他社の選考状況を面接で質問されたらどう答えるのが正解?

他社の選考状況についてどのように回答するかによって、面接の結果が有利になったり、反対に不利になることもあり得ます。これから志望する企業の面接を受ける就活生や転職中の社会人は、他社の選考状況を質問してくる意図や、回答する際に注意するポイントを十分に理解した上で面接に挑みましょう。

他社の選考状況を面接で質問されたらどう答えるのが正解?

他社の選考状況を聞かれたらどこまで正直に答えるべき?

他社の選考状況については面接でよく聞かれる質問のひとつですが、面接官はどういった意図をもってこの質問をするのでしょうか。

回答内容によっては他社の選考状況を答えることで不利な状況になることもあり得ますので、ただ正直に回答すれば良いわけではありません。就活生や現在転職活動中の方は、面接を受ける前に答え方のポイントを覚えておきましょう。

他社の選考状況を聞く企業の意図とは?

面接官が応募者に他社の選考状況を質問する理由としては、さまざまなことが考えられます。例えば応募者の企業選びの方針を確認するという意味があったり、志望動機と他社の選考状況が一致していることを確認することを目的として行う場合もあります。

志望動機と選考状況

他社の選考状況については面接の終盤にさりげなく質問されることが多く、「ありのままを答えれば良い」と考えてしまいがちですが、面接官は決してアンケートのような意味合いで質問しているわけではなく、興味本位やおまけのような意味合いで質問しているわけでもありません。志望動機と同じように、応募者の合否を決めるための判断材料のひとつとして質問しているということを必ず頭に入れておきましょう。

他社の選考状況を聞かれた時の答え方のポイント8つ

他社の選考状況は、回答内容によって合否にマイナスの影響を与えることもあります。
他社の選考状況を質問された時に回答するポイントを以下に細かくまとめましたので、1つずつご説明します。

1 志望動機と一致している他社の選考状況のみ答える

企業選びを行う際、複数の業界の企業を選考することは珍しいことではありません。どんな会社を受けるのも個人の自由ですが、志望動機の伝え方によっては、複数の業界の企業を選考していることで不利になることもあるので注意が必要です。

例えば、志望動機の中で「小さい頃から家を売りたいと考えていたので、住宅を販売する営業マンになりたい」という趣旨の話をした人が「不動産以外の業界ばかりを選考している」ということが分かれば、志望動機の説得力がなくなってしまいます。

他社の選考状況を回答する際は、その会社への志望動機と一致している選考状況のみを回答するようにしましょう。

2 ありのままを正直に答える必要はない

お祈りメールの事実を隠す女性

他社の選考状況は、全てを正直に回答する必要はありません。どこの会社を選考しているかは言わなければ分からないことなので、言わない方が良い内容や、言いたくないことは無理に言う必要はありません。

また、他社の選考状況を質問された際、その面接を受けている時点で選考している会社がないのであれば、その旨を伝えれば良いだけです。

例えば「数社選考を受けていたが、全て面接の結果が不合格だった」という事実があったとしても、そこまでは正直に答えない方がベターです。「不合格になった」という事実を聞くことにより印象が悪くなるケースもあるため、深く質問されるようなことが無ければ、あえて自分から回答しないようにしましょう。

3 嘘は言わない

他社の選考状況について全てを正直に答える必要はありませんが、嘘の選考状況を回答するのはNGです。面接はそれなりのポジションの人や、面接のプロである人事担当者が行いますので、嘘の選考状況について話を詳しく聞かれた場合に嘘を見抜かれる可能性があります。

また、その場ではその嘘に対して何も言われず無事に面接を通過したとしても、次の面接の場で質問されて話を深掘りされることもありますので、初めから嘘はつかずに正直に回答するようにしましょう。

4 内定が出ている場合は積極的にアピールする

内定は積極的にアピール

採用担当者は、応募者の市場価値を判断する材料の一つとして「他の会社から内定をもらえるような人材であるか」ということを考えています。

そのため、他社から内定をもらっている場合は、積極的にアピールした方が良い印象を与えることが出来ます。

内定をもらっていて、その内定を断るつもりであっても「選考中」であることは事実なので、自信を持って内定をもらっている旨をアピールしましょう。

5 選考スピードを上げてもらうようなアピールをする

企業の採用担当者は、既に他社から内定をもらっているという人と、どこからも内定をもらっておらず選考もしていないという人であれば、既に内定をもらっている人の方の選考を優先的に進めようとします。これは他の企業に優秀な人材を取られたくないからです。

また、もし「最終面接の合否待ちが3社ある」という場合であれば、「3社選考中」と伝えるのではなく「最終面接も終わって合否待ちの会社が3社ある」と伝えた方が、選考のスピードが速くなる可能性は高くなります。

6 他社の批判はしない

面接で他社の悪口をいう

他社の選考状況について面接官と会話をする際に「○○社を受けていますが、あの会社はあまり良くないので辞退をしようと思っています」というように批判することはNGです。

選考を受けている会社が、他のいろんな会社とつながっている場合もあります。特に同じ業界であればその可能性は高いでしょう。うっかり批判した会社がその会社のお客様であったり、その面接官がその批判した会社の元社員だった、といったケースも考えられます。
また、他社を批判することで「陰で悪口を言う人」といった悪いイメージを持たれることもありますので注意が必要です。

他社の選考状況を回答する中で「辞退の予定がある」旨を伝えたいと思うのであれば、辞退の予定を伝えるのではなく、初めから選考していることを回答しない方が賢明です。

7 回答する会社は数社程度にしておく

仮に他社の選考状況が10社や20社という単位で多い場合でも、それを全て答える必要はありません。
あまりたくさん回答しすぎると「希望する会社を絞り切れていない」「内定がもらえればどこの会社でも良いのでは?」と思われる可能性があります。

選考している企業が多い場合でも、回答するのは3社~5社くらいまでにしておくのが無難です。

8 社名まで言う必要はない

採用担当者から他社の選考状況を企業名まで教えて欲しいと言われることはほとんどありませんので、企業名までを伝えたくない場合、自分から伝える必要はありません。

万が一、企業名を質問された時に回答したくない場合は「○○系の会社です」や「同じ業界の会社です」というように、名前まで回答するつもりはないということを間接的にアピールしましょう。

他社の選考状況に付随して質問される質問内容

面接官は、他社の選考状況を聞いた上で、さらにいくつか質問してくる場合があります。

1 志望度の高い会社についての質問

志望度が一番高いのは御社です

面接官は、他社の選考状況をヒアリングした上で、志望度の高い会社がどの会社なのかを確認するために、以下のような質問をしてくる場合があります。

  • 選考中の会社の中で、一番志望度が高い会社はどの会社ですか?
  • 選考中の全ての会社から内定が出た場合、どこの会社に入社しますか?
  • 選考中の全ての会社から内定が出た場合、何を基準にして入社を決めますか?

どういった質問をされても、応募者としては「志望度が一番高いのは御社である」ということをアピールするのがベストです。

とはいえ、単純に「御社が第一志望です」と伝えるだけでは説得力に欠けるため、「他社も○○な点は魅力ですが、御社のように○○をしている企業は他にないので、御社が第一志望です。」というように、その会社を選んだ理由を具体的に回答するようにしましょう。

2 違う職種を志望している場合はその理由について

他の業界の会社を志望している場合は、志望動機で「特に業界を絞ってはいない」という旨を予め伝えている場合を除き、高確率で他の業界の企業を志望している理由を質問されます。

また、他の業界だけではなく、他の職種を希望している場合も理由を質問される可能性は高くなります。例えば、事務職の採用に応募して面接を受けているにもかかわらず、他社では営業や企画というような違う職種を希望している場合です。

面接官としては、応募者が他の業界を志望していても職種が同じであれば納得できますが、全く違う職種ばかりを受けているようだと「採用してくれる会社であればどこでも良いという活動スタイル」というように思われてしまう可能性が高くなります。上手い回答が浮かばないのであれば、初めから職種まで回答しないというのも一つの手です。

他社の選考状況は志望動機と矛盾がないように答えよう

他社の選考状況は、回答内容次第で選考に有利に働く場合もあれば不利になることもあり得ます。特に、志望動機と矛盾するような他社の選考状況を伝えるのはNGです。志望動機と一致している会社のみを回答しましょう。

また、他社から既に内定をもらっている場合や最終面接まで進んでいるという場合は、その状況を素直に伝え、なるべく早めに選考を進めてもらえるようにアピールをするとより効果的です。