履歴書はJIS規格でなければいけないのか
履歴書の様式については、JIS Z8303「帳票の設計基準」に参考例として様式が示されており、これが市販の標準的な履歴書のベースとなっています。ただし、JIS規格はあくまで「標準的な設計の参考例」であり、履歴書の項目内容を厳密に規定するものではありません。また、JIS規格に反するものが無効とはされていないため、規格外の様式を履歴書として使用できるかどうかの判断は、採用する企業側に委ねられています。

求人票に「JIS規格準拠の履歴書を提出すること」と記載されている場合がありますが、この「JIS規格」という表現は、厳密な規格番号を指すというよりも、一般的に広く普及している標準様式のことを指すケースがほとんどです。市販の履歴書やインターネットでダウンロードできる履歴書でも、同じ様式であれば通常は問題ありません。
自分に合った履歴書の選び方
企業から様式の指定がない場合、履歴書の書式に厳密な決まりはありません。ただし、「どんな様式でもよい」といっても常識的な範囲があります。以下の項目が含まれている様式を選ぶのが基本です。
- 写真貼付欄
- 氏名・生年月日・年齢・性別
- 住所・電話番号・メールアドレス
- 学歴・職歴
- 資格・免許
- 志望動機・自己PR
デザイン面では、ロゴ等を除いて1色刷り、各項目は枠で囲われ関連項目がまとまっているものが読みやすく適切です。サイズはA4またはA3が一般的です。

様式は自由とはいえ、一から自作するより市販やダウンロードで用意されているものを使うほうが確実です。また、様式の選び方で迷いやすいのが「自分の状況と欄が合っていない場合」です。たとえば以下のようなケースでは、別の様式への変更を検討しましょう。
- 社会人(転職者)なのに得意科目欄がある→ 職務経歴を重視した転職者向け様式を選ぶ
- 新卒者なのに扶養家族欄がある→ 新卒・学生向け様式を選ぶ
- 趣味・特技欄が必要ない→ シンプルな様式を選ぶ
どの様式を選べばよいか迷っている方は、以下の診断で自分に合った履歴書の種類を確認してみましょう。
📋 自分に合う履歴書の様式を診断
状況を選ぶと、おすすめの履歴書様式を案内します。
エントリーシートとは何か
エントリーシート(ES)とは、採用企業が独自に設計した応募書類のことです。通常の履歴書が応募者自身で様式を選ぶのに対し、ESは企業側が聞きたい項目をあらかじめ設定しています。

ESが多く用いられるのは、応募者数が多い人気企業や大手企業です。主な目的は一次選考での候補者の絞り込みと、応募者全員に共通の項目で比較評価することにあります。
書き方の要領は履歴書と同じで、自己分析・企業研究をもとに、要点を絞って読みやすく書くことが基本です。履歴書との大きな違いは、企業側が設定した項目そのものが、企業の求める人物像を示しているという点です。「なぜこの質問をしているのか」を読み解きながら、企業の求めに応じた回答を組み立てることが選考を突破するカギとなります。
海外就職に必要な英文履歴書(レジュメ)

海外企業(特に英語圏)への就職を考えている場合は、日本の履歴書とは異なる英文履歴書(レジュメ)の作成が必要です。
英語圏では履歴書の様式に法的な規定はなく、応募者が自分の経歴を1〜2枚の文書としてまとめるのが一般的です。日本の履歴書との主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 日本の履歴書 | 英文レジュメ |
|---|---|---|
| 様式 | JIS様式など標準様式あり | 規定なし・自由形式 |
| 経歴の順番 | 古い順(時系列) | 新しい順(逆時系列) |
| 顔写真 | 原則貼付 | 原則不要(差別防止の観点から) |
| 性別・生年月日 | 記載あり | 記載しないのが一般的 |
日本国内の外資系企業に応募する場合も、英文レジュメの提出を求められることがあります。事前に募集要項を確認し、日本語・英語どちらの書類が必要かを把握した上で準備しましょう。




















