就職試験

面接で将来の夢を質問してくる企業の意図と答え方例文4選

面接で「将来の夢」を聞かれたらどう答える?企業側はなぜ面接の場で将来の夢について質問するのか、就職活動においての将来の夢についての考え方や、企業の質問の意図を知ることで正しい答え方やポイントを知ることができます。

面接で伝えるべき「将来の夢」ってなに?

将来の夢、と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?多くの人は幼い頃にたくさんの夢を思い描いていたでしょう。しかし、大人になるにつれて「夢」を持たなくなってしまう人もいます。ですが、就職活動における面接ではこの「将来の夢」について質問される機会が多く訪れます。

では、面接で「将来の夢」を聞かれた場合、何と伝えるのが正解になるのでしょうか。ここで指す将来の夢というのは、幼い頃に思い描いていた夢でも、自分のプライベートな将来の夢でもありません。今回は、そんな就職活動の場で必要となる「将来の夢」についての考え方や、実際の面接の場で使える参考例文に焦点を当てていきます。

面接で将来の夢を聞いてくる企業の意図

面接では「将来の夢」について質問される機会が多く訪れますが、なぜ企業は「将来の夢」について質問してくるのでしょうか。ここではこの質問から会社側が就活生の何に注目しているのかをまとめました。

1 どのようなキャリアビジョンがあるのか知りたい

新卒採用では実務経験がないため、就活生の実力は未知数です。そのため、新卒採用で重視されているのは「ポテンシャル」ともいえます。どの程度の「ポテンシャル」があるのかを判断し、その上で就活生の将来像を見ているのです。

また、入社して月日が経つにつれて、就活生がどの程度会社に貢献できるのかを見極めるために聞かれることもあります。ここでは、自分の目指す将来像や将来の夢からどのようなキャリアビジョンを抱いているのか伝えると良いでしょう。

どちらの場合も、企業は「就活生の将来」を判断する材料の一つとして「将来の夢」について質問をしています。

2 志の高さや成長が見込まれる可能性があるのか知りたい

将来の夢を聞くことにより、「就活生の志の高さや成長」がどの程度見込めるのかを判断しています。掲げている夢や将来像で「どのような目標を設定しているのか」がわかり、その夢に向かってどのように行動しているのかといったことも問われています。より具体的な将来像(将来の夢)を語れるようにしておきましょう。

3 夢や目標を持って、前進しているかを知りたい

企業は完璧な人物よりも、失敗や挫折を繰り返しながら成長する人物を望む傾向にあります。入社後、誰もが必ず失敗や挫折を経験します。この経験を乗り越えることで成長でき、前向きに仕事に取り組んでいくことができると企業は考えています。この場合、失敗や挫折をした経験よりも「どうやってそれを乗り越えたのか」「その経験を踏まえての今後の目標」についてしっかりと伝えるようにしましょう。

「夢」や「目標」を持ちながら生活している人は、それらを叶えるために失敗や挫折をした時、その経験を次に生かす工夫をして立ち直り、また自分の掲げている夢や目標に向かって進むと考えられています。企業は、この「将来の夢」を聞くことによって、挫折や失敗にくじけずに仕事に取り組める人物かどうかを確認しているのです。

4 将来の夢が志望動機とズレていないか知りたい

将来の夢を質問することによって、志望動機とのズレがないかを確かめています。就活においては一貫性が重要です。履歴書の内容、面接での発言は全て一貫性を意識して臨む必要があります。

将来の目標などを履歴書に書いている場合などは、面接で答える時はしっかりその内容を意識して話すようにしましょう。あまりにも大きくかけ離れていると、面接官は疑問に思ってしまうので要注意です。

5 視野の広さや実現の可能性が知りたい

就活では、社会に対してどの程度関心を持っているか、目を向けているかについて見られています。自分の好きなものや興味関心があるもの以外にも目を向け、視野を広げておく必要があります。

将来の夢に答える時は、ある程度実現性が高いものを選ぶのが望ましいです。大きな夢を掲げることも大切ですが、実現できそうもないことを話すと、理想と現実の差を理解していないとみられることもあり、採用につながらなくなることもあります。

ある程度現実味のある夢を話し、その夢が実現できる可能性があるということを、今までの経験と絡めて裏付けして伝えるのがベストでしょう。

6 企業の理念と求職者の価値観が一致しているのか知りたい

企業は面接の場で、企業の理念や価値観が求職者の考えや思いと一致するのかを見ています。これから一緒に働いていく仲間となる予定なので、企業の考えや思いに共感が持てることや理解ができているかを重要視します。

就活生の将来の夢の内容が企業の理念や価値観とマッチすることは、他の働く方々も気持ち良く仕事をこなすことにもつながります。

企業側としては採用のミスマッチを少なくしたいというのが本音です。そのため、求職者自身もミスマッチを防ぐために、企業の理念や価値観について自分はどう考えるのかを、普段の自分の行動や生活を通じてイメージしながら将来の夢について答えるとよいでしょう。

面接で将来の夢を聞かれたときの答え方例文4選

面接で実際に「将来の夢」について聞かれた時の答え方について、ポイントを交えながら解説していきます。

1 将来の夢がなぜそれなのか理由を伝える

夢の内容だけではなく、「なぜその夢を持つのか」といった理由もきちんと伝えることが大切です。企業は、夢に対してどのような行動をするのかで、自主的に取り組める人材であるかを見極めています。

例文1

私の夢は「感謝をされる人間になること」です。人から感謝をしてもらえるということは、自分の行動がその人の役に立ったということを表しています。私は学生時代に接客業でアルバイトをしていました。その時、お客様に言っていただいた「ありがとう」が忘れられず、これから先も人の役に立てる仕事がしたいと強く思いました。

貴社のメンバーの1人として、1人でも多くのお客様の役に立つ提案をし、この夢を実現できるように努力していきます。

2 将来の夢に向かって取り組んでいることを伝える

面接で将来の夢について聞かれた場合、夢を語るだけで終わらない、ということが大切です。夢に向かって努力をしていることを話すことで、企業により説得力を与えることができます。

例文2

私の夢は「海外で活躍すること」です。日本だけではなく、世界で通用する人間になって、日本の良さや製品の良さなどを広く世界にアピールしていきたいと考えています。

私は幼い頃から海外に興味がありました。海外のおもちゃやお菓子など色々なものに興味を持ち、気に入ったものはよく購入していました。その中で、なぜ海外のものはこんなに魅力的に見えるのだろうと思うようになり、もしかすると日本のものも海外では魅力的に見えるのかもしれないと考えると、私自身がその魅力を伝える役目を務めたいと強く思うようになりました。

この夢を叶えるために、今は語学の勉強に勤しんでいます。現在TOEICは800点台ですが、卒業までには900点台までレベルアップをするべく、日々勉強しています。

3 将来の夢と応募する企業との関連性を伝える

応募をした企業の経営方針や事業内容と離れすぎていると、人事側(採用側)は「本当にウチに会社に入社したいのか」と疑問に思います。入りたい会社と将来の夢に関連性をもたらすことが非常に重要なポイントです。

例文3

私の夢は「人工知能をつくること」です。情報化社会が毎日ものすごいスピードで進化をしている中で、AIや人工知能はいずれ人間にとってなくてはならない存在になると考えています。

私は幼いことからモノづくりやロボットが大好きで、いつかロボットをつくりたいと思っていました。昔からの夢であるロボットをつくることや、これからの世界に必要となってくる人工知能やAIをつくり、社会に貢献したいと強く思っています。

その夢を叶えるために、大学では工学科を専攻し、日々人工知能について研究を重ねています。この研究を貴社で活かし、これから先の社会をより豊かで安全な世界に出来るようこれからも研究を続けていきます。

4 将来の夢は必ず仕事と重ねて伝える

自分自身のキャリアビジョンや目標、夢がなかなか見つからない場合はプライベートな夢を答えてしまっても問題はありません。しかし、必ず「仕事」とつなぎ合わせるように伝えるようにしましょう。ただのプライベートな夢を語るだけでは不十分と見なされてしまうので注意が必要です。

例文4

私の夢はマイホームを建てることです。最近は都市部に限らず地方都市でも高層マンションなどが建ち、利便性や購入費用などを考えた時にマンションの方がメリットがあるかもしれませんが、それでも私は自分の力でマイホームを建てたいと考えています。

幼い頃、私の家族は団地に住んでいました。友達も多く住んでいたのでとても楽しかったですが、やはり一軒家に住んでいる友達の部屋が広かったり、家が綺麗なこともあって非常にうらやましく感じていました。

そんな私の思いを知ってか、ある日父が「マイホームを買う」と言いました。そのために必死に働き役職にまで出世し、ついに家族全員の憧れだったマイホームを購入することができました。一つの目標に向かって仕事を頑張る父の姿を見て、私も父のように仕事を頑張り、憧れのマイホームを手に入れたいと思うようになりました。

面接で「将来の夢」を答えるときは企業の意図に合わせよう

面接で聞かれる定番の質問の1つでもある「将来の夢」についてですが、企業が質問をする意図としては、就活生の将来性や視野の広さなどを知ることと同時に、企業の理念や価値観と合っているのかどうか知ることも重要なポイントになります。

面接においては、1つ1つの質問の意図をしっかり理解し、それに合わせて答えを考えていくことが大切です。もし、昔からの将来の夢が応募先企業や就職と一切関わりがないものだとしても、関連性を見つけて答えるよう意識してください。物事の見方や捉え方ひとつで良い答えが見つかることもあります。