自己PRで「物怖じしない」性格をしっかりアピールするコツ

自己PRで「物怖じしない」長所がある人は、非常に良いアピールができます。しかし、アピールの方法を正しく知らず、もったいない内容になっていることが少なくありません。「物怖じしない」性格の効果的なアピールのために知っておくべきことを例文と共に紹介します。

自己PRで「物怖じしない」性格をしっかりアピールするコツ

自己PRでの「物怖じしない」性格ってどうやってアピールしたらいい?

就職活動の定番設問「自己PR」では、自己分析の結果から様々なアピールを考えていくものですが、自分の性格の長所に「物怖じしない」部分があれば、うまくアピールにつなげていきたいものです。実際、物怖じしないという長所を持った人は多く、自己PRのテーマとして取り上げつつも、効果的なアピールになっている例はそれほど多くなく、もったいないと言う他ありません。せっかくの長所がしっかりとアピールに繋がるよう、「物怖じしない」が輝く自己PRについて考えてみましょう。

「物怖じしない」を正しく自己PRするための注意点

「物怖じしない」という長所を正しくアピールするためには、いくつかの点に注意を払う必要があります。

「物怖じしない」意味を正しく理解して使う

物怖じしないのポジティブな意味

「物怖じしない」という言葉の意味は、「物事に対して不安を感じたり臆病にならない」というものです。「物怖じせずに発言できる」などの形で使うことが多いですが、「物怖じしない」はいわゆる「空気を読まない」とは本質的に違いますし、「度胸がある」とも少し違います。

ポジティブに考えるなら、「挑戦できる」「大胆な」性格であり、「行動力がある」「人見知りしない」などの特徴を持っていると言えます。悪い面としては、「生意気」「無鉄砲」「猪突猛進」などになりやすいため、バランス感覚もあることをアピールした方が良いでしょう。

「物怖じしない」性格をアピールするエピソードでは場面描写を大事にする

「物怖じしない」ことをアピールするためには、「私は物怖じしない性格です」と話すだけでは不十分です。物怖じしない性格だと採用担当者が納得できるように、エピソードの中で具体的にその場面について説明をしていく必要があります。

場面の描写がうまくできると、共感や納得をもって、物怖じせずに行動できるタイプだと感じてもらうことができ、よいアピールになります。

「物怖じしない」性格はまたとない長所であることに自信を持つ

鏡に向かってガッツポーズをする就活女性

「物怖じしない」特徴は、ビジネスの世界では非常に評価されるまたとない長所です。どんなに努力をしても、物怖じしないことを身につけることは難しく、天性のものだと考えることができるからです。若くして成功した人の中には、物怖じしない性格を持った人も多く、大物の資質として大事にしてくれる人も多いです。だからこそ、自信をもってアピールすることが大切です。

特に面接では、「物怖じしない」ことを自信なさそうに話してしまうと、もったいないばかりか、「物怖じしない」というアピールにも信憑性が無くなってしまいます。「物怖じしない」はまたとない長所ですので、自信をもってアピールしましょう。

自己PRする時は「物怖じしない」を他の言葉に言い換えてみてもいい

「物怖じしない」という特徴は、実は広い意味を持っていますので、その焦点がぼやけてしまったり、また話し手と聞き手で受ける印象が違っている場合もあります。

エピソードで表現する際に、認識の違いが出ないようにするためにも、「物怖じしない」を別の言葉で言い換えてみると自分が持っている「物怖じしない」性質を確認することができます。

「挑戦できる」性格なのかもしれませんし、「物事に動じない」という精神的な安定感が長所なのかもしれません。「勇敢に主張や行動ができる」のかもしれません。「行動力がある」「周囲に流されない」と言うことができる場合もあります。

自己PRで使われる概念は、どうしても漠然としたものが多くなりますが、だからこそ言い換えを考えてみることで、自分の強みを明確に知ることができます。アピールするポイントが明確になると、エピソード全体も絞り込みが上手にできて締まったものになります。

「物怖じしない」性格をアピールする自己PRの例文

「物怖じしない」性格をアピールする自己PRは、自身を持って書いてください。では、例文で見てチェックしてみましょう。

「物怖じしない」性格をアピールする自己PR例文1

「物怖じしない」性格をアピールする自己PR例文

私は物怖じしない性格が自分の強みだと考えています。

自分の意見は相手がどのような立場の人であっても言わないと気が済みません。アメリカに1ヶ月ホームステイをしたことがありますが、主張すべきところで主張をすることは海外ではマナーで、短期的にはトラブルの原因になっても長期的には良好な人間関係を作るために必要不可欠だと感じています。

私は部活動でも再三顧問や主将の意見に対して主張をしました。慣習をそのまま行うことを良しとすることにガマンができず、本当に悔いなく部活動をするためにスケジュールの立て方や練習への取り組み方を何度も問いました。結果的に過去最高の成績で、県ベスト8まで進出できましたし、顧問の先生も「一番チームワークの良い世代だった」と評価してくれました。

物怖じしない性格ですので、自己主張の強くワガママな性格に見えることもあると思いますが、私の大事な個性として温かく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。

物怖じしない性格をアピールする例文1では、この例のようにまずは結論を示し、エピソードにつなげていきます。

失敗パターン

ここでは、物怖じしない性格を、考え方と実際の経験に分けてアピールしています。エピソードでは絞り込むことが大切ですが、採用担当者が欲しい情報がしっかりあり、かつ一貫した内容であれば複数の話をしても問題はありません。ここでは、「長期的には良好な人間関係を作れる」という信念が、実際に部活動で顧問から評価されたことを通し、実際に形になったことも示されています。

ただ、最後のまとめの部分で少しアピールが弱くなってしまっているのが残念です。ここまでのエピソードで、「キツイ人」だと思われたくないためにフォローを入れているのだと思いますが、自己PRではあえてネガティブな部分を述べる必要はありません。文字数や話せる時間には限りがありますから、入社後のビジョンなど前向きなアピールを優先しましょう。「物怖じしない」と言いつつも不安を感じているようでもったいないです。

「物怖じしない」性格をアピールする自己PR例文2

「物怖じしない」性格をアピールする自己PR例文2

私の強みは物怖じしないところです。

アルバイトで居酒屋のスタッフをしていましたが、その時にもこの性格のおかげで多くのピンチを乗り切ることができました。怖い顔のお客様や体格の大きなお客様が酔ってしまって、周囲に迷惑な行為をすることがよくあるのですが、他のスタッフが躊躇する中、私はすぐにお客様に向かって周囲の迷惑を考えて慎んでもらえるようにお願いをしました。逆上されたケースもありますが、それでも店長が介入するキッカケになりましたし、また何より周囲のお客様にとって対応が早く安心できるお店だと思っていただくことができました。現場を見ていたお客様から時々「あの時カッコ良かったよ」と言ってもらえます。

私は貴社で営業の仕事を志望していますが、物怖じしない性格を活かし、大胆な提案をできたらと思いますし、トラブルの際には一番に顧客の元に駆けつけられる人でありたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

物怖じしない性格を活かした状況をうまく説明した例です。居酒屋などで酔った客、しかも怖い顔や体格の大きな人と聞けば、店員だとしても出ていって問題を処理するのを躊躇するというのは誰にとってもイメージしやすい内容です。その状況でも出ていけるという行動は、「物怖じしない」にふさわしいものであると誰もが感じます。

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この例で良いのは、最後のまとめの部分で、この性格をどう活かすかというアピールがしっかりされているところです。営業で「大胆な提案をする」のもそうですが、「トラブルの際には一番に顧客の元に駆けつけられる」というのはとても大事なことです。責任逃れや叱責を恐れてなかなか対応しない人が多い中、すぐに駆けつけるという姿勢を表明できる人は実際の営業マンでも多くはありません。エピソードの内容とも整合性があり、信頼を勝ち取ることができる営業マンになれそうな期待が持てます。

自己PRでは「物怖じしない」にプラスできる良い特徴にも触れる

「物怖じしない」という特徴は非常に良いものですが、一方でマイナス面も意識されます。そのため、「協調性がある」「場の空気が読める」「ガマンができる」「慎重」など、他のプラスできると良い特徴にも少し触れておくと聞く側も幾分安心します。

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この時、「生意気な部分もありますが」など、ネガティブ面をあえてさらけ出すようなフォローにはせず、別の長所を取り上げるようにした方が自信のある人だという印象を与えることができます。基本的に就職活動の自己PRでは、ネガティブな部分を出す必要はありません。

自己PRを求められる理由と、正しい回答の方向性

自己PRを企業が人材募集で行う理由は何でしょうか。その理由がわかれば、正しい回答の方向性もわかります。実はこの部分をしっかり考えないがために、自己中心的なアピールに終始して、評価を受けられないケースは多いのです。

自己PRを求めるのは「一緒に働きたい人材かを見極めたい」から

新入社員の真ん中でグッドポーズをとる上司

企業が自己PRを求めることが多いのは、どの企業でも共通した目的に「一緒に働きたい人材かを見極めたい」というものがあるからです。

「一緒に働きたい」と思わせる要素は様々にありますが、特に大事にされているのが新卒なら人間性や、将来性にあたる部分です。しかし、人間性や将来性は試験をして数字にできるようなものではなく、また企業との相性によっても受ける印象が異なるものです。企業は、自由に自分についてアピールしてもらいながら、その中で普段からどのような考えや行動をしているのかを見て、応募者の人間性や将来性を判断しています。

自己PRの回答の方向性は「自分らしさ」を散りばめること

企業は「一緒に働きたい人材を見極める」ために、誰でも同じように評価できるテーマとして自己PRや志望動機を聞いています。ですから、その回答は「自分らしさ」を散りばめ、自分についてわかってもらうようにすることです。

この部分についてきちんと理解していないと、「物怖じしない性格」を相手にアピールしようと、いかに自分が物怖じしなかったかという武勇伝をひたすら話してしまいます。どれくらい物怖じしなかったかを企業は知りたいのではなく、物怖じしない性格があることや、それが発揮された場面、その時にどのように考え行動したかなどを情報として欲しがっているのです。

そのため、実績の大小や能力の高低、特殊な経験や経歴をアピールする自己PRはあまり評価されません。新卒者の能力については入社後に伸びると考え、選考過程ではそれほど重視されないのです。

就活における自己PRの基本的な形

就活における自己PRの基本的な形

就活の自己PRでは、基本的な形があります。自己PRを作るうえで文章を作成する際の参考にしてください。

最初に結論を述べる

ビジネスの世界では、質問に対してまずは回答をすることが求められます。シンプルに結論を伝えることで、聞く側も内容を理解しやすくなります。続くエピソードで内容を補足して深めていけば良いので、まずは全体の結論となる自分の強みをアピールしましょう。

例:「私の強みは物怖じしない性格です」
  「私は大胆に意見を述べることができます」

結論を深めるエピソードを述べる

具体的なエピソードは、全体の結論に信憑性を持たせると共に、応募者の考え方や行動などが見える部分です。一般的な情報で埋め尽くしてしまわず、自分の経験などを具体的に表現していくことが大切です。

ビジネス目線で考えていくことが就活の自己PRでは必要になりますので、可能な限りエピソードの中の要素として「目的」「課題・問題」「解決策としての行動」「結果」を意識しましょう。物怖じしない性格を武勇伝として自慢しても仕事で活かせるかは見えてきません。こうした要素が含まれていれば、採用担当者や面接官も仕事の中で活躍するイメージが湧きやすいはずです。

最後にまとめとビジョンを述べる

最後に、もう一度伝えたい自分の特性をアピールして、それが仕事の中でどう使えるのかをアピールしましょう。また、企業に入ってやりたいことなど、ビジョンを語るようにしましょう。入社したい気持ちが伝わりますし、また配属などのイメージもしやすくなります。

「物怖じしない」性格は自信をもって自己PRすべき長所

「物怖じしない」という長所は、なかなか努力で身につけることができない長所ですので、自信をもってアピールしてもいいものです。しかし、相手の望まない形のアピールをしたり、ちょっとした気遣いのつもりで入れた内容がアピールを弱めてしまうこともあります。自信をもって、ポジティブ面を全面に押し出したアピールをしていきましょう。

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