自己PRで「誠実さ」を効果的にアピールするポイントは?

自己PRで「誠実さ」をアピールする就活生は多いですが、伝えるポイントをしっかり押さえないと、他の学生との差別化ができず、企業にとっても魅力的でないアピールになってしまいます。誠実さに説得力を持たせるのはもちろん、誠実なことによるメリットを面接官に的確に伝えることが大切です。

自己PRで「誠実さ」を効果的にアピールするポイントは?

自己PRで誠実さをアピールするときに気を付けたいこと

就活において避けることができない自己PRですが、その中でアピールされる内容として多く見られるもののひとつが「誠実さ」です。

誠実な性格であることが社会人として望ましいことなのは間違いありませんが、それは当然のものとして考えられている面もあり、あえて自己PRで強調することが憚られる面もあります。多くの人が強調するだけに、新卒採用においては他の就活生との差別化もしにくい内容であることに注意が必要です。

就活における誠実さの重要性を否定するわけではないですが、本当に「誠実さ」を採用に結びつけるためには、他の応募者との明確な違いが必要であり、また並ではない誠実さが必要となります。

そもそも「誠実」の意味とは?

「誠実」の意味とは?

「誠実さ」は「真心があること」「真面目」を意味します。しかし、自分では誠実だと思っていても、他の人はそうは思わないことも多いものです。正直なことが誠実だと思う人もいますし、責任感があることが誠実だと思う人もいます。私利私欲を交えない判断・行動をすることが誠実だと考える人もいます。

この意味は曖昧な概念であって、人によってイメージする内容が違う言葉であることを心に留めておく必要があります。また、自分がアピールしたい誠実さについて、他の言葉で表すならどんな言葉になるのか考えてみることが大事です。

学生が考える「誠実」と企業の考える「誠実」

企業の歯車の中で貢献する誠実さ

誠実にはいろんな側面があり、場面や相手に応じて、求められる誠実さは異なってきます。自己PRで「誠実さ」をアピールする場合には、企業が求める誠実さである必要があるのです

自己PRというのは、「自分が会社にとっていかに有用な人材か」をPRする場であり、他の場における自分の有能さをアピールする場ではありません。たとえ「高校時代はエースで4番」でも、販売員として有能かどうかはわかりません。

企業が求める、考える「誠実さ」とは、まず「社員として責任感をもって仕事ができること」です。会社ではそれぞれが役割をもって職務に取り組み、大きな仕事をするようになります。逆に、誰かが手を抜けばその分、全体の仕事が遅れたりできなくなります。
会社の利益のために、自分に与えられた責任をしっかり果たせる人であることが求められています。

誠実というのは人格的に真面目であることや、物事を丁寧に行うことを求めているのではありません。企業にとっては利益を守り増やせる人であるか、そのための仕事ができる人間であるかが関心事なのです。

誠実さを疑われないように注意!

誠実さというのは様々な形で表れてきますが、それだけに誠実さを疑われないように細心の注意を払う必要があります。

「誠実である」という自己PRの履歴書やエントリーシートで、字が乱雑だったり誤字が多い場合もありますし、面接の時にダラダラとしていたり姿勢悪く座っている人もいます。自己PRが嘘だと判断されないよう、書類の書き方や振る舞いなどにも十分注意する必要があります。

誠実さを自己PRで使う場合のポイントと注意点

誠実さを自己PRで使う場合には、誠実さがしっかり伝わるようにすることはもちろん、他の多くの応募者とは違った個性が無ければなりません。上手く伝えていくためのポイントと注意点を紹介します。

1 その企業で求められている誠実さについて考える

企業や職種によって求められる誠実さの形は違っています。あるところでは正確に仕事をすることであり、あるところでは納期を守れること、あるところでは品質を意地すること、あるところでは報告・連絡・相談を欠かさないことが誠実さになるのです。企業や希望する職種についてしっかり考え、誠実さをアピールしましょう。企業研究抜きに「誠実さ」をアピールしても、誠実さが感じられず響きません。

2 エピソードはより具体的に

時間厳守のエピソードと生産性を語る男性

自己PRにおけるエピソードは、具体的に表現することが大事になります。エピソードではその誠実さがどのように発揮されたのか、背景や行動、そして結果を伝え、誠実さが成功に結びついたことを示す必要があります。誠実さは能力を示すものではありませんので、誠実だったけど失敗に終わったエピソードだと、企業としては「いい人だけど頼りにはできない」ため不採用にするしかありません。

3 客観的な視点から補強する

自分では誠実だと思っていても、他人から見るとそうではない場合もあります。そのため、誠実さの根拠を補強するためにエピソードに加え、客観的な評価も使うと良いでしょう。ゼミやサークル、部活動などで誠実さを褒められた経験や、何かを任されたことなどを織り込むアピールになると効果的です。

4 誠実さが仕事で活きるイメージを伝える

同僚と手を組んで笑顔のビジネスマン

誠実なだけでは残念ながら「いい人」で終わってしまいます。企業が求めるのは「仕事を通して会社や社会に貢献できる人」ですので、「いい人」なだけでは不足です。誠実さが仕事にどのように活用できるのか、それをイメージしやすいように伝える必要があります。

新卒の場合にはビジネスの場におけるエピソードが無い場合がほとんどですので、その考え方や行動特性がビジネスの場で活かされる例を考えてみましょう。採用担当者も興味を持ち、考えている部分ですが、応募者側が主張することで入社まで意識した強い気持ちで応募しているというアピールになります。

「誠実さ」を自己PRで使う参考例文

実際に、自己PRで誠実さを扱った例文をチェックしながら、伝え方のポイントを確認していきましょう。

「誠実さ」を使った自己PR1

私のアピールポイントは、「物事に誠実に取り組めること」です。

ショッピングモールの衣料品店でアルバイトをしていましたが、はじめは仕事がなかなか覚えることができず、周囲に迷惑をかけており、自分でも自信がありませんでした。

ある日、社員の方に仕事の仕方が受け身になっていることを指摘され、自主性をもって仕事に取り組むことにしました。仕事が終わっても毎日少し残ってマニュアルを読み込み、メモをまとめ、家でも隙間時間を使って復習するようにしました。マニュアルが一通りできるようになってきたら、次はより良い接客ができるように、素材や表示の意味、メーカーや衣類のデザインなどを社員の方や先輩に伺いながら勉強し、接客に活かすようにしました。

半年後には、「安心して店頭に立たせることができる」と店長からも評価していただき、新人アルバイトたちに模範例として紹介されました。

入社してからも、わからないことが最初は多いと思いますが、職務に対して誠実に向き合い、自ら学び、求められる以上の仕事ができるよう努力して貢献できるようになりたいと思います。よろしくお願いします。

誠実さを強調した自己PRですが、「仕事に対して勉強熱心」ということが伝わってくるPRになっています。もともと受け身だったところから、「自主性をもって取り組む」ようになったことがキッカケとなり、教えられるのではなく「自ら学び」、「求められる以上の仕事ができる」ようになったことがわかります。

メモ書きしながら書類を見る男性

一言でまとめると「誠実さ」となりますが、それが具体的にどのようなものなのか伝わるよう別の言葉でわかりやすく表現しています。どんな業種でも求められる姿勢として、企業側にも好ましく映るでしょう。

「誠実さ」を使った自己PR2

私は「誠実であること」をモットーとしています。

小学校からサッカーをしていて、中学の時には強化選手として海外遠征をする機会もあり、選手として自信を持っていました。高校では1年生からレギュラーとなり、2年生の時にはチームの中心選手になっていたのですが、3年生の春にケガをし、チームのためにと無理を押して頑張りましたが、あえなく3年間で最低の2回戦敗退で終わってしまいました。

敗戦後、顧問の先生に「各自、チームに対して誠実だったか」と問われました。私は自分が出たい気持ちもあり、ケガをしても自分が出なくてはならないという考えでいたため、ケガの具合を隠し、試合に出場していました。しかし、後で考えると、もっと良いパフォーマンスができる同級生や後輩がいました。周囲もわかっていたけど、実績を考えると何も言えなかったそうです。私は自分がチームに対して誠実ではなかったことを恥じました。

それ以来、私は全体のことを考え、悪い報告ほど早くすることを心がけています。アルバイト先の居酒屋でも、報連相が早くて良いと店長に褒められました。御社に入ってからも、全体のことを考え、誠実に行動していきたく思います。

「誠実さ」を「全体のことを考え、悪い報告ほど早くする」ということと考えており、ビジネスについて大事なことを意識していることがわかる例です。

ただ、「誠実になった過去のエピソード」ではなく「現在の誠実さを伝えるエピソード」が自己PRでは必要ですので、少し方向性がズレています。「アルバイト先の居酒屋で、報連相が早くて良いと店長に褒められた」内容を掘り下げた方が就活での自己PRとしては適切です。

企業に「益となる誠実さ」をアピールしよう

自己PRにおける「誠実さ」は使いやすい表現ではありますが、それゆえに主張がぼんやりとしてしまいがちです。企業側にとって「誠実さ」のメリットが十分に伝わるようなエピソードを探し、十分に練って表現しましょう。

誠実であることは、信用を求められるビジネスパーソンには当然求められることでもありますが、誠実さを保ち続けることは非常に難しいものです。そのため、真に「誠実」な人は得難い人材でもあります。しかし、採用時点ではそれはわかりませんので、まずは企業にわかりやすい「益となる誠実さ」をしっかりアピールしてください

スポンサーリンク

おすすめコンテンツ