見えて悪い印象を与えかねません。派遣社員として働いた企業が多くても、読みやすいよう工夫して書くと良い印象を残すことができます。

コピー機の使い方がわからない派遣社員

派遣の職歴の記入例

派遣会社から様々な会社へ派遣された場合、派遣会社に登録したことを書いて、その下に派遣先企業を書くと良いでしょう。いくつかの派遣会社に登録した場合や派遣会社の名前を書きたくない場合は派遣会社名を省略しても構いません。

記入例

平成○年○月 A派遣会社に派遣社員として登録し、以下の職務に従事
平成○年○月   B株式会社 総務部
平成○年○月   C商社 商品管理部門
平成○年○月 A派遣会社 契約期間満了にて退職

派遣先企業が多くて職歴が履歴書に書ききれない場合の記入例

短期間で様々な企業に派遣されたため、数が多くて履歴書に書ききれないという場合もあるでしょう。応募する企業に関係のないものは省略して書いたり、別に職務履歴書を作成して詳しく書いたりする方法もあります。

記入例

平成○年○月 人材派遣会社2社に登録し、経理事務として5社に勤務
       詳細は添付の職務経歴書に記載
平成○年○月 契約期間満了にて退職

履歴書の職歴の書き方と具体的な例文

公務員として働いた職歴を履歴書に書く際のポイント

公務員として働いた場合、会社ではないので「入社・退社」と書いていいのか迷いますよね。そんな時は「勤務・退職」「入職・退職」と書くのが良いでしょう。昔から使われてきた「奉職・退職」という言い方もありますがあまり普及していないようです。どちらかと言うと一般企業以外でもオールマイティーに使える「勤務・退職」「入職・退職」と書くことが多くなっています。

転職を考えている教員の男性

公務員の履歴書の職歴欄の記入例

公務員としての職歴を書くのは市役所や学校などに臨時で勤務したことのある方が大半かと思います。ここでは小学校に臨時教員として勤めた場合と、市役所の臨時職員として勤務した場合の書き方をご紹介します。

学校に勤めた場合の記入例

平成○年○月 A市立○○小学校 勤務(産休・育休補充講師)
平成○年○月 任期満了にて退職

市役所に勤めた場合の記入例

平成○年○月 A市役所 入職
       臨時職員として住民課にて勤務
平成○年○月 任期満了にて退職

病院に勤めた職歴を履歴書に書く際のポイント

病院も会社ではないですから「入社・退社」とは書かず「入職・退職」「勤務・退職」を使いましょう。途中で勤務する部署が変わった場合は「異動」と書きます。

頭を抱えて悩む病院の先生

病院勤務の履歴書の職歴欄の記入例

病院での仕事は、一般的に医師よりも看護師や医療事務が多いと思うのでこの2つを例にご紹介します。

医療事務の場合の記入例

平成○年○月 ○○病院に医療事務として勤務
平成○年○月 一身上の都合により退社

看護師の場合の記入例

平成○年○月 A大学付属A大学病院 入職 産婦人科に勤務
平成○年○月 小児科に異動
平成○年○月 一身上の都合により退職

履歴書の職歴が書ききれないときの対応

履歴書の職歴欄はいい印象を与えられるように工夫して書く

履歴書の職歴欄は、求人募集に応募する際に必ず必要な欄です。そのため、空白期間があるだけでもマイナスの印象を与えてしまいます。しかし、希望する職種に関係のないアルバイトや派遣の経験がある場合でも、何もしていないよりは書いた方が良いとされています。

職歴の書き方を工夫することで、より良い印象を与えることができます。まずは、職務内容を具体的に記載することが大切です。その際、どのような成果を挙げたのか、その結果どのような評価を受けたのかを示すと、採用担当者にとっても興味深い内容となります。

また、仕事内容や職場の雰囲気を表すキーワードを入れることも効果的です。例えば、チームワーク、コミュニケーション、リーダーシップなど、職場で大切にされる価値観を示すことで、採用担当者に印象づけることができます。

さらに、職歴を並べる順番にも注意が必要です。過去の職歴から最新の職歴に向けて並べるのが一般的ですが、その際には業種や職務内容が類似している職歴を近くにまとめると、採用担当者にとってもわかりやすい履歴書となります。

職歴欄以外でも、その他の項目において自分の強みをアピールすることで、職歴欄の印象を補完することもできます。自己PR欄では、今までの経験から得たスキルや成果を具体的に表現することで、自分自身の魅力をアピールすることができます。