NHKの志望動機は企業分析と自己分析を充実させて書こう

NHKの志望動機では、多くの志望者との違いを出すためにもしっかり企業分析と自己分析を行うことが大切になります。プロ意識の高い中ですので、生半可な考えでは社風に合わなくなりかねません。NHKの使命を踏まえて、何を自分がやりたいのかしっかり考えて志望動機を作りましょう。

NHKの志望動機は企業分析と自己分析を充実させて書こう

NHKに就職したい人が志望動機で注意するポイントとは?

NHKと言えば、日本人なら誰もが知る最大の放送局「日本放送協会」の略称です。受信料の問題などで批判されることもありますが、それでも日本でも最も信頼性が高く、できることなら働いてみたいと希望する憧れの企業でもあります。多くの志望者がしのぎを削るNHKへの就活ですが、その中で一目置かれる志望動機を作成するためにはどのような点に注意する必要があるでしょうか。

NHKは「公共放送」であることを強く自覚しよう

NHKは言わずと知れた「公共放送」で、国民からの受信料収入を財源として、日本の放送局として最大の従業員数や予算を持っています。それは番組の制作予算が単純に大きいということを意味するのではありません。

視聴率に左右されない番組作りや、福祉や教育といった視聴者の限られる分野の番組もカバーできるのも公共放送として財政的に独立しているためで、スポンサーの意向に縛られない番組作りが可能です。加えて、災害時などは無償で長時間に渡る中継番組を提供したり、最先端の映像技術の研究や実験導入を行うなど、様々な放送サービスを使命感をもって提供しているのです。

NHKは公共放送であるからこそ、放送法やその他の法律の適用が民法よりも厳しい部分があります。他の民放と比べて堅苦しく思われるのはその影響もありますが、厳しい視線やルールの下で放送の未来を考え、質の高い番組づくりに取り組んでいるのです。

志望動機作りの前にNHKの職種は様々であることを理解しよう

NHKと一言で言ってもその中で働く人は様々です。花形とも言われるアナウンサーやプロデューサーだけでなく番組制作スタッフなどもいます。どのような職種に就きたいのか、具体的に考えることが具体的な志望動機の作成に繋がります。

アナウンサー

ニュースを読み上げるアナウンサー

NHKと言えばアナウンサーをイメージする人が多いほどの花形職です。様々な番組に出演し、ニュースを読み上げたり番組の司会進行を務めます。知的なイメージがありますが、番組のスケジュールによっては朝も早く夜も遅いなど、体力もとても重要な要素です。

ディレクター

番組のディレクター

番組を作る中心になる人です。番組全体をプロデュースする人から実際に現場監督として動く人まで守備範囲は様々で、補佐役のADと共にスタッフをまとめて動かします。有名な紅白歌合戦になると、様々な形で関わるスタッフ数は数千人にも上がり強いリーダーシップと的確な判断が求められます。

制作技術スタッフ

制作技術スタッフ

制作技術スタッフとまとめていますが、その中身は様々です。番組を撮影するカメラマンや、大道具や小道具など作成する放送美術、番組に必要なBGMや効果音を作成するスタッフや、画面に効果(エフェクト)を入れる映像編集スタッフなどなど専門的な技術スタッフがたくさんいます。

記者

記者

NHKではニュースを報道するために記者を抱えています。新聞記者などと同じように取材を行い、多くの情報を収集して記事にまとめます。NHKが信頼できる放送局として機能するための大事な基盤です。

放送技術スタッフ

放送技術スタッフ

NHKでは最先端の技術を活用してより質の高い放送を実現するために様々な試みを行っています。地上デジタル放送や4Kカメラによる映像の実験などが記憶に新しいですが、その他にもスポーツ中継の際に様々な視点を提供するための移動式カメラや、インターネットを活用した放送の実験なども行ってきました。放送技術に関わるスタッフは高い専門性を備えている研究者と言っても良いでしょう。

管理業務

人事や経理などのバックオフィス(事務職)

NHKは様々なスペシャリストの集まりですが、専門家たちが気持ち良く働くためには人事や経理などのバックオフィス(事務職)がしっかり働いている必要があります。企業の管理業務としてはNHKだからと大きな違いがあるわけではありませんが、公共放送を支えるための高い意識をもって働いています。

NHKの志望動機の例文

実際にNHKの志望動機の3つの例文を見ながら細かい点を確認しましょう。

NHKの志望動機の例文1

私が貴社を希望したのは、「本当に助けを必要としている人の助けになる番組を制作したい」と考えているからです。

私は大学時代に、社会福祉学部で社会と福祉の関わりについて学びました。多くの介護施設や社会福祉施設を訪れ、肌で現場の大変さを知りました。特に印象に残ったのは、介護や社会福祉を必要としている人は多いものの、実際に施設や制度を利用している人は多くはないということでした。「この分野では情報が必要な人に必要な情報が届かない。新聞を読む人も減り、手軽なテレビも民放では深刻な番組は視聴率が伸びないからやりたがらない」とスタッフの方が仰っているのが印象的でした。

NHKでは公共放送として国民に本当に必要な報道を提供する使命を持っており、スポンサーの意向や視聴率に左右されない番組作りができます。福祉や介護を始め、本当に助けを必要としている人が見て行動のキッカケにできる番組作りができるように取り組みたいです。よろしくお願いします。

NHKの志望動機の例文1では、NHKへの理解と期待が表されており、自身のやりたいことも明確になっているので良い例だと言える内容です。

一点だけ改善した方が良い点を上げるなら、自分がNHKでどういった仕事、職種として番組作りに携わりたいのかがあれば、より具体的に関わり方がイメージでき、採用側も考えやすくなります

なお、放送局として「貴局」と企業側を呼ぶ場合もありますが、今は放送局事業は企業の活動のひとつに過ぎないため「貴社」と呼ぶのが一般的です。

NHKの志望動機の例文2

私が貴社を志望したのは、本質を考えた報道をしたく、その場としてNHKほど素晴らしい環境はないと思ったからです。

昨今の報道を視ていると、特に政治のニュースなどは政治家たちのスキャンダルや揚げ足取りばかりをしていて、政策内容や国がどうなるという観点が不足しているように感じています。報道が何を話題にするかによって、国民の関心や意向は大きく変わると思いますが、今はそれが下世話な方向に流れてしまっています。その中でNHKは品位のある本質的な報道が多いと感じます。

私は今の放送業界の現状を憂慮し、視聴率稼ぎの報道ではなく、問題点を正しく取り扱う報道を行っていきたいと考えています。ディレクターとなって様々な社会問題の本質を取り上げ、社会を良い方向に導く力になりたいです。よろしくお願いします。

このNHKの志望動機の例文2は、報道に携わるディレクターとなりたい旨が明確に示されています。

志望動機として今の放送業界に対する憂慮があるとしていて、本質的な番組作りをしたいという意見を述べています。しかし、できれば「番組が作りたい」のか「報道を変えたい」のかをハッキリさせた方が良いでしょう。番組が作りたいならNHKが適切でしょうし、報道を変えたいなら民放に入って内側から変える選択肢もあるからです。

伝えたい内容に対して表現は十分できているかを確認することは、エントリーシートや面接だけでなく実際に番組を作るようになってからも必要不可欠なポイントになります。一度準備して終わりにせず、時間を置いて見直してみると良いでしょう。

NHKの志望動機の例文3

私がNHKを志望したのは、最先端の放送技術を常に取り入れているからです。

人体についてのドキュメンタリー番組で、様々な高精細カメラの映像や、CGによる表現が非常にリアルで、かつわかりやすく、人体が本当に神秘的なものであることを感じることができました。それから放送技術に興味を持ち、様々な放送局の番組を比べてみましたが、字幕の出し方や様々な効果のかけ方など、引き出しが圧倒的なのはやはりNHKでした。

視聴者がより見やすく、より楽に多くの情報を受け入れられるためには放送技術の発展が必要不可欠です。NHKは放送業界のリーダーとして、周囲を引っ張る存在ですので、NHKで技術が進めば国内全体の放送の質も高まります。私は放送技術のスタッフとして、最先端の技術を使って視聴者がより楽に多くの情報を吸収できる助けになりたいと考えています。よろしくお願いします。

3つ目の例文は、放送技術に携わりたいという志望動機です。

NHKの特徴のひとつに最新の放送技術があり、その研究開発に多くの予算が投入されています。実際、その部分もNHKのこだわりの強い分野で、視聴者には目に見えて違いがわかる場合もわからない場合もある分、こうして評価されると嬉しく感じるのは間違いありません。NHKの後衛放送の役割についてもしっかりとした理解があることが伺えます。

この志望動機では、「視聴者がより楽に多くの情報を吸収できる助けになりたい」と技術の用途についてもしっかり考えられていて、ただ最新技術に触れたいというだけではないのも評価されるでしょう。

NHKの志望動機を書く時に注意したいこと

志望動機は「ここでこの仕事をしたい」という気持ちをアピールする場です。間違った方向に向かわないようにNHKの志望動機で注意するべきことも抑えておきましょう。

自分の好みや考えで批判的な内容を書かない

面接

NHKのエントリーシートや面接の質問では、「批判的な内容についても歓迎する」と加えられている場合がありますが、何でも批判すれば良いのではありません。NHKは公共放送であることに高い使命感を持っていますので、批判をするならそこに沿った批判をするべきです。自分の好みや考えで理論的でない批判をしないよう注意しましょう。

NHKの待遇面を強調しない

NHKを志望する人の中には、知名度や経営の安定性、給与や福利厚生などの安定性に魅力を感じる人も多いですが、問われている志望動機は主に「仕事そのものへ感じている」動機であり、環境を問うものではありません。待遇面がメインにならないように注意しましょう。

NHKの志望動機では番組名や個人名などに触れた方が良い?

NHKの志望動機では、「番組名や個人名などに触れた方が良いだろうか?」と疑問に持つ人もいると思いますが、文字数などの不都合がなければ触れる方が良いでしょう。番組名や個人名が出てくることでエピソードが具体的で理解しやすくなるからです。

ただし、その場合は絶対に間違いがないようにすることが必要で、かつ適切な評価が必要となります。また、個人名を出す際も「○○アナウンサーに憧れて」という内容だと、そのアナウンサーが退職したり辞めてしまった場合はどうするのかと問われかねません。

具体性を出すために固有名詞を出したり、数字を出すことは一般的な企業への就職活動でも有効な手法です。ただし、具体的になるほど考えが不足している点も具体的に見えてきますので、NHKの志望動機で番組名や個人名を出す場合には入念なチェックの下で出しましょう

NHKの志望動機作成のポイント

NHKの志望動機作成のポイント

NHKの志望動機作りはコツを押さえることでより魅力的になります。NHKの志望動機を作成するためのポイントについて紹介します。

ビジネスマナーが守られていること

志望動機の書き方の点でも、「誤字や脱字がない」「結論から始める」などのビジネス上の基本的なマナーが守られていることが大前提になります。公共放送ですし、また競争も激しいため、マナーの部分はそつなくクリアしていることは必須だと思っておきましょう。

なぜNHKなのかを明確に発信する

放送局や放送に携わる仕事は非常にたくさんあります。その中でNHKという公共放送を選んだ理由を志望動機でしっかり発信しましょう。それはNHKの社員として働く際の使命感を問うものとして重要に考えられています。

自分の放送へのこだわりを発信する

NHKは視聴率やスポンサーを気にする必要がない分、ともすると安易な番組作りになってしまいがちです。しかし、NHKのスタッフたちには各自の高い意識が問われ、こだわりをもった番組が作られています。志望者にも放送への高い意識を求めますので、こだわりを発信していきましょう。

自分の仕事での貢献ポイントを考える

NHKに入社できた場合に、自分がどんな点で仕事に貢献できるかを具体的に考えてアピールにつなげましょう。今現在の能力でできなくとも、今後経験や研鑽を積んで「このような働きがしたい」という内容でも構いません。

NHKの志望動機作成は企業研究と自己分析がカギ

NHKの志望動機の作成は、NHKという特殊な立ち位置だからこそ注意する点も多くあります。しかし、根本的には企業研究と自己分析という就活の基本と何も違いはありません。NHKについて良く研究し、その中で自分が何がしたいのか、徹底的に考えてみることが内定獲得へのカギになります。ぜひ、普段以上に高い意識でテレビやラジオを視聴しながら志望動機を考えてみてください。