履歴書に印鑑は必要か 押印欄の有無による正しい判断基準を解説

履歴書に印鑑を押すべきか迷っていませんか?結論は「押印欄があれば必ず押す、なければ不要」です。脱ハンコの流れで変わった現在のルール、使っていい印鑑の種類、きれいな押し方まで一気に解説します。

履歴書に印鑑は必要か 押印欄の有無による正しい判断基準を解説

履歴書への印鑑(押印)は必要なの?

結論から言うと、履歴書への押印は「印鑑欄の有無」で判断すればOKです。押印欄がなければ不要、押印欄があれば必ず押す、これだけです。

かつては正式な書類に印鑑を押すのが当たり前でしたが、2020〜2021年に政府が推進した脱ハンコ政策により状況が大きく変わりました。このページでは、現在の押印ルールと、印鑑を押す際の正しい選び方・押し方を解説します。

印鑑欄がない履歴書への押印は不要

現在、多くの市販履歴書やダウンロード用テンプレートには印鑑欄がありません。印鑑欄がない履歴書に、あえて印鑑を押す必要はありません。

なぜ印鑑欄が消えたのかというと、背景には2つの出来事があります。

  • 1997年に閣議決定された「押印見直しガイドライン」で、必要性の乏しい書類からの押印廃止が定められた
  • 2020〜2021年の政府主導による脱ハンコ政策の加速を受け、厚生労働省が2021年4月に履歴書の押印欄を公式に廃止した

こうした経緯から、現在の標準的な履歴書フォーマット(厚生労働省様式例・JIS規格新様式)には印鑑欄そのものが存在しません。印鑑欄のない履歴書を選んでも、選考上の不利は一切ありません。

押印見直しガイドラインより抜粋(1997年閣議決定)

「押印を求める必要性や実質的意義が乏しく、押印を廃止しても支障のないものは廃止し、記名のみでよいこととする。」

印鑑欄がある履歴書を使う場合は必ず押印する

古いフォーマットの市販履歴書や、企業が独自に用意した履歴書には、今も印鑑欄が設けられている場合があります。印鑑欄がある場合は必ず押印してください。

印鑑欄があるのに押印がない場合、採用担当者から次のように見られるリスクがあります。

  • 押し忘れた不注意な応募者という印象を与えてしまう
  • 書類に不備があるとみなされ、選考に悪影響が出る可能性がある

また、企業側が押印を指示している場合も同様です。たとえ履歴書に欄がなくても、企業から「印鑑を押してください」と指示された場合は、氏名の右横に押印しましょう。

履歴書のサイズと種類の選び方 A4とB5の違いや状況別おすすめを解説

押印の必要性まとめ

印鑑欄あり → 必ず押印する
印鑑欄なし・企業から指示なし → 押印不要
印鑑欄なし・企業から指示あり → 氏名の右横に押印する

下の判断チェッカーで、自分のケースに当てはめて確認してみましょう。

押印が必要かどうか 判断チェッカー

2ステップで確認できます

Q1. 使う履歴書に印鑑欄はありますか?

判断結果

押印が必要です

印鑑欄がある履歴書を使う場合は必ず押印してください。欄があるのに押印がないと、書類不備と判断される可能性があります。

朱肉を使う認印を用意しましょう。シャチハタは不可です

→ 次のステップへ

企業から指示はありますか?

印鑑欄がない場合は、企業側からの指示を確認してください。

判断結果

押印が必要です(氏名の右横に)

欄がない場合は氏名欄の右横に押印します。名前の最後の文字から一文字分ほど間隔を空けてバランスよく押しましょう。

印鑑が名前と重ならないよう、氏名を記入する際にスペースを意識してください

判断結果

押印は不要です

印鑑欄がなく企業からの指示もない場合、押印は必要ありません。あえて押しても悪影響はありませんが、欄のない履歴書をわざわざ押印欄ありのものに取り替える必要はありません。

押印の有無が選考に影響することはないので安心してください

印鑑欄付き履歴書にふさわしい印鑑の選び方と押印方法

押印が必要な履歴書を使う場合、どんな印鑑を用意すればよいのでしょうか。また、きれいに押印するためのコツも合わせて解説します。

シャチハタは不可。朱肉を使う認印を選ぶ

履歴書に押印する際は、朱肉をつけるタイプの印鑑(認印)を使ってください。手元にない場合は、100円ショップの印鑑でも問題ありません。

シャチハタ(浸透印)は以下の理由から、履歴書などの正式な書類には使用できません。

  • 朱肉ではなくインクを使用しているため、時間が経つと色が劣化・退色する
  • 書類が濡れると滲む可能性がある
  • 大量生産されたゴム印のため、本人確認書類としての信頼性が低いとみなされる

なお、実印や銀行印は朱肉を使う印鑑ですが、履歴書への使用は避けましょう。これらは契約・金融取引で使用する重要な印鑑であり、印影が流出した場合のリスクが大きいためです。

履歴書に使える印鑑・使えない印鑑

使える:朱肉を使う認印(100円ショップのものも可)
使えない:シャチハタ(浸透印)
避けるべき:実印・銀行印(リスク管理の観点から)

きれいに押印するための3つのコツ

印影が曲がったり擦れたりすると履歴書を書き直す羽目になります。次の手順で押すと、きれいに押印できます。

  • 履歴書の下に柔らかめのマットを敷く(雑誌や手帳でも代用可)
  • 朱肉に印鑑をトントンと叩くように均一につける(ゴシゴシ擦らない)
  • 上からまっすぐ力を入れて押す(ずらさない)

また、履歴書に記入する前に最初に押印しておくのがおすすめです。他の欄を書き終えた後に失敗すると、すべて書き直しになるためです。

多少印影が乱れても、本人確認ができるレベルであれば書き直しは不要です。大きく欠けていたり、明らかに傾いていたりする場合は新しい用紙に書き直しましょう。

履歴書の印鑑に関するよくある質問

押印について迷いやすいケースをQ&A形式でまとめました。

PDFデータで提出する場合、電子印鑑は必要?

PDF提出の場合、基本的に電子印鑑は不要です。紙の書類の押印慣習をデジタルに持ち込む必要はありません。ただし、企業から「押印してください」と指示があった場合は、背景が透明な電子印鑑の画像を氏名の横に配置したうえでPDF化して提出してください。

押印欄のない履歴書に誤って印鑑を押してしまったら?

欄がない履歴書に押印しても問題はありません。選考に悪影響を与えることはないため、書き直す必要はありません。

面接にも印鑑を持参すべき?

面接時に企業側から書類への押印を求められるケースもあります。朱肉とセットで念のため持参しておくと安心です。