就活はいつから?後悔しないための準備とスケジューリング

就活は4年生になってからと油断してはいけません。インターンシップを学年に関係なく行っている企業があり、業界によっては3年生の段階で内定を出す企業も!エントリーシート・履歴書準備、筆記試験対策、面接の練習と、早い段階からできることは沢山あります。

就活はいつから?後悔しないための準備とスケジューリング

就活を始めるのはいつからがベスト?

近年経団連による面接解禁日の変更が相次ぎ、実質の就職活動期間の短縮化となりました。しかし実際に面接解禁日を厳格に守っている企業は少数派で、結局いつから就活を始めたら良いかわからないという就活生が沢山います。始めるのが早すぎても学業に影響する可能性が、遅すぎても出遅れてしまうかもしれないという不安が残ります。

実際に企業はどれくらいの時期から選考をしているのか調査し、いつから就活の準備として企業研究やインターンシップ、エントリー、また筆記試験対策などをしたらいいのかご説明します。

現在の日本経済団体連合会所属企業の就活スケジュール

過去に何度か経団連所属の企業の選考はスケジュール選考がされているので、現在のスケジュールを確認しておきましょう。

2018年就活解禁は3月

~2015年(平成27年)卒

2015年卒の就職活動までは、説明会などの広報活動は12月に解禁され、面接は4月からというスケジュールが一般的でした。

2016年(平成28年)卒

2016年卒からはスケジュールが一変。就活の長期化による学業への悪影響を心配する声が高まったことで広報活動は3月解禁、面接解禁日は8月からとなり、大幅な後ろ倒しとなりました。

2017年(平成29年)卒~現在

2016年に大幅な後ろ倒しを行ったものの、2017年卒から再度就活時期の見直しが行われ、広報活動は3月解禁のまま、面接の解禁は6月に前倒しされました。以降見直しが行われていないため、2018年以降、現在の本格的な就職活動は3月から開始と言えます。

注意しなければ行けないのは、経団連加盟企業への指針であり、経団連に加盟していない企業は先行して面接を行い内定も出します。また経団連加盟企業でも、必ずしも解禁時期を守るという訳ではありません。大企業においては、日程をちゃんと守ることが多く、中小企業と面接の開始時期に開きができることもあります。

就活における実際のスケジュール

就活は4年になってからと思っている人も未だにいるかもしれませんが、インターンシップなどは学年に関係なく行われています。窓口を広げ、少しでも良い企業への就職を目指すなら、早い段階からスケジュールは押さえておくべきです。

インターンシップ

ガッツポーズをする就活学生

毎年6月に就職情報サイトの会員登録が開始され、各企業がインターンシップの募集を開始します。インターンシップといえば3年生が参加するイメージが強いですが、対象学年は企業により様々です。企業によっては1年生からでも参加可能な場合もあります。基本的に夏、もしくは冬という時期に分けてインターンシップを開催する企業が多く、期間は1日から年単位まで様々ですが、長くても2週間程度までの企業がほとんどです。
インターンシップへの参加には様々なメリットがあります。

  • 外部からはわからない企業、社員の雰囲気が分かる
  • 具体的な業務内容が分かる
  • 選考に有利になることがある

インターンシップではグループワークなどを通して模擬的に業務を体験したり、事業の詳しい説明を受けることができ、普通の説明会ではできないことが体験できます。また、人事の目に留まればリクルーターを付けてもらえるなど選考に有利になることがあります。
企業にとってもインターンシップを体験した学生を採用することにメリットが大きいため、時期・学年に関わらず興味がある企業には積極的に応募し、インターンシップに参加するべきです。

企業説明会

説明会には、大きく分けて4つのパターンがあります。それぞれの説明会のメリットとデメリットをおさえておきましょう。

  • マイナビなど就職エージェントが主体で行う合同企業説明会
    一度に多くの企業の説明を聞くことが出来ますが、人が多く行きたいブースに行けるとは限らず事前予約がいる場合もあります。都市部での開催が多いので、参加企業を見つつ選んで参加するのがオススメ。
  • インターンシップを通して行われる企業説明会
    早期に説明会に参加することができるが、参加するのに書類選考や面接などがある場合がある。
  • 大学で行われる学内説明会
    都市部に行く手間がかからないけど、必ずしも興味のある企業が来てくれるとは限らない。多くの場合、採用実績のある企業が来てくれるので、興味がない業界が多くても参加するのがベスト。
  • 単独の企業説明会
    社員との懇談会が設けられていたり、詳しい説明があることがあるが、都市部に行くための交通費や手間がかかる。

基本的に説明会は3月から順次開催されることが多いですが、インターンシップを通じての説明会に関しては、冬の時期にインターンシップと称して説明会を開催することがあります。インターンシップとされながらも、企業・仕事の説明がメインで1日で終わる場合もあるので、日程さえあれば参加した方が良いです。
説明会は予約はWEBからする場合が多く、各企業の採用サイトからエントリーしておけば案内メールを受け取ることができ、専用サイトから予約できます。

就活サイトへの登録時期

就活サイトへの登録

就活サイトへの登録はインターンシップの場合6月から、本格的に就活を始める場合3月から登録が開始されます。インターンシップへの応募で登録していた場合、自動的に3月から選考用のアカウントに自動移行してくれる場合もあり、登録開始した瞬間は繋がりにくくなる場合もあるのでインターンシップに応募するつもりはなくても事前に登録しておくことをお勧めします。
就活サイトに登録しておくと、応募状況や閲覧履歴から新たに企業を紹介してくれる機能があったり、希望に合った企業を詳しく検索できる機能、履歴書やエントリーシートを添削してくれる所もあるので、非常に便利です。リクナビ、マイナビなど、誰しもが聞いたことがあると思いますが、1社に絞らず必ず数社登録しておきましょう。

筆記試験・面接

厳格にいつからとは決まっていませんが、筆記試験はエントリーシート提出後、面接はだいたい4、5月に始める企業が多いようです。大企業では、経団連推奨の6月から実施する企業が増えます。例外として、メディア系や独立ベンチャー、IT、外資系、コンサルは選考開始が非常に速い場合が多く、内定が冬のうちに出ることも珍しくないので注意が必要です。

就活スケジュールに合わせた対策と準備

それでは就活のスケジュールに合わせて、どのように対策・準備を行っていけば良いのか確認しておきましょう。

自己分析は説明会に参加する前までに済ませる

自己分析する女性

自己分析は出来れば説明会に参加する前まで、遅くともエントリーシートを提出する前までに終えておくのがお勧めです。説明会前までにある程度できていると、自分がどのような企業に興味があるのか把握でき、業界を絞りやすくなり効率よく企業探しが出来、説明会にも参加できます。
一般的なやり方としては

  • 自分史を作る
  • 喜怒哀楽リストを作る

などがお勧めです。1年を1行で表現する等簡単でいいので自分史をまとめたり、どんな時に感情が動いてモチベーションに繋がったかを書き出して分析することで、自分がしたいことや興味のある仕事を見つけるのに役立ちます。
「IT業界に興味ある!」と言っても、現在ではIoTが進んでいるため、思わぬものにIT技術が必要となる時代です。新しい分野も増えていますので、最近の新しい技術の自分が感心がある分野と、過去の自分の興味対象を合わせて考えることで、将来自分がどんな分野で働きたいのか考えることができます。

業界研究と企業研究はエントリーシート提出前までに終える

ラップトップで業界でのシェアを調べる

業界や企業の下調べはエントリーシートを提出する前に終えておきましょう。企業研究をしておかないと、内容が薄いエントリーシートになってしまいがちです。
まずは自分が興味のある企業から始め、次に競合他社、業界上位の企業、川上と川下の企業まで出来れば完璧です。川上と川下というのは、簡単に言えば仕入れ先と販売先です。上下の取引をする企業の研究もすることで、より詳しく業務内容の違いがわかります。
業界・企業研究のオススメの方法は2点あります。

  • 企業の公式サイトを見る(特に採用ページは簡潔にまとめられている)
  • アニュアルレポート、IR情報(投資家に向けた情報)を見る(公式サイトから閲覧可能)

特にアニュアルレポートやIR情報を見ることで、企業に対する理解は格段に深まります。志望動機や面接の時にも役に立ちますから必ず目を通しておきましょう。

OB・OG訪問はいつでもOK

行う時期は自由です。就活前から面接前まで、疑問に思ったことがあれば積極的にOB訪問をしましょう。別に4年時に行わなければいけないということでもないので、3年生の段階でOBやOGに話を聞くのもオススメ。4月・5月は多くの人がOB訪問を開始する時期なので、早めに予約しておくのがオススメ。3月は仕事が忙しい業界の場合は対応出来ないこともあるので、3年生の12月から2月までに行うのが、少し早いと思われるかもしれませんがベストタイミングと言えます。
大学のキャリアセンターでOBの情報を探すことができるので、行きたい企業にOBやOGがいないか確認してみましょう。

エントリーシートは大学3年の秋までに準備する

エントリーシートを書く学生

エントリーシートを準備する時期としては、選考が早い企業を狙う人なら大学3年の秋、それ以外の企業なら冬からある程度エントリーシートに書いてまとめておくべきです。エントリーシートは完成してなくても準備をある程度しておけば、説明会へ参加して後でスムーズにエントリーシートを書くことができます。

エントリーシートを書くコツとしては、面接でもよく聞かれる項目である、以下を意識して書くことが大事です。

  • 学生時代頑張ったこと
  • 志望動機
  • 自己PR
  • やりたい仕事

志望動機はもちろんのこと、学生時代に苦労したことを、どう努力し、どのような結果を得られ、それによってどう成長できたかを、簡潔に書けるとどのような姿勢で大学生活を送っていたか伝わりやすく目に留まりやすくなります。

履歴書の準備はエントリーシートと同じ時期

履歴書もエントリーシートと同じ時期に用意しておきましょう。履歴書は大学生協などで売っている履歴書で問題ありません。基本的に書くコツはエントリーシートと同じです。

筆記試験対策は3月末までに終わらせるのが目安

エントリーシート提出までには終わらせておきましょう。目安としては3月末までです。
問題数に対して時間制限が厳しい場合が多いため、素早く解く練習をしておく必要があります。書店で売っているエントリーシート対策本を使うのが最も効率が良く、SPIを取り入れてる企業が多くなりますが、業界によって筆記試験の種類が違う場合もあるので、玉手箱やC-GAB、筆記だけではなくwebテストがあることも覚えておきましょう。

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面接の練習も3月末までに終わらせる

面接の指導をうける学生

面接の開始時期は経団連より6月からとされていますが、中小企業や経団連非加盟企業の場合は6月よりも前に面接が行われます。実際5月の時点で内定をもらっている人が3割以上おります。業界によっては3年の時からインターンを経て内容を出してしまう企業もあるので、面接の練習は速い段階からしておく必要があります。3月までには練習を終わらせておいて、エントリー開始したらいつでも面接を受けられる状態にしておくようにしましょう。

大学によってはキャリアセンターが練習をしてくれる場合もあります。友達や家族に見てもらったり、自分で録画、録音して練習するのも良いでしょう。時期が送れるとキャリアセンターが混んでくるので、早めに模擬面接を行っておくようにしましょう。

大手・中小企業・公務員で就活スケジュールは異なる

一般的に大手が一番選考は早く、その次に中小、公務員と続く場合が多いです。
例外としてメディア系や独立ベンチャー、マスコミ関係、IT、外資系、コンサルは企業によりそれぞれですが3年時の12月前後の段階で選考・内定をしている場合もあります。
多くはインターンシップが終わる時期から選考を開始しますので、行きたい企業・業界のインターンシップが行われている時期は確実に確認しておきましょう。

就活は6月~7月までに終わらせる学生が多い

リクルートの調査では、2017年5月1日時点での内定率は34.8%、6月1日時点で61.0%、7月1日時点で78.6%でした。この結果からも、平均的に6~7月には就活を終える学生が多いと言えます。
面接を6月から開始する企業も多いので、行きたい企業が決まっていて面接が遅い場合は、就活期間が長くなるのは自然なことです。
それに、内定先に満足できず夏以降も就活を続ける学生は多数います。周りに流されず、納得するまで続けることをお勧めしますが、就活に専念しすぎて卒業できないとなると内定取り消しの可能性が高くなるので注意しましょう。

大学3年から始めなければいけない就活
就職活動における経団連所属企業の面接解禁日は6月となっていますが、実際はそれ以前にエントリーシート提出や筆記テストといった選考がされています。インターンシップも選考に影響するケースが多いため、遅くても大学3年生の冬、できれば大学3年生の6月から少しずつ就活の準備を始めることをお勧めします。

  • 説明会参加前(3月頭)まで
    自己分析、インターンシップ、就活サイトへの登録
  • エントリーシートを提出する前まで(3月中旬~4月中旬)
    業界・企業研究、筆記試験対策
  • 自由
    OB訪問、面接練習
就活の準備は早いに越したことはありません。しっかり準備、対策をして挑みましょう。