履歴書の本人希望欄の書き方
履歴書の本人希望欄は、特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と書くだけでOKです。むやみに条件を書くと採用担当者の印象を下げるリスクがあるため、「書くべき内容がある場合だけ書く欄」と理解しておきましょう。
このページでは、本人希望欄に書くべき内容・書いてはいけない内容・具体的な書き方例を、ケース別にまとめて解説します。
本人希望欄とは何か、基本ルールを確認する
本人希望欄とは、勤務地・勤務日・職種など、自分が希望する条件を企業に伝えるための欄です。ただし、以下の基本ルールを押さえておく必要があります。
- 特に希望がなければ条件を書かないのが原則
- 本人希望欄に書いた内容が必ず適用される保証はない
- 一方的な要求ではなく、理由を添えて書くことで印象が良くなる
- 書く内容がない場合も空欄にせず「貴社の規定に従います」と記入する
本人希望欄は必ず「希望内容+理由」をセットで書く
条件だけを書いても採用担当者はどう対応すればよいか判断しにくくなります。希望する内容と、その理由を必ずセットで記載しましょう。正当な理由があれば、採用後の配属や勤務条件も希望に沿ってもらいやすくなります。
書き方の基本構成
【希望内容】○○職種 希望
【理由】前職で○○の経験を積み、△△の実績を上げました。この経験を活かして貴社に貢献したいと考えております。
下のチェッカーで、自分のケースに合った書き方例を確認してみてください。
本人希望欄 書き方チェッカー
あなたの状況を選ぶと書き方例が表示されます
本人希望欄に書くべきこと1:希望する勤務地
複数の勤務地がある企業への応募では、希望する勤務地を記載できます。ただし、特別な理由がない場合は書かないほうが無難です。
書くべきケースは以下のとおりです。
- 引越しを要する転勤が難しい(家族の事情など)
- 親や家族の介護が必要で、通勤距離に制約がある
希望勤務地がある場合の書き方例
○○支店 希望
現在、親の介護が必要なため、自宅から通勤30分以内の○○支店を希望いたします。
本人希望欄に書くべきこと2:希望のシフト・勤務日
アルバイト・パートへの応募や、学業・育児・介護などで勤務日に制約がある場合は、具体的な曜日と時間帯を記載します。正社員への応募の場合はなるべく書かないほうが良いですが、制約がある場合は正直に記載しましょう。
理由を具体的に書くことで職場の理解を得やすくなります。また、柔軟に対応できる旨を添えると採用担当者に好印象を与えられます。
シフトに制約がある場合の書き方例
週3日 希望
勤務可能曜日:月・水・土・日
上記以外の曜日は大学の授業があるため勤務できません。2週間前までにご連絡いただければ、他の曜日への対応も可能です。
本人希望欄に書くべきこと3:希望の職種
企業が複数の職種を同時募集している場合は、希望する職種を必ず記載します。採用担当者が応募者の希望を正確に把握するために必要な情報です。
注意点として、職種名は企業の求人票に記載されている正式名称を使うことが重要です。略称や言い換えは「理解が不足している」と判断される可能性があります。
- 正しい例:ブライダルコーディネーター 希望
- 誤った例:コーディネーター 希望(職種名を略している)
希望職種がある場合の書き方例
ブライダルコーディネーター 希望
前職でウェディングプランナーとして3年の経験を積みました。この経験を活かして貴社に貢献したいと考えております。
本人希望欄に書くべきこと4:育児・介護などによる時間の制約
育児や介護で勤務時間・曜日に制約がある場合は、その理由と希望条件を明記しましょう。理由を詳しく書くことで、採用後の「聞いていなかった」というトラブルを防ぐことができます。
なお、育児による制約は男女問わず記載できます。対応できる日時の幅を示しておくと、企業側にとっても採用後のシフト調整がしやすくなります。
育児・介護で時間に制約がある場合の書き方例
勤務可能曜日:月・木・日
勤務時間:9時〜16時
子どもの送り迎えがあるため上記の条件を希望いたします。2週間前までにご連絡いただければ、他の日程にも対応できる場合があります。
本人希望欄に書くべきこと5:在職中の場合の勤務開始可能日
現在働きながら転職活動をしている場合は、勤務開始可能日と在職中の連絡可能な時間帯を記載します。企業側がスケジュールを把握しやすくなり、採用後のミスマッチを防ぐことができます。
在職中の転職活動の書き方例
勤務開始可能日:○月○日以降
現職の退職予定日:○月○日
在職中のご連絡は、平日18時以降または土日にお願いいたします。
特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と書く
特に希望する条件がない場合、本人希望欄を空欄にするのは避けてください。空欄は「書き忘れ」と判断されることがあります。
以下のいずれかの一文を記入しておきましょう。
- 貴社の規定に従います
- 貴社規定に準じます
この一文があれば採用担当者に条件へのこだわりがないことが伝わり、柔軟性のある応募者という印象を与えられます。
本人希望欄に書いてはいけないこと「希望給与」
本人希望欄に希望給与(希望年収)を記載するのは避けましょう。給与は働くうえで重要な条件ですが、履歴書の本人希望欄に書くと採用担当者に良い印象を与えにくいのが現実です。
採用担当者からは「金銭面が目的で応募している」「配慮のない応募者」と受け取られるリスクがあります。給与・待遇については、企業の求人票である程度確認できます。具体的な条件交渉は面接や内定後のオファー面談で行うのが適切です。
書きにくい希望条件は面接で直接伝える
本人希望欄に書くには書きにくいが、どうしても伝えておきたい条件がある場合は、面接時に直接話す方法があります。採用担当者と対面で話すことで、背景や理由を丁寧に説明でき、一方的な要求という印象を避けやすくなります。
面接で条件を話す際の注意点は以下のとおりです。
- 常識的な範囲内で伝える(極端な条件は避ける)
- 応募職種に関係のない条件を求めることは避ける
- 条件だけでなく、その理由や背景を必ず添える
- 給与交渉は内定後のオファー面談が最も適切なタイミング
本人希望欄と面接での要望はどちらも、自分に合った職場を見つけるための大切な手段です。伝え方を工夫して、採用担当者に誠実な印象を与えるようにしましょう。


















