清掃業の志望動機は「誠実さ」が大事!アピールするコツ・例文

清掃業の志望動機を作成することになった際、何を書けばいいのかわからない人もいますが、企業が選考の際に求める情報をしっかり入れることが大切です。清掃業の志望動機で欠かせないポイントを例文で具体的に確認してみましょう。

清掃業の志望動機は「誠実さ」が大事!アピールするコツ・例文

清掃業の志望動機は仕事を十分に理解したうえで考えよう

清掃業は需要が高いものの、人手不足が深刻化している業界で、売り手市場となっていると考えられます。しかし、だからと言って就活を適当にしても受かるというほど甘いものではありません。清掃業では、清掃業の特性に沿って選考・採用が進みますので、清掃業がどういうものか十分な理解のもとで志望動機を作る必要があります。

志望動機に何を書けばいいのかわからないという人もいますが、清掃業について正しく理解して、企業側の信頼を得ることができるような志望動機内容を考えていきましょう。

清掃業の志望動機を考える際のアピールポイント

清掃業の志望動機としてアピールしていい事柄と、志望動機にはふさわしくない事柄をそれぞれ紹介します。清掃業の志望動機でのアピールポイントを知って、企業に与える印象が良くなるような内容にしましょう。

「清掃に関する高い意識」「体力仕事がしたい」などは良いアピールポイント

ガッツポーズの清掃スタッフ

「清掃に関する高い意識」や「体力仕事がしたい」といったアピールポイントは、清掃業において非常に重要な要素です。清掃業は、体力を使うことが多く、また汚れやゴミなどを扱うため、高い衛生意識や安全意識が求められます。

清掃に関する高い意識をアピールすることで、掃除や清掃作業についての知識や技術、衛生面や安全面に対する意識が高いことをアピールすることができます。また、体力仕事がしたいというアピールポイントは、掃除や清掃作業に必要な体力を持っていることをアピールすることができます。

清掃業では、お客様や上司からの信頼を得るためにも、高い意識や体力、そして責任感やコミュニケーション能力が求められます。これらのアピールポイントを強調することで、採用担当者からの印象を良くすることができ、清掃業における自己PRにつながります。

「マイペースで働きたい」「簡単そう」などはふさわしくないアピールポイント

「簡単そう」はNG

清掃業はアルバイトやパートでも求人募集が多いため、アルバイトやパートなどと同じ感覚で志望動機を考えてしまうと社員としての採用は難しくなります。

契約社員や正社員としての採用を望むなら、清掃業の志望動機として、たとえば「自分のペースで働きたい」「仕事をすぐに覚えられそう」「とりあえず何か仕事をしないといけない状況である」というようなアピール内容は、ふさわしくありません。どれも自己本位の理由だからです。

アルバイトやパートスタッフならこのような志望動機でも構いませんが、社員は顧客に対して一定の質のサービスを提供する責任を背負っています。清掃業を含むサービス業の場合、自己本位な志望動機は、企業に与える印象が悪いため絶対に避けるべきです。

清掃業の志望動機を作成する時に意識すること

清掃業の志望動機を作成する時、どのようなことを意識すればいいのか、そのポイントについて紹介します。企業に熱意が伝わり、かつ分かりやすい書き方ができるよう心がけましょう。

どうして清掃業を選んだのか

数ある仕事の中から、「どうして清掃業を選んだのか」について、企業が納得できる答えを必ず用意しておきましょう。清掃業を行っている企業では「大変で、人がやりたがらない仕事」ということをよく理解していますので、適当な理由は通用しません。清掃業に対して、どのような魅力を感じているのかをポジティブにアピールしましょう。

どうして他の企業ではなく、その企業を選んだのか

どうして他の企業ではなく、その企業を選んだのか

清掃業と言っても他に多くの企業がある中で、一つの会社を選んで応募しているその理由についても述べるようにしましょう。企業理念や社員の仕事ぶり、従業員教育など、いろんな面から他の企業にはない魅力を探してみてください。そして、自分の仕事への期待といかにマッチしているかをアピールしましょう。

どのように働いていきたいのか

最後に、どのように働いていきたいのかをアピールします。清掃業は基本的に単調な仕事の繰り返しになりやすい職業ですが、だからこそしっかり先まで考えていることをアピールする必要があります。働き方やキャリアの積み方などをよく考えてアピールすることで、長くしっかり働いてくれるだろうと、企業から高い評価を得ることができます。

清掃業の志望動機を例文で確認しよう

ここで、清掃業の志望動機の例文を紹介します。3パターンの例文を見ながら、書き方を確認してみましょう。自分で清掃業の志望動機を考える際の参考にしてください。

清掃業の志望動機の例文1

清掃業の志望動機の例文1

私が貴社を志望したのは、お掃除が好きで、お掃除を仕事にしたいと思っていたからです。

私は週に3日は掃除機をかけ、そして週末には部屋中の拭き掃除をすることをひとり暮らしの3年間ずっと続けてきました。いつもきれいな状態の部屋を保てていると、気分も良いですし、何をしていても能率が良くなる気がします。清掃は地味ですが、私達の生活を精神面から盛り上げてくれる大事な仕事です。貴社はオフィスビルを中心とした清掃業を行っていて、私は貴社で清掃のお仕事をすることでビジネスマンの皆さんのお仕事に貢献できるのではないかと思い志望しました。

清掃業は体力仕事だと思いますが、今から体力作りを兼ねてジムにも通い出しています。健康管理に気を配りながら、より良い仕事ができればと思います。よろしくお願いします。

例文1のポイント

志望動機では、例文1のようにまず志望動機の核になる回答を冒頭にもってきて、以下に続く内容で肉付けしていきます。この例文では「掃除が好き」というのが一番の志望動機となっています。これだけで終わると志望動機としては良くても、社員として採用するにはやや不安が残ります。しかし、その後のエピソードで清掃への取り組みや考え方が伝えられており、単に「掃除が好き」なだけでなく「掃除の意味や効果」までよく考えていることがわかります。

企業の特性や仕事内容についてもある程度の理解があり、しっかり考えて準備していることが伝わりますので、良い印象をもってもらえるでしょう。

清掃業の志望動機の例文2

清掃業の志望動機の例文2

私が貴社を志望したのは、家から近くにあり、また勤務時間が早朝からなので午後の時間が有効に使えると思ったからです。

私は将来的に副業もできるようになりたいと考えており、そのための準備をする時間もしっかり確保できる仕事にしたいと思って就職活動をしています。様々な企業を見る中で御社が目に止まり、労働条件が自分の理想としている形だったので志望するに至りました。

私自身、掃除は好きですので、仕事にもしっかりフィットしてやっていけると思います。体力も自信がありますが、健康管理に気をつけながら働いていきたいです。よろしくお願いします。

例文2の改善点

清掃業では「しっかり仕事をしてくれそうな人」が好まれる傾向があります。例文2では志望動機として、「副業がしたい」「午後の時間を有効に使いたい」などが述べられていますが、この理由であれば清掃業でなければならないことはないはずです。

逆にこうした志望動機を述べたことで「副業」が能力や意識の高さを表さず、自己中心的な悪い印象になってしまう可能性があります。清掃の仕事が腰掛けのようになってしまい、かえって退職のリスクや健康を崩すリスクが増え、仕事を手抜きする原因になるのではないかと心配になってしまいます。

掃除が好きだ、体力があると後付けでアピールされても、この内容ではフォローになりません。自分が採用側の気持ちになってみて、志望動機を見直してみましょう。

清掃業の志望動機の例文3

清掃業の志望動機の例文3

私が貴社を志望するのは、徹底的な効率化が図られていて将来性を感じたからです。

貴社はホテルの清掃業が事業の多くを占めていますが、他の企業と比較した際に売上に対して従業員数が少ないと感じました。それはつまり、徹底的に効率化を行いながら清掃の仕事をしていることだと思いました。会社説明会の際に社員の方から少しお話を聞かせていただきましたが、積極的に新しい設備を導入したり、ノウハウが整理されているといったお話も伺えました。

今後は清掃業では外国人の従業員も多くなってくると思いますので、いかにしっかりノウハウを整備し、マニュアル化したり、また合理的に仕事ができるようにしたりするかはとても大切だと思います。私は学生時代に英語サークルでいつも外国人と対話していたので、外国人スタッフとの架け橋にもなれたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

例文3のポイント

清掃業の志望動機で、特に正社員を目指す人であれば意識の高さや業界の見通しなどはしっかりアピールしておくと良いでしょう。リーダーシップが取れることや、企業の事業を俯瞰的な視点で見ることができる人材は企業の幹部候補として非常に貴重です。清掃業では現場タイプの人は集まりやすいですが、リーダータイプの人は集まりにくい面があるため、その個性が目立って良い印象になります。

例文3では「企業の将来性」を効率化の観点から感じ、志望動機として述べています。売上高や従業員数という数字や、社員からの情報といった確かな情報から自分の志望動機を裏付けていますし、また今後の展望として外国人スタッフへの対応があることや、そこに自分が関わりたい旨を上手にアピールしています。

志望動機で語る「企業の将来性に惹かれた」で差別化を図るポイントと例文

清掃そのものに関する記述はほとんどありませんが、清掃業という仕事をしっかり考えていることがわかります。仕事についてしっかり考えることが、仕事の価値を感じていることになります。あえて清掃の仕事の好き嫌いや向き不向きなどについて述べなくとも、真剣に清掃業に取り組みたいと考えていることが伝わります。

清掃業の志望動機では「誠実さ」を伝えよう

窓ガラスの掃除をする男性

エントリーシートや履歴書に書いたり面接で話したりする時も、清掃業の志望動機では必ず「誠実さ」が伝わるように心がけましょう。清掃業は地味な仕事で、淡々と日々の業務を行うことが大切です。同じような仕事を毎日することが耐えられない人も多く、作業しているうちに仕事ぶりが悪くなっていくケースも少なくありません。だからこそ、清掃業では「誠実な人」を求められるのです。

誠実さの伝わる志望動機には、そこまで悪い内容はありません。言葉遣いや論理展開など色々と考えてしまいがちですが、まずは何より誠実さのある内容かどうかを軸に志望動機をセルフチェックしてみると良いでしょう。

誠実さは、「真面目さ」「ひたむきさ」「責任感がある」などいろんな表現ができます。いずれの言葉を使ったとしても「任された仕事をしっかり行ってくれるだろう」という期待が持てることが大切です。どんなに美辞麗句を用いて、能力の高さを見せるとしても、結局誠実でない人には難しいというのが清掃業の特徴でもあります。

企業にとっての志望動機の意味を考えてみよう

志望動機の意味

ここまで清掃業の志望動機について考えてきましたが、そもそも企業はどうして志望動機を応募者に問うのでしょうか。企業が志望動機を問うのは、採用のために必要な情報を集め、誰を雇うか判断することが目的となります。

採用に必要な情報の一つとして「一緒に会社で働きたい人か」が挙げられます。志望動機の内容から企業はそのことを見極めなければいけません。その前段階として、「本当にこの会社でこの仕事がしたいのか」という点をチェックしているのです。

志望動機は自分が思った「働きたい理由」ではありますが、仕事への熱意ややる気を感じ取ってもらい、一緒に働きたいと思えるような人格や行動特性の持ち主ということを企業に知ってもらう必要があります。自己満足の志望動機ではなく、企業に響くポイントをしっかり押さえながら考えましょう。

志望動機を考えるにあたっては自己分析と企業分析が必須

企業が求める志望動機を考えるためには、自己分析と企業分析が欠かせません。自己分析と企業分析を行うコツを見ていきましょう。そして、丁寧な自己分析と企業分析の結果を上手に志望動機へ落とし込むようにしてください。

自己分析ではその仕事の魅力や自分の能力が活かせる仕事を考える

自己分析では、自分がその業界や仕事に対してどのように魅力を感じているのか、また自分自身の個性や才能、能力を発揮するためのステージとしてどのような仕事が良いのかなどを考えてみましょう。さらに、自分のイメージだけではなく、客観的な意見を聞いてみたり、過去の自分の実績などを思い出したりして、「根拠のある」自己分析結果を基に考えをまとめましょう。

企業分析では取扱商品やサービスなどをしっかり調べる

企業分析は企業についてしっかりと調べることで、その中には企業の属する業界について調べることも含めて考えていきましょう。同じような商品・サービスを扱っている企業だとしても、詳細部分は違っていますので、企業ごとにしっかり調べて、自分に合っているのか、他の企業とはどのように違うのかを考えてみましょう。

清掃業の場合はより多くの情報収集が企業分析成功のカギ

特に清掃業においては、何がどのように違うのかは具体的にはわからないことも多いですし、清掃業以外の事業も行っているところも多いです。OB・OG訪問をするなど少しでも多く情報収集しましょう。曖昧な理解のままで企業について語ると、事実と違った場合に大変失礼となり、印象を損ねてしまいます。

清掃業の志望動機は丁寧な自己分析と企業分析から誠実さをアピールしよう

清掃業の志望動機

清掃業の志望動機では、自分が誠実に清掃業について取り組もうとしていることを上手にアピールしましょう。誠実さのない自己中心的でワガママな内容にならないように注意してください。自己分析と企業分析がしっかりできていてこそ、誠実さが表れる志望動機になりますので、自己分析や企業分析をきちんと行うことを忘れないようにしましょう。