就活では何社受ける?エントリー数や選考を受けた数を聞いてみた

就活では何社受けるのが平均的?あまりに多数の企業を受けるとスケジュールが厳しくなるので注意が必要ですが、かといって少なすぎるのも持ち駒が少なくなるので考えものです。今回は新卒での就活で何社エントリーしたか、その内面接を受けて内定をもらったのは何社かを体験談でリサーチしました。

就活では何社受ける?エントリー数や選考を受けた数を聞いてみた

就活では何社受けるべき?新卒での平均社数が知りたい!

就職活動が開始してからどの企業に応募しようか悩む方は多いでしょうが、世の就活生は何社くらい受けるのか気になることはありませんか?

今回は新卒での就活で何社受けたのか、また、そのうちエントリー社数、実際に面接や選考を受けた数、結果的に内定は何社もらえたのかについて15名の方から体験談を伺い、データをまとめていきます。

就活でのエントリー数は平均何社くらいが妥当?

就活経験者15名から聞いた就活におけるエントリー数の統計グラフ

今回寄せられた体験談では、エントリー数は1社の方から100社以上の方までと非常に幅広い結果となりました。最も多かったのが「1~10社」、次いで「40~50社」、その次に多かったのが「20~30社」という回答でした。

これらのエントリー数を平均すると34社です。実際に選考を受ける数はともかくとして、自分のやりたいことや行きたい企業を見つけるためにも、いくつかの企業にエントリーし絞り込むという方がほとんどでした。

就活で実際に選考を受けたのは何社くらい?

エントリーした社数が少ない人の場合、エントリーした全ての企業を受ける場合も少なくありませんが、20社以上エントリーした場合は全て受けるというわけにはいかず、基本的にはそこから絞り込んで選考を受けるという形になります。

今回の体験談では、選考を受けた社数の平均は17.8社という結果となりましたが、中には20~50社の選考を受けたという方も多く見受けられました。

就活で受けた社数が何社かは気になるもの

就活で企業のガイダンスを受講している人達

職種によっても就活の状況は大きく異なりますが、持ち駒を増やそうと何社も受けると履歴書やESの応募書類の用意はもちろん、スケジュール管理にも苦労します。とはいえ、持ち駒が少なすぎてもその後が不安なところです。

しっかりと自分で企業の絞り込みをしたという方もいますが、応募した社数が少なめの方に多かったのが、「もっといろんな企業を受けてみればよかった」という声です。中には「入社してみてやっぱりイメージと違った」といった理由で早々に退職された方もいます。

就活でエントリー社数・面接した社数・内定した社数を教えて!

新卒での就活状況について、何社受けたのか、エントリー数やWebテストや面接選考を受けた数などについてリサーチしました。

就活でのエントリー社数が1~10社の方

なんとか内定をもらえました

ななこ(35歳 デザイナー)


就活でエントリーしたのは1社だけです。そもそも就活を始めた時期が3月だったので、今年の就職は無理かなと思っていました。ダメ元で直接会社に電話をして面接をして下さいとお願いして、その場で合格をいただきました。

私の場合は1社しか受けていないので、合格できたこともラッキーだったなと思いますが、面接で自分の思いや会社に入ったらやりたいこと、頑張りたいことをしっかりと伝える事で自分のやる気を汲んでいただけたのかなと思います。

何社エントリーするかよりも、自分のしたいことをできる会社を探してしっかりと気持ちを伝えることが大事なのではないかなと思います。ちなみに私は10年以上経った今でも同じ会社で働いています。

本当に行きたいと思える会社

あい(34歳 販売企画)


私がエントリーしたのは3社です。全て選考を受け、2社から内定をいただきました。自分が行きたいと思えない会社はどうしても応募する気にならず、応募数は他の人と比較するとかなり少なかったように思います。

今になって思うことは、もっと他の会社も見てみれば良かったなということです。狭い視野で自分が優先したい休日や福利厚生、給与面、仕事内容を見て応募していたので、もっと多数応募していれば他の道があったのかもしれないと思います。

これから就活を始める方は何をしたいのかを明確に持つことも大切ですが、自分に何ができるのかという点も考慮して応募する方が、視野が広がり、自分の未来への可能性も広がると思います。

説明会だけでは見えてこないこともある

はる太郎(25歳 販売職)


私は新卒の就職活動の際、企業説明会には20~30社ほど行きましたが、実際にエントリーしたのは4社でした。その4社とも書類選考を通過し選考を進めましたが、そのうち2社から内定をいただきました。

結果的には当時希望していた企業に入社することができましたが、その後入社して実際に仕事をしていく中でミスマッチだったことに気付きました。よくよく考えたつもりでしたが、実際に選考が進まないと見えてこないこともあったと今では思いますので、もう少しエントリー数を増やせばよかったかもしれないと思っています。

これから就職活動を始める方は、説明会にはもちろんたくさん参加することをお勧めしますが、説明会だけでは企業の雰囲気やそこで働いている方々の姿は見えてこないことも多くあると思います。なので、受けたいと強く思えなくても少しでも興味があるなら選考を進めてみるのもよいと思います。

就職活動は戦いです

ゆめこ(35歳 事務)


4社エントリーし、4社選考をうけました。内定をもらったのは1社でした。実際に就職活動をしてみて、自分の応募数は少ないほうだと思います。回りには何社も何社も受けても内定しない友達もいましたし、20社受けても落ちて泣いている友達もいました。

これから就職活動をする方には、一番気を付けるべきは履歴書の写真を綺麗に見える清楚に見える就職活動プロ専門の写真屋さんで写真をとってもらったりしたら、普通の写真とは全く違い、履歴書の写真に目にとまると思います。5枚で2,000円しましたが私の就職活動にとっては、かなり価値あるものでした。

また、応募数にこだわらず自分のやりたい仕事を優先して受けるべきだと思います。

駅のホームで手帳を開く就活生

エントリーする会社の絞り込みは大切。

みのり(29歳 会社員)


就活でエントリーした会社の数は5社でした。周りの人に比べたらとても少なかったです。その内、実際に選考を受けたのも5社でした。結果的に5社中の1社から内定をもらえました。

周りの人は数十社と受けていましたが、絞り込みをして第一希望の会社に受かったので、たくさん選考を受けずに済んで良かったです。

これから就活をされる方は、たくさんの会社を受けて経験を積むことも大切ですが、ある程度絞り込み集中的に就活をするのも良いと思います。少ない応募数だからこそ、自分へのプレッシャーになりいつも以上に実力が発揮出来るときもあると思います。

保育士の就活

y.mama(27歳  保育士)


私は現在保育士として働いています。そんな私が経験した保育士の就活事情をお話します。

まず保育士、幼稚園教諭は一般企業と違い、同時エントリーは基本的には禁止です。なので一園ずつエントリー、試験を受けて合否発表になります。早い子は第一志望に一回で受かり就活終了です。

私が実際に受けたのは2園でした。2園目で合格したのですが、実は本当の第一志望はその年求人を出しておらず、電話をかけて確認しましたが予定はないとの事で諦めていたのです。実際に合格通知が来た日に、「第一志望から急な欠員が出たから、電話をしてくれた人にだけ連絡しています。受けますか?」と電話が…。

しかし、もう内定が決まり学校にも報告し研修のスケジュールが決まってしまっていたので泣く泣くお断りすることに…。

結局就職した園はブラックで1年で退職したため、「あの時受けていれば…」と今でも後悔しています。私はそうやって2園目で決まったので応募数は少なかったですが、正直心残りでした。これから就活の方には焦らず後悔しないようにチャレンジしてほしいと思います。

就活でのエントリー社数が20~30社の方

エントリー数は多く幅広い会社を見て!

ひなた(23歳 営業職)


私は新卒での就活で20社にエントリーしました。そして実際には12社の選考を受け、2社の内定をもらいました。私は田舎での就活だったので、エントリー数はやや少ないくらいだと思います。

地元は会社が少なかったので、地元に絞らずに、様々な会社にエントリーすれば良かったと後悔しています。ですので、応募数についてエントリーに関しては、気になる会社はすべてエントリーするくらいの意気込みが良いかと思います。

しかし、さらにその中で選考に進むとなると、履歴書の作成などが大変になるので、オープンESが使える場合以外は30社以内程度に収めたほうが良いと思います。

パソコンでオープンESを就活に利用する女性

就職活動のすすめ

kum(31歳 事務職)


就活のエントリーは30社ほど応募しました。そこから実際に面接に進んだのは10社ほどです。そのうち、2社から内定を頂き、その中から実際に就職する会社を決めました。

比較的早い段階で内定が出たので応募数は少ないほうではないかと思います。結果的に就職した会社に不満はありませんでしたが、本音のところでは違う職種に就きたい気持ちがあったので、もう少しチャレンジしてみてもよかったかなと思っています。

今の就活期間は短期になっているので忙しいとは思いますが、よほどここに行きたいという強い意欲がある人でなければ、いろいろな業種を見るのもいい経験だと思います。あまり視野を狭めずに、自分に合う会社を広く探してみてください。

イメージすることが大事

西洞院まる(28歳 事務職)


就活でエントリーしたのは30社です。そのうち、実際に選考を受けたのは22市役所です。そのうち、実際に内定をもらったのは、8社です。

実際に、就活を経験して、結果的に自分の応募数は、そんなに多いほうではなく、もっと受ければよかったと感じました。

これから就活を始める方は、応募数にこだわるのではなく、気になる会社があればとにかくエントリーしてみて、その会社について自分なりにきちんと調べて、その会社で働く自分を想像してみると良いと思います。それがイメージできれば、選考の際にもきっと役に立つと思います。

就活でのエントリー社数が40~50社の方

就活は数を打ってもいいと思います。

もも(30歳 フリーランス)


就活ではおよそ40社程度にエントリーして、実際は30社くらい受けました。就職氷河期と言われていた時代だったので、内定をいただいたのは2社でした。が、2社とも3か月以内の離職率が80%と言う会社だということが発覚したため、辞退し、結局知り合いの紹介の会社に入社しました。

実際にエントリーしたり選考を受けた会社の数は周りと比べて少なかったと思います。100社受けたと言っている人もいたりしたので私は少ないかもと思っていました。就活については、面接慣れも必要なのでどんどん受けていったほうがいいと思います。ある日突然ふっと内定しますが、それも数をこなしたからこそ勝ち取れると思います。

就職活動での反省

あらぶ(24歳 大学院生)


私は、40社ほどエントリーしました。そのうちエントリーシートを提出したのは30社ほど、実際に面接まで進んだのは20社ほどでしょうか。内定を頂いたのは1社でした。

応募数自体は程よい数であったと感じています。今後就活をする人に向けてのアドバイスは、早い段階で業界を絞りそこに向けた対策を徹底的に行うことです。

私は幅広く手を出しすぎてしまったために、業界研究が中途半端になった感が否めません。就職活動のみに専念できればよかったのですが、研究もあり、そちらにも時間を割かれていたため自分の中で時間の使い方をもう少し工夫するべきだったなと反省しています。

就活で応募した企業が多すぎて困っている就活生

エントリーから内定まで

おりゃ(25歳 事務職)


興味のある業種や有名な企業などに50社ほどエントリーしました。そこから説明会などで選考を受ける企業を絞っていきエントリーシートを出したのが20社ほど。面接を受けたのが10社ほどで内定はそのうちの1社からいただきました。

自分ではちょうどよい応募数だったと思っています。これ以上多いと対策が不十分になってしまいますし、少ないと内定が出なかった時に駒がなくなってしまいます。私の場合、受けたい企業に応募していたらこの数だったというだけのことなので、あまり数字は気にせず、たくさんの企業にエントリーしてそこから絞っていくとよいと思います。

最終試験で何度も落とされて

らん(25歳 客室乗務員)


就活中、興味を持ってエントリーした会社は50件ほどでした。その内、実際に選考を受けたのは33社です。エアライン系統で30社ほど、一般企業で3社です。その内、ありがたいことに内定は合計5つ頂きました(エアライン4社、一般企業1社)。

応募数は普通か、少し多めだと感じています。もうちょっと早くに内定が出てほしかったですが、最初はほとんど3次や最終試験で落とされまくり、就活後半で一気に内定がいただけたような形です。応募数は、特に気にする必要はないと思います。うやむやに受けるより、自分が本当に興味のある企業を集中して応募すると、面接で質問に答えやすいと思います。

大手が良いとか、早くに募集される企業が良いというわけでは正直なかったので、自分が納得するまで、何社も受け続けるのがオススメです。納得しない会社に入っても、続けられないですからね。

就活でのエントリー社数が80社以上の方

思ったより厳しい就職活動

ここあさん(23歳 研究職)


エントリーは82社しました。基本大手企業から初めて、説明会に行き、そのまま進むのかと思っていましたが、そうは簡単に行きませんでした。「何を基準に選んでいるのか?」を人事をしている親に聞くと大学名、それからエントリーシートだと言っていました。実際に選考を受けたのは42社です。Web試験を受けて面接になります。内定は5社もらいましたが、自分の行きたいところと少し違った職種となってしまいました。

結果的にはたくさんエントリーしたので数的には十分かと思いますが、企業の内容をしっかり理解してないと結果的には採用されても、納得のいかない就職になりかねません。

数は必要ですが途中から何が自分でしたいのかをしっかり持つことが大切だと感じました。でないと、また就職活動をすることになってしまいます。まずは内定なのか、職業として続けていけることなのかを考えることが重要だと思います。

メッセージボードを前に差し出す就活生

最後まで諦めない心が大事

ひまわり(35歳 事務職)


就活でエントリーしたのは、150社程度です。そのうち選考を受けたのは50社程度です。そのうち、内定を頂いたのは、2社です。実際に就活を経験した上で、結果的には他の人に比べて多かったです。

就活を始める前から、自分の将来就きたい職種等を調べていましたが、エントリーをして筆記試験、面接を受けるものの、1次面接で落ちることが多くだんだんと精神的にも落ち込み気味になっていました。

しかし、最後まで「自分の納得がいく企業に就職したい」と強い信念を持ち取り組んだおかげで、希望の会社に就職することができました。やみくもにエントリー数を稼ぐのではなく、自分が受けたい企業はどこなのかという下調べも重要だと思います。

就活で何社受けるかは人それぞれ

エントリー数や実際に選考を受ける社数は人それぞれ違い、正解というものはありません。数社だけ受けて自分の納得のいく企業が見つかる方もいれば、何社受けてもなかなか自分の理想の職場に巡り合えないという方もいます。

しかし、「もっとああすればよかった」「もしあの選択をしていたら」などと後悔をしたくないのであれば、視野を狭めることなく、スケジュールに無理のない範囲で比較的多めに選考を受けてみるのもアリでしょう。