ドラッグストアの志望動機の書き方で失敗しないための3ステップ

ドラッグストアへの志望動機は、小売業の中でも勢いがあり、就職先としても人気があるだけにしっかり作成したいものです。業界の特徴や自分の経験を踏まえて、説得力と熱意のあるものを作成しましょう。ポイントや手順について紹介します。

ドラッグストアの志望動機の書き方で失敗しないための3ステップ

ドラッグストアへの志望動機はどう書くといい?

最近は様々な場所でドラッグストアを見かけるようになりましたが、それだけ業績や店舗数も伸びており、経営する企業も統合が進んで優良企業や大きな企業が残る構図になっています。ドラッグストアを経営する会社への就職を考えている人も多くなっていますが、志望動機は印象を左右し、内定獲得に少なくない影響を与えます。ドラッグストアへの就職活動における志望動機を考えてみましょう。

ドラッグストアに就職するならどの立場かを考える

ドラッグストアへの就職と言っても、様々なパターンを考えることができます。ドラッグストアは薬局として薬剤師を必要とする場所でもありますし、様々な日用品を販売する小売店という側面も持ちます。また、多くのチェーン店を統括する経営企画などの本部機能も有します。どの立場で就職を考えるかによって、志望動機に具体性が出てくるでしょう。

ドラッグストアの総合職、一般職、薬剤師のイラスト

店長候補や本部機能を担う総合職

総合職では、ドラッグストア店舗の店長候補や、また様々な本部機能を担う立場として成長することになります。店舗のマネジメントはもちろん、特定の薬品や医療機器の販売に必要な登録販売者の資格を取得する必要があるなど様々な面で成長を求められます。大変な分、やりがいを感じられるのが総合職のよい所です。

アルバイトを統括する一般職

各地の拠点などにおいて事務作業に従事したり、定められたエリアで店舗の社員としてアルバイトなどを統括したりする立場です。総合職ほどの待遇ではなく、昇進などもほとんどありませんが、転勤などが無いというケースも多いです。

薬剤師

規制緩和によって薬剤師が不在でも扱える医薬品の種類は増えましたが、まだまだ一部の医薬品の販売には薬剤師の説明や判断が必要です。最近はスイッチOTC(もともと医療機関用の医薬品だったものが店頭で販売されるようになったもの)が出てきたこともあり、ドラッグストアにおける薬剤師の重要性が高まっています。

ドラッグストアの志望動機の作り方は3ステップ

ドラッグストアの志望動機を作成する際には、総合職、一般職、薬剤師などの立場の違いを考えたうえで、次の3ステップを意識しましょう。

志望動機作成の3つのステップの図

ステップ1:業界研究と志望するドラッグストアの企業研究をする

ドラッグストアを中心に小売業界や物流業界などについて調べ、またどのような企業があるか調べます。業界を俯瞰した内容の本などを読み、企業についてはWebサイトや採用ページなどから詳細な情報を得るようにしましょう。各社の戦略や考え方の違いがわかるくらいには研究をすることが大切です。

ステップ2:自己分析をする

自己分析では、まず自分の志望動機の核になる部分を考えます。なぜそのドラッグストアに就職先として魅力を感じているのかを、しっかり考えて書き出してみましょう。その中で、最も自分でしっくりくるものや、志望先の企業の求める人材像などにマッチしたものをテーマにしましょう。

ステップ3:志望動機を文章化する

志望動機はエントリーシートでは問われず、面接で問われる場合もありますが、どちらの場合にしても志望動機は文章化して準備しておいた方が良いでしょう。文章化することで冗長になるのを防ぐことができますし、また客観的に評価することができるようになります。志望動機を文章にする場合には、最初に結論となる志望動機の核、続けて裏付けになるエピソードやアピールを持ってくるのが基本です。

ドラッグストアへの志望動機の例文

ドラッグストアへの志望動機の例文を見てみましょう。ここでは、総合職のNG例文、総合職のよい例文、薬剤師のよい例文の順で紹介していきます。

ドラッグストアへの志望動機(総合職、NG例文)

ドラッグストアへの志望動機(総合職)

私が貴社を志望するのは、小売業の中でも特に勢いを感じたからです。

貴社は非常に業績が好調で、様々な企業を統合しながら店舗数を増やしてきています。貴社の店舗は集中的に出店していることもあり、地域でも非常によく知られていますし、価格競争力も高く、今後も成長が期待できる企業であると考えています。

私は大学でラグビーをやっておりましたので、体力やチームワークには自信があります。貴社において、最前線で体を張って頑張っていきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

ドラッグストアにキックする脳筋気味なラガーマンのイラスト

この志望動機は良くない例として取りあげますが、志望者は企業についてよく考えている優秀な人で、ラグビーをしていたという経験などもプラスに働く可能性があります。

しかし、問題となるのは、企業を選んだ動機が「小売業の中でも特に勢いを感じたから」という部分です。企業側としては、事業活動が評価されているのは嬉しい一方で、企業の状況が悪くなってしまった場合に、この人は企業のために頑張ってくれるだろうかと不安になります。

そのため、どうしても欲しい人材ということでなければ、もっと最後まで頑張ってくれそうな志望動機を述べた人を選択することになるでしょう。扱うべきテーマは、自分の観点を大事にするべきですが、自己中心的になってはいけません。

ドラッグストアへの志望動機(総合職、良い例文)

ドラッグストアへの志望動機(総合職)

私が貴社を志望するのは、小売業の中でも、医薬品を中心に様々な商品を提供できることで、利用者に多くの価値を提供できると考えているからです。

貴社はドラッグストアという形態の中で、100円ショップやコンビニのような商品揃えを実現していて、生鮮食品以外の日用品を全て扱っていると言えるほどです。他にはない仕入れや流通体制などの強みを生かし、店舗数もどんどん伸びています。私は親が雑貨店を経営していたため、小売業に関心をもって大学でも経営学を専攻しましたが、貴社の事業経営は非常にエネルギッシュで魅力的に感じています。

貴社が事業をより大きくすることは、店舗の近隣の住民の生活や健康にとって価値があり、社会的な価値があることだと考えます。私は大学でラグビーをやっておりましたので、体力やチームワークには自信があります。既存の店舗で、また新しい店舗や商材の開拓など、常に最前線で体を張って頑張りたいです。よろしくお願いいたします。

爽やかに就職希望を述べる元ラガーマンのイメージ

先の志望動機のNG例文から、少し内容を変更したものです。同じように事業の伸びや勢いを感じさせながらも、事業の価値により焦点を当てている内容になっています。

その中で、「利用者に多くの価値を提供できる」という点に魅力を感じていることや、事業経営に魅力を感じていることを述べて、就職を希望する理由としています。また、事業拡大に貢献したいという気持ちと、また最前線で働きたいと頼りになる姿勢を見せてくれています。企業としても、好感も持てる頼もしい人材として評価できる内容です。

ドラッグストアへの志望動機(薬剤師、良い例文)

ドラッグストアへの志望動機(薬剤師)

私が貴社を志望するのは、ドラッグストアという気軽に多くの人が利用できる場で医薬品の提供ができるからです。

日本には多くの薬局がありますが、調剤薬局は病院の外来時間に合わせ、営業時間が夕方で終わるのがほとんどです。しかし、忙しく働いている人などはその営業時間外に薬を求めていると思います。ドラッグストアなら、普通の小売店のような営業時間で、夜の遅い時間まで必要な人に医薬品を提供できます。

ドラッグストアは薬剤師としても働き甲斐のある場所だと考えています。御社は特に営業時間も夜遅くまでの店舗が多く、また薬剤師を必要とするスイッチOTCなども積極的に取り扱っており、本当に人々の健康に貢献しようという気持ちが見える企業だと感じています。貴社の店舗で働きながら、医薬品を必要とする人の助けになりたいです。どうぞよろしくお願いします。

ドラッグストアを目指す理由を語る女性

薬剤師のドラッグストアへの志望動機では、特に「どうしてドラッグストアなのか」の観点が重要となります。この志望動機では、「多くの人が利用できる」ことを理由として掲げており、具体的に営業時間の面からその価値について語っています。

薬剤師が必要とされる医薬品の販売などに積極的なことや、営業時間が長いことなどをドラッグストアの中でその企業を選んだ理由としているのも、動機が明確であり評価されるでしょうし、遅めの時間でも積極的にお店に入ってくれるだろうと期待もされるでしょう。

なお、ドラッグストア単体に就職する場合は「貴局」「貴店」という言い方でも良いですが、企業に就職するという場合は「貴社」が適切となります。

ドラッグストアの志望動機は新卒では特に大事だと心得る

ドラッグストアへの就職は、新卒だけでなく中途でも可能です。ただし、新卒での就職を希望する場合は、志望動機が特に大事になることを意識しておきましょう。

一般的に小売業界は離職率が高いこともあり、人手不足に陥りがちです。その中で、社員として就職する人たちは、時には大変な労働環境に陥ってしまう場合もあります。実際に店舗に入ってアルバイトなどと同じ仕事をこなし、その後に様々な店舗マネジメントをせざるを得ない場合もあります。加えて資格取得のための勉強や新商品の扱い、法律などの勉強なども必要になります。

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それだけ大変な中ですので、しっかりした考えの下で志望していなければ、辛さに負けて辞めてしまうことも十分考えられます。だからこそ、企業は新卒では志望動機を大切にしています。

また、企業の立場からは、新卒の社員というのは将来の幹部候補です。企業のマインドをしっかり吸収してくれる人材であり、また将来の幹部としてのモラルも求められています。新卒の志望動機は、将来を見据えた評価をする上での重要な材料ですから、ありきたりのものではなく、しっかり準備するようにしましょう。

ドラッグストアへの志望動機を作る上で大切なこと

ドラッグストアへの志望動機を作る上で、ポイントになる部分を紹介します。思いがちゃんと伝わる志望動機にするために心得ておきましょう。

ドラッグストア志望動機4つのポイント

どうしてドラッグストアなのか

ドラッグストアは小売業界に属しますが、どうして小売業やドラッグストアを就職先として望むのかその理由についてしっかり述べることが大切です。志望動機がしっかりしている人ほど、その後の退職率が低くなるため企業も意識しているポイントです。

どうしてその企業なのか

また、どうしてその企業を選んだのかというのも企業側として注目しているポイントになります。その企業がよい理由はもちろん、他の企業とは何が違っているから価値を感じるのかを明確にすることで熱意が伝わるようになります。

ドラッグストアの仕事に対しどんなビジョンを持っているか

ドラッグストアの仕事はともすると単調になってしまいがちです。特に店舗に入って働く立場の人は単調な毎日の仕事に疲れてしまうこともあります。そうならないためにも、仕事を通して何をしていきたいのか、明確にビジョンを持つことが大事です。ビジョンを語ることで、就職に対して本気であることが伺えますし、また入社して活躍する様子も採用側がイメージしやすくなります。

仕事を通して貢献できるものは何か

ドラッグストアの志望動機を伝える傍らで、仕事を通して自分が企業や顧客に貢献できるものをひとつでもアピールできるとよいでしょう。たとえば、「英語と中国語ができるので訪日客対応も苦になりません」といったアピールができれば、ぜひとも店舗で頑張ってほしい、海外展開の際にはリーダーを任せたいなど企業側も活躍イメージを明確に持って期待してくれます。

ドラッグストアへの志望動機で失敗しやすいポイント

ドラッグストアへの志望動機では、ちゃんと書いているつもりであっても失敗しやすいポイントもありますので注意してください。

ドラッグストア志望動機に盛り込むべきではないポイント

待遇面を志望動機にする

ドラッグストアの中には給与や福利厚生が良かったり、また薬剤師なら短時間で十分な給与が出る場合も少なくありません。待遇は就職する人の立場からは志望する動機として十分なものですが、企業側の視点では採用する理由にはなりません。企業が採用する人材の基準は「自社に貢献できる人材かどうか」ですので、待遇を志望動機にすると企業の期待から外れやすいので注意しましょう。

アルバイト感覚の志望動機になっている

ドラッグストアは学生のアルバイトも多くいますが、学生のアルバイトなどでよく見られる「人と接することに興味があって」「自分を成長させたい」という志望動機では、就職活動で内定をもらうのは難しいです。志望動機が問われていますが、一方で企業に対して自分を売り込み、雇用契約を取らなければならない場面です。自分の立場からではなく、企業側の立場からも欲しいと思わせる志望動機でなければ価値を感じてもらえないでしょう。

ドラッグストアの志望動機は、しっかり手順を追って準備しよう

まずは、ドラッグストアが扱う商品やサービスについて調べ、業界のトレンドや課題などを把握することが必要です。そして、その中で自分がなぜドラッグストアで働きたいのか、どのような貢献をしたいのかを考えましょう。

例えば、ドラッグストアには医薬品や健康食品など、人々の健康に関する商品が多数取り扱われています。そのため、自分自身が健康に関心があり、人々の健康をサポートすることにやりがいを感じるという志向がある場合は、それを明確に述べることが重要です。

また、ドラッグストアで働くことで得られる経験やスキルについても考えてみましょう。例えば、医薬品や健康食品に関する知識を深めることや、お客様に対して適切なアドバイスを行うコミュニケーション能力を高めることが挙げられます。

さらに、ドラッグストアには様々な部門があり、それぞれに異なる業務があります。自分自身がどのような部門で働きたいのか、どのような業務に興味があるのかを考え、それに応じた志望動機を述べることが重要です。