契約社員の面接当日の服装マナーや志望動機の考え方は?

契約社員の面接の場合、契約社員の現状や企業側から求められていることを事前に把握して挑むことが大切です。しかし、正社員採用と比べて契約社員の面接の場合は情報が少なくどう対策すべきかわからない方は多いもの。契約社員の面接で聞かれる質問や回答例、服装や身だしなみマナーをまとめました。

契約社員の面接当日の服装マナーや志望動機の考え方は?

契約社員の面接で応募者が注意すべきポイントは?

正社員での採用が難しいと判断した民間企業は契約社員の採用に力を入れることとなり、求人を求めている方の多くも、正社員での息苦しさを感じてか契約社員にシフトしていきました。

契約社員とはいえ、社の仲間になることには変わりありませんので面接官の態度はいたって厳しいものになります。しかし、契約社員として内定を勝ち取る具体的な対策を知らない方は少なくありません。

志望動機の答え方や当日の服装・身だしなみのマナーなど、契約社員の面接で採用担当者に好印象を与えるために押さえておきたいポイントを解説します。

契約社員として採用されるまでの流れ

契約社員と正社員には給与や待遇の面で大きな違いがあります。正社員に対しては入社後すぐに適用される保険でも、契約社員に対しては一定期間を経てようやく申請する権利が得られることになります。また、働いている時間は同じにもかかわらず、給与は雲泥の差であることもあります。

契約社員を採用する際には、一定の契約や制限を課して採用することになります。契約自体に無理がなければ、採用通知が送られ次第就職するという流れが一般的です。

契約社員の求人はアルバイトとは異なり、多くの事前準備が求められます。契約社員であっても面接は予定通りに行われ、面接日の指定に関しての連絡も正社員の面接と同様に行われます。

アルバイトの場合は会社の都合は考えず、履歴書が不要として採用後に請求する場合さえありますが、契約社員の面接では履歴書や職務経歴書などの一通りの書類が必要になります。正社員と同様の扱いをされると考えておきましょう。

契約社員の面接での服装はスーツが基本

スーツ姿の女性がガッツポーズ

事前に企業側から私服を指定された場合は例外となりますが、契約社員の面接はスーツで挑むのが基本です。中途採用の場合がほとんどですのでリクルートスーツは避け、グレーやネイビー、黒など落ち着いた色で、柄が派手過ぎないものを選ぶのが無難です。

また、面接官に好印象を与えるには「この人と一緒に働きたい」と思わせることが肝心です。身だしなみにおいては清潔感が何より重要視されます。インナーのシャツや革靴、パンプスなどにもシワや汚れがないかどうかしっかりチェックしておきましょう。

髪型やメイクにも注意

服装自由の職場であるならばともかく、あまりに奇抜な髪型や髪色はビジネスシーンにおいて好ましくありません。契約社員として面接を受ける際には、必要に応じてヘアスタイルを整えておくことも必要でしょう。
また女性の場合、メイクはナチュラルにとどめておくのがベストです。

契約社員の面接では意欲を見せることが大事

専門職で資格必須の求人の場合はスキルの高さも求められますが、契約社員の面接では意欲がどの程度であるかが特に重要視されます。この点に関しては正社員の雇用と変わりありません。

これは長期間勤めることでようやく提示された給与に届くよう計算されていることと、短期であっても会社内部の情報や知識を吸収できる機会を与えることになり、万が一他社のスパイが紛れ込んだ場合に大変な損害を被るためです。

契約社員ならではの質問に対する回答の準備を

ポジティブな志望動機の模範解答

企業によっては、契約社員を正社員になるまでの試用期間の正社員として認めていることも多く、いわば準社員のような立ち位置で扱うことになります。そのため、面接内容のほとんどは正社員の時と同じとなることも多く、椅子の座り方や挨拶についてなど、基本的なビジネスマナーも見られていると考えた方が良いでしょう。

ただし契約社員の面接の場合、「なぜ正社員ではなく契約社員を希望しているのか」など、契約社員ならではの質問を問いかけられることもあります。

正社員では時間の制約が多くなりますし、業務に対する責任も重くなります。よって契約社員志望の方から返答として「辞めやすい」「楽そう」といったものが多くなりがちですが、当然ながらこれらの回答は消極的な姿勢として捉えられ評価はダウンしてしまいます。

「雇用形態は変わっても、どうしても御社で○○の仕事をしたかった」「正社員登用制度を利用して、将来的には御社の正社員として働きたい」など、企業側を納得させられるポジティブな志望動機を準備する必要があります。

契約社員にも正社員と同等の責任がある

仕事を勉強するビジネスマン

責任は担当者の身分によって変動するものではなく、行う業務の重要性に応じて変動します。契約社員に重要なポストを提供することは少ないために誤解されがちですが、契約社員として採用されているからといって、業務に対する責任の重さは比例しません。

期間限定でも責任ある仕事を行ってくれる社員を募集している企業は多く存在しています。契約社員であっても責任を持って働くという意欲をしっかりとアピールするのがポイントです。

契約社員が契約を結ぶ前にチェックすべき項目

厚生労働省の調査によると、契約社員は平成28年度時点で287万人、全雇用者の中の14.2%を占めていることがわかっています(注1)。

労働契約法の改正に伴い、企業は契約社員の契約内容に一層の注意を払わなければならない状態になっており、適当な契約書のみであれば直ちに厚生労働省労働局からの指導対象として睨まれることになります。このような背景から、ゆえに面接での契約内容のチェックは一種の通過儀礼として受け止めている企業がほとんどで、契約社員の契約書はかなりしっかりしてきていると判断できるでしょう。

平成25年4月には労働契約法の改正によって「5年ルール」や「不合理な労働条件の禁止」が盛り込まれ、契約社員の権利保護が強くなっており、契約社員に対する労務管理の徹底が求められるようになっています(注2)。

それでも非正規雇用が多くなっている近年において、契約社員の雇用関係のトラブルはなかなかなくならないのが現状です。トラブルを回避するためには、契約前の契約内容のチェックが不可欠となります。

雇用期間の確認

雇用期間の確認をする女性

正社員は解雇勧告や懲戒解雇などの退職手続きを取られたり、自ら退職することで強制的に契約期間を終わらなければ自動更新されることが一般的なため、雇用期間はあらかじめ決められた期間が発表されていないこともあります。

しかし、契約社員は雇用期間があらかじめ決められており、契約が更新されなければ自動的に退職するほかありません。契約社員として採用されることになった場合、雇用期間のチェックは特に余念なく行う必要があるでしょう。

契約社員の雇用期間はさまざまで、3ヶ月のところもあればプロジェクト単位で設定されていることもあります。雇用期間内の業務内容は漠然としているものの、給与体系に関しては厳密に決まっています。給与に関しては契約が更新されなければずっと同じですし、更新されても給与が同じか下がることもあります。

契約社員は給与体系と雇用期間の関係が深く、正社員と比べてローンの審査が通りづらいこともあります。よって雇用期間が十分な期間で設定されているのかについてはよく見ておかなければなりません。

契約更新の可否

ぶら下がる綱を切られそうなビジネスマン

契約期間には更新の内容が付随していなければなりません。契約される側からすれば当たり前のことですが、契約更新の可否というのも重要なチェックポイントです。

契約内容には契約時の給与や待遇について明記されていなければ意味がありませんが、企業から提示された書面では曖昧な表現が用いられているのが一般的です。更新については業績不振の際には契約更新はしない、といった表現が用いられることが多いです。

業績不振というのは会社の業績なのか被雇用者の業績なのかはわかりかねますが、会社都合により一方的に契約破棄することはできませんので後者であることを前提にしておくとよいでしょう。

契約する際には必ず更新をしない条件の提示を求めましょう。更新条件が勤務成績や業務成績にどの程度関係してくるのかを把握して、労使関係を対等にしておく必要があります。

契約社員でも正社員と同様の心づもりを

契約社員であっても社の仲間となることに変わりはなく、相応の責任をもって職務を全うすることになります。そのため、面接での面接官から聞かれることも正社員の時と似たような内容になることが多いです。正社員として採用されるための面接と同じくらいの緊張感を持って臨みましょう。

また、雇用契約に対する質問は遠慮せず話すことで互いに対等な関係が築けます。事前に分かることもありますが、大概は実情とは異なる情報ですので改めて確認してみることも大切でしょう。