広告業界の志望動機は「自分の広告を作る」ことと考えよ

広告業界の志望動機は、並み居る応募者の中で埋もれないようにするために皆様々な工夫を凝らしています。しかし、その中で本当に採用側の心をつかむ、効果的なアピールにつながっているものは多くありません。広告業界の特徴と観点から、志望動機で良いアピールを作るポイントを紹介します。

広告業界の志望動機は「自分の広告を作る」ことと考えよ

大人気の広告業界は志望動機が埋もれやすい

広告業界は旅行業界とならび、新卒の学生からの人気が非常に高い業界として知られています。そのため競争率もトップクラスで、就職するのが難しい業界でもあります。その中で内定を勝ち取るためには他業界と比較してより特殊な準備が必要となります。

広告業界でも志望動機を聞かれることは少なくありませんが、多くの人が応募する以上、志望動機ひとつも埋もれてしまいやすく、なかなか周囲と差をつけることができません。広告業界への応募でキラリと光る志望動機となっているかチェックしてみましょう。

志望動機を作るなら広告業界の仕事をよく考えよう

応募者は、まず広告業界の仕事についてよく考える必要があります。その理由は、広告業界の仕事をよく理解することによって、求められる人材像が見えてくるからです。

広告はセンスよく、そして好奇心を煽るように作られていますから、カッコよく、楽しそうな印象を受けるのはある意味では当然のことです。ただ広告が好きという理由の志望動機では埋もれてしまい、何のアピールにもなりません。

広告制作会議でアピールする

広告というのは、一言で言えば不特定多数の人を動かす仕事です。人を動かすためには、様々な仕掛けが必要です。相手を理解する能力や、様々な方法で表現をする能力、また緻密に人の感情を動かし行動を促す計画性、時代を読む力、関係者とのコミュニケーション能力、様々な能力が求められるのが広告業界です。

そのため、広告業界では、最終的には人を動かすものを持っているかが問われます。志望動機も、ただ自分の思いを表現するだけでなく、広告作りの要素やセンスが感じられるかがポイントです。

広告業界の業界研究は必ずやる

広告業界の選考を受ける場合には、業界研究は必須となります。業界の構造自体は非常にわかりやすく、トップ2である電通と博報堂で80%以上を締めている状況で、3位以降は10%も売上シェアを取ることができていない寡占市場です。

広告業界ではもはや常識であるため、プラスして細かい業界研究が求められます。各社の特徴を知ることや、広告業界全般の流れについて、また最新の広告手法などについてもしっかり調べ、理解を深めておく必要があります。

業界研究の目的&方法|就活を成功させるためのHOWTO

広告は「4マス広告」より「ネット広告」の割合が増えてきている

広告はマスからネットへ

現在の広告は大きく分けると、「4マス広告」と言われるテレビ、ラジオ、雑誌、新聞のマスメディアによる広告、「プロモーションメディア広告」と呼ばれる屋外広告や野外広告、ダイレクトメッセージによる広告、そしてネット広告です。

広告費における4マス広告とプロモーションメディア広告の割合は減ってきており、ネット広告の割合が伸びてきているのが現在の流れです。

広告はより個人や特定のグループに訴えかけるものが多くなっている

インターネットの普及は、双方向の情報のやり取りを可能にしました。広告業界にも大きな変化が起こっています。現在は広告の方法も不特定多数に訴えかけるマス広告ではなく、より個人や特定のグループに対して訴えかけるような広告が多くなっています。

社会の流れを読み、時代に合った広告をするだけではなく、多様化する個人の属性についても深く研究し、より強く訴えかける必要が出ています。

広告業界はグローバル化へ進んでいるので他国に造詣が深い事は武器になる

インターネットの発達により、簡単に世界中の情報にアクセスすることができるようになった今、広告業界もグローバル化が進んでいます。日本で作った広告が海外のメディアやインターネットで取り上げられることも、その逆も多くなっています。

最新の広告技術の導入や、海外現地での広告ノウハウを得るための国を超えた資本協力や事業提携も多くなっている状況があります。そのため、外国語に強いことや留学などで他国の広告についての造詣が深いことは武器になる可能性があります。

広告業界はセンスより数字を読む力がある人材が重宝されるようになってきた

グラフを指さす

現在の広告では、「費用対効果」「スピード」といった数字が求められるようになっています。センスが良く、見た目の良い広告を作ることができたとしても、結果を追跡して調査してみた時には売上などの成果につながらない場合もあり、それよりも汎用でも数字が出る広告が良い広告です。

日本においては、今後は人口の減少が進むと共に、広告の主体もマスからインターネットを使った個人向けのものにシフトしてきています。人口が減れば、産業活動も縮小するようになり、広告費などはカットされやすいため、景気の影響を強く受けるようになります。層を細分化し、常にターゲットに合わせた広告をスピーディーに数本作り、反応を分析していく能力も求められます。

こうした状況を踏まえ、広告業界では、デザインセンスや文章のセンスのみならず、数字や統計に強い人材が重宝されるようになってきています。

広告業界への志望動機作成のポイント4つ

志望動機作りは広告業界の特性を良く考えながら作ります。広告業界への志望動機を作る際のポイントを確認してみましょう。

1.文字数をよく考える

広告業界では、文字数についてよく考えることが大事です。エントリーシートでは、文字数もしくは枠の大きさが決まっているものです。広告をする際にも、スペースによる制限があり、その中で必要な情報を表現する必要があります。ただ文字数の制限内に必要なことを記載できれば良いのではなく、その文字数で、コンテンツごとの割り振りも適切か考えてみましょう。

2.コピーはブラッシュアップしながら作る

白紙の紙を持って問いかける女性

広告業界ではコピーは、「模写」ではなく「文、文章、表現」を表しますが、短く特徴的なコピーを作ることができるかは、同じ内容の志望動機でもアピール力を大きく左右します。コピーの作成はパッとできることは少なく、多くの案を出してみて、その中でブラッシュアップしながら作るようにします。頑張って練習しておけば、他業界を受ける場合にもコピーだけで評価が上がるはずです。

3.ビジネスマナーがしっかりしていることをアピールする

広告業は基本的に企業相手の仕事になりますし、動く金額も非常に大きいため、ビジネスマナーがしっかりしている人でなければ務まりません。そのため、文章ひとつもビジネスマナーが守られているのかよく確認しましょう。誤字脱字がないことはもちろん、結論を先にして表現することや、言葉選びややり取りひとつからも相手への理解や配慮が見えることが大切です。

4.志望動機は柱をしっかり作る

広告業界だからと、奇抜な志望動機を作る必要はありません。まずは志望動機によって伝えるべきことをしっかり伝えることが第一です。

志望動機で柱となるのは「広告業界を選んだ理由」「業界内でその企業を志望した理由」「自分が仕事の中でやっていきたいこと」です。この柱それぞれに印象的なコピーを作るように考えてみて、うまく肉付けしつつ簡潔にまとめます。

広告業界への志望動機の例文

広告業界への志望動機

私が御社を志望したのは、「よい広告が人生を変える」と御社の広告から感じる経験があったからです。

私はアレルギー体質で、化粧品類はあまり使うことができません。そのため、大人っぽくメイクやスキンケアを始めた友人たちを羨ましく感じていました。

ある時、A社の無添加コスメの「すっぴんをメイクにする」というコピーで、メイクの根本は美しく見せることだと気づかされました。それから、自分にできるスキンケアを前向きに頑張ることができるようになり、友人たちに肌を褒められることが増えました。コンプレックスが自信に変わったのです。

この広告を作ったのが御社で、社員の方が「メイクで悩む女性を応援したい気持ちで制作した」と雑誌で話していたのを見て、御社で広告を作り、私も「広告のチカラで誰かを力づけ、その人生を良くしていきたい」と考えるようになりました。

広告業界の志望動機に必要なのはオリジナリティ

志望動機を書く

広告業界の志望動機では、オリジナリティのある志望動機が必要だと言われます。

実際、企業のWebサイトやパンフレットに掲載されている情報などをそのまま引用し、褒めるだけではなかなか採用には繋がりません。どうしても同じような志望動機になってしまい、多くの中で埋もれてしまうからです。

しかし、唯一無二の志望動機を作ろうと奇抜なものを作ったり、脚色したストーリーを作ったりするのは良くありません。広告業界は表現のプロたちの業界ですから、嘘や脚色、社会的な常識の無さが感じられるような内容はすぐにわかります。

志望動機でオリジナリティを出すべき部分は内容というよりも伝え方です。まずは自分が伝えたいことをしっかり文章にしてみて、それが印象深く残るような伝え方を文字数制限の中でよく考えましょう。巷に見られるCMも、伝えたいことは奇抜な内容ではないことに気づくはずです。

志望動機ひとつも広告を作るような気持ちや手法で取り組んでみると、自分の知識やセンスに従ってオリジナリティのあるものになっていきます。

広告業界の志望動機は「自分の広告」を作ることと考えよう

広告業界の志望動機を作る際には、それが「自分の広告」であると考えて作りましょう。広告業をしていくにあたっての基礎力が、広告業界の志望動機では意図的ではないとしても問われています。

自己分析や業界分析・企業分析の結果を踏まえ、伝えたいことをどのように伝えていくかを緻密に考えていくことが、自分だけの洗練された広告業界の志望動機を作り、採用につながります。