履歴書に職歴が書ききれないときの対処法と正しい書き方
転職回数が多い場合や、アルバイト・派遣など雇用形態が複数にわたる場合、履歴書の職歴欄に書ききれないことがあります。職歴は原則としてすべて記載するのが基本で、省略すると経歴詐称につながるリスクがあります。とはいえ、スペースには限りがあるため、書き方を工夫することでスリム化が可能です。本記事では、職歴の基本的な書き方から、書ききれない場合の具体的な対処法まで解説します。
基本的な履歴書の職歴の書き方
職歴欄には、これまで在籍した会社の入社・退職の年月を記載します。会社名は略さず正式名称で書き、現在も在籍中であれば「現在に至る」または「在職中」と記載します。
退職理由の書き方は以下が一般的です。
- 自己都合退職の場合:「一身上の都合により退社」
- 会社都合退職の場合:「会社都合により退社」
- 契約社員・派遣社員の場合:「契約期間満了により退社」
職歴欄は入社・退職の事実のみを記載する欄です。携わった業務内容や役職・実績などの詳細は、別途「職務経歴書」に記載します。
現在に至るを使用する場合の書き方例:
- 20○○年 4月 株式会社○○工業 入社
- 現在に至る
在職中を使用する場合の書き方例:
- 20○○年 4月 株式会社○○工業 入社
- 20○○年 1月 株式会社○○工業 在職中
履歴書の職歴欄にはアルバイト・パートも書く場合がある
正社員としての職歴がある場合、アルバイト・パートの経験は省略しても問題ありません。一方、卒業後や離職中にアルバイト・パートのみで働いていた期間がある場合は、職歴として記載しましょう。省略するとキャリアに空白期間が生じ、採用担当者に不審を持たれる原因になります。
アルバイト・パートとして記載する場合は、正社員と区別できるよう雇用形態を明示します。
- 20○○年 4月 株式会社○○工業 入社(アルバイト)
- 20○○年 4月 株式会社○○工業 一身上の都合により退社
同じような職種のアルバイトが複数ある場合は、「接客業のアルバイトを2社勤務」などとまとめて記載することも可能です。
履歴書の職歴欄には派遣社員の経験も書く
派遣社員として働いていた場合、雇用契約は派遣元(派遣会社)と結んでいるため、派遣元の会社名を職歴欄に記載するのが基本です。
派遣元が明確な場合の書き方例:
- 20○○年 4月 株式会社○○に派遣登録し、以下の業務に従事
- 株式会社△△ デザイナー事業部
- □□株式会社 インターネット事業部
- 20○○年 3月 契約期間満了により退社
派遣先のみ記載する場合の書き方例:
- 20○○年 4月 株式会社△△ 派遣社員として勤務
- 20○○年 3月 契約期間満了により退社
いずれの場合も、採用担当者が雇用形態を正確に把握できるよう、「派遣社員として」の文言を明記しましょう。業務の詳細は職務経歴書に記載します。
履歴書に職歴が書ききれない場合の6つの対処法
職歴が多く履歴書の欄に収まりきらない場合、以下の方法を組み合わせて対処しましょう。職歴を勝手に省略するのは経歴詐称につながるため厳禁です。
上のチェッカーで確認した対処法を、以下で詳しく解説します。
①学歴の記載を高校入学から始める
転職活動の場合、小学校・中学校の学歴は省略しても問題ありません。高等学校入学から最終学歴の卒業まで記載するだけで、数行分のスペースを確保できます。
②入社・退職を1行にまとめる
通常は入社と退職を2行に分けますが、スペースが不足する場合は「○○株式会社 入社(20XX年3月 退職)」のように1行に収めてもマナー違反にはなりません。
③「現在に至る」と「以上」を1行にまとめる
通常は別の行に書きますが、「現在に至る 以上」と同じ行にまとめることで1行節約できます。
④職歴欄は入社・退職の事実のみに絞る
部署名・業務内容・配属先・役職などの詳細記載は、職歴欄に書く義務はありません。これらを省いて会社名と入退社年月だけにすることで、大幅にスペースを節約できます。詳細は職務経歴書に記載します。
⑤職務経歴書に残りの職歴をまとめる
書ける部分まで履歴書に記載し、末尾に「詳細は職務経歴書に記載」と一文添えます。残りの職歴は職務経歴書に記載しましょう。履歴書を2枚に分けるのは誤りです。提出する書類は「履歴書」と「職務経歴書」の2点セットです。
⑥職歴欄が広いフォーマットを使う
転職者向けの市販履歴書は職歴欄が多く設けられています。また、WordやExcelのテンプレートを使えば職歴欄を自由にカスタマイズして最適なレイアウトを作ることもできます。
履歴書に職歴が書ききれない事態を防ぐには事前の下書きが重要
いきなり履歴書の本書きを始めると、途中でスペースが足りなくなって書き直しが発生することがあります。時間のロスを防ぐためにも、本書きの前に必ず下書きをする習慣をつけましょう。
下書きの手順は次のとおりです。
- 過去に在籍した会社を在籍期間・入退社年月と合わせてすべてリストアップする
- 使用する履歴書の職歴欄の行数を確認する
- ①で洗い出した情報が職歴欄に収まるか確認し、収まらない場合は上記の対処法を組み合わせて調整する
- 下書きの内容が確定したら本書きに進む
下書きの段階で職歴欄のレイアウトを確定させておくと、本書き時の書き損じも防げます。また、過去の職歴を洗い出す過程で自分のキャリアの棚卸しができ、職務経歴書や面接での自己PRの整理にも役立ちます。
提出期限に余裕を持って準備を始めることが、質の高い応募書類を作る最大のコツです。





















