事務職の仕事内容を教えて!
事務職の仕事内容は、書類作成やデータ入力、電話・来客対応、伝票処理、スケジュール管理など、会社の運営を裏側から支える業務全般を指します。AIやRPAの普及で「事務職はなくなる」と言われ続けていますが、採用担当者の体感では中小企業を中心にニーズは底堅く、応募倍率が10倍を超える求人も珍しくありません。
採用現場でよく見るのは、事務職を「指示通りに動くだけの仕事」というイメージで応募してくる就活生が、もっとも書類選考で落ちやすい層になっているという現実です。面接官の立場では、事務職こそ「会社の段取りを設計する職種」だと捉えており、この認識のズレが書類選考通過率を大きく分けます。
この記事では、20代・30代・40代で実際に事務職を経験した先輩たちの生の声を年代別に集め、採用担当者の評価基準と照らし合わせながら、事務職の仕事内容を立体的に解説します。応募前にぜひ、下の適性チェックリストで自分との相性も確認してください。
事務職とは:採用担当者が見ている職種の本質
事務職とは、社内の業務が滞らないように書類・データ・お金・人の動きを整える職種の総称です。一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、人事事務、医療事務、学校事務、貿易事務、英文事務など細分化されており、配属先によって任される業務範囲は大きく変わります。
採用担当者から見ると、応募書類で「事務職」と一括りにして志望動機を書いてくる就活生は、書類選考の評価が下がりがちです。逆にやってはいけないのは「黙々と作業ができます」だけで終わる自己PRで、面接官の立場では「他者と関わる場面でどう振る舞うか」が見えない応募者は通過させにくいのが本音です。
ある採用支援サービスの調査では、事務系職種の有効求人倍率は他職種に比べて低水準で推移しており、人気職種であるがゆえに、応募段階で職種理解の深さが選考結果を左右します。「事務職=バックオフィス業務全般」という大枠だけで応募するのではなく、自分が志望する企業ではどの種類の事務にあたるのかを面接で言語化できるかどうかが分岐点です。
事務職の仕事内容とは
ここでは、体験談を寄せてくれた先輩たちが教えてくれた事務職の具体的な業務を挙げていきます。一般的にイメージする「書類作成とデータ入力」のほかに、想像以上に多くの業務が含まれているのが現実です。

採用現場でよく見るのは、規模の小さな会社ほど事務職が「何でも屋」として運用されている実態です。事務職を希望する人は、ここで挙げる業務をどこまで受け入れられるかを基準に、自分にとって事務職が向いているかどうかを判断してください。
- 掃除・備品整理
- 来客の対応
- 電話の対応
- 現金管理・小口現金の精算
- 受注や売上などのデータ管理
- 勤怠管理・有休申請の処理
- 出張手配と経費精算
- 伝票処理・仕訳入力
- 営業の補佐・見積書や請求書の作成
- クレームの一次受付と対応
- 面接スケジュールの管理
- 合同説明会の会場手配
- 書類のファイリング・電子化
- データの不備チェック
- 広報事務・社内報の作成
- オープンキャンパスや社内行事の運営補助
- 学費・売掛金の入金確認と催促
- 役員から依頼された雑務の処理
- 営業がお客様に渡す重要文書の作成と製本
- ネットワーク管理・OA機器の保守
- 自社製品やシステムの保守
採用担当者から見ると、これらを「単純作業」と捉えるか「業務改善のヒントが詰まったタスク」と捉えるかで、入社後の評価は半年で大きく開きます。面接官の立場では、上位の評価が付くのは後者であり、自己PRや志望動機でもその姿勢が出ているかを必ず確認しています。
記事の中盤に進む前に、まずは下の適性チェックリストで自分が事務職に向いているかを把握しておきましょう。当てはまる項目をタップしていくと、採用担当者目線の診断結果が下に表示されます。
事務職に求められる仕事のスキルは3つ
事務職に求められるスキルとして、最初に挙げたいのがビジネスマナーです。事務職は、来社した取引先やお客様に接するほか、電話で応対もする、いわば会社の看板を背負っている社員です。会社の顔としてビジネスマナーに沿った行動を取らなくてはなりません。採用現場でよく見るのは、敬語の三類型(尊敬語・謙譲語・丁寧語)の混在で、面接官の立場では「電話を一本任せられるか」を即座に判断する材料になります。
二つ目に備えておきたいスキルは、コミュニケーション能力です。取引先やお客様を気持ちよくもてなすために、相手の言わんとしていることを的確に理解し、適切な言葉や態度で返すスキルは、事務職であっても身に付けておいたほうが賢明です。採用担当者から見ると、評価が高いのは「営業や経理など他部署への取り次ぎで、相手が動きやすい情報の渡し方ができる人」であり、単に明るい人ではない点に注意してください。
三つ目は、言わずと知れたパソコンスキルです。WordやExcelで書類を体裁よく整え、関数やショートカットでデータを短時間で加工できることは、事務職に求められる最低限のスキルといって差し支えありません。具体的にはVLOOKUP、IF、SUMIF、ピボットテーブルあたりまでが「使える」と言えるラインで、面接官の立場では履歴書のスキル欄に「Excel:中級」とだけ書く応募者よりも、「営業データの集計を関数とピボットで自動化した経験あり」と業務シーンを書く応募者を高く評価します。
採用担当者が事務職の選考で実は見ているポイント
事務職の選考では、応募書類のスキル欄や志望動機よりも、応募から面接までの「やり取り」そのものを見ているのが採用担当者の本音です。一般的にはガクチカ(学生時代に力を入れたこと)が重視されるとされていますが、採用側の本音は「メールの件名・宛名・締め言葉が整っているか」「日程調整のレスポンスが当日か翌営業日か」のほうが評価に直結します。
採用現場でよく見るのは、面接前日に「申し訳ありません、明日の集合時間は何時でしたか」とメールしてくる応募者です。実際に落ちた例では、書類選考の段階では問題ない学生が、最終面接の前にこの手のメールを送ったことで内定が見送られたケースもありました。事務職は「依頼された情報を保管・参照できること」が業務の根幹なので、自分のスケジュール管理ができていない応募者は、入社後の業務イメージが湧かないのです。
逆にやってはいけないのは、面接で「正確さに自信があります」と言いながら、提出した履歴書の日付や郵便番号を間違えるパターンです。面接官の立場では、こうした矛盾は致命傷で、書類のチェックがそのまま事務職の業務遂行能力の試験になっていることを意識してください。
事務職の仕事はこんなところが大変

事務職を希望する人にとって、どんなところが大変なのかは気になるところです。仕事の表側だけ見て事務職に就いた後に、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、現場で挙がる声を整理しました。
- 電話のクレーム対応で精神的に消耗する
- 決算時期や月末月初に残業が集中する
- 空き時間が出ると自分から仕事を探さなければならない
- 仕事仲間としての甘えから締め切りを守ってもらえない
- 立場の違うアルバイトの人とうまく協働しなければならない
- 入金催促の連絡は精神的に辛い
- 突然の予定変更で一気に業務量が膨らむ
- 期限通りに仕事を完了させなければならない
- 常に同じメンバーと過ごすため、合わない上司や同僚がいると逃げ場がない
- 長時間のモニター作業で目の充血や腱鞘炎が出る
採用担当者から見ると、これらの大変さを「織り込み済みです」と言える応募者は内定率が大きく上がります。面接官の立場では、ネガティブ要素を質問された際に「クレーム対応はストレスですが、一次受付で情報を整理して担当に渡す仕組みづくりに関心があります」のように、課題と打ち手をセットで語れる人が選ばれやすい傾向です。
事務職に就いて良かったこと

事務職は大変なことばかりではありません。寄せられた体験談には「電話応対の腕が上がった」「Excelのスキルが上達した」「契約が成立するとやりがいを感じる」「対応をほめてもらうとうれしい」といった、事務職をやって良かったと思う声が多く並んでいます。
多くの場合、繁忙期や突発的な出来事が起こらない限り、定時で帰宅できます。事務職の魅力は、自分のために使える時間が比較的多いことです。仕事帰りに簿記やMOSの勉強、外国語の習得、副業準備に時間を回せるのは、営業職にはなかなか持てない強みです。
採用現場でよく見るのは、入社3年目で「Excelマクロでルーチンを自動化したら部内の標準フォーマットになった」「請求書発行の手戻りをゼロにする運用ルールを作った」のように、業務改善で評価される人です。逆説的ですが、ルーチンが多い職種だからこそ「ちょっとした工夫」が目立ち、昇格や年収アップにつながりやすい構造になっています。
事務職の種類別 仕事内容の違い
事務職と一括りに言っても、種類によって日々の業務はまったく違います。応募前に違いを押さえておくと、志望動機の解像度が一段上がります。採用担当者から見ると、種類ごとの違いを言語化できる就活生は「下調べができる=事務職に向く」と判断され、書類通過率が体感で2〜3割上がります。
- 一般事務:書類作成、ファイリング、データ入力、電話・来客対応など社内業務全般。未経験から挑戦しやすいが、スケジュール管理能力は中〜上級が求められる。
- 営業事務:見積書・請求書・契約書の作成、受発注処理、顧客対応の補佐。営業の繁忙期に合わせて残業が増える月がある。
- 経理事務:伝票処理、仕訳入力、月次・年次決算補助、給与計算。日商簿記3級以上の知識があると採用ハードルが大きく下がる。
- 総務事務:備品管理、社内行事、株主総会の事務局、福利厚生の整備。会社のあらゆる部署と連携するため調整力が問われる。
- 人事事務:採用面接の調整、合同説明会の手配、入退社手続き、勤怠管理。守秘義務への意識と正確性が必須。
- 医療事務・調剤事務:レセプト作成、患者対応、保険請求。専門資格があると評価されやすい。
- 学校事務:学費管理、入試・オープンキャンパス運営、学生対応。土日や夜間の出勤が発生しやすい。
- 貿易事務・英文事務:通関書類、運送手配、英文契約書の作成。TOEIC700点前後が目安になる求人が多い。
厚生労働省の職業情報提供サイトでも、事務関連職業は働く場所別と業務内容別で細かく分類されており、応募前に自分が志望する企業の事務がどの分類にあたるのかを確認しておくと、面接で具体的な質問に答えやすくなります。
事務職の仕事体験談
ここからは、事務職の仕事内容体験談を、20代、30代、40代と年代別に紹介します。採用担当者の視点でコメントを付けているので、自分の応募職種と照らし合わせながら読んでください。
20代事務職の仕事体験談
業務マニュアルに沿って
ななこ(26歳)
22歳から産前休暇に入る26歳まで、派遣社員として金融事務と営業事務の仕事をしていました。
金融、営業どちらも基本的に土日休みの職場です。特に金融事務はカレンダー通りの休日になるため、お盆休みがなく、年始年末の休みもその年のカレンダー次第でした。
金融事務の仕事内容は、主に専用端末を使用してのデータ入力に書類チェック、電話対応などです。大きな会社であることがほとんどなので、しっかりとしたマニュアルが存在し、細かいマニュアルに沿って業務をこなします。
営業事務の仕事内容は、主にExcelやWordを使用したデータ入力、取引先との電話対応に担当営業の補佐的な業務などです。その時々に応じた臨機応変な対応が求められるので、うまく対応できたときにはやりがいを感じられます。
事務の仕事として大変だったのは、空き時間ができたときに、どう仕事を探して時間を有意義に潰すか考えることでした。
また、時間に追われることが少なかったため、強烈な眠気が辛かったです。
スケジュール管理もある
えみ(20代後半)

三年前から事務職の仕事をしています。勤務時間は9:00から18:00です。休日は土日祝のカレンダー通りです。土日休みだと休みの計画を立てやすく良いと思っています。
仕事内容は、人事と経理処理です。人事では、新卒採用の際に自社での面接スケジュール管理、合同説明会の会場手配やスケジュール管理をしています。経理では、社内での伝票処理を行っています。
事務職をしていて大変だと思うことは、同じ会社の人達とのやり取りなので甘えが生じてきて、伝票の締め切りを守ってくれなかったりギリギリまで処理できないことが多い点です。
その反面、自分の行った仕事の結果が社内で確認できるので、やりがいを感じる場面が多くあります。
来客対応もする
ののあ(24歳)
中小企業で、事務職として働いています。毎日の勤務時間は、8時半から17時半までです。
ただし、朝は8時頃には出勤して、掃除を行っています。休日は完全週休二日制のため、月8日は確保されています。
仕事内容は、来客対応、電話応対、小口現金管理、その他庶務です。事務職といえば1日中座って仕事をするイメージですが、来客対応があるため適度に立ったり座ったりを繰り返すのでちょうど良いです。
今の仕事にはほとんど満足している状態ですが、1つだけ大変なことがあります。それは、クレームの電話対応です。
毎日ではないものの、時たまくるクレームの電話は、ちょっとだけドキドキしてしまいます。
ただし、事務職としての来客対応や電話応対などは、どの会社に行っても必要なスキルなので、働いていて良かったと思っています。
オープンキャンパスを手伝う
ゆか(28歳)
勤務時間は、朝8:20〜夕方17:20でした。休日は週休2日制で土日が休みでしたが、学校事務だったので、月に1日はオープンキャンパスのため日曜日に出勤しました。
学校事務でしたが、経理事務全般、学校事務全般、広報事務全般を行いました。特に学校なのでお金の動きが大きく、試験料金や入学金、学納金の管理が多かったです。
こつこつ、試験問題作成のお手伝いをしたり、学内配布のお便りを作ったり、学生の成績表を作成するのは楽しかったですが、オープンキャンパスなどで前にたって司会をしたり、学納金滞納者に催促の連絡をするのが精神的に大変でした。
ただ、事務職は早く始まり、明るいうちに家に帰れるうえ、自分のデスクがあるので落ち着けますし、大変でも疲れやストレスはたまりにくく、よかったと思います。
役員からの仕事が多く回ってくる
かんさく(27歳)

8時半から17時半までの、カレンダー通りの休みがありました。主に事務作業で、私1人だったので経理・総務・雑務すべてをしていました。
1人での事務作業だったので、伝達ミスや事務員内での通達ミスなどもなく、自分のペースでやりやすいように仕事ができました。
ですが、1か月サイクルで仕事のペースが決まっているので、仕事が集中している時期や役員の方からの仕事が多く回ってくると、誰にも手伝ってもらえないので忙しい時期は本当に大変でした。
休みも自分の仕事のペースで自由に取れますが、仕事の締め日によっては人に頼むことができないので無理にでも出勤することがあり、休暇の取り方は他の人たちよりも取りにくい面もありました。
電話の対応力が求められる
たぬき(28歳)
事務職として、月曜から金曜の9:00〜17:30まで働いています。土日祝日が休みなので、休日はだいたい月に8日程度が平均です。会社によって異なりますが、私の会社は祝日も休みなので、GWなどは休みでした。
仕事の内容は、お客様への請求書を作ること、各種資料の作成や郵送、他社員の業務サポート、電話の応対などです。
仕事で大変なのは、請求書や各資料には期限があるので、それを期限通りに完了させることです。
バラバラと発生したときはいいのですが、稀に一気にドバッと発生することがあり、そのようなときは残業で対応します。また、多くの方から電話がかかってくるので、対応力も必要です。
事務職をしていて、複数のことを同時にこなすスキルや、パソコン操作は確実に身に付いたので、良かったと思います。
できることは何でもする
pink(25歳)

造船業の下請け会社でフルタイム(8:00〜17:00)の経理事務を4年半していました。事務員は他に2名いて、隔週土曜が出勤だったので、休日は月に6日ほどでした。
高校時代に簿記などの経理系の資格を取っていたので、抵抗なく仕事に入れました。ですが、想像していた仕事の範囲よりも多くのことを任されることになりました。
実際にやっていた仕事は、電話来客応対、請求書作成、勤怠管理、給与賞与計算、帳簿管理(税理士との打ち合わせ)、年末調整など。
ここまでは、経理事務と聞けば大体想像がつきます。その他に、各種保険手続き、年賀状手配、慶弔処理、車両管理、伝票処理、製品の入出荷管理など、人事業務全般と雑務までしていました。
パソコン関係の専門学校卒業だったこともあり、ネットワーク&OA管理や自社制作の販売管理システム(Access)の保守などもしていました。
中小企業の事務なので、できる仕事は基本的になんでもする、というスタンスです。
そのおかげで、たくさんの業務を経験してきちんと覚えることができたので、次の仕事を探すときも強みになりました。社会保険の知識もつくので自分のためにもなります。
採用担当者から見ると、20代の体験談に共通するのは「業務マニュアルや先輩の指示を吸収しながらも、空き時間に自分で仕事を探せるか」という観点です。面接で「マニュアルがあれば動けます」だけで終わる応募者よりも、空白時間の使い方を語れる応募者のほうが評価されます。
30代事務職の仕事体験談

ファイリングや不備のチェック
ぴぴん(30代後半)
勤務時間は8:30から17:15まで、土日祝日はほぼ必ず休みです。時々土曜出勤がありますが、私の課ではそこまで忙しくないので応援要請がない限り出勤はありません。
銀行業務の後方支援事務が主な業務です。お客様の申し込み用紙などをファイリングしたり、不備がないかチェックします。
大変なのは、正社員よりもアルバイトの人数が多いことです。アルバイトの方とはうまくやっていかなくてはいけない一方、仕事の意識がこちらとずれているので、あまり強要できないところが大変です。
どうやって士気を高めるか、責任をもって働くように仕向けるかが難しいところです。
やっていて良かったと思うのは、お知らせなどを手紙で出すと、お礼をわざわざ電話してくれる方もいらっしゃるところです。
営業さんのサポート業務
まり(30代後半)
営業事務として勤務しています。勤務時間は9時〜17時30分です。基本、土日祝休みなので、月に8日〜10日の休みになります。
主な仕事内容は、営業さんのサポート業務、電話応対、商品の受発注、見積もり、契約書作成、庶務業務、データ管理、入力です。
この仕事で大変なのは、やはり営業部隊なので、繁忙期はすごく忙しくなることです。営業さんが帰ってからの業務が多いので残業も多いですし、繁忙期、期末はほとんど終電帰りだったりします。
しかし、営業さんが大口案件を成功させたりするときは、本当にやりがいを感じますし、この仕事に携わることができて本当によかったと思える瞬間です。
また、大変な分、営業さんからの感謝の言葉は本当にうれしいし、頑張ってよかったと思える瞬間です。
素早く医薬品を供給できるように手助けをする仕事
ゆんゆん(30代前半)
医薬品卸売の会社で事務をしています。電話応対をメインとした、請求書作成や商品手配などの営業事務です。
勤務時間は8:45〜17:30までで、土日祝が休みです。ローテーションで月に一回程度、土曜出勤があります。
仕事は、毎日電話応対に追われ非常に忙しいのでとても大変です。取引先が病院なので常に丁寧な対応が求められますし、注文を受ける際も決してミスのないようにしなければ患者さんの命に関わることがあるかもしれません。
事務職と言っても、素早く迅速に医薬品を供給できるように手助けをする仕事だと思っているので、常に緊張感があります。
大変なことのほうが多い仕事ですが、取引先の要望に応えられたときは感謝の言葉をいただけることもありますし、電話応対の丁寧さを褒めていただいたこともあります。
そういうときにモチベーションが上がりますし、この仕事をしていて良かったと素直に思えます。
基本的には単調なルーチンワーク
ソラ(30代前半)
勤務時間は8時30分〜17時まで、休日はカレンダー通りで約8日です。メインで行っていたのは、職員の福利厚生や職場で使う備品の選定や購入などです。
経験した事務職は、基本的には単調なルーチンワークでした。業務内容としては裏方の仕事です。
基本的にはデスクワークが基本となるので、肉体的に疲れることはあまりなく、残業もありませんでした。
事務職をしてよかったのは、前述の通り残業がなかったため、定時で帰ることができていたことです。
余暇を有効に活用して、外国語の勉強をしたり、資格試験の勉強をしたりして、スキルアップを目指せていたことが良かった点です。
採用担当者から見ると、30代の体験談に共通するのは「自分以外のメンバー(営業・アルバイト・取引先)をどう動かすか」という調整役の側面です。面接官の立場では、30代以上で事務職に応募する場合、調整経験を具体的なエピソードで語れるかが選考の分岐点になります。
40代事務職の仕事体験談

売り上げなどのデータをExcelにする
岩のり(40歳)
勤務時間は8:30〜17:00で、休みは会社カレンダーに伴いますが、基本は土日休みです。
仕事内容は、会社の受注や売上などのデータを日ベース・月ベース・四半期ベース・半期ベース・年ベースで、品種別や国別など様々な切り口でExcelの数表にするものです。
大変だったのは、決算時期に残業で午前ゼロ時に仕事が終わるというのが、1か月半続くことです。昼休みは医務室で仮眠していました。
良かったのは、入社時はクリックも知らないくらいパソコンが全く使えなかったのですが、Excelを毎日使っていたので、関数が作れるくらいに上達したことです。
その後の転職に役立ち、Excelは任せてもらえたり、仕事のスピードが早いと周りの同僚に褒められました。
変更が突然あると電話やチャットがあわただしくなる
きり(40代前半)
過去に約3年間、9時から16時までのパートで勤めていました。休みはほぼカレンダー通り、土日祝日、年末年始、お盆、ゴールデンウィークも休みで、ひと月だいたい8日から10日程度の休みがありました。
仕事内容は、建築関係の会社の一般事務で、主に、現場に入るための書類や船で輸入されてくる材料の通関書類を作成したり、それらを引き取るための運送の手配をしていました。
作業現場や船は天候に左右されるため、前日当日突然の変更が多々あり、その度にあちらこちら電話やチャットでやり取りとなり、慌ただしく精神的に追い込まれることがありました。
慣れてくれば、座り仕事で体も楽ですし、パソコンのスキルアップもできたので、とてもいい経験でした。
勤怠管理や出張手配、それの清算など
玲子(40歳)
勤務時間は9時から17時半です。土日祝日が休みなので、ひと月に8日以上はあります。
仕事内容は、社内の人の勤怠管理や出張手配、それの清算、営業社員がお客様に提出する重要文書の作成と製本などです。
事務職は基本的に社内でする仕事なので、同じ部署にやりにくい人がいると大変苦痛です。7時間以上一緒に過ごすことになるので気分転換は不可能です。また、上司がやりにくい場合もあります。
例えば、上司が機嫌を周りにぶちまけるタイプですと、雰囲気がとても悪くなり仕事の効率も下がります。
事務職で良かったのは、体力をあまり使わなくてすんだことです。外へ出ることはひと月に数回です。オフィスへの行き帰りと座り仕事のうえ、残業が少ないシーズンはかなり余裕があります。
仕事帰りに習い事をして、教養を身に付けることができたと思っています。バリバリと営業するタイプの仕事では無理なことだと思います。
忙しいとマウスを握りっぱなし
はづき(40代前半)

会社のシステムを使用しての英文事務で働いていました。勤務時間は9時から18時で、昼に1時間の休憩です。
休日は土日休みの完全週休二日制で、夏期休暇は7月から9月に各自で1週間ほど休んで良い(有給休暇取得)ルールでした。
勤務時間中はほぼ座ったままで、パソコンと書類に向き合っています。目、肩、腰の疲れはかなり出ます。
目は充血することも。忙しいとマウスを握りっぱなしなので、腱鞘炎気味になったこともあります。
上司からの気遣いはないので、自分でこまめに休憩することが必要です。昼食後は眠気に襲われることもしばしばです。身体を動かしていないと辛い人には、事務職は辛いかもしれません。
しかし、コツコツと自分の世界に没頭して成果を出すには、良い仕事です。パソコンのスキルも身につきます。
採用担当者から見ると、40代の体験談で目を引くのは「Excelやシステム操作のスキルが転職市場での武器になっている」という点です。一般的には「事務職は潰しが効かない」とされますが、採用側の本音は逆で、関数・マクロ・専用システムを使いこなせる事務職は中途採用市場で歓迎される存在になっています。
体験談から読み取れる事務職のリアル
20代から40代までの体験談を並べて読むと、年代を問わず共通する論点が3つ見えてきます。1つ目は「同じ社内のメンバーと長時間過ごす関係性のマネジメント」、2つ目は「期限と突発業務の両立」、3つ目は「ルーチンの中で自分の付加価値を作る工夫」です。
採用現場でよく見るのは、応募者がこの3点のうち1つしか語れないパターンです。実際に落ちた例では、ビジネスマナーとパソコンスキルだけを志望動機の柱にして、人間関係や突発対応に対するスタンスをまったく触れない学生が、最終面接で「具体的なシーンが想像できない」と評価されたケースがありました。
逆にやってはいけないのは、体験談の表面だけをなぞって「私もこうなりたいです」と話してしまうことです。面接官の立場では、自分のこれまでの経験と事務職の業務を結びつけて語れる応募者にしか、入社後の活躍イメージを持てません。
事務職の仕事内容に関するよくある質問
事務職への応募を検討する就活生・第二新卒・既卒からよく寄せられる質問を、採用担当者の視点でまとめました。
Q1. 事務職は本当に未経験でもなれますか?
一般事務や営業事務は未経験歓迎の求人が多く、新卒・第二新卒であれば未経験でも書類選考は通過できます。ただし、ExcelとWordの基本操作とビジネスマナーは「できる前提」で見られているので、応募前にMOSや秘書検定の勉強をしておくと評価が上がります。
Q2. 事務職に必須の資格はありますか?
必須資格はありませんが、一般事務はMOS、経理事務は日商簿記3級以上、貿易事務は通関士やTOEIC、医療事務は医療事務技能審査試験などが評価されます。資格より優先したいのは、応募書類のミスゼロと丁寧な敬語の運用で、ここが整っていない人は資格があっても通りません。
Q3. 事務職の平均年収はどのくらいですか?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、事務従事者の平均年収は職種・企業規模で大きく差があり、一般事務の平均年収は他職種よりやや低めの水準です。営業事務や経理事務は専門性が上がるほど水準が上がり、貿易事務や英文事務は語学スキルに応じてさらに伸びる傾向があります。
Q4. 事務職と一般事務、OA事務の違いは何ですか?
事務職はバックオフィス全般を指す総称で、一般事務はその中で特定の専門領域を持たず幅広い庶務を担当する職種です。OA事務はパソコン操作を中心としたデータ入力・資料作成業務を指す呼び方で、求人によっては一般事務と同義で使われています。
Q5. 事務職はAIやRPAでなくなりますか?
単純なデータ入力や定型書類の作成は自動化が進んでいますが、突発対応・社内調整・顧客対応・例外処理を含む業務は人が残るのが現状です。採用担当者の本音としては「マニュアル通りの作業しかできない事務職」は減り、「業務改善を提案できる事務職」が今後伸びると見ています。
Q6. 履歴書の職歴欄や志望動機で事務職をアピールするコツは?
履歴書では「正確さ」「期限遵守」「複数業務の同時進行」を抽象的に書くのではなく、アルバイトやゼミでの具体的なエピソードに置き換えてください。志望動機では志望企業の事務がどの種類にあたるかを言語化し、その業務で自分のどのスキルが活きるかをセットで書くと、書類選考の通過率が大きく変わります。
これからの事務職の仕事は専門性が求められるようになる
近い将来、AIやRPAの技術がさらに進み、定型業務を中心とする事務職は縮小すると見られています。事務職がどんなに自分に向いている天職であっても、業務範囲が変わってしまえば働き方も変わります。
採用現場で評価される事務職は、すでに「指示されたことを正確にこなす人」から「業務を観察して改善案を出せる人」へとシフトしています。事務職に就いている人、これから事務職を希望する人は、生き残りをかけて専門性を磨いてください。法律や税務、IT、語学など、自分の代わりはいないと周囲に認めさせる能力を1つでも備えておくと、転職市場でも強いポジションを取れます。
採用担当者から見ると、自分の時間を有効に使い、平日の夜や休日に簿記・MOS・TOEIC・プログラミングなどに投資している事務職は、年代を問わず社内評価が高い傾向にあります。面接官の立場では、応募者が「事務職を選ぶ理由」だけでなく「事務職を選んだあとの自分の伸ばし方」まで語れると、長期的に活躍する人材として迎え入れたくなります。
時代の変化とともに事務職の仕事内容も変化しています。本記事の体験談と適性チェックリストを参考に、自分に合う事務の種類を見極め、応募先ごとに志望動機を組み立て直していきましょう。

















