花屋の7つの仕事内容そのやりがいと魅力とは?

花屋の仕事内容をご存じでしょうか。毎日きれいな花に囲まれて仕事をする花屋に対して憧れの気持ちを持つ人は少なくありません。生鮮物である花を扱う難しさや重労働といわれる仕事内容など、華やかなだけではない花屋の仕事内容について、体験談を交えてご紹介します。

花屋の7つの仕事内容そのやりがいと魅力とは?

花屋の仕事内容とは

花屋(フラワーショップ)の仕事内容といえば、街中の花屋さんで接客してもらったときのことを思い浮かべる人が多いでしょう。職場の送別会で渡す花束を作ってもらったり、お墓参りの供花を購入したりするときに、誰しも一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。

誰もがイメージできる花屋店頭での接客の仕事内容以外にも、花屋の仕事はたくさんあります。どのような仕事内容なのか、具体的に見ていきましょう。

1.花の鮮度を保つ水あげ

バケツの中に入れられたチューリップ

早朝に市場から仕入れてきた生花を店に持ち帰り、それぞれの花に合った方法で処理します。仕入れる花の量は、季節やイベントの有無によって異なり、多い日は特に大変な作業となります。処理した後の葉や茎などは山のようになり、それらのゴミを入れた段ボールを運ぶのも一苦労です。

処理した花は種類ごとに水を張ったバケツに入れて、花屋の店頭にディスプレイします。水を張ったバケツを運ぶのはかなりの重労働です。気を付けないと腰を痛めかねません。

これらの処理によって、仕入れた花の鮮度の保ちが大きく左右されるため、水あげは花屋の仕事内容のなかでも特に重要であると言えます。

2.花の水替えやメンテナンス

水替えをする女性店員

花は当然ながら生きているため、水を吸います。バケツに水を一度入れればいいわけではなく、毎日様子をみて水替えをする必要があります。水を替える際に、バケツの中をさっと洗うことも必須です。

店頭に並べている花を入れたバケツの水は、季節によって替える頻度が違うものの、夏場は毎日変えます。一つのバケツも水替えがないという日はないはずです。

切り花や鉢物の観葉植物など、店頭に並ぶ商品すべてのメンテナンスも実施します。いらない葉を切ったり、虫やナメクジを見つけたりした場合は取り除くなど、地道な作業となります。

3.花束の製作、フラワーアレンジメント

花束を作る店員

店頭を訪れたお客様のリクエストに沿って、花束を製作します。どのような関係性の人にどのようなシチュエーションで贈りたいのか、色合いの好みはあるかなど、うまくコミュニケーションをとりながらお客様の希望を聞き出して花束を作ります。

お店の開店祝いに送る花輪や、店頭にならべるフラワーアレンジメント作品など、製作するものはさまざまです。まずは、水あげやメンテナンスなど基本的な仕事内容から覚え、徐々に花束製作やフラワーアレンジメントを任されるようになることが多いでしょう。

4.店頭での接客

花屋の仕事内容として、最もイメージしやすいのが花屋の店頭での接客でしょう。購入する花を迷っているお客様にアドバイスをしたり、購入した花の茎の長さをどの程度にするかといった処理のリクエストを聞いたり、お会計をしたり、接客の仕事内容だけでも多岐にわたります。

電話でその日に入っている花の種類などの問い合わせがあれば、対応します。花屋での接客には、花の名前や管理方法などの知識が不可欠です。お客様からの質問に対して十分な答えを提供することができるよう、常に勉強する姿勢が大切です。

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5.花屋店頭のディスプレイ、掃除

花屋店頭のディスプレイ

花屋の店頭を訪れるお客様は、たくさんの商品の中から目的に合った花を目で見て選びます。店頭は常に清潔感を保ち、見やすいディスプレイをしておく必要があります。

花屋では常に、葉を落としたり茎を切って短くしたりする作業をしているため、床が汚れることが多いです。お客様が水気のある床ですべって転んだり、落ちた葉を踏んで靴を汚してしまったりすることがないよう、花屋で働くスタッフは気が付いたときにこまめに店頭を掃除しています。

6.注文された花の配達

お客様から注文のあった商品を指定日・時間までに指定の場所へ配達します。花の注文は指定された日に届けないと意味がないので、万が一にも遅れることは許されません。車から降ろしてから運ぶ際にも、花を倒して傷つけてしまうことがないよう、細心の注意を払う必要があります。花屋で働くにあたっては、事前に車の運転免許を取得しておき、運転に慣れておくと安心です。

7.商品である花や鉢物の仕入れ

車から仕入れた花を下ろす店員

生花や鉢物を市場に赴いて仕入れます。花や鉢物以外にも資材の仕入れもあります。値段の相場をよく理解している必要があり、またその日に必要な花の種類などを見誤ることなく仕入れなければなりません。花屋の新人スタッフにすぐに任せることのできる仕事内容ではありません。

花屋の基本的な仕事内容をしっかりとこなせるようになり、知識が十分に身に着けたうえで経験を積むと、仕入れに一緒に連れて行ってもらえるようになるかもしれません。

花屋の仕事内容のやりがいと魅力

花屋の仕事内容のやりがいや魅力はどのようなものがあるのでしょうか。

花の手入れをする女性店員

美しい花に囲まれて仕事ができる

花屋で働きたいと考える人は、誰もが花や植物を愛する気持ちを持っていることでしょう。季節ごとに咲き誇る花に囲まれながら仕事ができるのは、花屋で働く人の最大の特権です。花に関する知識が増えるほど、好きな花の種類が増えていくのも花屋で働く喜びのひとつと言えるでしょう。

花を買ってくれるお客様の喜ぶ顔を見ることができる

花束を買う人は、人生の大切な局面に立っていることがあります。大切な人へ感謝の気持ちを込めた花束を求めに来る人もいるでしょう。

花束を贈りたい相手の話を聞きながら、ふさわしい花束を作って手渡したときのお客様の満足そうな顔を見ることができるのは、花屋の仕事内容独特の大きな喜びです。その花束を受け取った人の喜ぶ顔を想像しながら仕事ができるのも幸せなことです。

花屋の仕事内容で大変なこと

花屋の仕事内容には多くのやりがいや魅力がある一方で、大変なこともたくさんあります。花屋で働くことに興味がある人は、まずはアルバイトなどからでも実際の仕事内容を体験してみることをおすすめします。

力仕事が多い

花の鉢植えのトレーを運ぶ女性

花を入れたバケツの水替えや配達など、花屋の仕事内容の大半は力仕事であると言っても過言ではありません。接客も含めて一日中立ち仕事であることを覚悟しなければなりません。腰に持病がある人には厳しい仕事内容であると言えます。

手荒れがひどくなる

花屋は水あげや水替え、メンテナンスまで一日中水仕事をしているようなものです。花や葉のトゲで手に怪我をすることも少なくありません。特に、冬の早朝から水仕事をするのはとてもつらいものがあります。寒いからと言ってお湯を使うわけにはいかない仕事内容だからです。

花屋で働く以上、手荒れは覚悟せざるをえないと言えるでしょう。花や植物に影響の出ないハンドクリームを頻繁に塗るなど、できる防衛策はとることをおすすめします。

売れ残った花を捨てるつらさがある

枯れた花を廃棄する

花屋で働く人は、花や植物を愛する気持ちが強いことでしょう。しかしながら、花は生ものであり、開ききってしまったり枯れてしまったりして、商品として店頭に並べることができなくなった花は捨てざるをえなくなります。花が大好きなのに、売れ残ってしまった花を捨てなければいけないというつらさは、花屋の仕事内容にはつきものです。

花屋の仕事に向いている人

花屋の仕事に向いている人はどのような人でしょうか。仕事内容を踏まえたうえで、花屋で働くにふさわしい人を挙げていきます。

朝に強く、体力がある人

基本的に花屋の仕事内容は朝早くから作業を開始する必要があります。また、バケツの水替えや配達など、力仕事もたくさんあります。朝早く起きるのが苦手だったり、体力に自信がなく立ち仕事・力仕事で疲れたりするような人は、花屋で働くには向きません。

虫が怖くない人

手の甲のてんとう虫

花や植物には虫がつきものです。作業中にナメクジを発見したりすることも稀ではありません。虫に遭遇するたびにキャーキャー騒いでいるようでは、花屋の仕事内容をよく理解しないままスタッフになったと思われても仕方ありません。

色彩感覚や美的センスのある人

カーネーションの花束

花を買いにくるお客様は、どのような花がほしいかイメージを持たずに来る人も多いです。その場合、花屋のスタッフは、花束を受け取る相手はどのような人であるかなどを聞き出し、イメージに合った花束を提案します。

あまりにトンチンカンなカラーコーディネートの花束を作ってしまうと、お客様は困惑してしまいます。花屋とは、お客様とうまくコミュニケーションをとって、季節やTPO、贈る相手の人物像に合わせた素敵な花束を作ることのできる美的センスが問われる仕事内容です。

花屋で仕事をしていた体験談

実際に正社員として花屋で働いていた人の体験談をご紹介します。花屋で楽しそうに働く様子が分かります。自分に向いている仕事に就ける喜びは、何物にも代えがたいと感じることができるでしょう。

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憧れでした

はな(38歳)


花屋は今も子供の憧れの職業です。私も花を扱う仕事に憧れ、子供が手がかからなくなった年にアルバイトで花屋に働き始めました。お迎えがあるため、勤務時間は8時45分〜17時。水土日は休み。母の日、お彼岸御盆、年末はイレギュラーで働きます。

残業は基本的に正社員しか許されませんでした。逆に、7月8月10月あたりは、閑散期のため、出勤しない日や早退できる日もありました。

花屋でやる仕事は店頭接客、水揚げ、水やり、店頭商品製作、仏花製作、オーダーアレンジ製作、支店へたまに配達、老人ホームへ講師として派遣されるという仕事が多かったです。

花屋の仕事で大変な事は力仕事もありますが、スピード感を身につけることが大変でした。正確に美しく数分以内に仕上げること。これが出来ないとお客様を待たせたり、お花の鮮度が落ちてしまいます。のんびり優雅なフラワーアレンジ教室とは180度異なります。

大変なこともありましたが、やはり花屋に勤めてよかったことは多くの花や植物だけでなく、日本の四季折々の行事の意味や日にちも詳しくなりました。何よりも好きなお花に囲まれて働けるのはとても幸せでした。

大好きな花に囲まれて仕事ができる

みき(29歳)


大好きな花に囲まれて

現在、花屋で正社員として働いています。勤務時間は8:00〜20:00のシフト制で1日平均9時間くらい働いています。週休二日制で月に休みは8日程度です。

仕事内容は配達、花の加工、花の販売です。まず配達ですが、スーパーに花を委託販売しているので、朝スーパーの開店前に何箇所か回りお花を納めます。次に花の加工ですが、切り花が市場から送られてくるので、その花の葉っぱを取ったり、数本まとめて束にしたり、袋に入れたりして、加工業務をします。

最後に店売りですが、店舗で鉢物の管理をしたり、花の手入れをしたり、花束やアレンジメントの注文がきたら作ったり、接客したりします。

仕事をしてみて大変だと思ったことは、花は生き物なのでいつでも綺麗は状態を保つのに苦労しています。あと重い桶を持ったり結構力作業もあるので体力も使います。

逆に仕事をしていて良かったと思える点は、毎日ステキなお花に囲まれている仕事はやっぱり幸せです。私はお花が大好きなので、大好きなものに囲まれて毎日楽しく仕事させてもらっています。

ホテルの花屋で働いていました

てり(28歳)


9:00〜19:00の中で早番、遅番で時間差での勤務でした。その日の予約状況や仕事量によって、朝早く出勤することや稀に深夜まで作業をすることもありました。休日は通常は月8日、仕事量の極端に少ない閑散期は月の半分くらいが休みになることもありました。休みの日でも、自分の気になる案件がある時は仕事場に顔を出すこともありました。

ホテルの花屋だったのでショップ経営と婚礼、宴会の生花製作が主な仕事でした。割合的には婚礼が一番多く、新郎新婦との打ち合わせで会場装花のデザインやブーケ等を受注し、式前日に製作、搬入をして、式後に装花を包んでゲストに配ります。私はブーケ製作を主に担当していました。

花屋の仕事で大変だったのは、忙しさと給与のバランスが取れていなかったことです。正規社員でもアルバイトが黙認されていて、花屋の仕事が終わった後に居酒屋などでバイトする人も多かったです。

そうなると体力的にもしんどいし、練習の時間が減ったり、残業できなかったりと、仕事に集中出来なくなるのが嫌でした。それでも大好きなお花に囲まれて働けるのはとても良かったです。技術を上げたいという向上心も常にあって、充実した仕事でした。

優しい香りに包まれると幸せ

かなた(55歳)


花の鉢を抱えて笑顔の女性

勤務時間は9時から18時です。休日は月8日です。仕事内容は花の仕入れ、水揚げ、店内清掃、来店したお客様に花束やアレンジメントを作ります。オフィスと契約し予算に合わせた花を活けに行きます。お祝いのスタンド花や葬儀用の花籠を作り配達します。

花屋の仕事で大変な事は手が荒れることです。冬でもお湯は使うことは出来ないですし、室温も余り暖められないので寒いです。良かったことはいろんな花に囲まれていることにつきます。世界各地から花は集まりますし、改良もされているので珍しい色や珍しい花を見ていると幸せな気分になります。

もう1つは香りです。自然な優しい香りに包まれると癒されます。仕事をしていてリラックスします。

花屋で本当によかった

DAI(29歳)


私は、現在業界大手の花屋で働いております。勤務時間は9時半から19時です。繁忙期以外での残業は平均30分から1時間です。母の日や年末、クリスマスなどの繁忙期では、2〜3時間の残業もあります。休日は大手という事もあり、月に8日は必ずあり、私の店舗はオフィスビルの中にあるので、基本土日祝日休みと花屋では珍しいと思います。

仕事内容は、花の水揚げや水替え、受注、配達などが主にあります。その他の業務は、本部への報告や花材、資材などの発注などがあります。もちろん、フローリストとしての製作もあります。

花屋での仕事で大変だと感じることは、お客様のニーズに応えることです。もし、お客様のイメージと違う場合はクレームに繋がってしまうので一番神経を使います。また、水替えでは、水の入った花瓶を何十本も運ぶので体力面でも大変だと思います。

しかし、この仕事をする上で、お客様からの感謝の言葉は、どんな辛いことも忘れてしまうほどのやり甲斐を感じます。自分の作った商品でお金をもらう喜びもあり、この業界に入って本当に良かったと思っております。

花屋で仕事をするなら仕事内容をよく理解したうえで働こう

花屋の仕事内容が、「花が好き」という気持ちだけではこなすのが難しいということがよく理解いただけたかと思います。苦労が多い分、お客様の喜ぶ顔を見ることができたり、美しい花を眺めたりしながら仕事ができるのは、かけがいのない喜びとなるでしょう。

花屋で働きたいと思った人は、その仕事内容をよく調べて理解したうえで、自分の好きな花屋にスタッフの募集がないかどうか積極的に問い合わせてみるとよいでしょう。