会社選び

転職初日に新しい職場で好印象を与える7つのポイント

転職初日によい第一印象を作ることで、その後の転職先での職場生活もより良いものになります。転職初日に新しい職場の人間から好印象を持ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。転職先で良いスタートダッシュを切るために必要な心構えや注意点、転職当日の服装や持ち物についてまとめました。

転職初日は誰でもドキドキするもの

転職活動に成功し、新しい職場を得ると新しい会社生活が始まります。子供だとしても大人だとしても、新しい生活が始まるタイミングはドキドキと期待と緊張で胸も高鳴るものです。

終身雇用制度の崩壊が進む昨今、多くの方はいつしか転職する機会を迎えます。今の会社に満足している人も、配置変更や出向などによって全く違った職場環境に入ることもあるでしょう。

転職のような大きな環境変化で気になるのが新しい人間関係です。会社に早く馴染み、本来のパフォーマンスを発揮するためには、最初の振る舞いが肝心です。転職初日をどのように過ごしていくべきなのか、基本的な心構えを頭に入れておきましょう。

転職初日を迎える前に今から準備できることはしておこう

転職初日を上手く過ごすために、様々な状況に備え、事前にできる準備は済ませておくことが大切です。

例えば、パソコン作業が不可欠な職場であれば、パソコン操作に自信のない人は前もって勉強をしておいた方が良いでしょう。そうしないと入社後にメールの設定や社内システムの利用方法などで困ってしまうこともあります。

あらかじめ英語を使うことがわかっている職場なら、少しでも英会話の勉強をしておくのも良いでしょう。特にビジネス用の英会話は学校の英語学習とは少し違いがありますのでTOEICなどの勉強をしておくと効果的です。

また、緊張しやすい方は本番で失敗しないよう、挨拶や自己紹介はその場で考えず事前に考えておくのが賢明です。備えあれば憂いなしです。

まずは転職初日の持ち物と身だしなみチェックをしよう

転職初日はとにかく会社に溶け込もうという気持ちでいっぱいになりがちですが、転職初日だとしても通常業務であることには変わりません。その日から仕事を始めるつもりで持ち物や服装も準備しておく必要があります。

メモ帳・筆記用具は必ず持って行く

メモ帳や筆記用具は、社会人として職場には必ず持っていくべき持ち物です。特に最初のうちは社内ルールやシステムなど多くのことを覚える必要がありますから、必要事項をしっかりメモしておかないと後で何度も確認し、周囲の人の手を煩わせることになります。「こんな基本もできていないのか」と思われないためにも、メモ帳や筆記用具は使っても使わなくても持参し、メモを取るようにしましょう。

なお、スマホでも代用はできますが、人によっては悪印象を持たれたり入力速度が遅くなるので、手書きのメモを用意するのが最も無難です。

印鑑はシャチハタではなく認印を持って行く

入社前に多くの書類の提出は終わっているでしょうが、不備があったり、入社後にしか作ることのできない書類もありますので、その書類の処理のために印鑑も持っていきましょう。正式な書類を扱うことになりますので、シャチハタではなく認め印を持っていくようにします。

服装は職場に合っているか、清潔感があるかをチェックする

職場に合った服装をしていくことは当然のことです。特に入社初日は、あまり個性的な服装やオシャレな服装というよりも、会社の雰囲気に合った形のものを選択しましょう。

まず大事にしたいのは清潔感です。スーツやシャツにシワがない状態か、カバンや靴などが汚れたりヨレてないかなどをチェックしておきましょう。余程でなければ買い替えるまでは必要ありませんが、日頃からできる限りのメンテナンスはしっかり行っておいてください。また、きれいな服装だとしてもサイズが合わないものは洗練されていない印象を与えますので気を付けてください。

私服OKの職場の場合、職場で場違いにならないように注意しましょう。初日はビジネスカジュアルの無難な服装を心がけてください。社内の服装の様子を見たり、周囲の人に確認してから翌日以降の服装に反映させましょう。

転職初日だからこそ社会人として気を付けたいポイント7つ

転職初日だからこそ、ビジネスパーソンとしてしっかりした姿を見せることが好印象につながります。

1 決められた始業時間よりも早く出社する

初日からの遅刻するようであれば社会人としての常識や人間性を疑われることになるでしょうから、しっかり始業時間には間に合うように出社しましょう。できれば余裕をもった出社が望ましいです。

ただし、単純に始業時間よりも早く来たら良いというものでもありません。会社や業界による風習から、時間に関係なく早くから社員が集まっている場合もありますし、早く来すぎてもビルに入れないということもあります。内定が決まった時点で、採用担当者を通して必ず「実情」を確認して出社時間をイメージし、移動も転職初日までに一度シミュレーションしてみると良いでしょう。

2 自己紹介や挨拶は「一緒に働きたい」と感じさせる言葉を選ぶ

新しい職場に入ると、出社初日には同じ職場の同僚に自己紹介や簡単な挨拶をすることもあります。朝礼などの場で前に出て全社員の前で挨拶をするケースもあります。

その際に、当然のことでもあり、注意もしておかないといけないのが「良い印象を残す」ことにこだわることです。良い印象の方向性というのは「一緒に働きたい」という印象を与えることであり、有能さや個性を示すことではないことに注意してください。

好印象につながる自己紹介の挨拶

  • 笑顔で明るくハキハキと話す
  • 礼儀正しく挨拶する
  • 前職のことは業務内容のみに触れ、実績やスキルなどはアピールしない
  • 個人として親しみがもてるようにちょっとした趣味や特技の話、ユーモアを織り込む
  • 新しい職場であり、多くの人に助けてもらい、成長していきたい旨を伝える
  • 短く簡潔にまとめる

早く出社できたら、自分のデスクの近くの人に関しては、できるだけ自分から一人一人回って挨拶をするようにしましょう。年齢や性別、雇用体系は関係なく、社歴は自分より上の方になりますので、低姿勢で挨拶に回ってください。

3 新しい職場に溶け込むことを意識して仕事をする

転職して、挨拶などを済ませたとしても、それでもまだまだ職場に馴染むことができたとは言えません。職場の中で自分の仕事上のポジションを確立していく必要がありますし、またメンバー同士の関係の中でも位置を作っていく必要があります。目先の業務だけに没頭せず、周囲との関係づくりをしっかり行っていくことを忘れてはいけません。

そのためにも大事にしてほしいのが「質問」です。転職初日が一番困り事も多く、そして周囲も助けてあげたい気持ちが高い時期です。この時期に質問を積極的にすることによって、多くの会話の機会を作ることができます。特に社内ルールについては知らなかったでは済まないこともありますので、しっかり確認する習慣をつけておきましょう。

4 同僚の名前をしっかり覚える

転職初日は、自分については周りに覚えてもらいやすいですが、新人側としては覚えるべき同僚が多くなかなか名前も覚えられないもの。初日の特権ですので、名前が怪しい場合は「申し訳ありませんが、もう一度お名前をお聞かせ願えますか?」と確認するようにしてください。
ただし、少なくとも近くの役職者については一度で覚えられるようにメモを作っておくのが良いでしょう。

5 新しい職場では最初から批判的な態度を取らない

前職でどれほど実績があったとしても、自分のスキルが社内の平均よりもずっと高いとしても、新しい職場や商品・サービスに対し批判的な態度を取らないようにしてください。最初の時点ではまだまだ半分は「外部の人」と認識されますので、事実だとしても批判的な意見は強い反発を生む恐れがあります。業務上における改善案や問題の提起は、自身の職場での位置がしっかりできてからでも遅くありません。

6 マイペースは避ける

転職初日はとにかく周囲に溶け込むことを中心に考えましょう。たとえば、昼食の時間になってランチのお誘いがあったらぜひ一緒に行きましょう。少しでも同僚との接点を増やしておくと、その後にずっと仕事がしやすくなります。もともとマイペースな人でも、転職したての頃は周囲に合わせることを徹底してください。

7 ビジネスマナーに気を付ける

初日だからこそ、基本的なビジネスマナーには特に注意を払いましょう。服装や言葉遣いなどで、相手に悪い印象を与えることがないように注意してください。
例えば、職場で様々なルールや機器の紹介をしてくれる人が自分よりも若い人だった場合、横柄になる人も少なくありませんが、そういった態度はすぐに知れ渡り、あなたの評判を下げてしまいます。学ぶ姿勢をもって謙虚に接するようにしてください。

転職初日を過ぎてからも注意したいこと

転職初日を無事に乗り切ったからといって、新しい職場生活が成功するとは限りません。その後に渡っても注意するべきことはたくさんあります。

1 仕事をしっかり覚える

仕事を覚えようとしない人、自分のこだわりがあって職場の方法を受け入れないような態度を取っている人は信用されず、また壁を作っていると感じさせてしまいます。まずは仕事をしっかり覚えた上で、自分の色を足しながらより良い形にしていきましょう。

2 備品を大事にする

何気ない行動のひとつひとつは意外に見られています。備品や書類、社内設備を大事に扱っているかという姿勢はその人の人間性を映します。転職して入社した後はしばらく、まだまだ人間性を見られている状況にあると思って、普段よりも備品や書類、社内設備の扱いを丁寧にすることを心がけてください。

3 ミスマッチに気付いたら早めの話し合いを

求人情報で見た内容と実際の業務内容が一致していない場合、早めに会社側との話し合いの場を設けてもらいましょう。中にはミスマッチを理由に入社してすぐ退職してしまう方もいますが、「転職後に即転職」という経歴は次の転職活動で不利になります。試用期間を過ぎた後に本来希望していた部署に配属されるなどのケースもありますので、まずは面談の際に確認してみてください。

転職初日をうまく乗り切ってスタートダッシュを切ろう

転職初日、新しい職場に入れば誰もが期待と緊張の中にいるもの。しかし、社会人は緊張に溺れてしまわず、日も早く戦力となることが求められますから、そのためにも転職初日を上手く過ごしたいところです。

転職先で最初に良い印象を与えることができれば、その後の職場生活はずっと居心地がよく、仕事もしやすくなります。周囲も新人と良い関係を作りたいと考えて接してくれるタイミングですので、こちら側も円満な人間関係を築けるよう努めましょう。