高校生がアルバイトの履歴書を書く前に知っておくこと
高校生の皆さんがはじめてアルバイトに応募するとき、「履歴書ってどう書けばいいの?」と戸惑うのは当然です。学校では教わらない書き方のルールが多いからです。
アルバイトの履歴書は、採用担当者への第一印象を決める大切な書類です。字のうまさよりも「丁寧に書かれているか」「必要な情報が正確に書かれているか」が見られています。このページでは、高校生がアルバイト用履歴書を書くときのポイントを、選び方から各項目の書き方まで順番に解説します。
バイト用履歴書の選び方や書き方ポイントを確認
さっそく、バイト用履歴書の選び方と各ポイントを確認していきましょう。
履歴書は高校生にふさわしいバイト用を選ぼう
履歴書はコンビニ・文具店・書店・100円ショップなど身近なお店で購入できます。「パート・アルバイト用」と書かれた商品を選びましょう。封筒がセットになっているものがほとんどで、写真を貼るための両面テープや年号早見表が同封されている商品もあります。
転職用や就活用の履歴書は職務経歴欄が多く、高校生には記入欄が余ってしまいます。アルバイト用を選ぶと記入欄がシンプルで書きやすく、書類の印象も適切です。インターネットから無料でダウンロードして印刷する方法もあります。
履歴書に貼る写真はスピード写真機か写真館で撮影しよう
履歴書用写真のサイズは縦4cm×横3cmが一般的です。必ず履歴書本体のサイズ表記を確認してから撮影しましょう。
撮影場所は主に3つの選択肢があります。
- スピード証明写真機:スーパー・駅構内などに設置されており、数分で仕上がります。費用は800〜1,000円程度。高校生のアルバイト用なら十分なクオリティです。写りをきれいに仕上げる補正機能がある機種も増えています。
- 写真館・スタジオ:プロのカメラマンが撮影し、最も高品質な仕上がりです。費用は高めで、仕上がりまで時間がかかることもあります。アルバイトに限らず就職活動でも使いたい場合におすすめです。
- スマホ撮影:費用は印刷代のみ。ただし、照明・背景・構図の調整が必要です。自撮りは不自然な姿勢になるため三脚やスタンドを使い、誰かに撮ってもらいましょう。コンビニのマルチコピー機でも証明写真サイズで印刷できます。
アルバイトの応募なら清潔感のある私服か、高校生なら制服でも構いません。写真は3ヶ月以内に撮影したものを使用してください。撮影後は写真の裏面に名前を書いておくと、万が一はがれたときでも安心です。
履歴書は手書きでもパソコンでも問題ない
手書きでもパソコンでもどちらでもOKというところが多いですが、中には手書きを好むところも。迷う場合は、手書きにするか、応募先に確認してみましょう。
手書きで作成すると、文字を丁寧に書くことで人柄や熱意を伝えやすくなり、好印象につながります。一方、パソコン作成は読みやすく、複数の応募先に使い回しやすいメリットがあります。ただし使い回す際は、志望動機欄などに別の会社宛の記載が残っていることに気づかず提出してしまわないよう注意が必要です。
手書きで書く場合は油性の黒いボールペンを使います。消えるボールペンはNGです。書き間違えたら修正液・修正テープは使わず、必ず最初から書き直してください。
実際に履歴書を書く前にノートやメモ帳に下書きをしておくと、本番でスムーズに仕上げられます。いきなり本番の用紙に書くと書き間違いが起きやすいため、少なくとも2〜3枚は予備を用意しておきましょう。
高校生のアルバイト履歴書に書く主な記入項目
- 氏名・生年月日
- 住所・連絡先(電話番号・メールアドレス)
- 学歴(中学校卒業から記載)
- 職歴(アルバイト経験がある場合。なければ「なし」と記入)
- 免許・資格(取得しているものがあれば)
- 趣味・特技
- 志望動機・自己PR
- 本人希望欄(勤務可能な曜日・時間帯など)
- 通勤時間
高校生の学歴・アルバイト職歴の正しい書き方
学歴はアルバイト用履歴書の場合、義務教育終了後(中学卒業)から記載しましょう。学校名は省略せず正式名称で記載し、令和を「R」などアルファベット1文字で省略するのは避けましょう。
高校在学中の記入例は以下の通りです。
- 令和○年 3月 ○○市立○○中学校 卒業
- 令和○年 4月 ○○県立○○高等学校 普通科 入学
- 令和○年現在 同高校 第○学年 在学中
アルバイト経験がある場合は学歴の下に続けて「職歴」と記入し、以下のように書きます。アルバイト経験がなければ「なし」と書き、最後の行右端に「以上」と記載します。
- 令和○年 △月 ××レストラン アルバイト入社(ホール担当)
- 令和○年 △月 ××レストラン アルバイト退社
年号は元号(令和など)でも西暦でも構いませんが、履歴書全体で統一させることが大切です。
以下のチェックリストで、履歴書を提出する前の最終確認をしてみましょう。
高校までに取得した資格の正しい書き方
資格は取得年月と正式名称で記入します。通称(略称)ではなく正式名称を使うのが基本です。何も取得していない場合は空欄にせず「特になし」と書きましょう。勉強中の資格や受験予定の資格なども、「受験予定」「勉強中」として記載できます。
- 「英検2級」→「実用英語技能検定 2級 取得」と書く
- 「簿記3級」→「日商簿記検定試験 3級 取得」と書く(「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」は長すぎるため「日商簿記検定試験」と略してもOK)
趣味と特技はエピソードも考えておこう
趣味・特技欄は採用担当者が興味を持って質問することが多い項目です。「サッカー」「読書」と一言書くだけでなく、面接でどう話すかまで考えておきましょう。
ノートに書き出す際は、趣味・特技に加えてエピソードも一緒にメモしておくと面接対策になります。
趣味の書き方・話し方の例
・スポーツ観戦(サッカーが好きで、体を動かすことでストレス発散にもなっています)
・読書(特に歴史小説が好きで、読むと知識が増える楽しさがあります)
・映画鑑賞(アクション映画が好きで、見ると元気が出ます)
特技の書き方・話し方の例
・サッカー(体力に自信があり、チームワークを大切にして取り組んでいます)
・英会話(日常会話程度の英語ができます。人とコミュニケーションをとるのが好きです)
・ピアノ演奏(10年間続けています。長く続けることへの根気があると思っています)
書き出したら家族などに面接官役をお願いして、「趣味は何ですか?」「特技を仕事にどう活かせますか?」などの質問に声を出して答える練習をしておくと、本番で言葉に詰まることが減ります。
志望動機は高校生らしい言葉で簡潔にまとめる
志望動機は「なぜここで働きたいのか」を採用担当者に伝えるものです。応募への熱意と、そのお店・会社への具体的な関心をセットで書くのがポイントです。
まずは本音をノートに書き出し、そのなかから採用側にメリットとして伝わるものを選んで文章にします。
志望動機の例文①(好きなお店・商品への関心)
こちらのお店の商品がずっと好きで、詳しい知識を持って接客できると思い応募しました。商品のことを正確にお客様にお伝えすることで貢献したいと考えています。
志望動機の例文②(雰囲気・将来の目標)
いつも利用させていただいており、スタッフの方々の明るい接客に憧れて応募しました。将来は接客の仕事に就きたいと考えているため、アルバイトを通じて接客スキルを身に付けたいと思っています。
給料・時給への言及は志望動機には書かないのがマナーです。勤務条件に不明点がある場合は、面接当日に確認しましょう。
勤務にあたっての希望欄は具体的に、ただし無理のない範囲で
勤務可能な曜日・時間帯、希望の職種などを具体的に記入します。学校の行事・テスト期間など特別に対応が必要な事情がある場合は、ここに書いておくと面接でスムーズに説明できます。ただし、あまりに多くの条件を書きすぎると採用担当者に「融通がきかない」という印象を与えることもあるため、本当に譲れないことに絞りましょう。
いよいよ履歴書に記入!仕上げと封筒の準備
全部ノートやメモ帳に書き出し終わったら、いよいよ履歴書に記入します。記入には油性の黒いボールペンを使います。慣れないうちはいきなり書き出すと書き間違いをしてしまうことがあるため、薄く鉛筆で下書きをしてからボールペンで清書し、インクが乾いてから消しゴムで下書きを消す方法も有効です。
手書きの文字は人によって癖があるものですが、どんな文字でも丁寧に書くことで誠意が伝わります。ゆっくり丁寧に書くことだけを心がけましょう。
記入が終わったら写真を貼り、封筒に入れて準備します。封筒の封の仕方は提出方法によって異なります。直接手渡しする場合はのり付け不要ですが、郵送する場合は必ずのり付けをして封をしてください。封をした後は封じ目に「〆」と書くのがマナーです。これで履歴書の準備が整いました。
履歴書を書くときのワンポイントアドバイス
履歴書はあらかじめ複数枚用意しておきましょう。書き間違えた時にすぐ書き直せるよう、予備を2〜3枚手元に置いてから書き始めると安心です。
履歴書は高校生らしくありのままの自分を書こう
高校生のアルバイト用履歴書で大切なのは、背伸びをせず今の自分を正直に書くことです。社会人経験がないのは当然のことなので、学業・部活・趣味・資格など、自分が取り組んできたことを具体的に書きましょう。
採用担当者は、内容だけでなく記入のていねいさや誤りの有無などから、応募者の誠実さや意欲を読み取ろうとしています。「同上」や略称の多用、日付の不統一、字の乱れなどがあると「基本ができていない」「応募への姿勢が浅い」と判断されることもあります。
提出前に上のチェックリストで最終確認をして、丁寧に仕上げた履歴書を持って面接に臨みましょう。
























