フリーターの資格取得でおすすめの正社員就職に有利な8選

フリーターから資格取得によって正社員になれないかと考える人は少なくありません。一部の職業を除けば望みは薄いですが、資格によっては就職活動に有利に働くもの、基本給にプラスして資格手当がつくものもあります。正社員として働きたい職場での仕事に活かせる資格取得を検討するとよいでしょう。

フリーターの資格取得でおすすめの正社員就職に有利な8選

フリーターにおすすめの資格をチェック!

「現在はフリーターをしているけど、正社員としてゆくゆくは就職したい」と思う人は多いですが、そのためには今の自分のスキルや職歴では難しいと感じている人もいます。そのために少しでも自信をつけたいと思い、資格取得を志す人が増えています。

資格取得のための通信教育も多く、求人でも「●●取得者優遇」と書かれていることも増えていることから、資格により就職が有利に進みやすくなることとは想像ができます。もしフリーターが取得するならどんな資格が正社員としての就職につながるのか考えてみましょう。

フリーターは資格があると就職で有利になる?

企業側が人材を採用する際、基本的には「信頼性」「将来性」「実力」を測っています。それはフリーターも同じことです。

人間として信頼できるか

信頼性の箱を被った男性

「信頼性」は、人間として信頼できるかという点です。問題となるような素行があれば、それは時には企業活動に大きな悪影響をもたらします。SNSで炎上したことで店舗が閉鎖になった例などは数え上げるとキリがありません。

また、「就職しても長続きしない」「人間関係が上手に築けない」など、社員として長く働いてもらう上で不都合がないか見ています。特に、資格や資格取得とは関係がありません

将来性はあるか

荷物を引いて都会へ向かう男性

「将来性」というのは将来大きく成長してくれるかです。見極めることは難しいものの、年齢や行動性向と呼ばれる物事への取り組み方・考え方などから判断されています。資格を持っていることが将来性を保証するものではありませんが、資格取得のための取り組み内容や姿勢によっては評価されることもあります。

実務をこなせる実力があるか

「実力」こそが資格が最も評価される部分です。しかし、就職市場においては実力を問われる比重が大きいのは「同じ業界・業種における転職」のケースであり、資格を持っていたとしても、その業界・業種での実務経験や実績がない場合には「用語がわかる」くらいの評価にしかなりません。

医師や弁護士などをはじめとして、一部の国家資格はなければ業務そのものが行えないため、資格を持っていることは最低限のこととして評価されますが、基本的には足切り材料になるだけで、評価はより実務での実績が問われます。

フリーターが取るべき資格の選び方

資格には様々なものがあり、就職に良いと言われる資格もたくさんあります。フリーターであっても、その中でどの資格を取るかはよく考える必要があります。

資格を先に決めて仕事を選ぶのではなく、まずは自分がやっていきたいと考える仕事の方向性を決めることが大切です。介護をするのとIT系に進むのは違いますし、IT系の仕事の中でも様々に枝分かれしています。

資格を取得する際には、まずは大まかな仕事の方向性を決め、その中で入門的な資格の勉強や取得から入って、キャリアを積みつつ実用的な資格を取得していくのが良いでしょう。

一貫性なく「販売士3級」「日商簿記3級」「ITパスポート」「ネイルアート」などの資格を持っていても、実務経験が無い場合には「落ち着きのない資格コレクター」と見られることもあります。趣味の資格と、本業の資格は分けて考えるべきです。

就職のために有利なフリーターにおすすめの資格8つ

フリーターが就職のために持っていると有利になる資格として代表的なものを8つ挙げて紹介します。しかし、あくまで「就職の役に立ちやすい」という資格であり、就職を保障するものではなく、また業界や業種によっては全く評価されないことに注意してください。

1.普通自動車免許

自動車教習所の車

「普通自動車免許」は国家資格として、どんな業界・業種でも持っておきたい資格の一つです。

直接的に自動車の運転が必要な業種ではないとしても、可能性がある場合には募集条件になっていることも少なくありません。日常的にも様々な場面で使えますので、持っていないとしても取得を考えたり、またペーパードライバーなら一度講習を受け直すなどすると良いでしょう。

費用や期間はかかりますが、基本的に更新手続きさえちゃんとしておけば失効しないため、早めに取得することをおすすめします。

自動車免許の履歴書への書き方は?AT限定やMTの運転免許の正式名称

2.日商簿記

簿記書類

資格の中でも最も有名な日商簿記検定ですが、民間資格に属するものでありながらも、その知名度によってどこでも通用する資格となっています。

特に経理職や事務職だと優遇される資格ですが、3級から1級まであります。2級になると青色申告書類の作成ができるようになったり、1級は公認会計士などの会計系の士業の前提条件になっています。3級は商業高校の1~2年生のレベルですので、入門レベルであり、就職ではあまり有利というほど活用できません。

取得していると、用語や基本的な考えがわかるために経理や財務の業務を覚えるのがスムーズになりますので、評価の有無によらず勉強する人も多いです。企業活動で大事なお金の動きや意味がわかるようになるため、管理職や店舗の責任者で取得する人も多くなっています。

3.宅地建物取引士

住宅の設計図と建築模型

宅地建物取引士は「宅建」と略され、就職において有利な資格のひとつです(注1)。

宅建は、建物や土地を売買・賃貸の取引が行われる際に、その取引内容を確認・説明する能力や権限があることを示す国家資格となっています。宅建は不動産の賃貸などを行う業態の場合、資格保持者が事業所内5人に1人以上必要となるというルールがあるからで、店舗を増やそうと思えば必ず宅建の取得者が必要となるのです。

実務経験がなくとも、資格があるだけで役に立てる可能性があるため、資格取得者は有利になります。勉強時間も比較的短く済みますので、不動産関連に興味がある人は取得を考えてみると良いでしょう。

4.秘書検定

秘書

特に女性に人気の高い資格のひとつが秘書検定です。

秘書になる人のための特殊な資格のように思われますが、秘書検定の資格がなくとも秘書業務は行うことが可能となっています。しかし、資格取得のために勉強することで、ビジネスマナーやスケジューリング、様々な業務上のサポートなどについて幅広い知識やスキルを得ることができるようになります。

資格そのものによらなくとも、就活上でもビジネスマナーや面接スキルの向上によって、良い印象を与えることができるようになりますので、資格取得の有無によらず勉強しておいて損はない資格と言えます。

5.Microsoft Office Specialist(MOS)

ラップトップで資料作成

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)は、オフィスソフトと言われるパソコン上の文書を扱うソフトのスキルに関する資格です。

業務においてExcel、Word、PowerPointなどのツールを使いこなし、必要とされる文書資料を作成することができるというアピールになります。表計算を扱うExcelでは、簡単なプログラミング要素(マクロや計算式)が扱えるだけでも作業効率は大きく違ってきますので、MOS資格を持っている人は実務面でも頼りになることが多いです。

実務経験の有無によらず幅広い業界・業種でアピールが可能な資格です。時間に余裕があれば勉強しておくと良いでしょう。

6.ITパスポート試験

ITパスポート

IT関係での就職を希望するなら、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施しているITパスポート試験を勉強すると良いでしょう(注2)。

IT系の資格は民間資格もたくさんありますが、情報技術者試験は国家資格になり、業界内でも標準的な資格として評価されますし、分野ごとに細分化され、専門性やレベルを評価しやすくなっています。

ITパスポートは情報技術者試験の入口になる資格で、ITに関する基礎知識を証明する資格です。これを取得していることは、ITに関する技術や知識の基本を習得しているということで、耳慣れない用語の飛び交うIT業界では初期の研修期間を短くできるため評価されます。

ITパスポートはあくまで基本的な知識に関するものであり、残念ながら職業レベルの専門性を示すものではありません。特にIT業界における技術者は資格よりも実力・実績が問われる業界になりますので、技術者として売り込むなら実績を積むか、より高度な資格が必要となります。未経験の人や販売、営業等でIT業界に入る人に向いている資格です。

7.第二種電気工事士

電気工事士は、住宅やビル、工場などの配線設備工事やメンテナンスなどを行うための資格です(注3)。
第二種は主に一般家屋の電気工事に従事するためのものとなり、電気工事は基本的に小さいものだとしてもこの資格がないと行えないことになっているため、不動産業界だと取得が推奨されます。

電気工事関係の資格は、この資格を除き実務経験が必要なものばかりになりますので、電気工事関係の実務を積むための入門資格としても必要な資格になります。

足切りのための資格にもなりやすいのですが、今は職人の高齢化が進んでおり、若い年代で資格を持っていると、不動産や建築関係では有利に働く可能性があります。

8.介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)

ホームヘルパー

昔はホームヘルパーと呼ばれていた資格ですが、今は介護職員初任者研修と名前が変わっています。資格の名前からもわかるように、介護職に勤めるための初任者研修を受けたということを表す資格になっています。

介護業界はどこも人手不足であるため、未経験の人でも雇って採用後にこうした研修を受けさせて資格を取得させる例も少なくありません。それだけに、最初から資格を有している人ならより魅力的に映るでしょう。

最近は介護職も待遇の改善が進み、フリーターを続けるよりはよい条件で就職できる可能性も高いです。

ヘルパーの仕事内容はきつい?介護経験者が語る体験談15

資格取得の努力はフリーターでも無駄にはならない

フリーターから正社員になりたいと思った時、資格取得はあまり役に立たないという評価もありますが、それはあくまで採用の評価における話です。資格取得のため勉強して身に着いた技術や知識、マナーなどは、本人の自信や、求人で表されている業務への理解度などに表れているため、資格取得の努力はムダにはなりません。

ただし、あくまで「資格取得の努力によって身に着けたもの」が大事なのであって、正社員として採用されるために「資格」そのものに頼るのはよくありません。資格の勉強はそれなりの時間がかかります。就活のタイミングと相談しながら、急いで資格取得が必要かはよく検討しましょう。