警備会社の志望動機は適当に書いてはいけない
最近は様々な事件が増えていることやホームセキュリティを導入する家庭も増加していることもあって、警備会社は身近なものになりつつあります。就職活動中の学生にも、警備会社は人気のある業界として注目され始めています。
警備会社は人手不足で売り手市場と誤解されがちですが、昨今のニーズからしっかりした人材が求められているため、志望動機を適当に書いているようでは内定を得ることはできません。企業に安心感を与えるような、誠実さの見える志望動機を作成しましょう。
警備会社の志望動機作成のポイント
警備会社の志望動機は、どのような点をおさえながら考えるといいのでしょうか警備会社への志望動機を作成する際に、気をつけるべき3つのポイントを確認しておきましょう。
なぜ警備会社を選んだのかを考える
就職先として考えられる企業はたくさんありますが、どうしてその中から警備会社を選んだのかその理由について考えてみましょう。「自分の自慢の体力を活かせる」「財産を守るという仕事に社会的な価値を感じる」などポジティブな理由が出てくることが望ましいです。
なぜその企業を選んだのかを考える
警備会社も大小様々なものがありますが、どうしてその企業を選んだのかも触れておきましょう。「自分の地元エリアで、地域社会に貢献できるから」「空港警備という特殊な環境での仕事は、他の警備会社にはない対応力や語学力が求められるチャレンジングな仕事だと思った」「企業理念の○○という内容に強く共感できた」など、企業の特徴と絡めた理由を述べるようにします。
警備会社に向けたアピールを入れる
警備会社で働く人には様々な能力や性格が求められますが、自分がウリにしていきたいものをアピールすることによって、他の応募者と差別化できます。「真面目な性格」「健康である」「体力に自信がある」「忍耐力がある」「コミュニケーション能力が高い」など、警備会社が好む特徴がありますので、そういったものがあれば志望動機のエピソードの中で軽く触れておくと評価につながるかもしれません。また、警備に関係する資格などもアピール材料の1つになります。
警備会社の志望動機の基本構成
警備会社の志望動機を考える際、知っておきたい一般的な構成があります。この構成は警備会社の志望動機に限らず、他の企業に対する志望動機に当てはめることもできるので、以下の構成を参考に定番の型を覚えておきましょう。
最初に志望動機の核心に触れる
ビジネスの世界では、わかりやすさが非常に大事とされています。そのため、質問や設問に対しては、まずは答えを伝えるのがマナーとなっていますから、志望動機を聞かれたら志望動機を答えましょう。最初に核心となる答えが分かると、採用担当者の理解度も高まります。この時、軽い回答に聞こえないよう、簡単にまとめすぎず、伝えたいことが十分に伝わるボリュームで回答しましょう。
次に具体的なエピソードを伝える
志望動機を最初に伝えたら、続けてその裏付けになるエピソードを伝えて補足していきます。体験談などを盛り込むと、他の応募者には出せないオリジナリティのある内容となります。警備会社の志望動機では誠実さが重視されるので、自分の誠実さをアピールできるような具体的なエピソードを伝えられるように工夫しましょう。
最後に「まとめ」と「抱負」を伝える
最後に、志望動機の内容をまとめたあと、入社後の抱負などを伝えましょう。この時、自分の長所や採用した場合のメリットになるような内容もアピールしておくと良いでしょう。あくまで志望動機ですので、最後のこの部分が長くなりすぎると、企業側に与える印象が悪くなりますので注意してください。
警備会社の志望動機の例文
ここで、警備会社の志望動機の例文を紹介します。警備会社の志望動機を書く時の細かなポイントも併せて見ていきましょう。警備会社への就職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
警備会社の志望動機の例文1
警備会社の志望動機の例文1
私が貴社を志望したのは、体力に自信があり、体力を活かせる仕事がしたいと思ったからです。
小学校、中学校と柔道をしてきて、高校からはラグビーをずっとしてきました。体力だけでなく、チームでプレーする競技の中で連携についても学んできました。警備の仕事は、顧客の財産や安全を守る重要な仕事です。危険を事前に察知し、未然に潰せるようなディフェンスができればと思っています。
昔から生真面目な性格で、不器用なところもありますが、責任感をもって現場の安全を守っていきたいと思っています。よろしくお願いします。
就活生が考える志望動機で多く見られるのが、この例文1のような志望動機です。これは「具体性のない志望動機」になっているのが分かるでしょうか。
「具体性がない」と感じる理由は、志望動機に関して具体的なことが説明されておらず、「体力がある」というアピールで終わっていて、警備会社の仕事についても一般的で漠然とした理解のままに話しているためです。また、語尾に「思います」が多いのも気になるところです。
最後のアピールの部分で「不器用なところもありますが」と謙遜していますが、アピールの中で謙遜する必要はありません。ネガティブな部分を伝えるなら、よりポジティブな情報を一つでも多く伝えた方が企業側は採用しやすくなります。企業が求めているアピール内容をよく考えて、具体的な内容に修正しましょう。
警備会社の志望動機の例文2
警備会社の志望動機の例文2
私が貴社を志望したのは、地域に陰ながら貢献している企業だからです。
私は失礼ながら、貴社のことは就活を始めるまで知りませんでした。合同説明会の際に貴社の説明を聞き、その後地元の町を歩いてみたら貴社が警備している施設が非常に多いことに気づきました。配置されている警備員や待機している警備員たちによって、地元が安全に守られているということを知り、驚きました。貢献というと派手なことばかりを考えてしまいますが、平和な日常のために陰で働き、トラブルを予防したり迅速に処理したりしていることの方がずっと素晴らしいと思いました。地域のためになる仕事がしたいと考えていたこともあり、貴社に強い魅力を感じました。
私はずっと水泳をしてきたので体力には自信があります。地域の人々が安心して毎日を過ごせるよう努力していきたいです。よろしくお願いします。
警備会社の志望動機の中で、良い印象を持ってもらいやすいフレーズのひとつが「貢献」です。警備会社はプラスの価値を与えるよりも、マイナスが生じるのを防ぐという役回りですので、どうしても目立たない部分があります。だからこそ、その働きや貢献に目を向けてくれる人や、社会に貢献したいという意欲のある人は共感を得やすく、良い印象を持ってもらいやすいです。
この例文は志望動機も明快で、エピソードも自分の経験から話されていて説得力があります。特別に強いアピールは無くとも、誠実な人柄が伝わって評価されるでしょう。
警備会社の志望動機の例文3
警備会社の志望動機の例文3
私が貴社を志望した理由は、セキュリティサービスのトップ企業として、先進性と将来性があると感じたからです。
最近は、様々なイベントが日々行われていますが、その中でファンや取り巻きによって主役がケガをする事件も多く生じています。また、子供や高齢者に対する事件も多くなっています。私はこうした事件に胸を痛めており、警備会社で働いてこうした事件を少なくすることに貢献したいと思っていました。貴社は多くの拠点を持つホームセキュリティの大手であると共に、施設警護や要人警護など総合セキュリティサービスを展開しています。セキュリティはネットワークが重要ですので、規模は力であり信頼に繋がります。技術開発力も高く、最新技術を積極的に導入したセキュリティサービスを展開している点でも安心感を得られ、将来性を感じています。
私は大学時代の専攻は無線技術でした。体力に加えて、情報ネットワークを使って顧客とその財産の安全を守るために貢献していきたいです。
この例文の志望動機では、先進性や将来性を志望動機として挙げています。これだけになると浅い内容になってしまいますが、その後のエピソードが具体的で、また警備という仕事を様々な視点から考えていることがわかりますので、先進性や将来性という言葉にも説得力が出てきます。
警備会社では体力をアピールする人が多いのですが、ここではあえて体力ではなく無線技術をアピールしているのもユニークです。相互連絡や非常時の連絡はインターネットをはじめとした様々なネットワークで行われているため、ひとつの武器になる可能性があります。この志望動機内容は、他の応募者との差別化を特に意識した例と言えるでしょう。
警備会社の志望動機は仕事に対しての誠実さが伝わるものにしよう
警備会社においては、クライアントや利用者の安全・安心を守ることが求められるため、仕事に対する誠実さは非常に重要な要素です。志望動機では、自分自身がどのような誠実さを持っているかを具体的にアピールすることが大切です。たとえば、過去の職務経験で誠実さが求められた経験や、自分自身がどのような考え方を持っているかを述べることが有効です。また、警備会社に求められる能力やスキルについても調べ、自分自身がそれにどの程度適しているかを示すことも重要です。
そもそも企業はどうして就活生に志望動機を尋ねるのか
どうしてどの企業も採用試験の際に、エントリーシートや履歴書、面接の中で志望動機を尋ねてくるのでしょうか。企業が志望動機を聞く理由には、大きく分けて次の2つがあります。
- 本当にこの仕事をしたいのか知りたいから
- 応募者の人間性を見たいから
志望動機でこれらをチェックすることで、「この会社で一緒に働きたい人材か」を判断したいと思っているのです。志望動機は「自分が企業に入りたい理由」であるため、自分の視点から考えて作成してしまいやすいのですが、企業が見たいと思っている点や評価するためのポイントがありますので、それを把握した上で企業側が求める内容を用意しておくべきです。
企業から評価される志望動機を考えるといっても、嘘をついてまで書く必要はありません。自分考える志望動機を企業の求めるものと無理なくマッチングさせたうえで、さらに掘り下げて作り込んでいきましょう。
企業が高く評価する志望動機のポイント
一般的に、企業から見て高く評価される志望動機のポイントがありますので、そのポイントをしっかり意識して志望動機を考えましょう。志望動機を考える際に、頭に入れておきたい3つのポイントを紹介します。
十分な企業研究ができているか
自分が多少知っている業界や企業であるほど企業研究を疎かにしてしまいがちですが、曖昧な理解や不十分な理解、また誤解があれば企業はすぐに分かります。企業研究が十分にできている人は、志望動機でも企業が力を入れている点や、特徴として自負している部分をしっかり挙げることができるので、企業からも良い印象を持ってもらえます。
人物像が見える志望動機になっているか
志望動機を伝えようとする際に、その志望動機が客観的な情報ばかりで構成されていることがあります。こうした志望動機は、企業に入りたいと考えた理由としては十分かもしれませんが、企業側から見ればいかにも一般的で面白みがなく、応募者の人物像が見えにくい志望動機です。客観的な情報に加えて、応募者個人の人物像が伺えるようなエピソードなどがあると真実味があり、企業も評価もしやすくなります。
採用するメリットが分かりやすいか
新卒者の場合、さほど実務能力が問われることはありませんが、志望動機に採用のメリットを感じさせるような内容があると、企業も採用しやすくなるでしょう。「英語ができるので外国人対応も可能」「子供の頃から空手をしてきた」など、警備会社にとってメリットのある特徴があれば、志望動機にさり気なく織り交ぜていくと良いアピールができます。
警備会社の志望動機は誠実さのアピールと具体性がカギ
警備会社の志望動機は、漠然とした理解で仕事への意識が低い内容にならないように注意しなくてはなりません。警備会社での仕事は信用が求められるからこそ、企業についてきちんと調べたり、警備の仕事に対する意欲や理解を見せたりするなど誠実さをアピールすることが大切になります。
さらに具体的な内容の志望動機になっているかどうかという点も、企業や仕事に対する誠実さの重要なバロメーターになりますので、具体性があるか志望動機を何度もチェックしてみましょう。
参考:マークフロンティア