女性管理職の特徴とは?メリットとデメリット体験談10選

女性管理職と聞くと、女性であれば「かっこいい!」と憧れる方、または「出世したくない!」という方に二分化することでしょう。ある程度の勤続年数が経過すれば、こうしたキャリアアップへの道も開けてくるものですが、女性のリーダーとして働くのにはどういった苦労ややりがいがあるのでしょうか?

女性管理職の特徴とは?メリットとデメリット体験談10選

女性管理職って…やっぱり大変?

優秀な人材か否かという点において性別というのは関係ありませんが、経済産業省が発表しているデータによると、日本国内における役員・管理職の女性比率は先進国の中でも最低水準という結果が出ています。

それでも徐々に何らかの役職に就く女性の割合が増えつつあるのも事実です。しかしながら女性管理職になるということを素直に喜べる人がいる一方、昇進を嫌がる人も少なくありません。
女性管理職ならではの苦労ややりがいについて、寄せられた体験談をもとに詳しく解説していきます。

女性が管理職を任される平均年齢は?勤続年数はどれくらい?

一般の社員から女性管理職となったときの勤続年数について調査したところ、「入社2年目23歳のとき」「32歳、勤続8年目のとき」などさまざまな回答が寄せられました。一般的には入社して一人前になる27~33歳頃までの時期に女性管理職を任された、という方の声が目立ちます。

女性管理職10人に聞いてみた管理職を任された時の年齢と勤続年数を集計した散布図

勤続年数5年以内に就任したという方も多く、優秀な人材であれば若手社員であっても女性であっても管理職に就くケースはそう珍しくないという現状がうかがえます。

女性の管理職によく見られる特徴

女性管理職の特徴として挙げられるのが、観察力があるという点です。全体を見渡しつつ、女性ならではの細やかな気配りを発揮することで、チームワークを強めて信頼関係を構築し、組織力を高めて仕事のパフォーマンス向上につなげることができます。

また、女性社員が男性管理職に対し仕事やプライベートの悩みを素直に相談するというのはなかなか難しいものですが、女性管理職であれば、女同士でしかできない話も正直に打ち明けやすくフォローしやすいといったメリットがあります。

その一方で、最近では減ってきているものの、中には未だに“男性管理職>女性管理職”といった偏った考えを持つ年配者もおり、何らかのトラブルが起きたときなど、男性管理職と比べビジネスシーンにおいて対応しにくいというケースも少なからずあります。

さらに、企業側の立場から見たデメリットを挙げるとすれば、若くして女性管理職となった場合、その後の結婚や出産などの段階においてあっさりと家庭に入ってしまうことも多いものです。

女性管理職ならではの苦労やよくある悩み

仕事場で悩んでいる女性管理職

「管理職としての責任が重くのしかかり、失敗が許されない」「自分の仕事に加えて部下のフォローをしなければならない」といった管理職ならではの悩みはもちろんですが、女性管理職経験者の中には「年上の部下を持った際に扱いに悩んだ」という苦労の声が目立ちます。
性別に関わらず、年上の部下にはどうしても気を遣ってしまうものですが、女性管理職の場合は特にこういった人間関係に問題を抱える方が多い傾向にあります。

また、「子育てとの両立が難しく苦労した」という女性も少なくありません。女性管理職としての自分と妻あるいは母としての自分、どちらを優先するかというのは、働く女性であれば誰もが悩むであろう大きな課題でしょう。

女性管理職ならではのやりがいや魅力

女性管理職だからこその苦労はそう少なくありませんが、「女性でも男性に負けず活躍できる」という自信を得られたときにはやはり大きなやりがいを感じるものです。
また、人脈が広がったり、自分で考えて仕事を進めていく管理職としての働き方に面白さを感じたという意見も寄せられました。

女性管理職経験者に調査!どんなやりがいや苦労がある?

女性管理職として働いたことのある方から、当時のエピソードを踏まえて苦労ややりがいについて語っていただきました。

20代で女性管理職となった方

女性管理職になった時の話

りんぐ(40歳 フリーランス)


私が女性管理職となった年齢は27歳のとき、勤続5年目のときです。

女性管理職として働いてみて、部下の仕事を隅々まで把握しなくてはならなくなったことが、仕事内容として最も変わったことでした。

女性管理職になってみて辛かったのは、部下が指示をうまく理解してくれず、何度も繰り返して教えなければならないときでした。時間もかなりかかってしまい、かといって感情的にもなれないので自分の感情をうまくコントロールすることが難しく苦しかったです。

女性管理職になってみて良かったと感じたことは、部下が良い仕事をしてくれて、さらに私のことをよく慕ってくれたことでした。これから女性管理職として活躍したいと考えている女性は、とにかく視野を広く持って、大きな心と長い目をもちながら部下を育てていくように努力することをおすすめします。

部下とミーティングをしている管理職の女性

個人個人への接し方を学びました

ねこむすめ(40歳 事務職)


前職のことですが、雑貨販売店で勤続4年目、25歳のときに店長になりました。

店長になってからは発注や在庫管理、売り場の構成を考えてそれを元にリニューアルの実施、スタッフのシフト組みや給与計算、近隣店舗への応援などどんどん仕事が増えていきました。

一緒に働いていた従業員の中から店長へと抜擢されたことから、私が店長として上に立つことに納得できず何かと言ってくる従業員もいて、半年程ギクシャクした雰囲気があったり、シフトの融通が途端にきかなくなるスタッフがいるなど、シフトを組む上での苦労も感じました。

また、急に休む従業員の穴を自分が負担して、休憩や休日もとれず疲れの蓄積を感じたり、店長になった途端なぜこんなに苦労しなければならないのかと感じることも多かったです。

ただ、元々雑貨と人と接することが好きで希望した仕事だったため、近隣店舗への応援は勉強にもなり、リニューアルしたことでお客様より反響をいただけることが嬉しかったです。

最初は人間関係で苦労しましたが、個人個人の話にきちんと耳を傾けその人に合った接し方をすることで、円滑な関係を築けるようになりました。女性で管理職になるということは人として大きく成長できるチャンスですので、不安もあるでしょうが是非チャレンジしてみてください。

女性管理職を経験して感じたこと

ccc(25歳 接客業)


私が管理職についた時は23歳で勤続2年目のことでした。仕事内容としては、それまでの通常業務に加え、従業員の勤怠に関する業務やお客様のクレーム対応、他社も集うミーティングへの参加など管理職についてからは様々な業務が増えました。

中でも特に私が辛いと感じたことは温度の上がったお客様のクレーム対応です。管理職についたとは言え、中間層でしたので大きな権力があるわけでもなく、従業員と上司との間に挟まれた状態で正しい判断をしなければならないのは日々とてもプレッシャーでした。

しかしその反面、責任感のある仕事を与えていただく機会が多く、大きなやりがいがありました。自身の判断によってチームが良い方向へ動いた時の感動はひとしおです。せっかくそういったお話をいただけたのであれば、挑戦してみて損はありませんよ。

女性管理職と子育ての両立が大変でした

あーママ(33歳 事務職)


私が管理職になったのは、営業職につき3年目の27歳の時でした。今までの自分の売り上げだけを気にしていればいい状況とは変わり、部下の売り上げ成績などにも気を配らなければならなくなりました。

私の勤めていた会社では初めての子持ちの女性管理職となりましたので、育児と仕事の両立が、周りの不理解もあり辛かったです。それでも管理職になり、部下の面倒も良く見ていたと思うので、部下からは慕われ嬉しかったです。

私は育児との両立ができず管理職になってから一年程で転職してしまいましたが、それでも女性管理職として働いたことはいい経験になったと感じています。

管理職になると想像以上に残業などが増えるので、育児のバックアップ体制が欠かせません。これから管理職を目指す方には、会社側とも相談しつつ、家庭と仕事の両立ができる状況を整えてから昇級の道を検討することをオススメします。

鉛筆を持つ子供を笑顔で見守る母親

得られるものは必ずあります

ちぎりパン(26歳 事務職)


私は塾の講師兼事務として働いていました。入社2年目で上司が退社することとなり、教室長として1つの校舎を任されました。もともと教室長として入社したわけではなかったので初めは不安で仕方ありませんでした。年齢も23歳でしかも女性ということで、保護者の方々は受け入れてもらえるだろうかとそればかりが頭にあったのです。

仕事内容も簡単な事務作業や授業準備だけだったのが、教室全体の雰囲気や生徒の状況把握、保護者とのコミュニケーションをとったり、入会の説明、売上状況など今までよりもやることが多くなりました。睡眠時間も減り、緊張と不安で毎日疲れきっていました。

お昼頃から夜中の2時くらいまで働き、寝るのが朝方だったので肌はボロボロになり、生活サイクルも夜型になってしまったのが辛かったです。

管理職になって失敗も多々ありましたが、そこから気づけることが多くあったり、保護者と話すことで責任感がより生まれたり、どうすれば生徒が通いたいと思う塾になるのかなど、いろいろ考えたりするようになりました。

塾業界は男の管理職の方が多いですが、女性でも頑張ればしっかりと務まります。もちろん苦労も多く楽な道ではありませんが、その分必ず得られるものがあるので機会がある方は挑戦してほしいです。

チーフトレーナーとして勤務したときの話

NAO(35歳 接客業)


女性管理職となったのは27歳のときで、勤続5年目のときでした。

女性管理職として働いてきて変わったことは、男性の部下や年上の部下を持つという経験です。今までは対お客様だったのが対お客様+部下となり、部下へのOJTなども実施しなければなりませんでした。

女性管理職として辛かったことは、「男性になめられてはいけない」という気持ちから周りになかなか弱音を吐けなかったことです。特に男性の年上の部下を持ったときには、反抗的な態度を取られて嫌な思いをしました。

女性管理職としてよかったことは、結果を出せば女性でも男性に負けずに働けるということを証明できたときです。今は家庭にとどまらず、女性は社会に出て活躍をしていく時代になってきています。自分らしさや目標を明確にし、仕事がひとつの生きがいになるようにしていくと、女性管理職として活躍することができます。

広告代理店での女性管理職

ドギー(38歳 デザイナー)


広告代理店に勤務していたとき、女性管理職を経験しました。広告代理店にもさまざまな部署がありますが、私が所属していたのは制作進行管理部という部署でした。

この部署では営業が雑誌などに入れる広告の手配や制作担当への締め切りの管理から、取引代理店から入稿される原稿の管理と営業バックアップと内勤渉外担当と幅広い役割がありました。勤続2年目の29歳の時にチーフに抜擢され、半年後にマネージャーに昇進しました。

管理職になってからは通常業務以外に採用活動と部下の教育、評価、そして代理店営業への教育セミナー開催など幅広い仕事に携わることができました。

大変だったのは女性が多い部署なのでビジネスライクに話し合いをまとめていくことが難しく、まずは意識改革から行わなければならなかった点です。

それでも女性管理職として充実して仕事をすることができたのは、社内だけでは小さい世界ですが無数の取引代理店と交渉ごとを進め、外部からも仕事を認められ出稿を増やしていただけた点です。また、自身が採用したメンバーの成長を感じられた時、自分の管理職としての成長ややりがいを感じることができました。

まずは自分が「女性だから」という気持ちを持たないよう意識することが、管理職として部下や周囲から信頼してもらえる近道になると思います。

30代で女性管理職となった方

女性管理職は自分を高め視野を広げるチャンス

のぞみ(37歳 事務職)


私が女性管理職として働くようになったのは32歳、勤続8年目のことでした。

管理職になるまでにそうなることを見越して当時の上司が管理職としての仕事を任せてくれていたので、管理職になったからといって大きく仕事内容は変わりませんでした。

女性管理職として辛かったことといえば、周囲から管理職として対応されるわけなので、何事にも失敗が許されません。私は部下のカバーをしますが、私をカバーしてくれる人は正直いませんでした。管理職の責任というのでしょうか、そのことが精神的に辛かったです。

しかし、管理職になったことでさらに重要な会議や研修の場に呼ばれるようになり、人脈が広がったのは事実です。気軽に連絡が取れるようになり、業務に迷ったり悩んだりしたときでもスムーズに進められるようになりました。

管理職になると責任がのしかかりますが、それを上回るやりがいや人間関係を築くことができます。もしそういったお話があるのであれば、今の仕事で自分をさらに高めるために、視野を広げるために是非女性管理職として前向きに頑張ってほしいです。

会議を行っている会社員達

管理職の楽しみ

りんご(40歳 事務職)


私が管理職を任されたのは、勤務して6年目。33歳の時でした。自分自身、昇進への意欲は全くなかったのですが業務命令ということもあり、昇進の話を受けました。

管理職になってからの仕事内容は大きく変わりました。管理職になる前は現場的な仕事が非常に多かったですが、管理職として携わる仕事は現場をまとめる仕事。細々とした業務の代わりに総合的な結果や意見を聞き取ったり、自分の部下に教えてやらせてみるという仕事が非常に増えました。

管理職になり辛かったことは、年上の部下への対応です。自分の力不足が原因ですが、指示を聞いてもらえず断られることもありました。

管理職になってみてよかったことは、それぞれの仕事に対して自分で決済できる事が増えたことです。今までは上司の決裁をもって進めることも多かったですが、自分で考え、自分で思うように動かしていくことができる、仕事がすごく楽しくなりました。

これから女性管理職として活躍したい方には、気楽に取り組んでみるようにと伝えたいです。きっと色々抱える者は増えますがやりがいはある、そして部下の喜びが自分の喜びに感じられることもあるため、楽しいことはたくさん増えます。

年下の部下は対応が難しかった

はるまき(46歳 主婦)


私が女性管理職になったのは、勤続年数12年目の30歳の時でした。管理職になると、当然ですが仕事の内容も重要度を増し、責任も重くなりました。

憧れの管理職になって、仕事は大変でしたが辛かったことはなかったです。ただ、年上の部下には相当手を焼きました。彼女は中途採用で入社したいわゆる「年上の部下」で、高学歴のためかプライドの高い人でした。高卒の私の下で大卒の彼女が働くというのがイヤだったようです。正直、扱いが大変難しかったです。

しかし、そんな困難でさえ苦にならないほど、管理職としての仕事ではたくさんのやりがいや充実感を得ることができました。

私が管理職になった頃はまだまだ女性管理職が少なかったので、男性と比べられることも多かったですが、今はそんなことはないはずです。自分の信念を貫き、自分が理想とする上司に近づけるよう、頑張っていただきたいです。部下を守れる強くて優しい女性管理職になってください。

女性管理職としての仕事は自分を大きく成長させるチャンス!

女性でも管理職につくチャンスを与えられることが増えてきている昨今。もちろん、プライベートも充実させながら管理職につくということは簡単なことではないでしょう。

しかし、女性管理職として働くことで得られるものはたくさんあります。独身の方はもちろん、今後妻や母になる方にも役立つような経験ができます。もしチャンスがそこにあるのなら、まずは挑んでみることをおすすめします。

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