職業訓練の筆記試験対策は過去問を解くことから始めよう

職業訓練を受けるためには筆記試験と面接が必要になりますが、筆記試験については中学卒業レベルと言われることもあって無対策で臨む人もいます。意外に解けないこともあるので、職業訓練の筆記試験はしっかり対策しておくことが大切です。

職業訓練の筆記試験対策は過去問を解くことから始めよう

職業訓練を受けようと思えば筆記試験は避けられない

自分の希望する職業に就くために、基本的なスキルや知識を学びながら給付まで受けることができる職業訓練はどの地域においても大変人気があります。人気が高いからこそ、その募集数に対して応募者が殺到し、選考して職業訓練を受けられる人を決める必要があります。

職業訓練の適格者を選抜するためには、面接と筆記試験が行われるのが一般的になっています。職業訓練を受けたいと思った時に避けられない筆記試験について、基本的な知識と対策方法について知っておきましょう。

職業訓練に筆記試験がある目的は職業訓練を受けるべき人を選別するため

受付

職業訓練には多くの人数が殺到するため、その中で受けるべき人を選抜するために筆記試験は行われています。しかし、ここで考えられている「受けるべき人」は、必ずしも成績のみで判断されるわけではありません。

職業訓練を受けるための試験では、面接と筆記試験があり、得点配分としては面接の比重が高い地域が多いとされています。また、筆記試験は「学力検査」「適性検査」と表現されることもあり、学力を評価し、希望している職業訓練を受けるために最低限必要な知識や理解力があるかを調べます。

そのため、どのような内容の職業訓練を希望するかによって、求められる合格ラインも変わってくると思った方が良いでしょう。当然、コースが違ってくる周囲の応募者のレベルも違ってきます。

逆に、面接の内容や筆記試験の結果、職業訓練なしでも十分に就職が可能な能力があると見られた場合には、どんなに優秀な成績だったとしても不合格になる場合もあります。職業訓練の目的を理解して、筆記試験への対応を考える必要があります。

職業訓練の筆記試験はどんな問題が出るの?

職業訓練のための筆記試験は、「筆記試験」「適性検査」「学力検査」などと言われます。地域によってこれらの名称に対応する科目がありますが、学生の頃の科目でざっくりと分類すると国語と数学です。

国語の問題は読み・書き・文章の読解力・言葉の意味が出題される

国語

国語の問題では、基本的に漢字の読み書きや文章読解、言葉の意味などの問題が出題されることが多いです。完全に筆記になる地域もあれば、選択肢から選ぶようになっている地域もあり、属している地域によってその内容は様々です。

問題のレベルとしてはハローワークなどでは「中学卒業レベル」と言いますが、実際には義務教育レベルよりも少々難しいと考えておいた方が良いでしょう。就職の際に行われることの多いSPIに近いレベルの問題が出てくると考えて対策した方が無難です。できれば、普段から新聞やニュースを見る中で読めない漢字があったりする場合は調べて覚えるようにしましょう。

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数学の問題は計算問題・方程式・図形問題・文章問題などが出題される

数学

数学ではそれほど難しくはない計算問題や、方程式、図形問題、文章問題などが出題されます。これも「中学卒業レベル」となっていますが、公的な職業訓練所である以上、義務教育以上のレベルだと不公平になるからそう言っているだけにすぎませんし、中学卒業時点で学んでいる知識は年代によってだいぶ差がありますので、基本的には高校1年生程度の知識が必要だと考えておいた方が無難です。

計算力は少し練習するだけでも戻りますが、公式は忘れてしまうとなかなか思い出せないものです。
事前に過去問などで何を忘れてしまっているか確認しておくと良いでしょう。

間違い探しや論理問題が出題される場合もある

パズル

国語とも数学とも言い切れないような、間違い探しやパズル、論理問題などが出てくる場合もあります。これらは職業への適性を検査するために行われるものですので、問題を解けないからと特別に意識する必要はありませんが、対策をするならSPIやGATBなどの就職対策のテキストなどを見ながら問題に慣れておくと良いでしょう。

こんな感じでした!職業訓練の筆記試験体験談4つ

ここでは、職業訓練を受けるために筆記試験を受けた人の体験談を4つ紹介します。前もって対策が必要ないわけではありませんが、筆記試験はそんなに難しくないという印象を持った人が多いです。

もう少し勉強しておけばよかった

くじら(38歳)


3年ほど前に、医療事務の職業訓練校を受験しました。倍率は恐らく3倍くらいだったと思います。筆記試験は、中学卒業レベルの国語と算数の試験と、面接があるとのことでしたので、筆記試験の対策は子供の漢字のドリルを少し覗いたくらいで、主に面接の答え方のほうをしっかり準備しました。

当日は大きな会場でまずは40分の筆記試験があり、そのあと5人くらいずつの集団面接がありました。筆記試験は、全体的にそんなに難しくはなかったですが、国語の四字熟語と、算数の文章題(連立方程式)が、わからなくて少し困りました。

社会人になってしばらく勉強と離れていた中での試験だったので、試験自体が久々で緊張したので、もう少し事前に勉強しておけばよかったと思いました。

問題は小学から中学程度

結(27歳)


半年間行われる、OA経理事務課(上級コース)への受験をしました。定員人数20人に対して21人と定員割れしていました。コース内容の関係で受験者は女性ばかりでした。

筆記試験についてですが、一般常識との事で特に勉強をすることはありませんでしたが、学校の方へ直接伺う事で以前の問題を見せていただけたので簡単に内容は知ることが出来ました。

試験当日は10時頃から集まりました。同学校で行われる別コースとの合同と言った形で一通りの説明を受けた後、筆記試験と簡単な面接が行われました。複数のプラスマイナス記号を含む計算と図形の展開図は楽しく解くことが出来ました。

小学から中学程度の問題で特に難しいとは感じませんでしたが、苦手な濃度の計算は苦戦しました。面接は試験官3名と体調面とやる気の確認と言った感じでしたので特に注意すべきことはありませんでした。

筆記試験はほぼ点数がとれていなくとも受かっていた方もいた為、面接の方が重要かと思いますが、倍率が高い場合には点数で判断されるとの事でした。

筆記試験は頭の回転の速さや知能指数を計るものが多い印象

ダッフゥー(33歳)


簿記やパソコンが学べる富山県技術専門学院を受験しました。倍率はとても高く3倍ほどでした。筆記試験の対策は、前もってこちらの学校の特徴を調べました。その当時結婚したばかりだったので、主婦業と両立しやすい事務に就きたいとアピールしました。

当日の試験は、まず始めに筆記がありました。筆記試験は難しいものではなく、与えられた時間でどれだけできるかという問題が多く、頭の回転の速さや知能指数を計るものが多い印象でした。

その後、面接がありました。面接は3人面接官がいました。どうしてこの学校を受けたかを聞かれます。

筆記試験の難易度はそこまで高くありませんでしたが、この学校の場合は面接の印象が大きそうでした。身支度はもちろん気をつけましたが、自分のアピールポイントを忘れず伝えた方がいいと思います。

漢字を忘れていた

sakurasaku(43歳)


職業訓練校のOAと簿記がセットになったコースの受験を致しました。倍率は、1.2倍ぐらいで、それほど倍率の高いものではなかったです。

筆記試験前に行った対策は、数学の基礎を少しインターネットで思い出す作業を致しました。当日の試験のスケジュールは、筆記試験が1時間と、作文が1時間、そして、面接でした。面接の順番は、人数が少なかったのですがかなり待つ形になりました。

実際に筆記試験をうけてみて、以前受けた筆記試験よりは簡単だと思いました。以前受けたことがある職業訓練校の試験は、数学が少し難しく感じたからです。

また、今回の作文は、日頃、PCなどを使っているため、文字を書くことがあまりないので、漢字を忘れている事が多く、スムーズに書くことが出来ませんでした。

しっかり押さえよう!職業訓練の筆記試験対策のコツ

職業訓練の筆記試験対策は、久しぶりに勉強をすることになる人も多いので難しく感じるかもしれませんが、コツをしっかり押さえておけば良い成績で合格することができます。

1.本番を意識しながら過去問を解いてみる

勉強する男の人

どんなに自信があるとしても、さすがに全く対策なしに試験に臨むのは少し無謀が過ぎます。地域によっては過去問が訓練校から提供されていますので、それを入手して実際に解いてみましょう。合格ラインまでは公開されていませんが、問題を解いてみた手ごたえから、自分がどの程度何を勉強するべきかが見えてくるはずです。また、当日の緊張などを抑える効果も期待できます。

時間配分をしっかり決めて問題を解く中で、どういった問題から手をつけるべきかも考えておくと本番での時間のロスも少なくなります。できるだけ本番を意識したトレーニングをしましょう。

2.試験日までギリギリで勉強するなら数学をやる

数学の問題を解ける女の人

応募から試験日まで日数がない場合は、勉強するなら数学がおすすめです。国語に関してはかなり範囲が広くなりますし、ある程度日常的に文字に触れている人であればそれほど困ることもありません。

わからないと全く手が出ないのはむしろ数学の方なので、どの程度の問題が出てくるのかを把握しつつ、忘れている数学の公式や解き方を復習するなどの対策をした方が効率的です。もちろん、個人によって対策の必要性は違いますので、自分の学力と問題のレベルをよく吟味して決定しましょう。

3.インターネットをフル活用する

書きながらスマホを操作する女性

今は勉強のためにも強いパートナーとなってくれるのがインターネットです。筆記試験の過去問に対しても、問題や解答だけでなく解き方まで丁寧に教えてくれているWebサイトもいくつかあります。

しかし、どんなに解き方などが書いてあっても忘れてしまった数学の公式などはさすがに細かく教えてはくれません。そういう時は、検索エンジンで公式の名前などを入力すると解説してくれるWebサイトや動画などがたくさん出てきますので、そういったものを参考にしながら解き方や感覚を取り戻すと良いでしょう。

4.勉強はスキマ時間ではなく、しっかり時間を取ってやる

ラニング後にお外で本を読む女性

社会人の勉強の基本はスキマ時間の有効活用なのですが、残念ながら職業訓練のための筆記試験では、スキマ時間でも身になりやすい暗記科目はあまりありません。国語の漢字問題くらいは対策ができますが、あまり効率的ではありません。

勉強をするなら、まとまった時間を1~2時間でも作って、集中して考えながら勉強した方がベターです。試験本番は15~60分になりますので、集中力を鍛えておくという意味でも、しっかりと机に向かって勉強する時間を持った方が良いでしょう。

やりたい職業訓練の倍率を知っておくことに損はない

高校受験や大学受験の際には、様々なところでその倍率が発表され、それに一喜一憂するものですが、職業訓練についても倍率を知る方法があります。

職業訓練の倍率を知るためには、個別説明会などの機会に職員の方に尋ねてみると、その時点での倍率について教えてもらうことができます。倍率を聞いて、あまりにも多いことを理由に取りやめるということはできなくはありませんが、職員の方にそう勧められない限りは印象が悪くなる(意欲が無いと見られる)ため避けた方が良いでしょう。

また、人によっては例年の合格ラインについても参考程度に教えてもらえることもあります。面接との結果の合計で考えるものですから、あくまで参考にしかなりませんが、聞けたら聞いておいて損はありません。

職業訓練の筆記試験を突破しても実際の職業訓練についていけない人もいる

職業訓練の筆記試験を突破する人のイラスト

試験に合格して職業訓練に参加できたとしても、自分の試験の点数などは公開されないためにどのくらいできたかもわかりませんし、何人中何番目の成績だったかもわかりません。これは不合格の場合でも同じです。

そして、たとえ首席で合格することができたとしても、それによって職業訓練のカリキュラムにおいて評価されるということもありません。合格することができれば、その後はみんな横一線で一からのスタートとなります。

注意しておきたいのが、希望者が少なく、実は筆記試験の成績があまり芳しくなかったにも関わらず合格してしまった場合です。この場合、職業訓練が始まってから授業についていけないことがあります。職業訓練では、ステップごとに理解度の確認などが行われますので、しっかりついていかないと受講態度が悪いと見られてしまい、給付などが取り消されることもありますので注意しましょう。

職業訓練の筆記試験は十分に対策して臨もう

職業訓練では面接と共に、その可否を判断するために筆記試験が行われます。中学卒業レベル(義務教育レベル)の内容とは言いますが、受ける印象としては就職に必要な試験と同レベルと評価する人も多く、また競争率も高いのでしっかり対策をしておいて損はありません。

試験科目の勉強だけでなく、試験に慣れるという点でも過去問は役立ちますし、基本的な勉強をしておくとその後の職業訓練でも役立つことがあります。職業訓練の筆記試験をしっかり準備し、希望する仕事への就職に一歩近づけましょう。

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