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面接中の目線はどこに向ける?企業からの好印象を得るには

面接の目線の向け方はどこに向けるのが正解?就活や転職活動の面接では目線よりも質問の回答ばかり考えてしまいがちですが、面接中に目線をどこに合わせるかによって、面接官に対する発言の説得力が大きく変わります。これから面接を受ける方は、面接での上手な目線の配り方や合わせ方を学びましょう。

面接の目線の合わせ方が合否を左右する!

面接では、つい緊張で無意識のうちに手元の資料ばかりを見てしまったり、面接官の手元にずっと目線を向けてしまう就活生が少なくありませんが、目線を合わせる場所によって面接官から受ける評価は大きく変わります。

就活や転職活動での面接中、目線はどこに合わせるのが正解なのでしょうか。面接本番を迎える前に、面接官に良い印象を与えられる面接での上手な目線の合わせ方を理解しておきましょう。

面接は目線の向きによって印象が大きく変わる

面接では面接官から質問されたことに対していかに上手に回答するかばかりを意識してしまいがちですが、目線をどこに置くかというのは質問の回答と同じくらい重要なポイントです。

人間は自信があるときや相手を説得したいときには相手に目線を合わせます。反対に、自信がないときや考え事をしているときは相手から目線をそらしたり、違うところに目線を向けたりするものです。これは面接の場でも同様で、上手な目線の配り方や合わせ方についても理解しておかないと、回答内容の説得力が失われてしまう可能性が高いのです。
また、質問に上手に回答できても、目線が右にいったり左にいったり、面接官と目線が合わせられないようだと、回答に自信がないように受け取られる場合もあります。

友人同士や気心が知れた仲であれば性格を理解してもらえるでしょうが、面接ではそうはいきません。面接はたった数十分から数時間で人となりを判断されるため、上手な目線の配り方や合わせ方ができるか否かが面接官の印象を大きく左右するのです。

面接での上手な目線の合わせ方5つのポイント

面接における上手な目線の上げ下げや、面接官との目線の合わせ方について解説します。いい印象を与えられるように、面接時の目線の方向を考えてみましょう。

1 挨拶のときは必ず相手に目線を合わせる

面接官に挨拶するときはしっかりと相手に目線を向けましょう。声だけ大きく挨拶するのではなく、しっかりと相手に目線を合わせながら挨拶をすることで、礼儀正しく誠実な人間という印象を面接官に与えることができます。

2 発言の最初と最後は相手に目線を合わせる

面接中、質問された内容に回答する際には、最初の単語を発するときと回答し終わるときに目線を合わせましょう。

「えーっと」「うーん」などと言いながら考えている際に面接官に目線を合わせる必要はありませんが、考えがまとまって発言するときに目線を合わせると、応募者がこれから回答を言うという心構えができ、話を聞いてもらいやすくなります。また、発言の最後にも「これで話が終わり」ということを認識してもらえ、応募者が回答した内容を聞き終わったと同時に、しっかりと意見を言い切ったという印象になり、発言に説得力を持たせることができます。

3 面接官が複数いる場合は質問者に多く目線を送る

面接は1人対1人の場合もありますが、複数人対1人の場合や、あるいはグループ面接のようなケースもあります。

面接官が複数いると、つい質問者のみに目線を合わせてしまったり、均等に目線を送ることを意識しすぎてキョロキョロしてしまいがちですが、面接官が複数いたとしても複数の質問を一度に質問してくることはありません。
そのため、回答する立場としては質問者の質問に対して回答をすることになるので、質問者に対して目線を多く合わせ、他の面接官に対してはたまに目線を送るよう意識すれば問題ありません。

特に、質問している面接官以外の人間は下を向いている(資料を見ている)ケースも多いので、自分の方を見ていないと判断できるのであれば無理に目線を向ける必要はありません。

4 目線は合わせたり外したりを繰り返す

面接官に対して目線を合わせることは重要ですが、面接官にずっと目線を合わせていると面接官に圧迫感を与えてしまいます。面接官に数秒目線を合わせたら数秒目線を外すようにしましょう。
目線を合わせる、目線を外す、また目線を合わせる、また目線を外す、ということをテンポ良く繰り返すと、面接官とのやり取りもテンポ良く進み話を聞いてもらいやすくなります。

5 時には目線を外して空間を見ることも忘れない

面接中に面接官から目線を外すときには、目線を外しすぎず、目線が自然に向く方向を見るようにしましょう。
面接官の目に目線を数秒間合わせたあと、面接官と自分の間の空間に自然に目を合わせると面接官に違和感を与えることもなく、余裕があるように見えるため良い印象を与えることができます。

面接での目線の合わせ方でNGな3パターン

目線の上げ下げや合わせ方が下手だと、相手に悪い印象を与えてしまうことがあります。
面接でよくありがちな下手な目線の送り方や合わせ方をご紹介しますので、面接本番でこういった目線にならないように気をつけましょう。

1 自己紹介で名前を言うときに目線が下を向いている

面接では、初めに「まずは簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか」と面接官から言われるケースがほとんどですが、この時に目線が下を向いているのは絶対にNGです。

初対面で「はじめまして」と挨拶するときに、相手の目線が自分ではなく違うところを見ていたら不審に思われます。応募者が挨拶のときに自分の名前を言いながら違うところを見ていると悪い印象を与えてしまうので、必ず面接官に目線を合わせながら名前を言うようにしましょう。

2 面接官の服や手元に目線を合わせすぎる

面接官の顔から目線を外すときに、常に面接官の首元や胸元あたりに目線を合わせたり、面接官の手元の資料に目線を合わせてしまうのはNGです。何度も首元や胸元に目線を合わされると、まるでそこに何か付いているかのように思わせてしまいます。

また、手元の資料がいくら応募者の履歴書や職務経歴書であったとしても、場合によっては面接官として応募者に見られたくないことを書いている場合もあります。手元に目線を合わせすぎるのは禁物であると心得ましょう。

3 目線を変えるスピードが速すぎる

面接官に目線を合わせすぎたり、極端に目線を逸らすのはもちろんNGですが、目線を変える速度にも注意が必要です。目線を変えるスピードが速すぎると、面接官に「焦っていて落ち着きがない」「自分に自信がなさそう」といった悪い印象を与えてしまう恐れがあります。

面接で目線を合わせるのが苦手な方の対処法

面接官に目線を合わせたくても、面接官と目が合うと頭の中が真っ白になってしまう、あるいは、気まずい空気になってしまい怖くて見られないという人も多いもの。そんな方のための対処法をご紹介します。

1 相手の目以外のパーツに目線を合わせる

面接官の目に目線をじっと合わせると緊張してしまう可能性もありますが、眉間や鼻など、目以外の顔の中のパーツであれば緊張せずに見ることができる場合があります。面接官がメガネを掛けている場合は、メガネのフレームの部分に目線を合わせるのもよいでしょう。

ただし、顔の中のパーツと言っても、目から離れすぎている口や顎などに目線を合わせると、目線をずっと外しているということを面接官に気付かれる可能性があります。なるべく目に近いパーツに目円を合わせるようにしましょう。

2 緊張していると先に伝える

面接官に目線を合わせるのが苦手な方の場合、面接官が自分に目線をじっと合わせれば合わせるほど、目線を合わせるのが難しく感じてしまったり、焦ってしまうことがあります。このような場合は、始めに「すみません、緊張しております」と素直に伝えてしまうというのもひとつの方法です。

面接の場で緊張するのは当たり前です。面接官も人間ですから、緊張していることを謝罪した相手に対して悪い印象を持つことは滅多にありません。
あえて先に緊張している旨を伝えてしまうことで、多少目線が泳いでも「緊張していると言っていたから仕方ない」と理解してもらえるようになります。

面接の目線は話している人の方向に合わせよう

面接は多くの人が緊張する場です。緊張すればするほど目線が泳いでしまい、なかなか落ち着いて面接官にしっかりと目線を合わせるということが難しくなります。
しかし、目線が泳いでしまうと面接官からの評価は下がり、「自分に自信がない人」という印象になってしまう可能性が高くなります。

目線をどこに向けるかで面接官の印象は大きく変わります。緊張や焦りがあったり、あるいは自分に自信がないときでも、面接中の目線は相手の方向に合わせておくことを意識しましょう。