就活で自己PRを効果的にアピールする8つの書き方ポイント

新卒の方はもちろん転職やアルバイトやパートなどでも面接試験での自己PRは必ず必要と言っても良いでしょう。しかし書く事がなく困っている方も多いでしょう。そんな方はもう一度自分の長所から探すのが効果的です。就活を成功させる自己PRを紹介するので参考にしてください。

就活で自己PRを効果的にアピールする8つの書き方ポイント

就活で自分を売り込む自己PRの書き方

就活において自己PRはとても重要なものです。そもそも就活自体が「自分をいかに上手くアピールして売り込めるか」というものなので、魅力的な自己PRを作成することは就活の中でも最も大切と言っても過言ではありません。

では、魅力的な自己PRとはどのようなものでしょうか。それは、相手に“伝わる”自己PRかそうでないかで決まります。抽象的な言葉やエピソードではあなたがどんな人か、まったく伝わりません。どのように伝えれば魅力的な自己PRになるのか、書き方を学びながら考えていきましょう。

ポイント1.自己分析をする

何やら考え込んでいる和風の男性

自己PRを書くためにはまず自分を客観的に見つめる必要があります。自分がどういう人間か、どういう性格をしているか、改めて考えてみてください。「真面目」「几帳面」「粘り強い」「努力家」など自己分析の段階では抽象的なもので構いませんのでどんどん挙げていきましょう。

ポイント2.エピソードは学生時代に経験したことの中から選ぶ

次にするのが自己分析で挙げたものの裏付けとなるエピソード選びです。エピソードがない!と困っている人も大丈夫。落ち着いて学生時代に経験したことを思い出し、ざっと箇条書きにして書き出していきましょう。PRになるであろうポイントになるのは自分からすすんで行動を起こしたこと。これさえ満たしていれば、どんなエピソードでも構いません。思いつく限り、挙げてみましょう。

例文:エピソード箇条書き

・オーケストラサークルで部長として皆をまとめ、県の大会で金賞受賞
・土日での海辺のゴミ拾いボランティア
・コンビニでのアルバイト

自己PRは1つでなく複数作るつもりでいたほうが良いです。そうすれば「学業で頑張ったことは?」「学業以外で頑張ったことは?」と分けて聞かれた場合も困りません。

ポイント3.自己PRしたいエピソードは成果が示せる順に並べ替えて書く

エピソードを書き出せたら、今度は面接官に成果が示せる順に順位づけて並べ替えます。

試行錯誤している和風の男性

例文:順位つけて並べ替えたエピソードの箇条書き

1.オーケストラサークルで部長として皆をまとめ、県の大会で金賞受賞
2.コンビニでのアルバイト
3.土日での海辺のゴミ拾いボランティア

「大会で優勝」などは一番成果を示しやすいエピソードなので、この場合は1の「県の大会で金賞受賞」が上位に来ます。

ポイント4.自己PRではどのように頑張ったかを掘り下げて書く

書き出したエピソードを掘り下げていきます。やり方はいたって簡単。以下の7項目について答えを書き出していくだけです。

掘り下げのための質問7項目

1.いつ頑張った?
2.どこで頑張った?
3.どうして(何故)頑張った?
4.目標は何だったのか?
5.どのように頑張った?
6.結果どうなった?
7.最終的に得たものは何か?

では、例に挙げた「1.オーケストラサークルで部長として皆をまとめ、県の大会で金賞受賞」で答えを書き出していきます。

「オーケストラサークルで部長として皆をまとめ、県の大会で金賞受賞」の場合

1.大学3年の時
2.オーケストラサークルで
3.前の年に優勝できなかったので
4.県の大会での優勝
5.以下の5点に絞って練習した
・ミーティング時、皆で反省点を出し合い、それを練習に活かす
・基礎練習の強化
・モチベーション向上のため朝練の開始
・音を合わせる前にパートごとの確認・互いに指摘し合う
・場馴れするため定期演奏会を毎週開く

6.県の大会で優勝
7.成果を出すために諦めずに改善し上を目指すことの重要性を学んだ

注意すべきポイントは、5のどのように頑張ったかの答えを具体的に示すことです。ただ「諦めず努力した」では抽象的すぎて伝わりません。できるだけ例を挙げてどんなことをしたか示していきましょう。

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ポイント5.自己PRは4段構成にまとめる

エピソードの掘り下げが済んだら、「状況(背景)」「頑張った経緯と目指した目標」「何を行ったか(行動)」「結果」の4段構成に文章をまとめます。たとえばこのような感じになります。

あと一歩で閃きそうな和風の男性

例文

状況(背景):大学3年の時、所属するオーケストラサークルの部長に就任した際、なかなか結果を残せていないサークルだったため、部長として抜本的改革を求められました。

頑張った経緯と目指した目標:もう5年以上大会で結果を残せていなかったため、チーム全体のチームワーク強化と音の質の向上、最終的目標として県の大会での金賞受賞を目標に次の5点に取り組みました。

何を行ったか(行動):1ミーティング時、皆で反省を出し合いそれを練習に活かすというPDCAサイクル、2音の質を向上させるため基礎練習の強化、3モチベ―ション向上のための朝練、4演奏前にパートごとの確認・互いに指摘し合う、5場馴れするため毎週1時間程度の定期演奏会を開く

結果:その結果、音の質が格段に良くなり、チーム力も向上、最終目標だった県の大会での金賞受賞を達成することができました。

これで文章の本文、メイン部分は完成です。完成したら4段の流れから大きく逸れてしまっていないか確認しましょう。

ポイント6.自己PRの最後に書く結論を作る

メインの文章ができたら、「結論」部分をつくります。「結論」は自己PRの中で最も伝えたい主張になります。言い回しはいくつかあるので一番しっくりくるものを選びましょう。

  • 私の強みは○○です
  • 私は○○な人間です
  • ○○が私のモットーです
  • ○○には自信があります
  • ○○では誰にも負けません etc.

メインになる本文を読み直し、どういったことが結論づけられるのかを改めて考え、上記の言い回しに当てはめて結論をつくると作りやすいです。 例の場合は「現状に妥協せず、改善し、より上を目指すことが私のモットーです」という感じになります。

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ポイント7.自己PRの本文の文頭と文末に完成した結論を足す

「結論」で始まり、「結論」で終わるのが自己PRのルールです。ですから、ここまで作ってきたPR文の本文の文頭と文末に結論を足しましょう。 ただし、最初と最後が全く同じ言い方では格好が良くないので、最後は少し言い回しを変えたほうが良いです。

何か閃いた和風の男性

  • 文頭:「現状に妥協せず、改善し、より上を目指す」これが私のモットーです。
  • 文末:このように成果を出すため諦めず努力を重ね、結果を追い求め続けることが私のモットーです。

ポイント8.書いた自己PR全体を読み返し校正を入れていく

これが自己PR作成の最後です。出来上がった文章を読み直し、整えましょう。

完成した自己PR

「現状に妥協せず、改善し、より上を目指す」これが私のモットーです。 大学3年の時、所属するオーケストラサークルの部長に就任した際、過去5年以上結果を残せていないサークルだったため、部長として抜本的改革を求められました。そこで私はチーム全体のチームワーク強化と音の質の向上、最終的目標として県の大会での金賞受賞を目標に次の5点に取り組みました。

1.ミーティング時、皆で反省を出し合いそれを練習に活かすというPDCAサイクル、
2.音の質を向上させるため基礎練習の強化、
3.モチベ―ション向上のための朝練、
4.演奏前にパートごとの確認・互いに指摘し合う、
5.場馴れするため毎週1時間程度の定期演奏会を開く

その結果、音の質が格段に良くなり、チーム力も向上、最終目標だった県の大会での金賞受賞を達成することができました。
このように成果を出すため諦めず努力を重ね、結果を追い求め続けることが私のモットーです。

話す時、ざっと1分程度で伝わる長さが理想的。字数にすると300字~400字が一般的です。必要な語句を足したり、また逆に余分な語句を削除したりしながら修正、推敲を重ねましょう。

履歴書の自己PRの具体例と効果的な文章構成

就活で自己PRするエピソードは誰にでも書ける

どんなに長所やそれにまつわるエピソードがないと悩んでいる人にも必ず自己PRに使えるような自分を魅力的に見せるエピソードはあります。まずは落ち着いて、自分がどういう人間か、今までどういった経験をしてきたか、できるだけ良い面に目を向けて考えてみてください。

自己PRはすべての企業が必ず問う重要な項目です。そこできちんと相手に伝えることができれば、内定にグッと大きく近づけます。だからこそ自信を持って、あなた自身のことをしっかりとアピールしましょう。