転職と年齢の関係・今や限界説は無いも同然

転職限界年齢は男女ともに30代だと言われていましたが、それも終身雇用が当たり前だった昔の話です。現在は転職に年齢制限がなく、転職する年齢層も理由も幅広くなってきています。転職における男性と女性の違いや年代別に転職者に求められるポイントなどを紹介します。

転職と年齢の関係・今や限界説は無いも同然

転職と年齢の関係

転職をする際にどうしても気になってしまうポイントに「年齢」があります。やはり20代の方が優遇されてしまうとはいえ、それ以上の年齢でも転職に成功しているケースはたくさんあります。また、1つの会社に長くとどまって働くという働き方だけでなく、転職を繰り返す働き方も徐々に増えてきているので、転職と年齢の関係は年々弱まりつつあることは確かでしょう。

しかし、転職に有利な年齢があるということは、限界といわれる年齢もあるということです。多くの場合では40代以上の転職を受け入れる際の交渉が難しくなったり異業種への応用が利かなかったりといった噂がありますが、その真偽はどうなのでしょうか。今回は転職と年齢の関係についてまとめてみました。

現在における「転職」

一年間の転職率を集計したグラフ

現在、転職は当たり前のことになっています。一年間の転職率は4.6%と言われ、21人に1人は転職をしていることになっています。男性よりも女性の方が転職している割合はわずかに高いですが、これは結婚や出産などで一度職場を離れることになるためだと考えられます。

転職率の変化は少なく、コンスタントに転職が繰り返されているのが現状です。その多くの方は給与や待遇、仕事のやりがいに関する不満解消のために転職を利用されています。また転職に対する環境整備もなされているため、転職はもはや働いているなら一度や二度は考える方が自然となってきています。

転職と年齢の関係・男性編

現在では2007年に改正された雇用対策法第十条(注1)により、雇用条件において「何歳以下歓迎」というような年齢制限を設けることを禁じています。そのため法的には転職における年齢の限界はありません。しかし何事にも例外というものはあり、長期キャリア形成のためであれば年齢制限は認められます。「長期キャリア形成」というのは正社員として長く働き、その際に職業経験を不問とし給与や待遇面を新卒と同様の扱いにするというモノです。

「35歳」転職年齢限界説

今まで男性の転職限界年齢は35歳と噂されてきましたが、その根拠は40歳から高給取り・キャリアになる選抜に漏れた優秀じゃない社員としての認識があったためです。しかし、人材不足を嘆く日本社会においてそのようなことを言ってられないというのも一つの真実であり、35歳以上だから雇わないという常識は崩れつつあります。

35歳以上でも転職に成功する条件

35歳以上で転職に成功するポイント

35歳の方を採用するにあたって、大半の企業がいくつか見るポイントを持っています。勤続年数や主体的に職務を全うしていたか、そして何よりもプロジェクトマネージャーといった責任のあるポストで活躍した実績の有無にも注目しています。この3点について問題が無ければ雇用契約を結ぶことは無理ではありません。

経験面でのチェックが入るのは、即戦力を求めているためです。新卒や20代の転職者には即戦力を求めるのは難しいうえ、業界でのコネクションを持っていない場合が多いです。ある程度経験を積んでいてコネクションもある35歳以上の方の転職は、不利になるケースがそれほど多くないでしょう。

転職と年齢の関係・女性編

現代の日本社会において、女性の転職限界年齢は30歳前後といえます。いくら今の日本は女性の進出が目覚ましく、男性と同じような能力を求める会社も多いといっても、未だに女性が家事や育児の多くをこなす過程が少なくないため、男性よりも家に縛られる傾向があります。

もちろん女性でも能力があれば転職は可能でしょうし、女性社長が多くなってきている今、女性役員のニーズも高まっているため悲観しすぎることはありませんが、女性の転職には2つの点で困難があります。

女性ならではの制限

女性が転職の際によく訊かれる質問

女性には出産といった、男性にはない人生における大きなイベントがあります。男性も育児に参加しやすくなっているとはいえ、女性が主に育児や家事をすべきという社会的な観念が未だにはびこっています。そのため転職の際によく訊かれる質問が「既婚ですか?」「時間はどのくらい取れますか?」という質問です。

結婚をして子供がいるという人やこれから結婚する人が多い30代の女性に対しては、育児によって時間の制限があったり、入っても寿退社のために長く勤めなかったりするのではないかという憶測が立ってしまいます。企業側は長期雇用を求めているため、長期で働けることをアピールすることが重要です。

経験できる場が限られてしまう

女性の社長や上司は存在しますが、男性と比べるとその数は少ないのが現実です。未だに女性を役員やリーダーに登用するオープンな会社は多くなく、男性に比べて転職の際にアピールできることも限られてしまいます。今後は女性が活躍する場も増えていくでしょうから、女性の転職限界と噂される年齢もどんどん高くなっていくでしょう。

年代別の転職ポイント

転職するにあたって年齢の限界はありませんが、年代によって求めるものが違ってきます。そのため、転職を検討する際には自分の年っ台を鑑みて、ポイントを押さえた自己PRが出来るように考えておくことが必要です。

20代の転職ポイント

ガッツポーズで熱意と誠実さをアピールする転職活動生の20代男女

20代に期待されること

  • 高い体力
  • 伸びしろのある成長性

20代には上記の2点が期待されています。30代40代になくて20代にあるものといえば「体力」です。また、回復力の高さというのも歳をとるごとに失われていく魅力ですので、体力や成長性といった若さゆえの魅力をどう熱意や誠実さと併せてアピールするかがカギとなります。また、ビジネスマナーや最低限の礼儀を知っており、能動的な行動が出来るという点も期待されています。

30代の転職ポイント

30代に期待されること

  • 専門的な知識
  • 協調性を持った統制

やはり30代にもなると、それなりの専門知識や業界における常識などが身についているのが前提となります。専門的な力を持ったうえで、部下をまとめ成功に導く行動が出来ることを求められています。つまり、リーダーとしての素質を求めるところが大きいです。

40代の転職ポイント

40代に期待されること

  • 育成力
  • 経験と順応性

30代のように部下と一緒に経験をするのではなく、成功も失敗も一つの経験として携えることで後身を育てる姿勢を持つことが企業として求めるポイントになります。しかし、それまでの経験をそのまま使うことは難しく、新しい環境へ順応できるかも企業としては気になる点です。

異業種への転職は可能か

未経験者でも転職ができるのか考えている社会人男性

異業種への転職は雇用形態に関しても豊富になっており年齢制限はありません。また「未経験者歓迎」という文字を目にすることが多くなってきました。「未経験者」については3つの定義があるものの、異業種への転職が出来る可能性は大きいと考えてよいでしょう。20代の方はもちろん、それまで工場勤務であった30代の男性が住宅メーカーの営業として転職されたケースもあります。

さて「未経験者」の3つの定義とは何なのかを整理しておきましょう。

未経験者

まずはそのままの意味での未経験者です。業界も職種も全く異なる仕事に就きたい方や、社会人として一度も企業に勤めたことのない方が、「未経験者」に該当します。このような方を募集する企業の背景には次のようなことが考えられます。

「未経験者」の意味

  • 新卒不足の補填
  • 社内にない新しい視点を取り入れる
  • 将来性への期待
  • 若者や第二新卒が欲しい
  • 経験者がいない

このような場合では、即戦力を期待しているのではなく10年後20年後の中核を担える人材の育成に意向が強いです。そのため仕事への熱意や興味などを重要視する傾向があります。

職種未経験者

そのままの意味ですが、業界は変えずに働き方を変えたいという方がこれに該当します。例えば「今まで広告業界で営業に勤めてきたが、これからは広告のデザインに関わりたい」といった場合があります。そうした要望に関しても職種未経験者として自身の経験を活かす場を手に入れることができます。

業界未経験者

こちらもその名の通り、業界に関しては未経験だけども今までの経験を活かして業界変更をしたい方に有利です。「今まで医療関係の仕事に関わってきたけど、これを教育業界に生かしていきたい」などの要望に応えるものです。

「職種・業界未経験者」には次のようなことが求められています。

職種・業界未経験者の意味

  • 入社後に差が少ない
  • 必要な知識や技術習得への時間が短縮できる
  • 共通の言葉や認識で会話できる
  • 前職での経験から新しい視点を取り入れたい
  • 新規事業モデルの構築

前職での経験は決して無駄ではありません。開花させることができる場はその会社だけにあるわけではありません。新しい場で経験や知識を発揮するためにこうした未経験者歓迎の制度を利用してみてください。

転職するなら年齢よりも経験値を考慮せよ

終身雇用が当たり前であった時代であれば「転職」は恥と受け取られていたでしょう。リストラになった人がやることだというのが常識であったからです。しかし、今の時代は新卒で入社しても定年までいられるとは限らず、誰にでも転職の機会はあると考えるのが普通です。現状、女性の方が若干の不利があるとはいえ、それも徐々に解消されていくでしょう。

転職は人生の一部です。「転職」によるステップアップも視野に入れた人生設計が求められています。

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