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就活で友達とギクシャクした関係に!よくある原因と対処法

就活がきっかけで友達との友情が壊れてしまい、距離が出来てしまったり険悪なムードになってしまうことは珍しくありません。中には自分だけが内定が決まっておらず周囲の友人に劣等感を抱くなんてケースも。その後も関係を続けたいなら、就職活動中では距離の取り方と相手への思いやりが重要です。

就活を機に友達との関係がギクシャクする学生は多い

就職活動中は自分の人生や将来がかかった大切な時期。それゆえに周りが見えなくなって、ちょっとしたきっかけで友達とギクシャクしてしまったり、逆に変に気を遣って疎遠になってしまうケースは多いものです。

果たして就活と友情を両立させることは難しいことなのでしょうか?経験者の声をもとに詳しくまとめました。

就活を機に友達との関係が上手くいかなくなる原因はいろいろ

就活が原因で友達との関係が崩れてしまうケースとして、以下のようなことが挙げられます。

お互い就職活動に専念するために連絡を取らなくなる、就職先の違いでスケジュールが合わないというのはよくあることですが、やはり多いのが、友達と自分のどちらかが先に内定を決めたことにより、気まずくなって距離を置くようになるパターンです。

就活が終われば友達との関係が元に戻ることも多い

お互い無事に就活が終わった後、疎遠になってしまった友達との関係はどう変化したのか調査したところ、疎遠のまま今に至るという回答は少なく、「就活後に連絡をとってからは今まで通りになった」「自分や友人の結婚などをきっかけに再会し、元の関係に戻った」という声が多く寄せられました。
仲の良い友達であれば、一度距離ができても何かのきっかけで関係は修復可能であるということでしょう。

就活中でも友達付き合いがギクシャクしないポイントは「適度な距離を保つ」こと

就活中の友達付き合いはなかなか難しいものです。自分の内定がなかなか決まらず焦っているのであれば、なおのこと周囲への気遣いをする余裕もないでしょう。

もし、就活が終わってからもその友人と変わらない友情を築いていきたいのであれば、お互いに適度な距離を保つということ、そして相手への思いやりを忘れないことが大切です。就活が上手くいっておらず友達との時間を確保する余裕がないのであれば、その旨を正直に伝えるのもひとつの方法でしょう。

また、自分の就活が終わってないときに、内定が決まった友達からの心無い言葉やデリカシーのない行動に傷つけられてしまう方も少なくありません。その場合には自分の気持ちを優先して、そっと距離を置いても問題ないでしょう。

就活で友達と距離ができた!原因と解決策は?

就活中に友達との関係が上手くいかなくなったという20代から30代の15人の方から、当時の体験談を聞いてみました。

20代の方の声

就活中に大切にしたい友達への思いやり

ルナ(29歳 客室乗務員)


親友は海外の大学に留学していたため、同じ学年だったもののもう1年大学に通う必要があり、当時就活をしていたのは私だけでした。私は「就職出来なかったらどうしよう」というプレッシャーに押し潰されそうになりながら、何社も面接を受けては落ちてを繰り返す毎日を送っていました。

忙しい合間を見つけて親友と会っていましたが、私の辛さを当時の親友はわかってくれず、また海外に行っていた影響もあり「そもそも日本で就活するかもわからないし、皆同じようなリクルートスーツを着て必死こいて面接に向かう姿がバカみたいに見える」と今までの思いやりのある親友ではなくなっていました。

私自身も自分のことで精一杯な状況だったので、今の時期に無理に会っても余計に仲が悪くなってしまうと思い自然と距離を置くようになりました。

その後先に私が就職し、約1年後に親友が就活をスタートさせたとき彼女も当時の私の辛かった気持ちがわかったのか、自然と悩み相談などで話す機会が増えていき、仲良しだった関係に戻りました。

誰しも自分が辛いときは余裕がなくなってしまいますが、そういうときこそ相手の気持ちを考えた言葉がけや態度を考えることが大切です。

就活中のデリカシーのない言葉

らんらんど(29歳 営業職)


自分の就活が上手くいっていないときに、内定を出した友達が「自分の人生はうまくいっている」とほこほこ顔で語り出したので、あまりにもデリカシーがないと呆れて、無意識に疎遠になりました。

疎遠になった後も定期的にメールをしたり連絡を取るようにしていたのですが、就職して新たな人間関係もできるとあえて付き合い辛いと感じた人と連絡を取る必要がないと思い、ずっと疎遠です。

就活は大抵の人が追い詰められるので、通常の余裕がなく、ついつい自分のことばかり考えがちですが、そんなときほど友達を思いやれるような態度でいてほしいです。

進む業界によって関係が変わる

らふぁ(25歳 営業職)


これまで仲良くしていた友達とは、志望する業界の違いからなかなか連絡が取れず、疎遠になってしまったことがありました。さらには、お互いが就活に集中していてこともあり疎遠になりました。

本来であれば就活の進捗を話し合うのが常かなと思っていましたが、お互いの進捗状況が異なっていたため、なかなか聞けなかったことが原因と思います。一旦は連絡を取るのをやめ、周りが落ち着いたら連絡を取ってみようと思い、こちらから久々に連絡を取ってからは、今までのような仲良しの関係に戻りました。

説明会の段階はまだいいですが、面接が始まるとお互い四苦八苦してくるため、友達とはいえ、必要以上に声を掛けないのもありかなと思います。

自分の夢に走って疎遠に

らん(25歳 客室乗務員)


就活中、CAになることを目指してエアラインスクールに通い始めました。そこで出会った、同じ夢を志す新しい友人と切磋琢磨し合うのがとても楽しくて、大学でずっと一緒にいた友達との付き合いを極端に減らし、疎遠になってしまいました。

正直、エアラインを目指す子たちの方が、レベルが上のように感じて、勝手に自分自身大学の友達を下に見てしまった部分があります。

無事、夢の職業で内定をもらってからは、その優越感に拍車がかかってしまい、より付き合いがなくなっていました。しかし、就職して自分が苦しい時に、どうしてもっと大学の友達とのつながりを大事にしなかったんだろうと後悔していました。

その後自分の結婚が決まり、結婚式にダメもとで大学の友人に連絡すると、自分のことのように喜んでくれて、快く出席してくれました。結婚式で再び会ったことがきっかけで、その後付き合いが戻りました。本当に、一時のくだらない考えで友人の縁をおろそかにしてしまうことはもったいないことだなと身に染みて感じました。

友達が自分と違う職種を目指しても、その職種に対して優劣を勝手につけず、一緒に「内定を目指す」仲間という意識を持って、今まで通り大切にすることが大切です。

就活はマイペースに

のの(29歳 会社員)


私は就活中に同じサークルの友達と疎遠になってしまいました。お互い学部は違ったのですが、希望の業種が同じで受ける会社や合否などを意識し合うようになってしまいました。

疎遠になってしまった後は、特にどちらからも連絡を取ることはありませんでした。現在も疎遠のままで、その友達の就職先は共通の知り合いを通じて知りました。

この経験から言えることは、同じ目標を持った友達のことを意識し過ぎないことが大切だと思います。その友達の性格にもよりますが、理想としては同じ目標があるからこそ悩みなどを相談出来るようになれたら良かったなと思います。

それぞれのやり方

はなお(24歳 金融事務職)


友達との就活のやり方、志望職種の違いで大学時代ずっと仲が良かった友達と疎遠になってしまいました。私は金融志望、友達はアパレル志望だったため、面接の質問内容、ESの書き方などが真逆だったこともあると思います。

また、友達は一緒に就活がしたい子だったため、「面接の練習をお互いにしよう」「カフェに行ってESを書こう」と連絡がよく来ていました。私は1人で黙々と行いたいタイプなのもあり、就活中は次第に距離を置くようになってしまいました。

就活が終わり、現在、私と友達はお互いに希望職種に就いています。やはり就活中はピリピリしていることもあり疎遠にはなってしまいましたが、就活が終わればお互いに報告とお祝いをし合って卒業旅行にも行きました。

友達はアパレルなので休みが合わずなかなか会うことは出来ませんが、お互いに時間を作って今でも月に1回はご飯を食べに行っています。

まだ就活をしたことがない学生さんには、お互い干渉し合わないで自分のペースで就活をしていってほしいと思います。長くても就活なんて1年間程なので、お互いの距離感を大事にしてください。

Uターン就職と都会大手志向にすれ違い

ひなた(23歳 営業職)


私が友人と疎遠になってしまったきっかけは、そもそも私はUターン就職のためにほぼ地元での就活、友人は大手志向のため東京を拠点としていたことでした。目指す方向性が違うため連絡が取り合うことが少なくなり、そのまま疎遠になってしまいました。

しかし、疎遠のままではいけないと思い、こちらから就活の話題メインでラインを送るようにしました。1日に1言程度の会話でしたが、それを続けていたので、現在お互いに就職した後も、一緒に遊べる仲になっているのだと思います。

就活の間は、どうしても友達に気を遣い、連絡をとりにくくなってしまうかもしれませんが、1日に1回でもラインやメールで連絡をとると、案外就活後も上手く友達と付き合っていけますよ。

疎遠になってしまった友達との今

ささ(22歳 事務職)


私はなかなか就活がうまくいかず、就活中は友達とも疎遠になって誰にも相談せずに自分一人で頑張っていました。私はまずは友達よりも就活を頑張りました。どうしてかというと、本当に仲のいい友達であれば分かってくれると思ったからです。

その後無事内定が決まり、疎遠になってしまったことを申し訳なかったと謝った上で、やっと仕事が決まった旨を友達に報告しました。そうしたところ、「頑張っていたのは知っていた」「うまくいってよかった」と自分のことのように喜んでくれました。

この子とは今でも仲がいいのですが、やはり本当に仲のいい友達は自分のことを分かっていてくれているんだなと実感しました。

友達と付き合いながら就活をするのは大変だと思いますが、たまには息抜きも必要だと私は思います。

第一志望が同じ

ひまわり(26歳 事務職)


仲が良いこと第一志望が同じでした。最初は「2人で頑張ろうね」と一緒に面接の練習やテストの勉強を一緒にしていました。ところがいざ選考へ進むと、友達はテストで落ちてしまって、私は次々と選考に進んでいきました。

友達は悔しいからなのか全く応援してくれず、それ以来あまりしゃべらなくなってしまいました。結局選考の途中で不採用となってしまったので、それがきっかけに仲が戻りました。

就活は戦いです。仲が良い子ともライバルとなるので、あまり第一志望を伝えたり、選考の途中経過をベラベラとしゃべらないほうがいいです。

30代の方の声

短大を卒業してすぐに就職が決まりました

ゆめこ(35歳 事務)


短大に在学中に4社受けて、4社目で内定しました。友達は10社以上受けて落ちていました。その子とは疎遠になったというより嫉妬されていた感じもありますが、友達の気持ちもわかります。

1社しか受けずに内定をもらった友達もいて、正直なぜ1社しか受けずに1社目で内定なんて、こんなにも人生がうまくいくなんて恨めしい気持ちもありました。

疎遠になってからは仕方ないので付き合い頻度を考えて行動しました。就職した現在、その友達との付き合いはなかったのですが、結婚式に呼ばれて再会しました。

就職は人生を左右するものですから、友達付き合いも非常に難しいです。上手く付き合うには、思いやりをもって接することが大事です。

就職活動中こそ友達との時間を大切に

あか(34歳 主婦)


新卒の就活はほぼ毎日日中は面接に行っていて、夜は疲れて友人からごはんや飲みに誘われても断ってしまい疎遠になっていました。やっと内定がもらえてから、疎遠になった友人たちに連絡しました。

就職をした後は、忙しい中でもなんとか時間をとって友人たちに会うようにして、仕事の悩みや愚痴を話しています。

就職活動中は、自分にいっぱいいっぱいになってしまいますが、友人との時間も大切にした方が良いと思います。また、お互いに就職活動中であれば、エントリシートを見せ合い評価し合ったり、お互いの短所や長所を話すこともとても良いと思います。

自分本位での行動

あい(34歳 販売企画)


自分の就職活動がうまくいかず焦っていたこともあり、すでに就職先が決まった友達からの励ましの言葉をめんどくさく感じてしまったことが疎遠になってしまったきっかけです。

当時はLINEなどなく、メールでのやり取りのみでしたが返信が遅くなるところから始まり、ついには返信しないところまでいってしまいました。

自分の就職先がようやく決まり落ち着いた頃に決まったことを伝えるメールをすると、友人は自分ごとのように喜んでくれました。現在では当時のわだかまりもなく、互いに職場の愚痴を全て吐き出せる貴重な存在となっています。

友人が先に就職先を決めたとしても、焦らず妬まず「自分も早く決めるぞ!」という気持ちで面接合格のためのアドバイスをもらったり、面接の練習に付き合ってもらったりする方が、自分のためにもなりますし、友人も喜んでくれると思います。何より自分本位にならず、友人と向き合う姿勢が大切だと私は感じました。

自分も大事だけど友達も大事

東みくに(35歳 主婦)


私が新卒で就活していた時は就職内定率が悪く、なかなか内定が出ないで周りの学生はみんなピリピリしていました。毎日就活に忙しく、それまで仲の良かった友達とも会うことがなく、会っても就活の進捗情報を交換するくらいでした。

私の友達で大学を卒業したら田舎に帰る友達がいました。当時、友達は田舎に帰るのをとても嫌がっていたのですが、そんな事をお構いなしに私は大学のある大阪に残って仕事がしたいと言うことばかり言っていました。友達は嫌々田舎に帰るのに、私は大阪に残ると言う事が自慢に思えたのかもしれません。卒業と同時に音信不通になってしまいました。

連絡を取ってもなかなか取り合ってもらえず悲しい思いをしましたが、共通の友達を介して再び連絡を取ることができました。今もその友達とはFacebookでつながっています。

就活中は自分のことでいっぱいになるかと思いますが、もっと友達の話や進路を聞いていたら疎遠になる事はなかったのになぁ、と疎遠になってしまった期間が悔やまれます。

劣等感でいっぱいになってしまいました

はも(38歳 企画)


新卒での就職活動中に友達と疎遠になってしまいました。当時就職超氷河期にあたり、決まる人は決まり、決まらない人は最後まで内定が決まりませんでした。

友達は次々と有名大手に内定を決める中、私は何社受けても決まらず…。気持ちは焦るばかりですが、全く面接も進めませんでした。大変苦労する中、みんな決まって遊びに行くのです。劣等感でいっぱいとなった私は、なんとなくみんなと距離を置くようになってしまいました。

今思えば、卑屈にならずにアドバイスなどを受ければよかったと後悔しています。就職先で人の価値は決まるわけではないので、ぜひそんな状況の方がいたら、劣等感を抱かずにコツコツ頑張ってほしいです。孤独な戦いですがいつかきっと報われます。

使うための心理学

ひまひま(34歳  サービス業)


就活中に友達と疎遠になった理由は、時間のすれ違いがメインだったと思います。向こうもそうでしたが、きっかけは嫉妬的なものもあったと思います。

疎遠になってしまった後は、連絡を取りたくても何となく気まずい感じが漂ってしまって、しばらく放置してしまいました。別に喧嘩した訳ではないのですが、時間が変わると他の時間合う人の付き合いが増えたりしていたので、そのまま様子をみるように連絡しませんでした。

現在は落ち着いたし、時間が合えば遊ぶくらいに関係を修復できたのでよかったです。この経験からアドバイスするとしたら、「お互い忙しい時は詮索せず時間ができて余裕がある時に楽しく過ごす!」ということ。お互いを思いやる気持ちが大事だなと思います。

就活で友達をなくさないように言動に注意しよう

早々に内定をもらった場合はつい浮かれてしまう気持ちも理解できますが、「内定が決まっていない友達を不快な気持ちにさせていないか?」という意識を頭の片隅に置いておくだけでも、あなたに対する友達の印象は変わるものです。

また、反対の場合においては、自分が内定をもらっていないことを卑屈に感じるのではなく、友達からの協力を仰いで内定ゲットを目指すくらいのポジティブな姿勢を持つことも大切です。それが厳しい、または一人で就活に集中したいのであれば、いったん距離を置いてみるのもひとつの方法でしょう。

そのときの状況によってベストな対応というのは変わりますが、学校卒業後も友達と関係を続けていきたいのであれば、就活中の行動・言動にはくれぐれも注意したいものです。