自己PRの無遅刻無欠席は皆勤を能力や人格に変換してアピールすると効果的

自己PRで無遅刻無欠席をアピールする場合、そのまま強みとしてアピールすると失敗します。企業が新卒に求めているのは無遅刻無欠席の実績ではなく、人材としての強みの部分です。焦点を変えることで効果的に無遅刻無欠席を使うことを考えてみましょう。

自己PRの無遅刻無欠席は皆勤を能力や人格に変換してアピールすると効果的

「無遅刻無欠席」は自己PRとして有効か

暴風雨の波打ち際を行くスーツ姿の男性

就職活動における自己PRは就活に励む学生にとって悩ましいものです。自分にどのような強み・長所があるか考えた結果、「無遅刻無欠席」をアピールしようと考える人もいますが、実は少しアピールの仕方に工夫が必要です。無遅刻無欠席が企業にしっかりと響くアピールになるように、正しいアピールの書き方について学びましょう。

「無遅刻無欠席」の自己PRは自己分析から始める

「無遅刻無欠席」という実績は、あなたの何を表しているでしょうか。別の角度から見てみて、自己分析をしてみましょう。

真面目で責任感がある

風に飛ばされそうになっている人のイラスト

無遅刻無欠席は、当然簡単なものではありません。それを実践するためには、時間通りにしっかりと学校やアルバイト先などに足を運ぶことが必要ですし、そのためには「強い意志」や「責任感」が必要となります。

心身とも健康である

台風に吹き飛ばされそうになりながら進む人のイラスト

無遅刻無欠席は多くの人ができたらいいなと思ってもできないものです。その最大の理由は、人間は普通、健康をどこかで崩してしまうことがあるからです。「心身とも健康なこと」が無遅刻無欠席の源であり、そこには「自己管理能力が高い」という性質もあるかもしれません。

問題解決能力が高い

洪水の中を進む人のイラスト

無遅刻無欠席でいたいと思っても、不慮のトラブルによって遅刻や欠勤は生じることがあります。しかし、そういったものを上手く回避したということもあるかもしれません。「問題解決能力の高さ」によって無遅刻無欠席を達成したなら、そのエピソードをアピールすることによってビジネスシーンでも活躍が期待されることでしょう。

その他の自己分析

その他にも、無遅刻無欠席を達成できた要因を細かく考えていけば、自分の能力や性格の強みが抽出される可能性が高まります。就職活動における自己PRは、あくまで自分の能力や性格に焦点を当てたものにするべきです。結果としての「無遅刻無欠席」をアピールしないよう注意しましょう。

「無遅刻無欠席」を自己PRで使う場合のポイント

無遅刻無欠席の自己分析で得られた結果を自己PRに活かします。無遅刻無欠席を自己PRで使う場合のポイントを紹介します。

無遅刻無欠席のアピールポイントは「性格・能力」で語る

ヒーローの影を映す男性

「無遅刻無欠席」は結果であり、個人の性格や能力ではありません。新卒採用では性格や能力(行動特性)が重要視されていますので、結果や実績を求められる中途採用のようにアピールするのは得策ではありません。「無遅刻無欠席」を生み出した性格や能力をアピールしましょう。

無遅刻無欠席は期間をアピールする

カレンダーの前に立つ人のイラスト

「無遅刻無欠席でした」と言っても、それが1週間であればたいしたことではありませんが、1年間、3年間など長期になるほどそれが難しいことは言うまでもありません。その実績がいかにすごいことか、期間を数字を交えて説明できるとより効果的です。

無遅刻無欠席が難しい状況をアピールする

無遅刻無欠席だったと言っても、家のすぐ隣に学校やアルバイト先がある人と、毎日1時間かけて通う人では難易度が全然違うはずです。どのような難しい状況の中で無遅刻無欠席を達成したのかをアピールしましょう。

無遅刻無欠席だったから得られたものをアピールする

やり遂げた喜びに飛び上がる人

無遅刻無欠席だったとしても、ただそれだけで終わってしまうとエピソードとしては地味になってしまいます。「信頼」「達成感」「忍耐強さ」「目的意識」など、無遅刻無欠席だったからこそ得られたものは、達成者のみが語ることができます。それがエピソードに説得力と深みを与えてくれます。

自己PRで「無遅刻無欠席」をアピールする例文

「無遅刻無欠席」でアピールしたいポイントをおさえたら、例文を見ながら、自己PRにおける「無遅刻無欠席」のアピール方法を考えてみましょう。

無遅刻無欠席をアピールする自己PR例文1

私は、小学校以来現在まで無遅刻無欠席が続いています。私はこれは、強い意志があるからこそ成し遂げられていると考えています。

昔、私は学校が嫌いでした。いじめなどはありませんでしたが、特に勉強やスポーツなどができるわけでもなく、いつもどこかで周囲に遅れを取っていると感じ、学校は居心地が悪いところでした。しかし、それでも毎日行くことが自分にできることだと思って学校に行き続けていました。ある日、道徳の時間に先生が、「実は一番すごいのは学校を休まないこと」と仰ってくださり、クラスで私だけが学校を休んだことが無いことがわかりました。その時から周囲の目が変わり、一目置かれるようになりましたし、学校を休んだ子から連絡やノートなどについて頼られるようになりました。自分にも自信が持てるようになりました。

私は無遅刻無欠席を達成した意志の強さで、仕事において生じる大変なことからも逃げずに取り組んでいきたいと考えています。よろしくお願いします。

自己PR例文1の感想を述べる男性のイラスト

無遅刻無欠席を自己PRで紹介する場合は、この例のように何がそれを達成させたのかに触れることが大切です。ここでは「強い意志」が理由となっています。

強い意志を感じさせるためのエピソードが展開されていきますが、「学校は居心地が悪い」と感じながらも行き続けているうちに、ある時に無遅刻無欠席を評価されたことがキッカケで自分に自信が持てるようになったと言います。エピソードの流れは悪くないですが、「学校に行くのに強い意志が必要だった」という部分がもう少し描写できるとより説得力のある内容になるでしょう。

意志の強さによって仕事における困難にも負けないという主張は、エピソードからもわかりやすく、根性のありそうな人だと評価してもらえると思います。

自己PRで粘り強さを上手にアピールするポイントと例文

無遅刻無欠席をアピールする自己PR例文2

私は継続力が自分の最大の武器だと思っています。大学生の頃に行っていた飲食店のアルバイトで、4年間無遅刻無欠席でした。

アルバイト先までは自転車で30分と遠かったですが、仕事を覚えたい一心で週に3回、遅れることなく通い続けました。同じ時期に入ったアルバイトの中でも、回数も多く、また時間通りに来ることもあり、仕事を覚えるのも早く、信頼も勝ち得て1年後にはバイトリーダーになっていました。リーダーになると、今度は新しい仕事も任されるようになり、より出勤するのが楽しくなりました。高校時代よりも体重が5kg増えながらも、体脂肪率は5%落ちて筋肉質になったのも、通勤の自転車の恩恵で、鏡で自分の体を見ると頑張ったなと自分を褒めたくなります。

毎日継続することで、信頼も勝ち得たし、自分も丈夫に作ることができました。私はこの継続力で御社の新しい仕事に取り組み、誰もが認める成果を上げていきたいです。よろしくお願いします。

自己PR例文2の感想を述べる男性のイラスト

無遅刻無欠席をアピールした例ですが、こちらの例では数字が効果的に使われています。「4年間」「自転車で30分」「週に3回」「体重が5kg増え」「体脂肪率は5%落ちて」など、数字が使われることで成果の大きさも伝わり、内容にリアリティが出てくるのがわかります。

継続力をアピールする内容で、無遅刻無欠席はその成果となっていますが、継続したことによる成果が中心に語られているため、継続のための工夫などにもう少し触れられると人間性がより見えて好印象になるでしょう。

無遅刻無欠席というだけでも社会人としては好ましい姿勢ですので、評価はされると思いますが、競争の激しい企業などを受ける場合には、最も伝えたいことが効果的に伝わるよう工夫が必要です。内容を何度も推敲して、よりよい表現や構成を考えるようにしてください。

無遅刻無欠席をアピールする自己PR例文3

私は小学校から高校までピアノ教室に通っており、無遅刻無欠席でした。負けず嫌いな性格があったからこそ、それが達成できたと思います。

最初の頃はピアノを弾けることが楽しくて通っていましたが、だんだん求められるレベルが高くなり、自宅練習なども必要になっていきました。上手くできなければ時折叱られることもありますし、発表会では周囲と比較してしまいますから、ストレスに感じた時期もたくさんありました。でも、私は負けたくないという思いから、家でできる練習や勉強をし、また教室には必ず通いました。38度を超える熱があった時も、ピアノの音が頭に響くと思っても行きました。行かなかったら、その分誰かに差をつけられるし、先生から学べるものが一回分減ってしまうと思うと悔しく感じられたからです。

この負けず嫌いのおかげで、高校生の時はコンクールで金賞をもらうことができました。でも、金賞以上に自分が誇らしいのは遅刻も欠席もしなかったことです。自分に勝ったことが、周囲に勝つことにつながったと思っています。社会人になっても、自分に対して負けず嫌いを貫いて、たくさん成長して会社に貢献したいです。

自己PR例文3の感想を述べる男性のイラスト

無遅刻無欠席の原動力を「負けず嫌い」としてアピールしている性格です。負けず嫌いは場合によっては競争心が旺盛で敬遠されてしまうことがありますが、この例では「自分に対して負けず嫌いを貫く」と最後に語っているため、良い印象を持ってもらえるのではないでしょうか。

自己PRで「負けず嫌い」をアピールする際のポイントと例文

無遅刻無欠席を達成するのが難しい状況も多くあったことがわかり、それでも果敢に取り組んだことがエピソードからも伝わってきます。結果、コンクールでの金賞など、努力が実を結んだというのも、ただ毎回通っただけでなく、しっかり努力を続けたことが伝わってきます。

エピソード全体からもストイックで、成長意欲が高い人材であることが伝わってきますので、今後の有望株として期待されることでしょう。

無遅刻無欠席のアピールは、「自分のポリシー」を伝えるのも一つの手

無遅刻無欠席をアピールするときは、ただそれがいかに難しいか、価値のあることかをアピールするだけではなく、「自分のポリシー」をアピールすることも可能なテーマです。

就職活動、特に新卒の採用では、企業は応募者の人間性に特に注目しています。自分の口で自分の人間性やポリシーを説得力をもって語るのに、ちょうど良いテーマでもあるのです。

「約束の時間を守ることは、一緒に過ごす誰かの時間を守ることでもあります」「もし1年に1日、休まないでも大丈夫な日を休んでいたら、私はもう人生を22日損していることになります」など、時間に対する考え方などを話すことで、時間意識の高さを見せることもできるでしょう。

体験に基づくエピソードに説得力があれば、自分のポリシーを添えることでエピソードや伝えたいアピールがもっと輝くようになります。常日頃から自分が意識していることがあれば、それを上手く盛り込んで自己PR作成に活かしましょう。

「無遅刻無欠席」の自己PRの基本的な形

「無遅刻無欠席」の自己PRの基本的な形のイラスト

「無遅刻無欠席」の自己PRでは基本的なエピソードの流れはほぼ決まっています。型を知っているだけで、作成のスピードも早くなりますし、また抜け落ちている部分もすぐにわかります。

最初に結論を述べる

ビジネスの世界では、質問に対してまずは回答をすることが求められます。細かい説明は後にして、まずはシンプルに結論を述べるようにしましょう。可能ならキャッチーなコピーにすると印象に残りやすくなります。

結論を深めるエピソードを述べる

最初に述べた結論を補強するためのエピソードを続けます。「無遅刻無欠席」であることは証明する書類が無かったとしても、それ以上の証拠を求められることはありません。そのため、本当に無遅刻無欠席だったかを証明するエピソードではなく、どのような問題を乗り越えて無遅刻無欠席を達成することができたかというエピソードが適切です。体験談から具体的なエピソードを語るのがポイントで、数字を入れたり、細かい状況の描写をすることでリアルな内容となります。

まとめと展望を述べる

まとめとして自分の強みに触れて、仕事の中でどのように活かされるのかをアピールします。「時間や約束をしっかり守り、相手に安心と信頼をもって取引してもらえるよう頑張ります」というように強みが活かされるアピールをしましょう。

就職活動の自己PRは何のために行うもの?

ようこそ新しい職場への男性

企業は志望者に自己PRを求めるのが定番となっていますが。自己PRを求める理由は、企業の中で「一緒に働きたいと思える人か」を確認するためです。それは職業上の能力だけではなく、考え方や行動特性などを知りたいと考えており、そのために自己PRが格好の材料となっています。

そのため、自己PRを行う場合には、その方向性に沿ってアピールをする必要があります。

たとえば、「私は甲子園に出場し、高校通算で35勝2敗のエースピッチャーでした」という自己PRをしたとしても、それでは実績を理解することはできても、その人の人間性が見えてきません。そのために「一緒に働きたい」という気持ちがわかず、「すごいですね」で終わってしまうのです。

実は、「無遅刻無欠席」も同様の内容だと言えます。本人の性格や人間性をしっかり表すものというよりは、ただの実績に過ぎないのです。

自己PRで失敗しないために大切なことは、相手についてしっかり考えることです。そのため、どのような形のアピールを求めているかを考え、「無遅刻無欠席」を出発点にして考えていく必要があります。

無遅刻無欠席のアピールは、自分の能力や性格に変換すべし

「無遅刻無欠席」は学生・社会人を問わず、組織の中の一員として望ましいものであり、高く評価されるものです。しかし、あくまでそれは実績であり、本人の能力や性格を映すものではありません。自己PRで無遅刻無欠席をアピールする際は、必ずその実績のアピールではなく、自分の能力や性格における強みに変換してからアピールしましょう。