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エントリーシートの自由記入欄で印象アップを狙うコツ

エントリーシートの中でも悩むのが自由記入欄です。何でも書いていいのですが、とんでもないことは書けません。自分の熱意や特技などを書き、自分に興味を持ってもらう大事な欄だけに手は抜けません。エントリーシートの自由記入欄の書き方のコツをチェックしておきましょう。

エントリーシートの難関「自由記入欄」の書き方を知ろう

学生から社会人になるにあたり、就活で書かなければならない書類の一つにエントリーシートがあります。このエントリーシートにはさまざまな項目がありますが、基本的には内容が似ているので比較的記入には困りません。しかし、自由記入欄は例外です。

自由記入欄は文字通り、自由に自分のことを表現するというものです。いきなりこんなことを言われても何を書けばよいのか分からなくなってしまいます。自分自身のことを表現するわけなので、唯一の正解はありませんが、記入する上で様々な準備をしておかなくてはならないことは確かです。

今回はエントリーシートの自由記入欄を書くポイントについてご紹介します。また、読む側、つまり企業側は何を見ているのかについても考えながら見ていきます。相手に熱意が伝わるESの自由記入欄で、内定への距離をグッと縮めましょう。

エントリーシートの志望動機の書き方と例文

エントリーシートの自由記入欄で企業は何を見ているのか

エントリーシートの自由記入欄は、単に学生諸君を困らせたいわけではありません。どこのエントリーシートにもあるということは、どこの企業もその項目を重視しているということです。定型文では答えられない、あなた自身が考えていることを教えてもらいたいという意図があるのです。

ただし、企業にとしても学生全員のエントリーシートを見るわけにはいきません。やはり、何かしらのポイントをもって段階別に精査していく必要があります。もしそうでないのであれば、膨大な数の人間を使い、通常業務を疎かにしながら採用業務に携わらなくてはいけません。そんなことをすれば会社は潰れてしまいますので得策ではないでしょう。

では、企業側はどのようにエントリーシート、特に自由記入欄を見ているのでしょうか。これは採用までの流れの中のどの時点かによって変わるでしょう。

面接の段階では自由記入欄も丁寧に記入しているかを見ている

面接の段階では、丁寧に記入欄が満たされていればとりあえずエントリーシートは合格となるでしょう。字がきれいで写真の貼り付けもしっかりされているか、紙を全体的に使えているかをチェックします。つまり、丁寧かつ空白をしっかりと埋められているかを見ているのです。

一般的には自由記入欄はA4サイズの白紙1枚に書き込んでいきます。この白紙の4分の1以上を余らそうものならその企業は諦めた方が良いでしょう。なぜなら、企業が求めるものが欠けていると判断されるためです。近年、AIなどの機械の進歩が目覚ましくなっています。企業は機械に替えられる人材ではなく、人間としての仕事ができる人財が欲しいのです。そこに想像力や個性がない、あるいは自分で気付こうとしていない人材は切られます。

選考の段階では応募者自身のの言葉で熱意が語られているかを見ている

選考に入るとエントリーシートを参考に進められます。適当なことを書いてしまって後で質問されたときにチグハグなことを書いてしまえばお礼メールが届くだけでしょう。エントリーシート、特に自由記入欄は丁寧に、自らの熱意を正確に満たしておくことが最低限のルールです

本人確認を行うため、企業は定型文として誰にでも書ける質問もしなくてはなりません。しかし、本当のところは常識という鎧をまとっていない状態で、また正解がない状態、つまり仕事に取り掛かったときにどのような行動をしてくれるかが一番の関心事でもあります。自由記入欄はそのことが顕著に表れる場のひとつであり、しかも、自分の言葉でしっかりと語らしてくれる貴重な場なのです。「自分はこういう人間で、こんなことを考えています」ということを自分らしく表現する場だということを肝に銘じておきましょう。ちなみに、あまりにも難しい表現を使うとインテリを通り越して個性がないと評価される恐れがあるので注意が必要です。

エントリーシートの自由記入欄にはイラストや写真を入れてもOK!

エントリーシートの記入項目の大半は文字数が決まっていますので、ある程度のことに気をつけていれば苦労はありません。ただし、自由記入欄は文字数制限がありません。A4サイズの紙に、まるで呪文のように自分の意思を書き綴るのもアリです。ただし、そんな文章を読みたいと思う人がいるかと言えば間違いなくNOでしょう。

やはり、読みたくなるような面白い、興味のそそられる文章を作っていく必要があります。ただし、文字だけで構成するには限界があります。自由記入欄にはイラストや写真、モノなどをつけて提出することもできます。提出する際には必ずルールと暗黙の了解があります。この2つに反しない限り、エントリーシートの自由記入欄における表現はあくまでも「自由」なのです。

化粧品会社を受けたある方は、自分で考えた保湿クリームの詳細を書いたりして企画部への配属希望をうまく表現していました。また、会社によっては受け狙いの写真を添付して合格をもらうケースもあります。注意することは先ほど伝えた2点を考慮するということです。

エントリーシートの自由記入欄は自分の趣味や熱意を企業側に総合的に伝えることができる数少ない場です。ここでの印象は内定に至る印象に大きな影響を与えます。使えるものは使う、そしてその準備を怠らないことが重要です。

エントリーシートで自由記入欄を書く上での5つのポイント

ここまでエントリーシートの自由記入欄の重要性についてお話ししてきました。これでもう自由記入欄で手を抜く人はいないでしょう。
しかし、より重要となるのは実践編。具体的に何に気をつければいいのかという点です。重要性を十分に理解したところで、実際にESの自由記入欄の内容を考えてみましょう。

1 事前の自己分析を徹底する

就活生であれば誰もが行うのが自己分析です。エントリーシートの自由記入欄の作成においては、この自己分析がとても重要なカギを握ります。

自己分析に関する書籍やサイトは無数にありますが、「何から始めればよいのかわからない…」という方は、まずは大学など身近で行われているセミナーに参加してみるとよいでしょう。
自己分析を十分にするには、次の3つのポイントが自分の中に落とし込まれている必要があります。

企業側はあなたたちがどのような人柄なのかに一番興味を持っています。そして、それをどのように活かすのかを楽しみにしています。そのため3つのポイントを重視して伝えてくれることで担当者は話しやすくなります。それは、あなたに興味を持つことに他なりません。

この3点を掘り下げるために自分史を作ります。最初から隙のないものを書く必要はありません。そのようなものを作ったところで疲れて混乱してしまいますし、全てを言う時間もありません。可能な限りのものを作り、自分がどのように感じたのか、あるいはどのように変化してきたのかを重点的に考えることでこの3つのポイントは満たせます。

2 テーマを設定する

さまざまな正解が用意されているとはいえ、選考試験を受けるのはあなたという一人の人間です。そのため、話には一貫性を持たせなくてはなりません。文というのは気分が乗ってしまうと無限に広まっていってしまい、何の話をしているのかがわからなくなってしまうことが往々にしてあります。

こういった事態を避けるためにも、自己分析で得られた情報をもとに何を主軸にするかを決めておきましょう。また、この主軸をうまく表現できるテーマを設定することで、一貫性のある面白い自由記入欄へと近づけることができます。

エントリーシートの自由記入欄のテーマ例

  • 性格的な長所や短所
  • 特技
  • 趣味
  • 尊敬する人
  • 印象に残っている思い出
  • 希望する企業の好きな点

3 自分が思い描く将来像を披露する

会社に対してどのように貢献するかも重要ですが、何よりも自分自身が5年後や10年後をどのように考えているかが重要です。

とはいえ、絶対的な未来予知など誰にもできませんから、希望する未来がどういったもので、そこにどのようなアプローチをしていきたいかを書けばよいのです。簡単な例を示しておくと次のようなものが考えられます。

エントリーシートの自由記入欄の例文

近年の印刷業界には限界が見え隠れしています。今後10年という極めて近い未来には紙媒体のメディアというものは潰れてしまうでしょう。しかし、私は御社とともに、あえて紙媒体のメディアを広めていきたいと考えます。なぜならば、デジタル媒体では脆弱性があり、どうしても現実との齟齬があるためです。もしもの時に備えた紙媒体はこれからも必要です。またこのような消極的な考えとは別に紙媒体の印刷技術はするだけではなく他の技術とつなげられる可能性が高く、私はそのような仕事をやりたいと考えています。

こちらは、今ある問題点を踏まえてやりたいことを仄めかす方法で書かれています。全てを書いてしまうとそれで終わりになってしまい、担当者との話が専門的になりすぎたり、そもそも聞くことがなくなったりしますので、このように簡潔に書けるようにしておくのがベストです。

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4 自身と会社とを対比する

就職とは「職に就く」という意味です。これはあなたとあなたが希望する企業が共存関係になるということです。自分がやりたいからやらせてもらう、というわけにはいきません。キチンと会社のことも含めて考えておかなくてはいけません。自分ができることがその会社にどうかかわるのか、この点を意識して書き上げてみましょう。

5 文字以外のものでもアピールする

正しい自由記入欄というものはなく、先ほど挙げたポイントとルールと暗黙の了解について考慮していれば他は自由です。自由記入欄は一定のフォントで字を綴ったりする必要はありません。表やチャート、マップなどで表現しても構いません。色を使って強調したり、写真やイラストで視覚的に楽しませるのも効果的です。

エントリーシートの自由記入欄に書くときの注意点

最後に、自由記入欄で逆効果になることをご紹介します。これは最後に出しておいて印象付けるためです。人間は最初と最後に見たり聞いたりしたものの方が記憶に残りやすいと言われます。つまり、最初と最後は感じですので、その点だけは真似していただきたいものです。

まず即戦力、成功物語、そして相手に合わせた自己PRは避けてください。その会社や同じ業界で働いたことがない人に即戦力と言われても疑いが増すだけです。

また、成功したかどうかではなく、むしろどのように成長したのかの方が将来につながります。成長が失敗から生まれているのであれば、そのような事態に対応できるだろうと予測できますので、即戦力や成功物語は避けましょう。

相手に合わせた自己PRについては、当たり前ですが嘘をつくようなことになり、話に一貫性が保てなくなります。気に入られるために行動するのは入社後にして、身の丈に合った情報で戦いましょう。

エントリーシートの自由記入欄は自分アピールの最高の場

エントリーシートの自由記入欄は、自分自身をアピールするための最高の場所です。ここでは、履歴書や職務経歴書などのフォーマットにとらわれることなく、自分自身を自由に表現することができます。

自由記入欄は、自己PRや志望動機、過去の経験や実績などを自由に記載することができます。この欄を使うことで、企業に自分自身をアピールするための独自性や、他の候補者とは違う価値を伝えることができます。

また、自由記入欄は、個性を表現する場でもあります。自分自身が得意なことや、趣味や特技などを記載することで、企業に自分自身の多面的な魅力を伝えることができます。この欄を上手に使うことで、企業の印象に残るアピールをすることができます。

しかし、自由記入欄は自由度が高い分、注意点もあります。企業に不適切な内容を記載してしまうと、逆効果になることもあります。また、文章表現にも注意を払い、読みやすく、分かりやすい文章を心がけることが大切です。

エントリーシートの自由記入欄をうまく使いこなすことで、企業に自分自身をアピールするための最高の場として活用しましょう。