就活に活かすキャリアプランの立て方と書き方

キャリアプランを立てる事は就職活動でとても大切なことです。もちろん今働いている社会人の方もキャリアプランに基づき行動することは自分の将来を輝かせるために重要です。キャリアプランとはどのような意味合いなのか、立て方や考え方を例文とともに解説、将来設計に役立てて下さいね!

就活に活かすキャリアプランの立て方と書き方

キャリアプランを考えて就活をしよう

キャリアプランという言葉、あなたも一度は聞いたことがありますよね。キャリアプランは就職や転職で必要不可欠ともいえるキャリアプラン。ただ漫然と働くのではなく、3年後、5年後の自分がどのようになっていたいかを考えることで、仕事・プライベートともに確実に理想に近づこうというものです。

特に女性は、結婚・出産によってキャリアの変化が起きやすいため、働き続けたい女性はキャリアプランを考えておきたいところです。

ここでは、就活に役立つキャリアプランの立て方を紹介していきます。学生だけでなく、社会人の皆さんにとっても役立つことなので、ぜひ参考にしてください。

キャリアプランは数年後に「こんな風になっていたい」をイメージして立てる

目標に向かい走るサラリーマン

3年、5年、10年と、長いスパンの仕事の計画、目標設定をキャリアプランと言います。またそれに付随して、仕事以外の人生計画を立てることも含めてキャリアプランと言えます。キャリアプランでは以下のようなことを決めていきます。

・何年後かの目標
・その目標に至るまでのプロセスの構築
・目標達成までの、小さな目標の設定

また、「このときまでにマイホームを購入する」といった仕事以外の目標を立てたり、仕事と仕事以外の関係を考えたりするのも、キャリアプランニングにおいて重要となります。
何となく「こんなふうになっていたいな」というイメージを持っている人は多くても、思い描くキャリアに向けての戦略を具体的に考えている人はそう多くはありません。キャリアプランを立てることで、今年、今月、今週、今日やるべきことが明確となり、普段の行動も意義のあるものへと変わります。

キャリアプランを立てるとやるべきことが明確になる

キャリアプランを立てておくと、思い描く未来に向かって今日なすべきことが明確になります。安定した会社で長く働くことが難しくなってきている現代の日本においては、キャリアプランを立てることが大事になってきています。

勤務後も勤める会社の人事や上司に自身の評価に伴うものすべてを丸投げするのではなく、自分の人生には自分で責任を持ち、あなた自身が自分と自分のキャリアを伸ばしていくために主体的に考え行動しなければ、気づいたころには周りに置いて行かれてしまうかもしれません

また、人は、強く願った方へ導かれるように無意識に動いていきます。キャリアプランを立て目標設定をして行動の軸を作ると、いざというときの選択も迷いが少なくなりますし、本当に叶えたい夢に近づきやすくなります。

とくに女性はビジネスにおけるキャリアと自身のプライベートの距離は近くなりやすく関わり方も密接です。結婚・出産を機に仕事をどうするか?職場復帰するために今準備しておくことは何か?といったことは、早いうちから考えておくのがおすすめです。

「働くのはまだまだ先」という学生にも、キャリアプランは大変重要です。就活生は、選考時にほぼ100%、キャリアプランを聞かれることでしょう。働くイメージができていないからキャリアプランも立てられない・・・のではなく、3年5年10年後になりたい自分を考え、そのために今できることを明確にしておくことが大切です。

就活に向けて実際にキャリアプランを立てていこう!

それでは、さっそく就活に向けてキャリアプランを立てていきましょう。3年5年10年後にどうなっていたいのか、そのイメージを明確化していくには頭で考えるだけでなく、言葉に出し、紙に書き文章にし、実際に行動をしていくことです。
キャリアプランの立て方を具体的にご説明していきます!

キャリアプランの立て方STEP1.過去の出来事を振り返る

将来のキャリアプランを考える女性

まずは過去の出来事を振り返ることから始めます。
社会人の場合は仕事を始めてから、学生の場合は、当時のことを詳細に思いだせる時期(中学生など)から振り返ります。1つずつ、当時の自分を振り返っていき、紙やエディタに書き出していきましょう。

起こった出来事を書き出す

「入社した」「新しい部署に配属になった」(学生なら、資格チャレンジやボランティア参加などの経験)といった形式的な変化を書き起こすとともに、自分にとって大きな出来事も書いていきます。例えば、初めての仕事で苦労したこと、成長したと感じる出来事などがこれにあたります。

自分が感じたことを書き出す

起こった出来事を書き出したら、当時の自分の思いや、今その出来事をどう受け止めているかといった気持ちを書いていきます。どのような経験にどのような影響を受けてきたのか、自分の価値観や特性を客観的に見るための材料となります。

仕事・勉強以外のことも書き出す

一般的にキャリアプランニングに於いては、ビジネスや稼ぎに関連する内容が中心となるものですが、より自分の納得の行くキャリアプランを立てるためには、堅苦しい内容だけでなく、当時熱中していたことなども書き起こしていくと良いでしょう。
プライベートに転がっているあなたの好きなことが、あなたの軸を作っていることもあるためです。あなたが何に影響され、どんなものに関心があるのかがわかりやすくなります。

人生の波を曲線で表す

一通り文字に起こしたら、次はこれまでの自分を曲線で描きあらわしていきます。調子の良かったときは高く、悪かったときは低く書くイメージです。

あなたがどんなものに関心を持ち、何に影響されてきたか、自分の人生の波が可視化できますね。とくに印象深い出来事があったポイントには印を付けておきましょう。

キャリアプランの立て方STEP2.現在の自分を知る

今の自分を見つめ直す会社員

次に、現在の自分を知りましょう。キャリアプランを考える上で今の自分の状況を詳細に把握することはとても大切です。

自分が持っている能力や力量を整理する

先ほど過去を振り返り様々なことを書き出してきましたが、これまでの経験で得てきた実績を洗いざらい書き出していきましょう。最終的にはあなたの得た実績がビジネスに通用するスキルと呼べるような言葉に変換していきます。
一般的なスキルは以下のように分けられます。自分の持っているものを明確に言葉にすることで、強み・弱み、強みをより活かす道がわかっていきます。

ビジネススキル(業務遂行能力)

業務をする上で必要なスキルを指します。
パソコン能力、語学力などの資格はビジネススキルの代表で、それがあることでビジネスの質を上げる専門的能力と理解すると良いでしょう。

ヒューマンスキル(対人関係能力)

ビジネスを円滑にするのは専門的能力だけではありません。
目的を達成するためにはチームワークが必要になったり、お客様への対応も必要不可欠であることも多くありますね。
内外ともに円滑な意思疎通にはコミュニケーション能力が必須。
他にもヒアリング力、交渉やプレゼンテーション能力、マネジメントができるかもヒューマンスキルとして企業が注目するポイントとなります。

コンセプチュアルスキル(概念化能力)

資格のようには目には見えにくいコンセプチュアルスキルですが、これもまた仕事をする上で欠かせない能力です。論理的思考をもってトラブルを解決したり目的達成に向けてどのように動いていくかを導き出せる力。決断力や発想力も必要ですね。

自分の性格傾向を知る

自分の能力から強み・弱みを見つけつつ、別の切り口からも現在の自分を見つめ直してみましょう。
オススメなのが、自己分析の本を活用した自己分析や、インターネット上で行う自己分析です。
自分の性格・志向がわかりやすくなっています。

キャリアプランの立て方STEP3.未来の自分を考える

未来への希望を表現

過去の出来事を振り返り、現在の自分を振り返ってキャリアプランを立てる材料がそろったら、いよいよ、キャリアプランの幹の部分を考えていきます。

1年後、3年後、5年後、10年後それぞれどうなっていたいか考える

1年後、3年後、5年後、10年後のポイントごとに自分がどのような働き方をしていたいか考えてみましょう。

仕事内容、役職、年収など、具体的にイメージしていきますが、プライベートでの目標も併せて立てると、キャリアの目標も立てやすくなります。
あなたが未婚で結婚を考えているのであれば、結婚を一つの大きな節目とすると考えやすいのではないでしょうか?とくに女性で出産を考えているのであれば、プライベートでの変化にキャリアも影響されやすいため、プライベートもちゃんと重視しキャリア構築を考えていくことが大切です。

考えていく順序は10年後から。ここから逆算し、5年後、3年後、1年後のイメージを具体化していきます。もしかしたら逆算途中で「やっぱり無理があるかな?」と思うこともあるかも知れません。無理に挑戦しても良いでしょうし、計画を立て直しても良いでしょう。10年後に繋がるように逆算し目標を立てていきましょう。

それぞれの目標ポイントをさらに細分化し、具体的な行動計画を立てる

目標を立てたら、具体的な行動計画を立てていきます。目標を叶えるために何をすべきか考えていくのです。
たとえば1年後に資格を取得すると定めたならば、月毎にこなすべき勉強時間、科目などを定めて行動していきます。行動計画を立てることで、今月、今週、今日やるべきことが明確となります。

就活に向けて立てるキャリアプランの注意点

お互いを高め合う会社員

キャリアプランは何となく立てるだけでは実現することは難しいです。キャリアプランを立てる際の注意点についてご説明いたします。

立ててみたキャリアプランは見直して軌道修正することが大切

キャリアプランを立て取り組んでいっても、実際すべてが予定通りというわけにはなかなかいきませんよね。計画に沿ってうまく進められないとき、目標が変わったときなどには、臨機応変に修正していく必要があります。
変化する毎日の中で、あなたの目標が変化することは度々あるでしょう。キャリアプランはあなたの成長とともに変化していくものです。都度見直して、修正していったって良いのです。

立てたキャリアプランは周囲に相談するとさらに磨かれる

キャリアプランは一人で考えて構築していくものですが、その過程で周囲に相談してみることをおすすめします。
今のあなたは、周りの人にどう見えているのでしょうか?周囲に相談することで、自分では気づいていなかった一面を知り、キャリアプランを考える際にも参考になるかもしれません。

就職・転職に活かすキャリアプランの書き方

キャリアプランは立てておしまいでなく、プランを活かし日々設定した着地点に向かって行くことが大切です。また、文章として書き起こしておくことで、就職や転職をする際にキャリアプランを活かせるでしょう。面接のときにも使えるようなキャリアプランの書き方を、例文とともに見ていきましょう。

就活生のキャリアプランの書き方例

未来へ向かい走り出す大学生

就活ではキャリアプランを聞かれることがしばしばあります。
就活生はまだ働いたことがないために具体的なキャリアのイメージを持ちにくいかと思いますが、どのようになっていたいかという理想像は持っておきましょう。

キャリアプランの例

【5年後 エリアマネージャーとして現場を管轄する立場になる】
【3年後 昇格試験に合格する】
【1年後 ノルマを達成し新規開拓を行う】

  • ノルマ達成に向け、業界に関する本を月3~5冊読む。
  • 月に1回は社外のセミナーに参加し、知識を身に付ける。

ビジネスマンのキャリアプランの書き方例

既に社会に出て働いているビジネスマンは、具体的なキャリアプランの構築ができるかと思います。おおよその軸を設定するだけでなく、アクションプランまで細かく書けるのが望ましいでしょう。

キャリアプランの例

【10年後 営業所を複数管理する】
【5年後 新規業務を開拓する】
【3年後 営業所を管理する】
【1年後 資格を取得する】

  • 1ヶ月に30時間勉強し、半年後から短期のスクールに通う。
  • 1日1時間、休日は3時間勉強する。

キャリアプランを立てるコツはなりたい自分を想像すること

キャリアプランを立てなくても、仕事はできますし毎日生活していけます。しかし、キャリアプランを立てることで、「なりたい自分」に近づきやすくなるのも事実です。その「なりたい自分」に近づくためのキャリアプランを立てるには、何よりもまず明確な目標設定をすることが大切です。

ここで紹介したことを参考に、将来「なりたい自分」になるためのキャリアプランを立て、充実した豊かな毎日を送れるようにしましょう。