「なので」は敬語?文頭では使ってはいけない正しい使い方

なのでって敬語でしょ?と思い込んでいる人は要注意!さらに、「なので、○○です」のように接続詞として使っていませんか?ビジネスシーンで「なので」をどのように敬語表現したらいいのか、それ意外の間違えやすい表現と合わせて、「なので」について徹底解説しています。

「なので」は敬語?文頭では使ってはいけない正しい使い方

「なので」は敬語として使えるの?知っておきたい正しい使い方

社会人ともなると、上司や関連企業の方などの目上の人と交流する機会がぐんと増えます。そのような場では、できるだけ丁寧は話し方を心がけたいところですが、日常的に正しいと思い込んで使っている誤った敬語は意外と多いのです。

その中でも、「なので」は一見するとお堅い印象を受けことから、「絶対、これ敬語!」と信じて疑わない人もいるのではないでしょう?

ここでは、「なので」の意味や使い方のほか、正しい敬語表現についてご紹介。さらに、敬語と間違えやすい言葉の正しい表現のしかたなど、これを読めば敬語が上達する情報が満載です。敬語がきちんとできていないことで、相手に不快感を与えることを避けるためにもぜひ参考にしてください。

二重敬語の例と正しい使い方

「なので」の正しい使い方とは

「なので」の正しい敬語表現

「なので」とは、断定の助動詞「だ」の連体形「な」に、接続助詞の「ので」が結合した連語と呼ばれる品詞で、「○○だから」「○○のため」のような意味として、原因や理由を表す場合に使われます。ここでは、まず「なので」を実際に使う際の注意点をいくつかご紹介します。

「なので」が文頭にくるのはNG

「なので」は、二つの単語が連なった連語という品詞ですが、中には文と文や句と句などをつなぐ役割の接続詞だと間違った認識によって、次のような話し方をしている人がいます。

「私は21歳です。なので、お酒を飲むことができます」

もちろん、「なので」は接続詞ではないことから、このような「なので」が文頭にきている使い方は誤りです。そのため、例文を次のように書き換えると、正しい使い方になります。

「私は21歳なので、お酒を飲むことができます」

「なので」は敬語じゃない?「なので」を敬語に置き替えると

つい気軽に使ってしまう「~なので」は、実は敬語ではありません。どちらかと言えば同期や後輩に使う表現のため、ビジネスの場面では上司や取引先の相手など、目上の人に対しては決して使ってはいけません。

例えば、会社の上司や取引先の相手に対して、次のような使い方は避けた方がいいでしょう。

・「今夜は雨が降りそうです。なので、お早めにご帰宅ください」
・「今夜は雨が降りそうなので、お早めにご帰宅ください」

「なので」のほかに、原因や理由を表す言葉には「だから」がありますが、どちらともそのまま敬語として使うことができないことから、次のような置き替えは、相手に対して失礼にあたるため注意が必要です。

敬語としてNGなパターン

「今夜は雨が降りそうだから、お早めにご帰宅ください」

それでは、敬語で表現するにはどうすればいいのでしょう?「なので」を敬語で表現するには、次のようなルールを活用すると便利です。

敬語への置き替えのルール

・「~なので」→「~ですので」
・「~だから」→「~ですから」

このルールを使って、次のようなOKパターンに置き替えると、相手に好ましい印象を与えます。

敬語としてOKなパターン

・「今夜は雨が降りそうですから、お早めにご帰宅ください」
・「今夜は雨が降りそうですので、お早めにご帰宅ください」

履歴書やメールで使える「なので」を使った文章の敬語表現

パソコンで「なので」を使った文書を書く男性

「なので」は敬語ではないということが分かりましたが、それではメールのようなビジネス文書では、「なので」の替わりにどのような表現を使ったらいいのでしょう。ここでは、履歴書なども使える「なので」の改まった表現について説明していきます。

上司に会議の開催通知のメールを送る際、文中に次のような表現があるのはあまり好ましくありません。

・「明日の会議は13時開始予定です。なので、それまでに昼食を済ませておいてください」
・「明日の会議は13時開始予定なので、それまでに昼食を済ませておいてください」

ビジネス文章では、伝えたいことを端的に表現することが大切なため、次のような分かりやすい表現がのぞましいといえます。

・「明日の会議は13時開始予定です。したがって、それまでに昼食を済ませておいてください」
・「明日の会議は13時開始予定のため、それまでに昼食を済ませておいてください」

【敬語変換一覧表】メールや電話で活躍するビジネスマナー

「なので」以外の書き言葉から話し言葉への変換例

正しい敬語表現を教えるマナー講師

「なので」は敬語として使えない言葉だということが分かりましたが、実は同じように敬語としては使えない表現がほかにもあるのです。ここで紹介する14の例文を参考にして、敬語の使い方をしっかり覚えておきましょう。

接続詞の「なので」以外の変換例

それで→そのため

・「予定は順調です。それで、今後について計画させて下さい」
→・「予定は順調です。そのため、今後について計画させて下さい」

だから→ですから

・「転勤が決まりました。だから、私は引っ越しをしなければなりません」
→・「転勤が決まりました。ですから、私は引っ越しをしなければなりません」

だって→なぜなら

・「謝罪をしなければなりません。だって、自分の責任だからです」
→・「謝罪をしなければなりません。なぜなら、自分の責任だからです」

副詞の「なので」以外の変換例

たぶん→おそらく

・「たぶん、原因はこれです」
→・「おそらく、原因はこれです」

やっぱり→やはり

・「やっぱり、そうだと思っていました」
→・「やはり、そうだと思っていました」

接続副詞の「なので」以外の変換例

して→し

・「私たちは相談して、意見をまとめました」
→・「私たちは相談し、意見をまとめました」

たら→ば

・「相談をしたら、防げたかもしれません」
→・「相談をしていれば、防げたかもしれません」

助動詞の「なので」以外の変換例

現場に作業報告をするサラリーマン

みたいだ→ようだ

・「白い花びらが雪みたいだ」
→・「白い花びらが雪のようだ」

らしい→そうだ

・「課長はきのう帰ってきたらしいです」
→・「課長はきのう帰ってきたそうです」

形容動詞の「なので」以外の変換例

いっぱい→たくさん、多く

・「今月は返品がいっぱいありました」
→・「今月は返品が多くありました」

大丈夫→問題ない

・「打ち合わせは、明日に延期しても大丈夫ですか?」
→・「打ち合わせは、明日に延期しても問題ありません?」

連語の「なので」以外の変換例

じゃない→ではない

・「これは注文した製品じゃないです」
・「これは、注文した製品ではありません」

とか→や・など

・「今年の流行色はピンクとかブルーとかです」
→・「今年の流行色はピンクやブルーなどです」

【敬語の使い方】ビジネスシーンで恥をかかないためのマナー

「なので」の正しい敬語表現を身につけましょう

敬語の使い方を勉強する学生

「なので」は、原因や理由を説明する際にとても便利な言葉ではありますが、残念ながらビジネスのような改まった場では敬語として使えないことが分かりましたね。このように、普段は何気なく使っていた言葉が、いざという時に使えないことがあるので、それに替わる表現をしっかり身に付けておきたいものです。

特に、社会人ともなると、敬語をきちんと話すことができるのは当たり前。そのため、まずは使ってはいけない表現と、使うべき表現の違いをきちんと理解して、自然に使いこなせるようになることを目指しましょう。

敬語は、ビジネスマンとしての大切なマナーであるため、相手を敬う気持ちを大切にしてビジネスシーンで活用していくことが大切です。