お茶の出し方は社会人の常識!覚えておくべき基本マナー

お茶出しマナーは社会人の常識と言われますが、基本的なことこそ忘れがちなお茶出しマナーを紹介します。就活中の方も新社会人の方も、もちろんベテラン社会人の方も基本をマスターして上司やお客様にスマートなお茶出しをしましょう!

お茶の出し方は社会人の常識!覚えておくべき基本マナー

正しいお茶の出し方を徹底解説!

社会人として常識であるお茶の出し方。親切な会社であれば、新人社員研修で教えてもらったことのある人も少なくないかもしれませんが、習ったことのある人でも、意外と正しくできる人は少ないものです。

お茶の出し方一つとっても、お茶の入れ方や出し方、さらにはどういった順番で出すか、どのようにお茶を持って来客のいる部屋へ入り、そして出ていくかなど、お茶出しのマナーに関して学ばなければならないことは多岐に渡ります。

「自分は男だから……」とか「私は営業だから、そんな機会はないし」などといって知らずにいれば、急な来客などいざというとき困るものです。ここでは、お茶出しマナーについて解説するので、この機会にお茶の出し方の正しい知識を身につけましょう。

正しいお茶の淹れ方・出し方

来客がありお茶出しするOL

来ていただいた方へのおもてなしの心を伝えるお茶。お茶を飲んでくつろいでもらうことは、円滑なコミュニケーションをとる上でも大変重要です。また、お茶やコーヒーに含まれているカフェインは脳を活性化するので、会議や商談をスムーズに進めるためにも、大変理にかなっていると言えます。

では、基本のお茶の淹れ方と出し方のマナーを見ていきましょう。お客様に失礼のないお茶の出し方ができるように何度か練習を繰り返してみてください。

基本のお茶の淹れ方:水道水は5分以上沸騰させるのがポイント

  1. お湯は完全に沸騰させたものを70~80度程度に冷ましたものを使う。
    ミネラルウォーターや浄水器の水を使用するのがベストですが、カルキ臭のある水道水を使う場合は、5分以上沸騰させると良いでしょう。
  2. 人数分の湯呑茶碗にお湯を注ぐ
  3. 茶葉を急須に入れる
    茶葉の量は2~3人分で大さじ2杯程度です。
  4. 茶碗のお湯を急須に戻し、茶葉がひらくまで一分程度待つ
  5. 茶葉がひらいたら、人数分に均等に7分目程度まで注ぐ
    つぎ始めは薄く、後になるほど濃くなるため、同じ濃度にするために注ぎまわします。
    最後の一滴まで注ぎ切って下さい。美味しいお茶を余すことなく味わっていただくためです。

基本のお茶の出し方:茶托へのセットは下手側で行う

お茶出しマナーをマスターしている女性社員

  1. お盆にお茶を入れた湯呑茶碗、人数分の茶托は別に重ね、お茶をこぼした場合に拭き取れる清潔なふきんをのせる。
  2. 胸よりも下にくるくらいの高さで右手でお盆を持ち、左手で3回ドアをノックし、入室してから「失礼します」とおじぎをする。
  3. サイドテーブルがあればお茶をいったんそちらへ置き、ふきんで湯呑茶碗の底をふきながら茶托にセットをする。サイドテーブルがなければ、下手側で行う。
  4. 湯呑茶碗に柄がついている場合、お客様から柄が見えるように茶托にセットする。
  5. 上座から順に、お茶をお出しする。基本的には相手の後方に回り、右手側から一声、「どうぞ」「失礼します」など、声をかけて両手で出すのが望ましい。話の途中である場合には、話を遮らないように目礼だけにする。
    お客様の後ろからお出しできない場合は、「前から失礼いたします」、両手でお出しできない場合は、「片手で失礼いたします」など、一言添えるとより丁寧です。

季節によってお茶の出し方は変える

季節によるお茶の出し方ですが、夏は冷たい飲み物、冬は温かい飲み物が基本になります。夏は火照った体を冷たいお茶で冷やしていただき、冬は冷えた体を熱いお茶で温めてもらうことができます。

ただ最近は夏場でも冷房で体が冷えてしまい、冷たい飲み物よりも温かい飲み物を飲みたいと思う方もいるので、お客様の要望を聞けるのであれば、聞いてお出しするのが良いでしょう。

大人数へのお茶出しは状況に合わせて臨機応変に行う

社外の人を含めた大人数で会議をするOL

お客様が大人数の場合、お盆に人数分の茶碗が乗り切らないことが考えられます。トレーを大きくすることで解決する場合は良いのですが、あまり重くなりすぎて、落としてしまったり、お茶をこぼしてしまっては本末転倒です。

その場合は、すでに淹れたお茶を運ぶのではなく茶碗と茶托そして急須やポットなどを部屋まで運び入れその場で淹れてお出しするのも一つの方法でしょう。

もちろん給湯室とお茶をお出しするお客様のいる部屋が近ければ、お茶を人数分淹れておいてから、行き来するのも問題ありません。その場合、新たにお茶をのせてから部屋に戻る場合、再度ノックが必要なのかどうかは悩むところだと思います。基本的には新たに部屋に入る場合であっても、ノックをして入ることが一般的ですが、おもてなしやマナーというのは、これが必ず正しいということではなく、その場の状況に合わせて対応していくべきものです。

例えば会議や商談がすでに始まっていたり、お客様との話が盛り上がっている場合などは、ノックをすると話を中断させてしまう場合もありますから、目礼のみで入室するのが良いでしょう。

最近では、ペットボトルでお茶をお出しする会社も多くなってきました。 その場合には、コップなどをかぶせてお出しをすると、相手への丁寧な心遣いを伝えることができるでしょう。特に女性は、ペットボトルに直接口をつけて飲むのははしたないとされ、年配の方などは特にコップに注いで飲むことを希望される方もいます。

大人数のお茶出しでは紙コップとカップホルダーが必要なこともある

大人数にお茶を出す場合、紙コップを使うこともあるでしょう。その際にはカップホルダーも必要です。夏は紙コップ表面についた水滴で手が汚れるのを防ぎ、冬は熱いお茶で手をヤケドするのを防ぐことができます。セットも簡単で、紙コップにお茶を注いでからホルダーにセットするだけです。大人数のお客様がいらっしゃる場合は、そうしたお茶の出しやすさという面からもどういったお茶をお出しするかを検討してもいいかもしれないですね。

グラスでお茶を出す場合はコースターを忘れずに用意する

冷たいお茶やジュースをグラスに入れてお客様にお出しする場合は、コースターを準備します。冷たい飲み物はグラスの底に水滴がついてテーブルを濡らしてしまいますので、テーブルの上の書類や名刺が濡れてしまわないようにするための配慮です。

おぼんにお茶が入ったグラスとコースターを別々に置き、お客様にお出しする時に、コースターを置いてからグラスを置くようにしてください。グラスについている水滴は、あらかじめふき取っておきましょう。

二杯目のお茶を出すタイミングは一杯目を下げる時

2杯目に出されるお茶

大切なお客様や重要な商談などの場合、お客様のお茶がなくなった場合、二杯目をお出ししたいものです。二杯目のお茶をお出しする場合は、一杯目とは異なる種類の飲み物をお出しするのが一般的ですが、タイミングとしては基本的に1時間ほどが経過してから2時間以内にはお出しするのが良いでしょう。

それ以上の時間が経ってしまってから二杯目をお出しするのは、マナーがなっていないと思われても仕方がありません。基本的には一杯目の飲み物を下げる時に、二杯目の飲み物をお出しするのがスマートです。お茶の出し方の基本は、話の邪魔をしないことですから、入退室を繰り返すのは避けましょう

お茶の出し方以外のマナーも習得しよう

ここまで、お茶の出し方マナーを紹介してきましたが、お茶だけではなく、お茶菓子やおしぼりなどを出す時のマナーも忘れてはいけません。そこで、お茶菓子とおしぼり、それぞれの出し方を紹介します。お茶の出し方と併せて覚えましょう。

お茶菓子はお客様の左側に出す

会社に来客があった時に出されるお茶菓子

お茶はお客様の後方に回りお客様の右側にお出しすると紹介しましたが、お茶菓子をお客様にお出しするつもりの場合は、お茶よりも先にお菓子をお客様の左側に出します

お客様から菓子折りを頂いた場合、基本はその場では食べないのが正式なマナーとなりますが、生ものや熱いもの、冷たいものなどの場合は、お客様に一言声をかけてからお茶菓子としてお出しして、お客様と一緒に頂くのも良いでしょう。

お茶菓子にはおしぼりを添えると親切

お茶菓子を出す際には、一緒におしぼりも出します。特に直接手で食べるお菓子の場合は、おしぼりを用意したほうが親切です。おしぼりは清潔感が大切ですから、なるべく白か、もしくはそれに近い薄い色が望ましいでしょう。固くしぼり、巻き直しておくことをおすすめします。

おしぼりはお茶と同じようにお客様の後方から、お菓子、おしぼり、お茶の順に出します。置く位置としては左から、お菓子、お茶、おしぼりです。

正しいお茶の出し方をマスターできれば、あなたも一人前の社会人

正しいお茶の出し方をあなたはどの程度知っていたでしょうか?知っているようで、知らないことがたくさんあったかもしれません。

正しくお茶を淹れ、お茶を出すことのできる人は少ないかもしれませんが、それだけにお茶出しのマナーというのはいざという時、社会人として差のつくポイントです。スマートなお茶の出し方をマスターすれば、周囲の人もあなたを一人前の社会人として一目置くようになりますよ。

今回紹介したことを参考にして、来客時のお茶の出し方を勉強してください。一度お茶の出し方を習得してしまえば、ビジネスのばだけではなく、プライベートで来客があった際にも役立つでしょう。