履歴書の交通機関と通勤時間の正しい書き方

交通機関と通勤時間は履歴書の大切な項目です。採用担当者も応募者がどの位で会社に着くのか、おおまかな時間を知りたいのです。車や徒歩や自転車や原付、公共機関の電車でバスなど通勤手段の書き方や通勤時間の計算方法を解説。採用担当者に通勤時間の長さについて聞かれたときのプラスイメージになる返答例も紹介します。

履歴書の交通機関と通勤時間の正しい書き方

履歴書には正しい通勤時間、交通機関を書くことがマナー

履歴書を書くときに、自宅から会社までどの位の時間がかかるのか、通勤時間を書く欄があります。意外と見落としがちですが、企業の採用担当者にとっては重要な項目になります。例えば通勤時間が短く自宅から会社まで徒歩圏内の方と、電車通勤で自宅から片道2時間掛かる方を比べると、明らかに会社から近く通勤時間が短い応募者を採用します。このように同じ知識や経験を持った応募者が採用試験を受けに来た場合は通勤時間なども合否に考慮されます。正しい通勤時間の書き方、交通機関の書き方を解説します。

履歴書に交通機関を正しく書く理由は通勤時間を知りたいから

交通機関を正しく書く理由は、採用担当者が応募者の通勤時間をある程度把握したいからです。そのため履歴書には正しい時間を書く必要があります。ではなぜ把握したいのでしょうか。通勤時間がわかると応募者を採用した場合の交通費が計算できます。企業としては人件費も考慮に入れたい訳です。

都会を走る電車と駅のホーム

その他にも通勤時間から解ることがあります。それは応募者があまりにも通勤時間が掛かるようでは業務に支障がでるのではないか、ということです。通勤時間が長いと睡眠時間も、それだけ少なくなります。

睡眠時間が不足すると仕事中に寝られる、遅刻が多くなる、このような事態も想像できるので企業としてはマイナス要素でしかありません。また、睡眠不足はストレス耐性を低くしてしまいます。せっかく採用して教育した社員が人間関係などのストレスが原因で退社された場合は企業の損失は計り知れないでしょう。

そのためにも正しい通勤時間、交通機関を履歴書に書く必要があるのです。しかし通勤時間が長いからといって必ずしも不採用になるとは限りません。面接試験でしっかりと対策を述べることで採用担当者を納得させましょう。

交通機関と通勤時間の長さを聞かれたらプラスのイメージで答える

採用担当者に交通機関や通勤時間の長さについて聞かれた場合はどのように答えて納得させれば良いのでしょうか。納得させる方法は難しく考える必要はありません。

応募者の上手い返答に喜ぶ面接官

実績で答える

「以前勤めていた会社の通勤時間も同様でしたが、業務に支障をきたしたことはありません。」

考え方を変え答える

「通勤時間を利用して御社で有用な資格取得の時間に充てられるので問題ありません。」

転居の意思を伝える

「御社に採用された際は徒歩圏内、もしくは公共の交通機関で30分圏内のところへ転居を考えています。」

このような切り替えしをすると通勤時間のマイナスイメージがプラスへと変換されます。考え方、答え方一つで通勤時間の長さの悪いイメージを変えることができます。

通勤に使う交通機関を履歴書に書く時はなるべく公共のものを書く

履歴書の通勤時間の欄は見落としがちですが、必ず書きましょう。書く時に注意することは必ず交通機関も書く事。徒歩圏内で通勤出来る方は「徒歩通勤」、バスで通勤する方は「バス通勤」、電車で通勤する方は「電車通勤」と書きます

誰もいない電車の社内とつり革

路線名など詳しい情報は面接時に質問されたら答えれば良いです。採用担当者は最寄り駅や使う路線など考慮に入れません。あくまで「会社に通勤するために掛かる時間」を知りたいのです。

また、交通機関を書く時はなるべく「自転車」、「自動二輪車」、「原動機付自転車」、「自家用車」などは控えましょう。これらの乗り物は事故が起きやすいため採用担当者にとってはあまり好まれません。会社によって通勤手段は必ず公共の交通機関を使うよう促している企業もあるほどです。

通勤中の万が一の事故で会社が不利益をこうむる可能性のある交通手段を書くのはなるべく避けましょう。どうしても公共機関以外の通勤手段を選択する必要があるときは、面接時に話をすれば問題ないでしょう。

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履歴書の通勤時間の欄は片道の時間を5分単位で書く

通勤時間を書くときは自宅から会社に到着するまでの片道の時間を5分単位で書きます。「53分」「34分」などの端数は書かないようにしましょう。採用担当者はおおまかな時間を把握する必要があります。そのため端数を細かく書かれても見難くなってしまいます

ペンを持って書き方を教わる女性

通勤時間には交通機関で移動する時間や待ち時間も含まれます。電車で通勤する場合の例を紹介します。

  1. 自宅から最寄り駅まで10分
  2. 電車が来るまで7分
  3. 電車の移動時間が20分
  4. 会社の最寄り駅から会社まで7分

上記の例から通勤時間を算出すると10分+7分+20分+7分で合計「34分」となります。これを5分単位で計算して履歴書に書く時は以下のように書きましょう。

  • 35分
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履歴書に書く自宅から会社までの交通機関を使った通勤時間の計算方法

通勤時間を計るためには実際に移動してみると良いでしょう。しかし時間もお金も掛けて採用試験を受ける会社に行くのも面倒です。そこでインターネットを活用します。

電卓で通勤時間を計算する女性

インターネットには自宅から会社までの住所を入れると交通機関を含めた通勤時間を教えてくれるウェブサイトがあります。特におすすめなのが以下の2サイトです。

Googleマップ

車、電車・バス、徒歩、自転車を使ったルートが選択できるので、どのような交通手段を選択しても対応できます。地図からルートを選択できるので直感的な操作が可能です。パソコンに慣れていない方でも簡単に通勤時間を調べることができます。

Yahoo!路線情報

公共の交通機関を指定してルートを調べることができます。こちらは徒歩や自転車のルートが無いのですが、公共機関の詳細なルートを調べることができます。通勤時間だけでなく、どのような経路で会社に向かえば良いのか分るのが特徴です。

この2つは普段インターネットを使う方にとっては当たり前のウェブサイトです。いずれのサイトも一長一短なので自分の使いやすいサイトを選択して通勤時間を計りましょう

履歴書の通勤時間を書くときの6つのコツ

履歴書には交通機関と通勤時間を忘れずに記入しましょう

履歴書には、自分が通勤する時間と方法を書くことが必要です。応募者の中には、この項目を省略することがあるかもしれませんが、それは避けるべきです。採用担当者は、通勤時間と交通手段について情報を知ることで、採用後の勤務態度や継続性に影響を受ける可能性があります。また、履歴書の最終チェック時にも、この項目が漏れていないか確認するようにしましょう。