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失業保険の手続きと流れ|受給期間・必要な書類をチェック

失業保険の手続きはお早目に!仕事を辞めるともらえるはずの失業保険ですが実は、受給可能な条件や手続きなど、私たちが知らなければいけないことが山ほどあります。もらえるはずの権利を受け取るために、ここでは退職してから失業保険をもらえるまでの手続きや流れを紹介します。

失業保険の手続きは退職前に知っておきたい

誰もが不安を抱える退職後の生活。必ずしもすぐに次の仕事が見つかるわけではありませんが、再就職までの間、私たちを支えてくれるものが「失業保険」です。
しかし、誰もが自動的に失業保険をもらえるわけではなく、離職後に決められた手続きをして再就職に向けて動き出さなくてはいけません。これから退職される人が知っておきたい失業保険を受け取るための手続きとその流れをご紹介します。

失業保険の手続きに期限はある?どこで申請をすればいい?

今まで退職などしたことなかった人は、仕事を失ってからの生活に大きな不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。しかし、雇用保険を受けていた人が離職をした後には「失業保険」を受け取る権利があります。ここでは、超基本となる失業保険の手続き場所・期限などを簡単にご紹介します。

失業保険の手続きは管轄のハローワークで行われる

失業保険の手続きは、自分の住所の管轄であるハローワークで行います。ハローワークとは「公共職業安定所」のことで、仕事を探す人に求人を紹介・斡旋しサポートする公的な機関であります。失業保険の手続きも、このハローワークを通して行います。

失業保険の受給は離職後1年以内

失業保険の申請をする期限はありませんが失業保険を受給できる期間は離職後1年以内と決まっています。したがって、失業保険をできる限り長い日数受け取るためには、退職後すぐに手続きをする必要があります。

失業保険の手続きに必要な書類一覧

失業保険をハローワークで申請する際には、提出する必要書類を揃えることが第一段階。必要書類には「会社から受け取る書類」と「自分で用意するもの」の2種類があります。特に「会社から受け取る書類」は、人によって受け取りまで長い期間かかったり、なかなかスムーズに事が運ばないケースもあるため早めに会社へ申請することが大切です。

会社から受け取る書類

離職票は、今まで入っていた雇用保険から抜けたことを証明するための書類です。
働いていた会社が、所轄のハローワークで手続きを行った後で当人の手に届きます。
(社員が退職した日より10日以内に手続きを行い発行、主に郵便などで当人が受け取ることが多いようです。2週間立っても手元に届かない場合には元勤務先へ再度請求を行いましょう)

必ず目を通すべきポイント

「離職理由」と「給与金額」をチェック!
自分が意図する退職理由と異なる場合は手続きの際に申し出をしなくてはいけない
(※退職理由によって支給される保険料が変わってくるので注意!)

雇用保険被保険者証は、会社・企業の社員・従業員として雇用される際に発行される書類です。
厚生労働省が雇用保険に加入していることを証明する書類であり、雇用保険被保険者証がもらえる人は正社員、一部の派遣社員・パート・アルバイトも対象となります。
勤続中にはその会社・企業が保管し、当人が退職する際に渡されハローワークでの手続きの際に必要となります。

雇用保険被保険者証は、以降再就職したり転職する際にも同じ被保険者番号を使用するため要保管です。万が一紛失してしまった際には、失くしてしまった物と新しい物を一枚にまとめる手続きが必要です。こちらの手続きを忘れてしまうと失業保険がもらえなくなることもあるので気を付けましょう。

アルバイトで雇用保険に加入する条件・掛け持ちはダメ?

自分で揃える書類

失業保険申請手続きの流れ6ステップ

ステップ1.必要書類をチェックする

上記の準備する必要書類をチェックして、会社から受け取るべき書類はできるだけ早めにもらえるように申請をしておきましょう。

ステップ2.必要書類を持ってハローワークへ行く

失業保険を申請する書類がそろったらハローワークへ提出します。自分の住所地である管轄のハローワークを厚労省HPで検索しておくとスムーズです。

ステップ3.ハローワークへ必要書類を提出する

求職登録をして受給資格者のしおりを受け取ります。その際に、ステップ5の「雇用保険説明会」の日時を定時されるので確認しておきましょう。

ステップ4.失業保険の待機期間を待つ

待機期間とは、国が失業保険を申請した本人が完全失業者であるかを確認する期間であります。その期間は、ハローワークで手続きを行ってから7日間で、その間に就職をしてしまうと、失業者と見なされないため失業保険や再就職保険は受け取れなくなってしまいます。

「待機期間」は通算7日間であれば良いため、短気・日雇い労働などをすることはできますが、その働いた分(日数)だけ待機期間が延長されるので注意!

自己都合で退職したら「給付制限」がある!

通常の退職の際には7日間の待機期間がありますが、自己都合の退職の場合には3ヶ月間の給付制限があり、手当を受け取るまでに時間がかかることをお忘れなく!
(※倒産やリストラなど会社都合の退職の場合は、ハローワークで手続きをしてから約5週間後の受け取りとなります)

失業保険の待機期間スケジュール・会社都合と自己都合の違い

ステップ5.雇用保険受給説明会に参加する

失業保険が欲しい人は絶対参加となります。ハローワークを通さずに求職活動を行う意思がある人も、失業保険を受け取りたい場合には必ず参加しなくてはいけません。

説明会の日程は?

ハローワークでの給付登録の際にもらえる「受給資格者のしおり」に記載、一般的には待機期間を終えてから数日後に設定されています。

開催される場所は?

「受給資格者のしおり」に記載されており、一般的には管轄のハローワークの近くの会場で行われることが多いようです。

説明会に持参する持ち物は?

「受給資格者のしおり」にも記載されています。
1.受給資格者のしおり
2.ハローワークカード
3.失業手当を振り込んでもらう自分名義の通帳
4.身分証明書
5.写真(履歴書などに貼る証明書用のサイズでOK)
6.印鑑
7.筆記用具

説明会へはどんな服装がベスト?

ほとんどの人がラフな普段着で参加します。スーツなどを着ていると少し浮いてしまうことも。

説明会の大まかな流れ

1.今現在の求人状況の説明(15分ほど)
2.雇用保険についてのビデオ鑑賞(40分ほど)
3.求職活動をする際の方法・アドバイス(20分ほど)
4.不正受給についての説明(15分ほど)

ステップ6.第一回目の失業認定日に参加する

失業認定日とは、ハローワークが失業手当の支給期間内に、4週間に一度日時が指定され、失業保険受給希望者はその日に「失業認定申告書」を記入・提出する義務があります。

第一回目の認定日から第二回目までの間に、3回以上の求職活動が必要であり、第二回目以降は最低2回の求職活動が必要になります。こちらに各当しない場合や、ウソの記入(失業保険の不正受給)が発生した際には失業の認定がされずに失業手当が出されなくなります。

失業保険の手続きに必要な離職票が届かない時の対処

人によっては退職後に行う失業保険申請のための必要書類を揃える段階で、ちょっぴり困った展開になってしまうことがあります。それは、元勤め先から離職票がもらえない…という事態です。離職票がもらえないと以下のようなデメリットが起こってしまいます。

離職票がないと失業保険の手続きができない

離職票をもらえないと失業手当の手続きができない

ハローワークへ提出する必要書類の中でも大事な離職票は、必ず元勤務先から出してもらう必要があります。こちらが揃うまでは失業保険手続きができないため、離職票が届かない期間が長くなればなるほど、受給期間が短くなってしまうので困りものです。

離職票の受取が送れると再就職も遅れて不利になる

離職票が届かないと再就職をするための求職活動のスタートも遅れてしまいます。会社の事情・会社との関係性などが絡んで、スムーズに離職票を出してもらえないケースもあるため以下のような対処法を頭に入れておきましょう。

元勤務先から離職票が届かない場合の対処

自分の意思で退職の際に離職票をもらわなかった場合の対処

失業保険は誰でも受け取れるわけじゃないことに注意

失業保険の手続きをする前に、多くの人が勘違いしていることを正す必要があります。失業保険は仕事を辞めた人が必ずしも全員受け取れるものではありません。退職を考えている人は、まず以下の2点をチェックしておきましょう。

失業保険の受給資格!会社員やアルバイトの必須知識

退職が決まったら失業保険が受け取れるかどうかを確認する

雇用保険に加入していることが最低条件

失業保険は雇用保険料を払っていた人が受け取れる義務であり、その期間は2年間に12ヶ月以上、会社の事情(リストラ・倒産など)にあった人は、会社を辞める前の1年間で6ヶ月以上の雇用保険加入が必要となります。

ハローワークに再就職をする意思があることを証明する必要がある

雇用保険に入っていた人は、失業保険をもらえる権利があります。しかし、ただ何もせずに失業保険が空から降ってくるわけではありません。受給してもらうためには、ハローワークが定める求職活動をしっかりと行い説明会や講習にも積極的に参加し、再就職をする意思があることを行動で示さなくてはいけません。

退職したらちゃんと手続きをして失業保険を受け取ろう

失業保険を受け取りたい意思がある人は、退職後すぐに行動に移すことが大切です。失業保険の受給期間は離職後一年間という短い期間なため、その間に失業保険を受け取りつつ次の就職先が決まることが理想的。退職後はついついやる気や行動力が落ちてしまいますが、のんびりしている時間はありません!積極的に手続きに動いて新たなる人生を切り開いていきましょう!