仕事が決まらない不安から抜け出す対処の仕方

仕事が決まらない時には、誰でも焦ってしまうものですし、疲れてしまうでしょう。ですが、そういった時にはやみくもに面接を受けるのではなく、一度自分を見直してみる必要があるのです。まずは何をするべきなのか、改めて考えてみましょう。

仕事が決まらない不安から抜け出す対処の仕方

仕事が決まらないときって不安で仕方がないもの

不安で仕方がない青年

就職活動をしている中で、どうしても仕事が決まらないと焦ってしまうということはそう珍しくはないでしょう。どうすれば良いのかわからなくなって不安になり、どんどん空回りしてしまう、という人も少なくはありません。そのように、仕事が決まらない時には、まず自分に何ができるのかを探すべきだと言えます。今の自分に何が足りていないのか、補うべき点はどこにあるのかをきちんと見直すことが重要であると言えます。やみくもに突き進んでも良い結果が得られるとは限りませんから、一度立ち止まって考えてみる必要があるということを意識してみてください。

仕事がなかなか決まらない時の対処の仕方

仕事が決まらない時には、自分が採用されるために必要なことを改めて考えていかなければなりません。不安や焦りがあっても、ひとつひとつ丁寧に見直していくことで、自分に欠けていたものを補うことができるでしょう。

仕事が決まらない原因をきちんと考える

何がまずかったのか考える青年

仕事が決まらない人の特徴として挙げられるのが、どうしてどこからも採用されないのかわからないままにひたすら面接を受け続けているということです。原因がわからなければ、どうやって解決すれば良いのかわかるわけがありません。ですから、まずはきちんと自分と向き合いましょう。

仕事が決まらないことには、必ず原因があります。企業は何の理由もなく不採用にしているわけではありませんから、自分がなぜ採用されなかったのかを考えてみるべきです。可能性として挙げられることをノートに書き出して整理し、ひとつひとつ潰していきましょう。

面接での言動を見直してみる

仕事がなかなか決まらない時は、面接で正しい敬語を使えていたかどうかを改めて振り返ってみてください。緊張していると、おかしな言葉遣いになってしまうことはありがちですから、敬語には特に注意しておきましょう。もし自信がないのであれば、徹底的に練習しておくべきです。

面接官は敬語がきちんと使えていない人に対しては厳しい目を向けています。社会人として最低限のマナーが身についていないと判断されてしまう可能性もありますから、正しい敬語がすらすらとスムーズに使えるようにしておきましょう。今まで敬語でつまずいていた可能性がある人は、敬語について勉強する機会を設けておく必要があります。

また、面接官が優しい言葉をかけてくれたり、その場の雰囲気を和ませてくれたからといって、リラックスした態度をとってはいけません。あくまでも面接は面接ですから、最後まで緊張感を持って臨むようにしてください。

面接官と談笑するために面接をしているわけではありませんから、きちんと質問に答えて、志望動機や自己PRを相手に伝えなければならないのです。そういったことがきちんとできているか、というところを、改めて見直してみましょう。

面接での姿勢や身だしなみに注意をする

自分の下半身を見て何がまずかったのか考える青年と後ろから見ている青年

面接では、発する言葉だけを見られているわけではありません。受け答えをしている時の姿勢もチェックされているのです。背筋は伸びているか、顔を上げているか、視線を前に向けているか、逐一見られていると考えてください。

前のめりになりすぎたり、大げさな身振り手振りを交えたりすると、印象は悪くなってしまいます。背筋は基本的にまっすぐに伸ばしておきましょう。また、顎を引き、胸を張ることも忘れないように意識してください。これらのことは、話に夢中になっているとどうしても忘れてしまいがちなことです。ですから、常に気をつけておくことが必要だと言えます。

また、身だしなみにも気を配りましょう。前髪が目にかかっていたり、スーツにゴミや汚れがついていたりすると、それだけで印象は格段に悪くなってしまいます。面接の前に鏡でしっかりと確認しておきましょう。整髪料のつけすぎもかえって悪印象に繋がるため、ほどほどにしておいてください。

自分の印象を考え、面接でどう見られているのかを確認する

仕事が決まらないときは、今まで自分が面接官にどのように見られていたのかを確認することも大切です。暗そうに見えていたり、やる気がなさそうに見えていたりしたら、採用されないのも無理はありません。企業としては、ネガティブなイメージがある人を採用したいとは思わないからです。

ですが、そういった印象は、ハキハキと受け答えをすることや、表情を明るくすること、姿勢を正すことで変えることができます。自分は小さな声で話していなかったか、うつむきがちでなかったか、猫背になっていなかったか、といったことを思い出してみてください。

印象というのは、面接において重要な役割を担っているものです。第一印象はその人を決定づけるための大きな要素のひとつですから、面接では特に気を配っておかなければならないのです。就活に疲れていたとしても、その気持ちは絶対に顔や態度に出してはいけません。そういったネガティブな感情は、知らず知らずのうちに相手に伝わってしまうものです。面接では、一社一社を新鮮な気持ちで受けていきましょう。

志望動機をもう一度確認する

薄暮の荒野で岩に腰掛け遠くを見つめる青年

仕事が決まらない時には、志望動機を改めて確認する必要があります。どうしてその企業でなければならなかったのか、ということを深く考えないと、本当に採用されたいという気持ちが伝わらなくなってしまいます。

志望動機は、ふんわりとしたものでは意味がありません。なぜその業種で、その企業を選んだのか、自分なりの理由がなければならないのです。面接官を納得させるだけの力がある志望動機を考えなければならないのですから、もちろん複数の企業の使い回しはやめましょう。

仕事が決まらないのは、志望動機があまり定まっていないことが原因のひとつであるとも考えられます。志望動機が定まっていないと、面接で深く追及された時にそれを面接官に見抜かれてしまうからです。

志望動機は就活をしていく上で必ず考えておかなければならないものです。その企業のことを徹底的に研究して、自分が惹かれた理由を説明できるようにしておきましょう。

受ける企業の選り好みをしすぎないようにする

仕事が決まらない理由のひとつとして、企業を選り好みしすぎているということが考えられます。もっと給料が高い企業が良いとか、大企業以外は受けたくないとか、自分が良いと思う条件だけを掲げていると、企業の選択肢はどんどん狭まってしまいます。

確かに自分の希望条件を挙げることは大事ですし、望んでいない条件の企業で働くことは避けるべきです。ですが、あまりにも選り好みをしすぎていると、自分に本当に適している企業を見落としてしまう可能性もあり得るのです。

高望みをしすぎて失敗するよりも、ある程度のところで妥協するというのも大事です。実際に、自分がいつ、どの程度で満足できるかはわからないものですから、あまり上を見すぎないようにしましょう。上を見ればきりがありませんし、どこを頂点とするかは誰にも決めることはできないからです。

自分の目標とするところをきちんと定める

自分の目標を見つめる青年の後ろ姿

仕事がなかなか決まらない時には、自分の目標とするところをきちんと定めておきましょう。自分が何を目指しているのか、どういった企業に就職したいのかをはっきりさせておかないと、迷走してしまうことになってしまいます。

方向性を見失ってしまうと、就活は泥沼にはまってしまうのです。ですから、自分が進むべき方向をきちんと自分で定めておくことが重要です。この業界で就職を決めたい、とか、職種は絶対にこれに決めておこう、とか、絶対にぶれない軸を作っておきましょう。

目標がなければ、行動を続けていくことはできません。仕事が決まらないような時には、どうしても何をすれば良いのか悩んでしまいますから、自分で自分を導くための信念をしっかりと持っておくべきです。

自己分析をし直して企業の目に留まる自己PRを作る

仕事が決まらない時には、自己分析をし直す必要があります。自己分析を徹底的に掘り下げることによって、面接官をより納得させる自己PRを作ることができるようになるのです。自己分析によって、自分の長所や、その企業で活かすことができるポイントを改めて整理してみましょう。

仕事が決まらないという場合には、面接で自己PRが足りていないという可能性が考えられます。ですから、自分が持つ強みをしっかりと打ち出せるようにしておく必要があるのです。企業は、自分たちにとって有益な人材を求めていますから、それに応えられる人物像に近づくことが理想だと考えてください。

自己PRがはっきりとできていないと、面接官はどのような人物なのかわからずに採用することができません。自分がどのような経験をしてきたか、得意としていることは何か、どのように企業に貢献できるかを詳しく話せるようにしておきましょう。

求人情報をこまめにチェックする

パソコンで求人情報を調べる青年

求人情報を欠かさずチェックすることもかなり重要です。仕事が決まらない時には、求人情報は毎日必ずチェックするようにしましょう。特に会員制の求人情報サイトは、ほぼ毎日情報が更新されています。もう受ける企業がない、と行き詰った時にも、新しい求人を見つけることができる可能性があります。

自分にマッチした企業を見つけるためには、とにかく一件でも多くの求人を探すことが必要です。ですから、気になった求人にはどんどん応募していきましょう。求人情報を見逃してしまうのは、自分からチャンスを捨てているのと同じことです。

どういった求人があるのか、というのは、タイミングが合わなければわかりません。ですから、常に目を光らせておく必要があるのです。

自分の適性に合った職に絞って応募する

自分の適性に合っていない職種に応募しているために、仕事が決まらないという可能性もあります。そういった場合には、自分に本当に向いている職種は何なのかを知る必要があるでしょう。向いていない職業の面接を受けても、面接官は、この人はうちで働くのには向いていないな、と見抜いてしまいますから、採用されないのは当然のことです。

自分に向いている職種が何なのかをもう一度見直して、それに合った企業の面接を受けるようにしましょう。そうすれば、面接での自己PRや志望動機ももっと作りやすくなりますし、面接官を納得させるだけの説得力があるものになります。

好きなものと仕事にするものを分けて考える

趣味と仕事を分ける青年

好きなものと仕事にするべきものは、分けて考えるべきです。仕事が決まらない時は、そのふたつを両立させようとしているということが考えられます。好きなものだからと言って、それを仕事にできる、あるいはそれに関わる仕事をすることが、必ずしも正解であり、幸せであるとは限りません。

もちろんそれで活躍し、成功している人は大勢いますが、好きなものに携わることに固執するあまり仕事が決まらないのでは本末転倒です。好きなものに触れることは、趣味として割り切って、仕事は仕事として探すというのもひとつの生き方だと考えてみてください。

仕事が決まらない時に、好きなものにこだわり続けるのはあまり得策であるとは言えません。それよりも、もっと他の条件にも目を向けてみてください。もっと良い条件を見つけられる可能性もあります。

仕事に就くために必要な資格を取ってアピールする

資格証を手に微笑む若い男女

仕事が決まらない時には、その仕事に必要な資格を取るのも良いでしょう。企業へのアピール材料はひとつでも多い方が良いですから、資格は材料としてとても有効なものであると言えます。専門職であれば、入社前に関連する資格を取っておくのは意欲があることのアピールにも繋がるため、印象が良くなるでしょう。

PCスキルやTOEICのような言語スキルのスコアなども、もちろん好印象に繋がります。ビジネスシーンにおいてそういったスキルを求めている企業は多いですから、面接官の求める人材に近づくことができるでしょう。

仕事が決まらない辛さから抜け出すには考え続けるしかない

仕事が決まらないからといって、どこか諦めたような気持ちでだらだらと就活を続けてはいけません。そういった気持ちでは採用されることはありませんし、良い結果はついてこないからです。どうすれば今の状況を改善することができるか、仕事を決めるために自分にできることは何か、といったことを常に考え続けるようにしてください。どうして決まらないんだろう、うまくいかないんだろう、と焦ったり不安になったりする気持ちもあるでしょうが、就活は長期戦を視野に入れなければならないものです。耐える時期もあるのだと割り切って、目の前のことに集中しましょう。