履歴書の扶養家族と配偶者欄の書き方 ケース別の記入例と注意点を解説

履歴書の扶養家族の人数の数え方・配偶者の有無の判断基準・配偶者の扶養義務の「有」「無」「未記入」の使い分けを解説。同棲は配偶者「有」ではないことや、厚労省の新様式から扶養欄が削除された経緯も説明。状況別の記入確認ガイド付きです。

履歴書の扶養家族と配偶者欄の書き方 ケース別の記入例と注意点を解説

履歴書の扶養家族・配偶者欄の正しい書き方 ケース別に解説

履歴書の「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者の有無」「配偶者の扶養義務」の3つの欄は、書き方を間違えやすく迷う方が多い項目です。これらの情報は採用担当者が家族手当・社会保険手続き・各種税控除の算出に使う重要なデータであるため、正確に記入することが大切です。

なお、厚生労働省は令和3年4月に新たな履歴書の様式例を発表しており、「配偶者」「扶養家族数」「配偶者の扶養義務」の記入欄が新様式から削除されています。ただし従来様式の履歴書を使用する場合や企業から記入を求められる場合は今後も正確な記入が必要です。この記事では、従来型の履歴書で求められた際の書き方を解説します。

扶養家族数(配偶者を除く)の数え方と書き方

「扶養家族数」の欄には、自分が生活費を主に負担している家族の人数を、配偶者を除いて記入します。単に同居しているだけでは扶養家族に含まれません。また、75歳以上の方は健康保険上の被扶養者となれないため、扶養家族数には含めないよう注意が必要です。

具体的なケース別の記入例は以下の通りです。

状況 扶養家族数
独身・同棲なし・扶養家族なし 0人
夫婦(配偶者が専業主婦・主夫)・子供なし 0人(配偶者は除くため)
夫婦(配偶者が専業主婦・主夫)・子供1人 1人
夫婦(配偶者が専業主婦・主夫)・子供2人 2人
夫婦・子供2人・仕送りで扶養している別居の母(74歳以下) 3人
共働き夫婦・子供なし(配偶者が自分の収入で社会保険に加入) 0人

別居している親族(親・兄弟など)でも、主な生活費を自分が仕送りして生計を共にしている場合は扶養家族に含められます。

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配偶者の扶養義務の書き方

「配偶者の扶養義務」欄は、配偶者を経済的に扶養しているかどうかを示す欄です。

状況 記入
配偶者が専業主婦・主夫(収入なし)
配偶者の年収が130万円未満で社会保険の扶養に入っている
共働きで配偶者が年収130万円以上・自身で社会保険に加入している
独身(配偶者なし) 未記入

「配偶者の扶養義務」欄は配偶者に関する欄です。独身で配偶者がいない方は「無」に丸をつけるのではなく未記入にしてください。「無」は「配偶者はいるが扶養義務はない」という意味になるため、混同しないよう注意しましょう。

配偶者の有無の書き方 同棲・事実婚の場合は注意が必要

「配偶者の有無」欄は、戸籍上(法律上)の婚姻関係があるかどうかを記入します。

  • 婚姻届を提出して入籍している → 「有」
  • 独身(婚約中・離婚協議中でも、提出時点で入籍していない) → 「無」

元記事では「同棲していれば配偶者『有』と書ける」と説明されていましたが、これは誤りです。履歴書の「配偶者」欄は基本的に戸籍上の配偶者(法律婚)を指すため、婚姻届を提出していない事実婚や同棲中のパートナーがいる場合でも、配偶者欄は「無」とするのが基本ルールです。

事実婚・内縁関係の場合は以下の点を押さえておきましょう。

  • 税法上は配偶者とみなされないため配偶者控除などの税制優遇は受けられない
  • 社会保険上は事実婚を証明(住民票等)できれば扶養に入れる場合がある
  • 事実婚のパートナーを扶養に入れたい場合は「配偶者」欄を「無」にした上で、備考欄や面接・入社手続き時に事実婚の旨を伝えるのがスムーズ
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自分の状況に合った記入内容を以下のガイドで確認してみましょう。

📋 扶養・配偶者欄 記入内容かんたん確認ガイド

自分の状況に近いものを選んでください。3つの欄の記入例を表示します。

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未婚・同棲なし・扶養家族もいない場合(学生・独身者の多くが該当)の書き方をまとめます。

  • 扶養家族数:0人
  • 配偶者の扶養義務:未記入(空白)
  • 配偶者の有無:

「配偶者の扶養義務」欄を「無」にしてしまうミスが多いため注意してください。この欄は配偶者がいる場合のみ記入する欄です。配偶者がいない方は空白にするのが正しい書き方です。

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履歴書の扶養家族・配偶者欄は正確に記入することが大切

3つの欄をまとめると、「扶養家族数」は配偶者を除いた人数・「配偶者の有無」は戸籍上の婚姻関係の有無・「配偶者の扶養義務」は配偶者を扶養しているかどうか(配偶者がいない場合は未記入)です。

これらの情報は採用可否に直接影響するものではなく、入社後の社会保険や税務手続きのために必要な情報です。正確に記入することで、手続きがスムーズになり、家族手当なども正しく受けられます。迷った場合はこの記事の表や状況別ガイドを参考にしてください。