ゼネコンの志望動機の書き方は具体性を持たせることがポイント

ゼネコンへの志望動機を作成する際には、ゼネコンのスケール感から大雑把なぼんやりした内容になりやすいため、しっかりとした企業研究により具体性を出すことが大切です。ゼネコンの志望動機をより効果的なアピールをするためのポイントをまとめて例文を交え紹介しています。

ゼネコンの志望動機の書き方は具体性を持たせることがポイント

ゼネコンの志望動機をうまく書きたい!

「ゼネコン」は「ゼネラル・コンストラクター(総合建設業)」として知られ、就活市場の中でも特に人気のある業界です。そのスケールの大きな仕事に、憧れを抱く人も多いでしょう。

それだけに、就活においては志望者も多く、競争も激しくなることは理解しておく必要があります。印象を大きく左右する志望動機は、少しでも評価されるものを作成しておくにこしたことはありません。ゼネコンを志望する学生の志望動機として、より評価されるにはどうしたらよいか考えてみましょう。

志望動機を作成する前にゼネコンの仕事を理解しよう

ゼネコンの仕事は、スケールも大きく、また幅も広いためになかなかその実態を把握したりイメージしたりすることが学生には難しい面があります。

ゼネコンは主に道路やダムなどの公共インフラや、ドーム施設や大型病院などの大型の建造物の建築や、大規模な宅地造成など、その仕事内容は様々です。大規模な仕事だけでなく、中小規模の仕事を請け負うこともあり、その場合は下請けの会社と協力しながら対応します。しかも、国内だけでなく海外で地域開発のための技術支援や実際の現場作業に関わることもあります。

ゼネコンの主な職種(設計・研究・施工管理・営業・管理)

ゼネコンでは、取引先など様々な関係者をつなぐ役割をする「営業」や、具体的に顧客の要望を建築物に落とし込むための「設計」、実際に現場を指揮して納期内に納品する「施工管理」、新しい商品や技術の開発に取り組む「研究開発」、経理や法務などの対応をする「管理部門」など、様々な職種があります。どのような仕事に自分が取り組みたいのかまで、しっかりとイメージを持っておくとより良い志望動機の作成に役立ちます。

ゼネコンの仕事内容とは?勤務体系や魅力と苦労

ゼネコンへの志望動機の例文

それでは、ゼネコンへの志望動機について例文を見ながらチェックしてみます。悪い例と良い例の例文を紹介しますので、それぞれ考えながらご覧ください。

悪い例

ゼネコンへの志望動機

私が貴社を志望したのは、ダムや河川・上下水道整備といった治水事業に強い関心を持ち、関われる仕事がしたいと考えているからです。

昔から「治水は国家の礎」と言ったりしますが、農業をするにも工業をするにも、水をどのように引き、活用できるようにするかは大切で、現代でもそれは変わりません。近年は予期せぬ災害も増えており、しっかりとしたインフラ整備は生活に安心をもたらす上でも必要不可欠だと感じます。台風の通過も多く、また雨季も抱える日本の治水技術は世界の最先端であり、世界で最も進んだ技術をもって人々の生活に貢献していきたく存じます。

こうした治水に関わる大きな仕事ができる貴社に非常に大きな魅力を感じるようになり、志望するに至りました。

この例はあまり良くない例になります。具体的な理由を挙げてみます。

志望動機については悪くはないのですが、少々印象が弱いです。「治水に関われる仕事」というのはかなり幅広く、必ずしもゼネコンでなくとも良いからです。志望動機ではその企業や業界で働きたいという意欲が明確に伝わるよう表現を工夫しましょう。

また、その後に続く話は自分の知識の披露に過ぎず、企業を志望する理由としてはあまり良いものではありません。「どうしてその企業で働きたいのか」は、応募者側が明確に表現すべきことであり、企業側が頑張って読み取るものではありませんので注意してください。

特にゼネコンではひとつの案件、ひとつの書類で大きな数字が動きますので、意思や意図が正確に伝わらないような表現力では、就職後に大きな不安を抱えることになりますのでネガティブな評価となってしまいます。

良い例

ゼネコンへの志望動機

私が貴社を志望したのは、私は治水工事に携わる仕事がしたいと考えており、御社はダムや河川工事などの治水事業に強みがある企業だからです。

私の幼い頃に、祖父の田舎で大雨から山崩れが起き、祖父の家も半分が土砂によって崩壊するという事故がありました。幸いにも家族は皆無事でしたが、その事故以来、自然の恵みである水と、人間の生活について深く考えて学ぶようになり、大学でも土木を勉強するようになりました。貴社は多くの一級河川の整備事業も手掛け、治水整備に対する高い技術力を持つ企業であることに魅力を感じています。

予測できない水害も毎年のように起こる中、私は日本のダムや河川の整備を通じてより安心して自然と人間が共生できる国づくりをしたいと考えており、貴社でなら私の願う仕事ができると考えて志望しました。

ダム建設という志望動機を明確にする男性のイラスト

この例では、より治水に関する志望動機が明確に語られているのがポイントです。自分や家族の体験から治水工事に対する思い入れを伝え、その中で自分が勉強してきたこともアピールしています。

また、最後に自分が仕事を通して何をしたいのかというビジョンについても語り、そのビジョンがその企業で実現できるということを企業を志望する動機にしています。論旨が明快でわかりやすいアピールとなっており、意欲の高さも感じさせます。

余談ですが、相手の企業を指す場合、書類の場合は「貴社」、面接などの口頭の場合は「御社」と使い分けるのがマナーとなっています。

良い例2

ゼネコンへの志望動機

私が貴社を志望する理由は、道路開発によって地方の発展に貢献したいと考えているからです。

高速道路建設をバラマキと非難する人もいますが、高速道路が通ることによって地域の開発が進み、過疎が進んでいた地域が蘇った例は枚挙に暇がありません。私の地元もそういった地域のひとつでした。地域が目に見えて活性化し、発展していくことが地元住民にとってどれほど嬉しかったでしょうか。

貴社は数あるゼネコン企業の中でも、特に道路、高速道路の建設に強い特徴があり、政府や自治体からも大きな案件を多く受注しています。私のやりたい仕事が貴社でならできますし、私も貴社の中で様々なプロジェクトに関わり、国内外の様々な地方の開発ならびに貴社の発展に貢献できたらと考えます。よろしくお願いします。

道路建設を特徴とする企業へ道路建設志望を訴える女性のイラスト

ゼネコンの中には道路を中心に扱っている企業もあります。企業の持つ特徴を前面に押し出した志望動機は明快な内容になりやすいです。自分が志望する企業の特徴をよく考えて志望動機の参考にしましょう。

この例では、仕事に求めるビジョンと企業の特徴がマッチしていることに加え、「自身が企業の中でどのような働きをして貢献したいのか」を示しているのが特徴的です。企業に入りたいという気持ちだけでなく、入った後にどのような仕事をしていきたいのかまで考えられていると、地に足が着いた印象を与えることができます。

ゼネコンの志望動機作成のポイント

ゼネコンの志望動機作成のポイントについて確認してみましょう。志望動機を書く時は、気にかけたい4つのポイントを意識してみてください。

ゼネコン志望動機作成4つのポイントのイラスト

1.ビジネス文書の形式を踏まえる

ビジネス文書の形式、ビジネスマナーを踏まえて志望動機を作成することを意識しましょう。ゼネコンの仕事では、ただ打ち合わせをしたり現場を監督するだけでなく、多くの資料を読みこなし、多くの資料を作成することになります。そのため、ビジネスマナーに則ったわかりやすい文書の作成は必要不可欠となります。志望動機では、結論を前に持ってくることを特に意識しましょう。

2.業界に魅力を感じていることを伝える

志望動機では、どうして数ある仕事の中からその業界を考えているのかをしっかりと表明することが大切です。本人の希望する仕事の根幹をなす部分であり、企業側も応募者のビジョンの実現や仕事への志望の本気度などを考える上で大切な情報になります。

3.その企業に魅力を感じていることを伝える

数あるゼネコンの中でもその企業を選んだ理由もしっかり伝えるべき項目です。基本的にゼネコンは幅広い仕事をしていますが、その中でも企業によって得意・不得意がありますし、また企業理念や事業展開などには大きく違いがあります。ひとつひとつの企業についてよく調べて、その上で自分に合った企業を探したり、その理由を考えることが大切です。

4.自分が企業にアピールできることを盛り込む

志望動機は業界や企業に感じている魅力をアピールできれば良いのですが、「自己分析をした結果自分を活かせる場がゼネコンだと考えた」というアピールができるとなお印象が深まります。このアピールでは、具体的に「リーダーシップがある」「大学で土木を学んだ」など、活躍のイメージがわくように具体的な内容を入れるようにしましょう。

ゼネコンへの志望動機は具体性を大事にして書こう

ゼネコンはその仕事の範囲も非常に広く、また仕事のスケールが大きいためについつい大雑把な理解や表現になってしまいがちです。しかし、大雑把なイメージのまま志望動機を作成してしまうと、ぼんやりした内容になりますので注意しましょう。

道路の設計に携わりたいことを具体的にアピールする女性のイラスト

ゼネコンへの志望動機は、具体性を出すことが大事です。そのためには、企業研究を行うことや、実際にどのようなものがその企業で作られているのかを目で見て考えることが有効です。面倒に思わず、丁寧に情報収集をするところから始めましょう。