日本郵便の志望動機の書き方は郵便の価値を見つめるのがコツ

日本郵便の志望動機は、ユニークで馴染みある事業を行っているだけに作成はしやすいものです。しかし、多くの志望者の中で印象を残す志望動機にするには、郵便の価値を見つめ直し、時代や環境の変化の中でどのような価値を提供できるかを考えて表現することが大切です。

日本郵便の志望動機の書き方は郵便の価値を見つめるのがコツ

郵便局こと日本郵便の志望動機はどう書いたらいい?

郵便局といえば、社会を支えるインフラではありますが、郵政民営化によって現在は日本郵便という一つの民間企業になっています。そのため、日本郵便への就職活動も一般の企業と同じように行うことができるようになっていますが、それだけに競争も激しくなり、志望動機の作成に頭を悩ませている学生も多いです。

日本郵便のような人気企業で内定を勝ち取るためには、どのような志望動機を書けば良いか一緒に考えてみましょう。

まずは日本郵便についてしっかり理解しよう

今は昔と違って、終身雇用という形での雇用を期待する人は減っていると言いますが、それでも「就活は結婚相手を選ぶようなもの」という話を聞くことも多いものです。相手を選ぶには、イメージや直感だけでなく、しっかり理解をして選ぶことが必要です。

日本郵便の概要

日本郵便株式会社は、日本郵政グループという郵政公社が民営化された後にできた企業グループの一企業に属します。元来の郵便業務を主に行っており、全国各地におなじみの「郵便局」という拠点を24,000カ所ほど配置しているところに特徴があります。郵便局は、日本郵政グループの様々な業務の窓口ともなっています。

日本郵便では、全国各地の郵便局や配達事業を通して、地域密着のサービスを提供することで、人々の生活の支援や豊かな暮らしの実現を目指すことを経営の理念として持っています。全国規模の大きなネットワークを持ちますが、その事業の軸足は地域密着のサービスであることは覚えておきたいところです。

日本郵便の仕事・職種について確認しよう

日本郵便の場合に限りませんが、どのような職種の求人があり、どのような仕事内容になっているのかはきちんと確認しておきましょう。志望動機を作成する際には、具体的な仕事内容までイメージして書くことが大切だからです。

日本郵便の職種概要のイラスト

正社員(地域基幹職)

郵便局における正社員は、地域基幹職とも言われる職種です。郵便窓口などの業務をすることもありますが、基本的には各郵便局におけるリーダー、管理職としての役割を担うことを業務としていくことになります。定められているエリア内における転勤があります。

契約社員(一般職)

日本郵便での契約社員は、一般職とも呼ばれ、郵便局における窓口業務や、郵便の集荷・配達などの業務を担当することになります。正社員と比較すると、業務がほぼ固定になっていることや、転勤がないこと、役職登用などが無い点に特徴があります。比較的募集も多く、中途で入ってくる方も多いです。顧客との接点になることが多い立場であり、コミュニケーション能力が求められます。

アルバイト

日本郵便ではアルバイト職も採用しており、特に年末年始の年賀状配達のアルバイトなどは有名です。アルバイトは短期間の集配・配達業務が主になっています。

日本郵便の志望動機作成で注意するべきこと

日本郵便の志望動機を書く時は、他の企業にはない日本郵便ならではの特徴を踏まえた注意すべきことがあります。

待遇の部分には触れない

日本郵便は、もともと国営企業であり、社員も公務員待遇であったことから、福利厚生のレベルが高く、働きやすい職場であることに定評があります。一般的に運輸業はブラック企業と言われることも多い中で、日本郵便の労働環境の良さは群を抜いていると言われています。しかし、待遇で選んだと言うと、本当にしっかり仕事をしてくれるか企業側としては不安になります。当然、志望動機の一部には待遇があると思いますが、アピールする際には別のテーマでアピールしましょう。

志望動機で福利厚生を書くなら3つのポイントを意識しよう

日本郵政グループの他の事業と混ぜない

郵便局は日本郵便が持つ事業拠点ではありますが、グループ企業であるゆうちょ銀行やかんぽ生命の事業拠点にもなっています。そのため、郵便局の事業内容だと思って銀行業務や保険業務の内容を話題にしてしまわないように注意してください。

ゆうちょ銀行の志望動機は特徴を理解した作りこみが大事
かんぽ生命の志望動機は経営理念や行動指針から方向をつかめ

悲観的なビジョンを語らない

日本郵便の持つ郵便業務がもともと国営事業だった理由は、郵便のネットワークを構築するのはお金のかかることであり、採算の厳しい地域にも拠点を作る必要があったからです。

民営企業となった今も採算のとりにくいエリアまでカバーせざるを得ないため、他の運送業者との競争では不利だ、長時間の労働や宅配物の数の増加など厳しい状況があるのも確かです。しかし、そういった分析や指摘をしても評価にはなりません。ビジョンを語るのは知性や能力を示すためではなく、やる気を見せるためですのでアピールの仕方を間違えないようにしましょう。

日本郵便の志望動機で注意すべきこと

日本郵便の志望動機の例文

それでは、日本郵便の地域基幹職、一般職の志望動機の例文を見ながら細かい点をチェックしてみましょう。

日本郵便の志望動機(地域基幹職)の例文1

私が御社を志望したのは、地域の隅々にまで届く郵便ネットワークを通して人々の暮らしを支えていきたいと思ったからです。

私は小学生の時、海外にいる友人と文通をしていました。当時自分のスマホやパソコンが無く、電子メールやSNSではなく手紙のやり取りを毎月1回していました。成長してからは、メールやSNSでやり取りするようになりましたが、何か味気なく、郵便の時のワクワクするような気持ちがあまり感じられませんでした。

今は通信手段が様々ありますが、本当に気持ちを込めて書いて、気持ちを受け止めようと読むのはやはり手紙だと感じます。地域の協力がこれからは大事だと言われている時代だからこそ、郵便事業という気持ちを届ける仕事を通して、気持ちの通い合う地域づくりに貢献していけたらと考えています。よろしくお願いします。

この例文では、「郵便ネットワークを通して人々の暮らしを支えていきたい」ことを志望動機としています。その後に続く文通のエピソードから、気持ちが繋がることの大切さを話しているのですが、少し志望動機との関連性が見えにくく、せっかくのエピソードが活きていないように感じられます。

修正するなら、より「郵便と地域の人々の暮らし」に焦点を当てたエピソードにするか、もしくは文通のエピソードを活かすための「気持ちを伝える」という部分が関連してくるような結論を作るのが良いでしょう。

また、どうしてこの業界や日本郵便なのかという点でのアピールがやや弱く、採用されてからのビジョンも具体性に欠けます。決して悪い内容ではありませんが、多くの志望者との競争を考えると少し心もとないです。

日本郵便の志望動機(地域基幹職)の例文2

私が御社を志望したのは、郵便ネットワークは、地域の生活を様々に支える可能性を秘めていると思うからです。

私の地元では、高齢者の一人暮らしも多くなっていて、私の祖母もその一人です。祖母の家に行った際、郵便が届き、配達の方が親しげに祖母に話しかけてくれるその姿にとても感心しました。町内会でも孤独死などを心配し、定期的に訪問をしたりしていますが、郵便局員の方がより親しく付き合っている感じを受けました。

他の運送業はただ郵便物を配達して終わりということが多いですが、郵便事業には地域の状況を見回ったり気遣ったりという温かさを感じます。そんな郵便局のローカルなネットワークで、より地域のために何ができるのかを考えていきたいと思っています。よろしくお願いします。

人と人との触れ合いのイメージイラスト

この例文では、「郵便ネットワークが地域の生活を支える可能性を秘めている」ことを志望動機としていて、日本郵便を志望したとしています。具体的な例として、一人暮らしの祖母とのふれあいを通しての見回りの機能を取り上げており、抽象的だった冒頭の結論が肉付けされています。

業界や企業をどうして選んだのかという理由をひとつひとつ細かく説明していると冗長になったり、文字数制限に収まらないこともありますが、この例のように「他の運送業は~」と違いを強調することで日本郵便でなければならない理由を暗に表現することもできます。日本郵便のようなユニークな特徴をもった企業でなければ難しいですが、志望動機を書く際のテクニックとして覚えておくと良いでしょう。

地域基幹職では、地域社会において郵便局に求められる役割を絶えず考えていくことも大切な仕事であり、現在の郵便業務に終わらない発想やビジョンを持っている人材は、挑戦心を求める人材像に適合するため評価も高くなります。

日本郵便の志望動機(一般職)の例文

私が御社を志望したのは、郵便を通して地域の多くの人と顔を合わせてお付き合いすることができるからです。

私は小さい頃から手紙を書くのが好きで、親しい方には暑中見舞いや年賀状を必ず出すようにしていました。手紙やはがきを書く時間というのはとても楽しいもので、出来上がった手紙やはがきはどれも気持ちのこもった作品のような尊いものに感じられました。だからこそ、自分がもらった時の喜びもひとしおですし、郵便局の窓口で配達を依頼するときも自然と「よろしくお願いします」と言葉が出ていきます。

郵便の窓口でお仕事をすることは、地域の人々と直接顔を合わせながら、そういった作品や気持ちを預かる大事な仕事だと思います。「よろしくね」と多くの人が言ってもらえる、誠実な対応を頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

日本郵便における一般職には、主に郵便配達に携わる仕事と、主に郵便の窓口や事務処理などに携わる仕事があります。どちらも、利用者と直接顔を合わせての仕事であることに特徴がありますので、具体的な仕事をイメージしながら志望動機のエピソードを考えてみると良いでしょう。

このエピソードでは、郵便の持つ楽しさを伝えつつ、窓口の業務は大事な作品を預かる大事な仕事であると仕事の意義を述べています。「仕事の意義を語る」ことは、「その仕事をしたい」と暗に示すことになりますので、直接「こういう仕事がしたい」と言いにくい時はそのような表現方法を取るのもひとつの方法です。

日本郵便の志望動機では、プライドをくすぐることを意識しよう

日本郵便の誇るべきイメージイラスト

日本郵便という企業は、国営の郵便公社から始まっている公益性の高い企業です。そのため、従業員の中には、利益追求型の企業ではなく公益を中心に働いているというプライドを持っている人も少なくありません。

郵便事業は特に郵便公社の頃からの基幹事業であり、時代の変化と共に郵便物の取扱量は減り、環境は変わっているとは言えど、日本の社会を支える大事な事業であることは疑う余地がありません。

そのスタッフたちのプライドをくすぐり、郵便事業に対する誇りを感じさせるようなエピソードや内容は印象に残りやすいものです。郵便事業の価値や、郵便を通して受けた感動などを、うまくエピソードに織り込んでみましょう。自分の志望動機を固める上でも有効な作業になります。

日本郵便の志望動機作成のポイント

日本郵便の志望動機を書く時は、日本郵便の特徴を理解したうえで書かなければなりません。日本郵便の志望動機作成のポイントについて確認してみましょう。

どうしてこの業界を選んだか

日本郵便の仕事は、運輸業のひとつと言うことができますが、どうしてその業界を選ぶようになったのかについてハッキリとした志望理由があると良いでしょう。

どうして日本郵便なのか

日本郵便では郵便業を行っていますが、最近は宅急便事業との区別がどんどん少なくなってきています。類似サービスを展開する有名企業がたくさんある中で、どうして日本郵便なのかという点について理由があると好印象です。

求められる人材像に応えられているか

日本郵便のみならず、日本郵政グループでは「誠実さ」と「挑戦心」のある人材を求めています。もと国営事業として、利用者に安心してサービスを利用していただくための誠実さと、既存のネットワークや客層などに依存しない、常に新しいものを求める精神がある人材であることを志望動機を通して表現できれば評価につながります。

日本郵便の志望動機に盛り込むべきポイントのイラスト

郵便事業への思いを伝えよう

日本郵便における仕事の最大の特徴は、やはり郵便業務にあります。ですから、その郵便事業に関する思いやエピソードなどを盛り込み、日本郵便で働きたいという形にまとめるのが王道です。王道ではありますが、人柄や個性の出る内容になりますので、エピソードをうまくまとめてみましょう。

さりげないアピールを入れる

日本郵便に限りませんが、志望動機ではまず当然志望動機を表現します。しかし、その中に自分の特技や経験、また採用されたらどのように働きたいかなどの内容をさりげなく盛り込むことで、面接官や採用担当者に入社後に活躍している様子をイメージさせ、印象に残りやすくなります。

日本郵便の志望動機は、郵便を通して感じる価値を伝えよう

日本郵便は、日本における郵便サービスを独占的に行うことができる企業です。郵政公社の頃から張り巡らせてきた全国の郵便ネットワークを使って、今後はどんなサービスができるか模索している時期でもあります。

郵便を通して感じる価値を再度考え、時代に即た形でどう活かしていくかを考えて表現することは、魅力的な志望動機にもなり、企業側へのアピールにもつながります。しっかり企業研究や自己分析を行い、オリジナルの志望動機で内定を掴みましょう。