「面接はボロボロだったのに…」それでも受かるときは受かる!
就職活動で避けて通れない面接ですが、終わった直後に「ボロボロだった」「絶対落ちた」と落ち込む人は少なくありません。緊張で頭が真っ白になったり、答えられない質問があったり、思うように話せなかったり。
しかし実際の採用現場では、面接でボロボロだったと感じながらも内定をもらった人は珍しくありません。この記事では、なぜそういうことが起きるのかを採用担当者の視点で解説した上で、当事者15名のリアルな体験談をお伝えします。
就活生が「面接がボロボロだった」と感じる主な理由
就活生が「失敗した」と感じるシーンには、いくつかの共通パターンがあります。以下のどれかに当てはまっても、その後内定が出たケースは実際に多くあります。
- 緊張しすぎて面接官の質問に答えられなかった
- 企業への熱意が強すぎて涙が出てしまった
- 圧迫面接に臆してしまい言葉が出てこなかった
- 緊張で汗をかき、何度もハンカチで拭いてしまった
- 体調不良で面接の内容がおぼろげだった
- 遅刻した
- 面接官の反応が薄く、手応えがまったく感じられなかった
「ボロボロだった」という感覚は、多くの場合自分の主観的な評価です。面接官が評価しているポイントと、応募者が「失敗した」と感じているポイントは、必ずしも一致しません。
採用担当者が見ているのは「話の上手さ」だけではない
採用担当者の立場から見ると、面接は「流暢に話せるか」を測る場ではありません。多くの採用担当者が実際に判断しているのは、以下のような点です。
まず、緊張していても最後まで話し続けようとする姿勢があるかどうかです。詰まっても、うまく言えなくても、自分の言葉で伝えようとしている応募者は「誠実さ」として評価されることがあります。次に、熱意や本気度が言葉や態度から伝わっているかです。完璧な回答よりも「この会社で働きたい」という気持ちが伝わる応募者の方が、採用担当者の心に残りやすいことがあります。
また、圧迫面接で何度も否定されても自分の意見を曲げない応募者は「ストレス耐性」「自分の軸を持っている」と評価されるケースもあります。面接官の反応が淡々としているからといって評価が低いとは限りません。採用担当者が意図的にポーカーフェイスで対応しているケースもあります。
あなたが「ボロボロだった」と感じた原因を確認してみましょう。原因がわかれば、次の面接への対策も立てやすくなります。
面接でボロボロだったけど受かった人の就活体験談15
15名の方に、ボロボロの面接だったにもかかわらず内定をもらったときのエピソードについて語っていただきました。体験談の後に、採用担当者の視点からの分析コメントも加えています。
10代の方の体験談
面接での失敗談
ぬーべさん(19歳 営業職)
私が面接を受けた会社は自動車部品の小売業の会社でした。初めての就職のため、とても緊張しており面接ではたくさんの失敗をしてしまいました。
落ちたなと感じた理由のひとつは、緊張しすぎて汗をすごくかいてしまっていたことです。面接中にもかかわらず、ハンカチで汗を拭いていたのを今でも鮮明に覚えています。相手側からしたらとても不愉快だったと思い、内定が出るまではとても後悔をしていました。
また、2つ目の失敗は質問に答えられなかったことです。答えられなかった質問は、「もし転勤することになった場合あなたはどうしますか?」という質問内容です。私はどうしても転勤をしたくなかったため、嘘をついて「そこでも頑張ります」などと言うことができませんでした。かといってバッサリ「転勤はしたくないです」とも言えず、固まってしまったことがそのときの後悔です。
これからの面接を受ける学生さんは元気にハキハキ受け答えすること、それだけで十分だと思います。頑張ってください。
20代の方の体験談
ボロボロの面接だったけど…
パンダ(29歳 事務職)
ハウスメーカーの事務員の面接に行ったときの話です。面接がはじまり、何を聞かれるのかとかなり緊張していたのですが、言われたのは「自己紹介とか自由にしゃべって」の一言だけでした。予想もしていなかった面接方法に何を話せばいいか分からなくなり、頭が真っ白になりました。
面接官も渋い顔をしていて、前に面接をしていた方はその場で採用だったにもかかわらず、私は後日返事をしますとのこと。絶対に落ちたと凹みながら帰宅していたら、なんと採用の連絡が来たのです。
大事なのは笑顔です。面接官に緊張が伝わらないくらい笑顔と大きい声で話をすれば印象に残るので、質問の中身も大事ですが、何よりも笑顔でいることが一番だと思います。
ボロボロの面接でも為せば成った
ろぶりなす(24歳 派遣社員)
海運会社の船員に中途採用で応募しました。予想外にも私1人に対して面接官が4名いたことに驚き、とても緊張してしまいました。
きちんと準備していなかったのでスムーズに答えられず面接官を待たせることになり、グダグダになってしまいました。
そんな中でも自分が自信を持って頑張ってきた韓国語をアピールすることに尽力しました。実際、ネイティブの韓国人からの面接もあり、その場面では堂々と答えることができました。この点が評価され、内定を勝ち取ることができたと思います。
どんなにボロボロな状況でも、自分にはこんな力があるということをしっかりアピールできれば内定をもらうことができると思います。
失敗だった面接で受かってしまったときのこと
みほ(28歳 総合職)
福祉関連の総合職での応募でした。幹部の方2名との面接でしたが、緊張しすぎて何を言ったか覚えていないほどでした。さらに面接してくれた方の顔を見られなかったのを未だに覚えています。最後の質問を終え、逃げるように退室しました。
「この会社は落ちただろうな」と確信したので、なぜ受かったのか本当の理由は今でもわかりませんが、大きな声ではっきりと自分の言いたいことを伝えるよう心がけていたので、それが面接官に伝わったのではないかと思います。
地元就職
にゃむにゃむ(29歳 事務職)
散々大手にお祈りされた就活で心が折れた私は、実家から徒歩10分のお酒関係の中小企業を受けました。志望動機を聞かれても「近所なので」「お酒が好きで興味があって」くらいしか思いつかず、かなりグダグダな面接でした。
しかし、100人近く受けて事務職は1人しか受からない中で内定を頂きました。模範のような回答をたくさん用意して受けていた面接と違い、本当に今思ったことを伝えた面接だったのが逆に良かったのかなと今では思います。
模範回答はつまらないと感じる企業も多いです。率直な意見を伝えてみてください。
面接で涙してしまった出来事
Rose123(28歳 客室乗務員)
小さい頃から客室乗務員に憧れており、航空業界を主に面接を受けていました。すでに15社以上受けていたのですが、なかなかいい知らせがなく、焦りを感じていた時期でした。
その思いや不安が一気に溢れ出てしまい、面接の時に泣いてしまったことがあります。他の受験者がいる前で泣いてしまい、ボロボロの面接になってしまいました。面接官の方が優しくティッシュを渡してくれたのをよく覚えています。
自分の思いを包み隠さず伝えることができたことが内定につながったのではないかと思います。いかに自分の気持ちを相手に伝えることができるかが勝負になると思います。
私の就職活動体験
マロ(26歳 顧客対応)
大手旅行会社の面接です。グループ面接において私だけ答えづらいような質問をされてしまい、臨機応変にうまく言葉が出てこずに終わってしまいました。
なぜ内定をもらえたのか振り返ると、答えづらい質問に対して不恰好になりながらも、自分の言葉で回答しようとする姿勢を認めてもらえたからだと思います。
面接官の方は完璧な答えばかりを求めているわけではなく、あなた自身を見ています。自信を持って臨んでください。
実習した病院での面接について
まっさん(26歳 理学療法士)
回復期リハビリテーションが行える病院の面接でした。緊張しやすい性格ということもあり声が裏返ってしまったり、質問に対して棒読みで答えてしまったり、声が震えてしまいました。
面接官からも「棒読みじゃなくて自分の気持ちで答えてね」と言われたのでもう絶対に落ちたと思っていたのですが、奇跡的に内定をもらうことができました。後から聞くと「一生懸命さを感じたから」と言われました。
介護職の面接で…
mmk(27歳 医療事務)
老人ホームの介護職の面接でした。「入居者様が人生の最後を迎える場所に立ち会うことについてどう思いますか」という質問があり、私はそれを想像して悲しくなり泣いてしまいました。2回目の面接でも同じような質問で大泣き…。
最終的に他の企業からも内定をいただいて介護職は辞退してしまいましたが、こんなグダグダな面接でも内定を頂けました。入居者様と真剣に向き合って気持ちを込めた仕事をしてくれると感じ、採用を決めてくれたのではないかと思います。
途中で諦めずに面接を乗り切ってほしいと思います。
面接は会話を楽しむ時間
佐倉 椿(23歳 専業主婦)
全国展開しているアミューズメント施設を運営している企業の面接です。最初はまるで仲のいい先輩と会話をしているような雰囲気だったのですが、突然企業理念を答える質問が出て頭が真っ白になってしまいました。それ以降は気まずい雰囲気となり、ボロボロになってしまいました。
しかし人事部の方から「明るく会話を楽しんでいた」と評価をいただき、内定に至りました。「面接を試験だと思わないこと」が大事だと感じました。
コミュ力を否定されたハズが…
あき(26歳 事務職)
商社での面接です。あがり症でいつも失敗してしまうのですが、この面接でもどもったりつっかえたりで、かなりボロボロになってしまいました。
面接官の方に筆記テストの成績は褒められましたが、私のひどい話ぶりを見て「コミュニケーション能力がなさすぎる」とバッサリ言われてしまいました。
採用の電話が来た時はかなり驚きました。後に人事の方に話をしたところ、「どうしてもこの会社に入りたいんです!」と言ったのが大きかったとのことです。やはり「是非この会社に!」という熱意が伝わる応募者がいいのかもしれません。もちろん根拠も必要ですが。
高熱の中の面接
らんまる(29歳 受付事務)
受付事務の面接に、何年かに一度の大風邪を引いた状態で挑みました。当日もフラフラしながら面接に行き、高熱で考えていた質問の答えを言えずとても後悔しました。
しかし運良く2次面接に進み、そこではとにかく明るく笑顔でハキハキと答え、無事に採用されました。後日、上司に「履歴書の写真がヤバかったので無理だと思ってたよ」と言われました。体調管理も大事だと実感しました。
30代の方の体験談
圧迫面接により血圧上がる
なべを(30歳 技術職)
最終面接での話です。「何故この会社を選んだのかという回答が明確でないのでもう少し説明しろ」と言われ、もう一度丁寧に話をしました。ところが「よくわからない回答だね」と散々言われ、少し喧嘩のようになりました。
時間切れで面接は終了し、受からないという気持ちが強くありました。しかしながら、内定を頂き現在に至っています。何度否定されてもくじけずに説明した熱意が勝因だったと感じています。
話す内容よりも第一印象が大事
tnkn(36歳 サービス業)
IT企業の面接を受けました。志望動機や入社後の目標なども具体的に答えることができず、漠然としたことしか回答できていなかったと思います。ただ、内定はいただきました。
バイトで得た経験から終始軽く笑顔で対応できたこと、それなりにちゃんとした格好で臨めたこと、学生時代から敬語がスラスラと話せていたことが理由だと思います。面接官は「ちゃんと社会人として使えそうか」というところも見ています。学生時代から人と接する経験を積んでおくと有利だと感じました。
急な圧迫面接をされた瞬間
SN(31歳 営業職)
大手印刷会社の最終面接で、私の考え方について面接官から何度も否定されてしまい、パニックになりました。感情的になってしまい、この面接は落ちたと途中で感じてしまうほどでした。
しかし1週間後に内定を得ることができました。面接官は私の不利な状況に陥った時の反応を試していたのではないかと思います。感情的になったものの、自分の考えを相手に伝えることは譲らなかったのが内定につながったと分析しています。
上手に伝えられなくても大丈夫です。相手の意見に合わせるだけではなく、自分の思っていることを伝えることが大切です。
面接では「取り繕わない」のが成功のカギ?
15名の体験談に共通するのは、「うまく話せなかった」けれど「本音で話した」という点です。採用担当者の立場から見ると、整った回答を棒読みする応募者より、たどたどしくても自分の言葉で話す応募者の方が人物像が伝わりやすく、「一緒に働きたい」という感覚につながりやすいものです。
もちろん、面接の準備を怠ってよいということではありません。自己分析と企業研究の基礎ができていてこそ、本音で話せる土台が生まれます。「ボロボロだった」という感覚が次の面接への刺激になるよう、何が原因だったかを冷静に振り返ることが、合格への一番の近道です。



















