エントリーシートの自己PRの書き方 PREP法と例文で分かりやすく解説

エントリーシートの自己PRの書き方を、PREP法・例文・文字数の目安を使って解説。「協調性」「向上心」を題材にした例文付きで、書き方のポイントから避けるべきNG表現まで分かりやすくまとめています。

エントリーシートの自己PRの書き方 PREP法と例文で分かりやすく解説

エントリーシートの自己PRの書き方【PREP法・例文・文字数の目安まで解説】

就活が始まると「ESが書けない」「何を書けばいいか分からない」という声をよく耳にします。ES(エントリーシート)は企業が学生に提出を求める選考書類で、いわば自分を知ってもらうための自己紹介用紙です。

その中でも最も重要視されるのが「自己PR欄」です。ありきたりな内容ではなく、あなた自身の個性と人柄が伝わる自己PRを書くことで、ライバルとの差別化につながります。この記事では、自己PRの書き方をPREP法・例文・よくある失敗例とともに詳しく解説します。

エントリーシートの自己PR欄には「企業で活かせる強み」を書く

自己PRに求められるのは、企業が知りたがっている応募者のスキルや長所、つまり「強み」です。しかし、どんな強みでもよいわけではありません。重要なのは「企業で活躍するために必要な強みを持っている」と伝えることです。

自己陶酔型の自己PRにならないよう注意しましょう。人並外れた強みがなくても、書き方を工夫すれば企業担当者の興味を引くことができます。自分の個性を、応募先の業務や社風と結びつけて「強み」として表現することが自己PRの目的です。

エントリーシートの自己PRはエピソードで強みを裏付ける

「学生時代にボランティアをしました」「海外留学の経験があります」のようなエピソードに感想を並べるだけでは自己PRになりません。エピソードはあくまでも「強み」を分かりやすく伝えるための裏付けです。

自慢できるカッコいいエピソードよりも、自分が最も学んだと感じるエピソードを選ぶことがポイントです。「塾講師のアルバイトで生徒の成績が上がった」「留学で現地の人と交流した」のような「やって当然のこと」だけを書いても、担当者には珍しい体験とは映りません。

結果を出すためにどのような工夫をしたのかを具体的に書くことで、あなたのオリジナリティが自己PRに反映されます。

エントリーシートの自己PRで使うキーワードは抽象的にしない

「協調性がある」「積極的」「忍耐力がある」などのワードは自己PRでよく使われますが、抽象的すぎて強みが具体的に伝わらないためNGとされています。企業担当者には、他の応募者との違いが伝わる内容でなければなりません。

もしあなたの強みが「協調性」であれば、どんな協調性なのかを具体的に深く掘り下げる必要があります。たとえば「意見が対立する場面でも双方の主張を整理して合意点を見つける力」のように言語化すると、担当者の記憶に残りやすくなります。

また、たとえば100mを11秒台で走れたとしても、それが企業の業務で活かせなければ強みとはいえません。自分の強みが応募先でどのように役立つかを必ず関連づけましょう。

自己PRの書き出しは結論から書き始める(PREP法)

説得力のある自己PRを書くには、「PREP法」の文章構成がおすすめです。PREP法とはPoint・Reason・Example・Pointの頭文字を取ったもので、結論を先に述べることで読み手に伝わりやすい文章になります。

PREP法の文章構成

Point…ポイントもしくは結論(自分の強みの紹介)
Reason…理由(強みが形成されたきっかけ)
Example…具体例(理由を裏付けるエピソード)
Point…再び結論(その強みを入社後にどう活かすか)

この構成で書かれた文章は一貫性があり、説得力もぐんと増します。企業に好印象を与えるために、PREP法を意識した構成で書きましょう。

PREP法を意識した自己PR文を書く前に、以下のツールで構成メモを整理してみましょう。入力した内容をもとに自己PR文の骨格が確認できます。

📝 PREP法 自己PR構成メモ

4つの項目を入力すると、自己PR文の骨格が確認できます。

構成を確認する

自己PRの文字数の目安は200〜400字

自己PRの文字数の目安は、字数制限がある場合は200〜300字、字数制限がない場合は400字程度が一般的です。伝えたいことが多くても、長い文章は読み手にポイントが伝わりにくくなります。長くても原稿用紙1枚(400字)に収まる長さを目安にしてください。

「見やすさ」と「分かりやすさ」の両方を満たすことが、理想的な自己PRです。余計な表現は削り、伝えたいことを端的にまとめましょう。読み手を飽きさせず、かつ惹きつける文章を意識することが重要です。

自己PRは自分の言葉で書くこと

エントリーシートの書き方はネット上で多数紹介されています。しかし、サイトからのコピーや使い回しは企業の担当者にはすぐ分かります。AIが生成したような定型文も同様で、個性が感じられない文章は記憶に残りません。

自己PRは、企業にあなたの人柄や個性を見てもらえる最大のアピールチャンスです。多少文章が上手くなくても、伝えたいことがはっきりしていれば熱意は伝わります。基本構成をしっかり押さえた上で、自分の言葉で書きましょう。

それでは、PREP法を使った具体的な例文を確認してみましょう。

例文1「協調性」を強みとした自己PR

1.私の長所は、異なる個性を一つにまとめる力です。

2.小学校の頃は父の仕事の都合で転校することが多く、誰とでもすぐに打ち解ける能力が身につきました。

3.大学時代、学園祭でダンスサークルの仲間とタップダンスを踊ることになったのですが、なかなか呼吸が揃わず失敗ばかりしていました。そこで私はサークルの仲間一人一人と話し合う場を設け、個々の目標や課題などを聞き出しました。苦手なメンバーとも腹を割って話したことで取り組むべき課題が見え、タップダンスは大成功しました。この経験から、チームが一丸となるには相互理解が重要であることを認識しました。

4.この経験を生かして、御社の商品開発業務の場面でもチームの潤滑油となって、皆が力を合わせられるような環境づくりに取り組んでいきたいです。

この例文が P→R→E→P の順に書かれていることを確認してください。次は「向上心」を強みとした例文です。

例文2「向上心」を強みとした自己PR

1.私の長所は、高い目標を持って努力に励む点です。

2.幼い頃から気が強く、できないことには努力を惜しまずとことん向き合ってきました。

3.大学3年の時にサービス業を学びたいと思い、約3週間にわたって家電量販店のインターンシップに参加し接客のノウハウを学びました。途中、思うように売り上げが伸びず悩んでいたところ、先輩から販売と接客のアドバイスをいただきました。それを現場で実践すると徐々に数字が上がり、3週間で1か月分のノルマを達成することができました。この経験から、常に向上心を高く持ち続け目標に向かって努力することの重要性を学びました。

4.この経験を生かし、御社でもセールス事業の領域で必ず結果を出せるよう努力していきたいです。

基本構成さえ理解していれば、分かりやすく説得力のある自己PR文を書くことができます。

エントリーシートの自己PRはオリジナリティが命

自己PRでは、あなた自身のオリジナリティを出すことが非常に重要です。企業側は多くの応募者を選考するため、似たような自己PRは印象に残りません。自己PRを通じて、あなたが他の応募者とは異なる独自の価値を持っていることをアピールすることが求められます。

200〜400字という限られた枠内で、自分の強み・その裏付けとなるエピソード・入社後の貢献イメージをPREP法に沿ってまとめましょう。型にはまった文章ではなく、あなた自身の経験と言葉で書くことが、ライバルとの差をつける最大のポイントです。