就活

就活の座談会の主な流れ・どんな質問が好印象につながる?

就活の座談会は説明会とは違い、ただ座って話を一方的に聞いていれば良い場ではありません。応募者が座談会中に何を質問するかにより会社側の印象はよくも悪くもなります。これから就活座談会に参加する学生は、どんな質問が求められるのかや聞いておくべき内容などをまとめて用意しておきましょう。

就活の座談会で失敗しないためのポイントとは?

就活の座談会は「選考には関係ない」とあらかじめ言われることが多いため、ただ先輩社員の話を聞いていれば良いと考えている方は多いでしょう。
しかし、就活において座談会は立派な選考の場であり、就活生にとっても貴重な情報収集の場でもあります。座談会当日に失敗しないよう、企業側の立場もしっかりと理解した上で参加しましょう。

就活での座談会とは?

就活における座談会は、会社説明会の後に社員と説明会参加者数人がグループになり、先輩社員達に聞きたいことを質問する場です。

よくあるケースとしては、先輩社員一人に対して学生が5~8人程が集まり、簡単に全員が自己紹介をした後に、質問したい人が先輩社員に質問していくという形式です。

説明会とは違い、先輩社員や学生のグループの中に司会や進行役がいるというよりも「それでは今から学生は先輩社員に質問をしてください」という人事担当者のアナウンスのもと、誰からでも好きなことを質問して良いという雰囲気になることが多く、先輩社員の本音や生の意見が聞ける場でもあります。

就活の座談会は選考に影響する?

就活の座談会では、どこの企業でも「選考には影響しませんのでお気軽に質問してください」と言われるのが普通ですが、たくさんのライバルがいる中、わざわざ不利になるような振る舞いをするのは避けるべきでしょう。

もちろん、座談会の場で「あの学生は良かった」と評価されたからといって必ず内定がもらえるわけではありませんし、反対に「あの学生は駄目だ」と言われてしまったとしても、その場でただちに不合格になるわけではありません。しかし、座談会で評価が良かった学生を早めに次の面接に呼ぶなどのケースはないとは言い切れません。

本当に選考に影響していない企業もないわけではありませんが、多くの企業では座談会中の学生達の発言や態度、コミュニケーション能力をチェックしています。また、座談会が終わった後に、採用担当者が座談会に参加した社員達に「どの学生が一番良かったか」「駄目な学生はいたか」などを確認しているケースも多いものです。

「選考に関係しない」と言われたからといって、決して油断はせず、自分の振舞いは常に企業の採用担当者にチェックされているということを忘れないようにしましょう。

就活の座談会で得られるものは?

就活の座談会に参加するメリットは、その会社で実際に働いている先輩社員達の生の話を聞けるということです。

規模の大きい会社の座談会では、先輩社員達がたくさん来てくれて決められた時間ごとにどんどん先輩社員達が入れ替わるなど、多くの先輩写真達の話を聞くこともできます。場合によっては先輩社員から就活に関するアドバイスや、最終面接でどんなことを話すと内定がもらいやすいといった有益な情報をもらえる可能性があります。

また、もしその会社に内定をもらって就職することになった場合、その先輩社員達と一緒に働くことになる可能性もありますので、「一緒に働きたいと思える先輩がいるか」という視点から選考を検討できるのも大きなポイントでしょう。

就活の座談会での注意点

就活の座談会のデメリットは、相手から質問されるのではなく、自分からの質問を求められるという点です。面接の場合はあらかじめ質問される内容の回答を準備しておくこともできますが、座談会の場合は、先輩社員の自己紹介や仕事内容、周りの学生の質問や先輩の回答を聞いた上で、自分が質問する内容を変えたりする必要があります。

よく話を聞いていないと他の学生と同じ内容の質問をしてしまうこともあるので、準備していた内容を回答する以上のコミュニケーション能力が求められます。

就活の座談会ですべき質問

就活の座談会では、先輩社員達が答えやすい質問をするのがポイント。先輩社員達の初めの自己紹介や、他の学生達の質問に対する先輩社員の回答をよく聞いて、その先輩社員に合った質問をするということが大切です。

1 「普段はどのようなお仕事をされていますか?」

普段の仕事内容に関する内容は、一番初めにする質問としては必須と言っても過言ではありません。先輩社員がどんな仕事をしているかも分からないまま「やりがいは何ですか?」と質問するよりは、まずは仕事内容を把握するのがベストです。

2 「仕事のやりがいは何ですか?」

例えば、先輩社員から「お客さんからたくさん感謝されることがやりがい」という回答があれば、お客さんと直接接する機会が多いということが分かりますし、「プログラミングの知識が増える」ということがやりがいであればプログラミングをする機会が多いということがわかります。
質問される側の先輩社員としても、自分の仕事を振り返る機会にもなりますので好まれやすい質問です。

3 「仕事をするにあたって大事なことはどんなことですか?」

働く上で何を大事にしているかという質問は、仕事のやりがいを質問するのと同じく、学生としてはとても参考になる回答をもらえる場合があります。
質問される側の先輩社員としても、学生側が自分自身に合った会社なのかをしっかりと見極めようとしているということが分かるため、就活座談会で聞くには好印象につながりやすい質問でしょう。

4 「この会社を選んだ理由は何ですか?」

会社を選んだ理由を質問すると、先輩社員によっては「最初に内定をもらったから」「家から近かったから」というような、学生側としてはあまり参考にならない回答をされるケースもありますが、他の会社と比較した際の優位性をしっかりと教えてくれる先輩社員もいるので、座談会に参加する就活生はぜひ聞いておきたい内容です。

また、「他にどんな会社を選考していましたか?」といった質問は、先輩社員が具体的にどこの企業を選考しており、なぜ今の会社を選んだのかが具体的に見えてきます。

就活の座談会で避けるべき質問

就活の座談会で嫌がられたり参考にならない質問や回答は、以下の通り、先輩社員達が答えづらい質問や、会社や選考とは関係ないことに対して質問してしまうというケースです。

1 「家に帰ってから何をしていますか?」

家に帰ってから何をしているかという質問は「あなたの趣味は何ですか?」と質問しているのとあまり変わらないので、就活の座談会の場で質問する内容としては相応しくありません。
プライベートの時間を確保できているか、ということを質問したいのであれば「いつも何時頃までお仕事されているんですか?」といった質問した方がベターです。

2 「辞めようと思ったことはありますか?」

辞めようと思ったことがあるかという質問は、学生としては是非聞いてみたい質問でしょう。しかし、先輩社員としては回答しづらいですし、回答してくれたとしても本音で回答するのは難しい質問です。
例えば、「現場の上司とウマが合わないので辞めたい」と思っていたとしても、それを就活の座談会に参加している学生の前で話すことはあり得ません。

辞めようと思ったことがあるかというネガティブな質問ではなく、「辞めようと思うくらい辛いことがあった時にはどうやって乗り越えていますか?」などの趣向の質問をするのがベターです。

3 「二次面接で何を質問されましたか?」

先輩社員が今年や去年就職したばかりの先輩社員であれば、二次面接で質問された内容を覚えている可能性もありますが、面接対策をしようとしていると思われてしまうため、あまり良い印象にはつながりません。

先輩社員としては、面接対策をしようとしている学生よりも、より自分自身に合った会社で長く働きたいと考えている学生、つまり内定をもらうことが目的ではなく、長く働くことを目的としている、学生に対して好印象を受けるものです。

就活座談会中は態度をチェックされていると心得て

就活の座談会では先輩社員と学生のやり取りをしている間、その周りを採用担当者が歩き回っていたり話を聞いたりしながら学生の様子を一人一人観察しています。
「採用や選考には関係ありません」と言われたからといって、その場で悪い評価をされるような態度や質問をしてしまうようでは、簡単に内定をもらうことはできません。座談会や説明会、面接といったそれぞれの場で求められていることを理解し、ベストを尽くしましょう。

なお、座談会は自己PRをする場ではありませんし、他の学生もいる公共の場ですので、周りに配慮をすることも大切です。質問する内容だけではなく、座談会の場で先輩社員に自己PRや自分の志望動機を話したり、自分のキャリア形成について細かく相談をしてしまうのはNGと心得ましょう。

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