履歴書の資格で企業にアピールする書き方

「資格がない」「履歴書に書くほどたいした資格を持っていない」からといって、履歴書の資格欄には空のままですか?資格は書き方によって、いくらでも可能性を広げられる場所。書き方のポイントが分かれば、確実に評価アップにつなげることができます。

履歴書の資格で企業にアピールする書き方

履歴書の資格欄の書き方を紹介

履歴書を書く際、学歴や学生時代の活動を記す欄ばかりに注意を傾けがちですが、意外と面接官が注目しているのが「資格」について記載する欄です。資格欄から話題が広がって、印象に残ることで高評価につながることも。

面接官は資格欄から一体何を読み取ろうとしているのでしょう?面接官の評価が上がる資格の書き方と、評価される資格について分析してみました。

履歴書の資格欄に書いてあることから企業は適性を判断しようとしている

面接官は、履歴書の資格欄から応募者の適性や興味の方向性などを知ろうとしています。資格欄に書かれた内容から、以下のようなポイントを読み取っているのです。

高圧的な面接官の男性

  • 応募者がどのような能力やスキルを持っているか?
  • 応募者がどのような職種を希望しているのか?
  • 向上心や意欲はあるのか?

つまり、社会人としての適性を判断しようとしているのです。

その企業に対する適性があり、さらに能力や向上心のある応募者として見られるためには、どのような書き方がのぞましいのでしょう?次に、取得した資格別の効果的な資格の書き方について紹介します。

履歴書に書く資格は取得までの経緯をポジティブに表現するといい

例えば、システムエンジニアや研究職を希望しているのに、保有している資格が「普通自動車免許」や「船舶免許」「大型免許」などのように、乗り物の免許ばかりの場合はどうすれば良いでしょうか。

希望する職種と無理やり結び付けようにも、関連性が全くない資格を所有する場合は、学生時代にどのような活動を行い、どのような希望や趣味を持ってそれらの資格を取得したのかを書き加えましょう。

船舶免許 ○年○月取得

海洋学を専攻するにあたり、離島への移動をスムーズに行うために取得しました。
希少な生物の研究が、御社の○○開発を進める上で必ず必要になる資格だと思います。

ただ「船舶免許」と書くよりも、それが企業にとってどのようなメリットがあるのかについて触れて書くならば、大きな評価につながります。

また、食品関係でもないのに、「フードコーディネーター」や「調理師免許」を持っている場合には、どう書くことができるでしょうか。

調理師免許 ○年○月取得

趣味の料理を究めたいと思い、取得しました。
興味があることに対しては常にプロフェッショナルでありたいと常々思っております。御社で任された仕事に対しても、常にプロフェッショナルとして臨んでいきます。

仕事内容に全く関係がなくても、「突き詰める性格」「根気のある性格」など、書き様によってはポジティブな面をアピールすることができます。

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履歴書に資格を書く時は評価アップが期待できる順に書くといい

「英検4級」や「漢検5級」のように、あまりアピール度が高いとは言えない資格を持っている場合はどうすれば良いでしょう。履歴書の資格欄はあくまでも自己アピールの場所なので、アピールにつながる資格を優先的に書くべきだといえます。そのため、持っている資格を全て書けばいいという訳ではありません。

楽観的なアピールをする男性

アピール度が低くても記載して良いケース

・ 年齢の割には早く取得できた場合(小学校3年で英検4級を取得した等)
・ 興味がある分野や取得に至った経緯など、特記すべきエピソードがある場合

上記以外のケースで、高校生の時に「漢検5級」を取得したなど、時期も分野もあまりアピールにつながらない場合は、逆に書かない方がいいと言えます。

資格を何も持っていない時でも空白にしないこと

資格を何も持っていない場合、資格欄に「資格なし」と書くのは極力避けましょう。大抵の履歴書のフォーマットは資格欄を大きく設けてありますので、大きな空白があると非常に悪目立ちしてしまいます。また、資格を何も持っていないということは、意欲のない向上心のない人間だと判断されてしまう可能性もあります。それでは、このような場合はどうすれば良いのでしょうか。

資格なしで面接に挑む男性

海外旅行の経験がある場合

外国語の楽しさや外国語でコミュニケーションを取ることの重要性に、大学2年のメキシコへの一人旅で遅ればせながら気が付きました。
現在、○○学園でスペイン語を週に2回学んでおり、御社がスペインから空輸する○○などの取引に活かせたら、これほど嬉しいことはありません。
資格欄にスペイン語能力試験○級と書けるように、今後も努力してまいります。

資格なしの場合は、「今後、取得する予定がある」と期待させるニュアンスで記入することができます。とにかくやる気のない人間と思われないためは、空白を作らないよう意識的に資格欄を埋めましょう。

企業に評価されやすい資格は学生の間に取っておくといい

学生の履歴書に書かれていて、面接官の目を引く資格といえば、当然のことながら「取得するのが難しい資格」「仕事の即戦力になる資格」の2つです。

取得するのが難しい資格

学生が取得するのが難しい資格は、大きく2つに分けられます。
・ 弁護士資格や弁理士資格などの国家資格
・ 社会保険労務士や不動産鑑定士などの公的資格
これらは非常に難易度が高いので、評価に大きなプラスになります。

即戦力になる資格

就職後に即戦力として使える資格は、職種ごとの専門知識が問われるような資格です。
・ 経理で採用を希望する場合→簿記
・ 介護で採用を希望する場合→ホームヘルパー
希望する職場の仕事内容と直結している資格は重宝されます。

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履歴書の資格欄は聞かれた時に答えやすい順番に書こう

履歴書において資格欄は、応募者のスキルや能力、知識を示す重要な項目の一つです。企業側は、応募者が持つ資格を確認することで、仕事に必要なスキルや経験を持っているかどうかを判断することができます。そのため、資格欄は履歴書の中でも重要な箇所の一つといえます。

資格欄に書く順番については、取得年月順や重要度の高い順、業界によっては必要とされる資格から書くなど、様々な考え方があります。しかし、面接で聞かれた際にスムーズに答えられるように、自分自身が把握しやすい順番で書くのが望ましいです。また、資格の名称は正式名称を書くようにし、省略しないように注意しましょう。

さらに、資格欄は自己アピールの場でもあります。資格取得に必要な努力や継続的な学習、その資格が持つ意義や効果などを記載することで、応募者の人柄や志向性をアピールすることができます。ただし、虚偽の記載は厳禁です。

また、資格欄に記載する資格は、その企業や仕事に必要なスキルや知識と関係のあるものを中心に書くようにしましょう。例えば、販売業界に応募する場合には、販売員資格や接客マナー検定などの資格を書くと良いでしょう。しかし、その企業や業界に必要のない資格は書かない方が無難です。