接客業の資格でサービス向上に役立つおすすめの6選

接客業の資格というとあまりイメージのない人も多く、現場でも「資格よりも経験や実績重視」という雰囲気があります。しかし、汎用で幅広い知識を示すためにも資格は有効です。同僚との差別化を図れる、販売士や接客サービスマナー検定、TOEICなど現場で働くスタッフに役立つ資格を6つ挙げます。

接客業の資格でサービス向上に役立つおすすめの6選

接客業のレベルアップに役立つ資格取得

接客業界は、幅広い人材を抱える実力勝負の世界です。高い接客能力とマナー、そして商品知識に提案スキル、臨機応変なリアクション・行動など必要とされる知識や能力は多岐に渡ります。

キャリアアップを目指したり今後接客業を検討している人は、資格取得に関しても興味を持っている人が多いでしょう。今後、接客業をしたいと考えているのであれば、具体的にどういった資格があるのか知っておきましょう。

接客業で資格は必要?

笑顔のウェイトレス

接客業界では基本的に、特別な資格がなければ働けないということはほぼありません。そのため、資格によって職業や仕事上の位置が制限されることは少ないです。

今や接客に関する多くのノウハウがインターネット上に掲載されており、また書籍もたくさん出ています。学習意欲のある人であれば、多くの知識やノウハウを吸収することはそう難しくありません。

接客業での資格取得は他の業界に比べてメリットが多いとは言えませんが、デメリットも全くありません。資格がないままで働いている人が多い業界でもあるために、労働市場において自分を差別化していく上では大きな意味を持っています。就職活動や転職活動でも自分をアピールする大きなポイントとなるでしょう。

資格取得は個人のブランディングにつながる

資格不要の接客業界において、あえて資格取得をする意味は個人のブランディングにあります。

販売員などの立場では資格を持っていることはお客様に対して専門的な知識・見識のある頼れる店員としてのアピールになりますし、転職市場には汎用的な知識を持った販売のプロとしてのアピールとなります。また、資格取得によって資格手当が給与にプラスされる可能性もあります。

資格手当の相場はどれくらい?実際の支給額をリサーチ!

資格取得のメリットは、店舗や企業を超えた広い範囲でその知識やノウハウを吸収し、活用することができる点です。そのため、これから接客業などに就職を考えている方や学生にとっても、基本を充実させるプラス要素となります。

接客業は資格だけでなく経験・実績も大事

注文をとるウェイトレス

接客業において有用な資格は数多くありますが、やはり現場ではより経験や実績を重視する傾向があることは間違いありません。「わかること」と「できること」は違うため、知識を保証する資格よりも、現場において何ができるのかということを、実績や経験で表現することがより重要視される業界であることは覚えておくべきです。

そのため、接客業への就職活動においては、資格だけをアピールして終わらず、販売・接客に携わった経験をしっかりアピールすることが大事です。どういった商品の販売を、どんなお店で、どのくらいの期間行ったのかは、良いアピールの上で大切なポイントとなります。資格のアピールと共に押さえておきましょう。

また、資格の学習をする上では、どうしても座学だけでは不足です。テキストなどで勉強する傍ら、実際に仕事やアルバイトなどで接客をする人は、知識をいかに現場に適用していくかを大事にしてください。知識は忘れますが、体に染みついたものはより忘れにくく、試験対策としても有効です。

接客業で人気・有用な資格6つ

接客業において人気の高いおすすめの資格や、有用な資格について紹介します。

1 販売士(リテールマーケティング検定)

服を持つ販売員

販売士は接客業や販売業に従事する人の中でも非常に人気が高く汎用性のある資格です。全国の商工会議所が主催する検定試験ということで信用度も高く、平成26年時点でおよそ89万人が所持している人気資格としても知られています。

販売士は3級、2級、1級と3つのレベルに分けられており、「上級試験を受けるために実務経験や下級の取得が条件になっている」などの制限は特にありません。

内容は小売や流通などの関する基本的な事項を中心に、様々に深め、広がるようになっています。そのため、売り場づくりや数値管理などの基本の見直しなどを目的に受験が推奨されることもあります。

1級になると小売りや流通に関する幅広い知識に加え、経営や財務などについての知識が求められますが、1級を取得することが店長になるための条件となっている店舗も多いようです。逆に見ると、1級保持者は店舗の責任者としての前提知識を十分に備えていると言えるでしょう。

合格率は2・3級で45~60%、1級で30%程度となっています。

2 接客サービスマナー検定

メニューを客に見せる店員

接客サービスマナー検定は、その名前の通りサービスマナーに関する研修で、実技試験というマナーには欠かせない要素を持つ検定試験です。

NPO法人日本サービスマナー協会が主催となっている資格で、3級、2級、準1級、1級の4クラスが定められています。準1級からは筆記試験だけでなく実技試験が必要となります。おおよそのレベルとしては、ホテルスタッフやキャリアアテンダントなどでは2級以上のレベルとなります。

敬語や英語での対応、基本的にマナー、所作など、基本的な接客についての能力向上について多角的に学ぶことができるため業種を問わず役立ちます。就活前にマナーの勉強として受験する学生も少なくありません。

基本的なビジネスマナーはもちろん、クレーム対応なども項目としてあり、試験や実技で実力を確認します。過去問題集やテキストも比較的充実しており、学習しやすい資格です。

3 ホスピタリティ・コーディネータ

笑顔で客に接しておもてなしする女性

ホスピタリティ・コーディネータは、日本ホスピタリティ推進協会が発足・普及につとめている民間資格です。

ホスピタリティは日本風に言えば「おもてなし」と表現できますが、サービスが基準によって提供されるのに対し、「ホスピタリティ(おもてなし)」はよりオーダーメイド、相手に沿ったものが求められます。そのホスピタリティをどのように実践するかについて掘り下げ、学習し、現場に活かすことが目的となっています。

受講資格はおおまかにはホスピタリティ産業や各種教育・指導に携わる人となりますが、接客に携わる立場の人であれば大丈夫です。

ホスピタリティについて知識を有するだけでなく、「JHMA 認定アシスタント・ホスピタリティ・コーディネータ」資格認定講座を各種の教育機関で開設できるなど、資格取得により講師としてのキャリアを目指すこともできます。

4 サービス接遇検定

サービス接遇検定は公益財団法人 実務技能検定協会が主催している検定資格です。文部科学省の後援を受けていることもあり、信頼度の高い資格です。

3級、2級、準1級、1級と、接客サービスマナー検定と同じようなレベルの設定が行われていますが、全ての級で筆記と実技が含まれる点、また実技の比率をより高く置いた実践的な内容が特徴です。

また、顧客心理についてや、サービスに対する心構えについての内容など、より接客を深堀した内容が問われる傾向があり、日々の接客へのイメージづくりや見直しに有用との声も高いです。

春と秋の年2回の試験実施となっていますので、しっかり事前に学習し、準備して受験する必要があります。専門学校や商業高校などでは、一つの目標として取得を目座す場合もあります。

5 TOEIC

TOEIC試験用紙

海外からの訪問客増加が増える昨今、接客業の中でも英語を中心に外国語対応を考える動きが強まっています。また、地域や企業では海外への販売拡大を考えているところも増えてきており、現地のスタッフと一緒に販売活動ができるスタッフへの需要は強くなっています。その中で、実用的な英語力を兼ね備えているかどうか、世界160か国でテストが実施されているTOEICによって図る企業も増えています。

筆記のみではなく、ヒアリングも含まれ、よりビジネスライクな表現、会話の中での表現が求められるなど、総合的な英語力が問われます。

スコアによって評価がされるため、TOEIC側では特別に級付けは行っていませんが、ある程度の目安となるスコアは設定されており、その上で各社の判断で基準が設けられています。

試験の開催は比較的頻繁に行われていますが、事前に申し込みが必要なため、計画的な学習が必要となります。受験申込は教育機関や書店、Webサイトなど様々なところから可能です。

6 ●●アドバイザー

接客・販売に携わる資格としては、「●●アドバイザー」という名前の公的資格・民間資格も多くなっています。これらはいずれも、業界内で必要とされる知識などを整理し、外部に対して適切な接客や商品・サービス提供を行う能力があることを証明するものとなっています。

消費生活アドバイザーや家電製品アドバイザー、DIYアドバイザーやグリーンアドバイザーなど、店舗や業界によって様々な種類があり、等級制度や試験制度なども色々です。より専門とする業界が決まっている人などが求める傾向があり、売り場の主任クラスになるとこうした資格を持つ人が多くなっています。

資格ごとに実施団体が異なりますので、試験・受講に関してはそれぞれの認定団体をご確認ください。

接客業では資格取得をポジティブに考える

接客業では現場主義の考え方が強く、「資格は無意味」という考えが根強い面があります。しかし、ネガティブに考える必要はなく、資格の勉強や取得によって身に着くノウハウも多く、現場においても有用なのは間違いありません。資格取得によって得られる効果をポジティブにとらえるべきで、実際に昇給や昇格で有利になったり、接客や店舗づくりについて理解が深まるため、個人のキャリアを考えてもメリットが大きいです。

接客業の資格はないことで不利になることもありませんが、仕事の改善やキャリア形成を考えて資格取得や勉強をすることは効果的です。

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