資格手当の相場はどれくらい?実際の支給額をリサーチ!

資格手当の相場について体験談を募りデータをまとめました。日商簿記やTOEIC、中小企業診断士、フィナンシャルプランナーなど手当が支給される資格はさまざまですが、その難易度や種類により相場は異なります。あなたも資格手当の相場が高いものを取得して、スキルアップと給与アップを狙ってみては?

資格手当の相場はどれくらい?実際の支給額をリサーチ!

資格手当の相場を知ろう!

資格手当とは、仕事において役立つ資格を取得している社員に対し、会社側から支給される手当のことです。

厚生労働省の「平成27年就労条件総合調査結果の概況」によると、技能手当、技術(資格)手当などを支給している企業は全体の47.7%という結果が出ていますが、資格手当がつく資格というのは実に様々です。資格のレベルや難易度によって支給される金額も異なりますが、少しでも年収アップにつながるということを考えると、やはり支給してもらえるに越したことはないでしょう。

今回は、どういった資格に手当がつくのか、資格手当のおよその相場や資格手当制度の現状について詳しく解説していきます。

資格手当がつく資格とその相場は?

電卓を使って計算をする

資格手当がつく資格としては、主に以下のようなものが挙げられます。
なお、あくまでこちらは一例ですので、どんな資格にどれくらいの手当がつくのかについては自社の規定をチェックしてみてください。

資格手当がつく公的資格・民間資格

  • 日商簿記(主に2級以上):3,000~20,000円
  • TOEIC:3,000~20,000円
  • インテリアコーディネーター:5,000~10,000円
  • 秘書検定:500~10,000円

資格手当がつく国家資格

  • 宅地建物取引士:10,000~30,000円
  • 建築士:8,000~30,000円
  • 電気工事士:1,000~10,000円
  • 中小企業診断士:10,000~30,000円
  • 社会保険労務士:30,000~50,000円
  • 管理栄養士:5,000~30,000円
  • 理学療法士:10,000~20,000円
  • 介護福祉士:5,000~15,000円
  • 衛生管理者:2,000~10,000円
  • 危険物取扱者:1,000~3,000円

難易度の高さにより多少の相場の上下はあるものの、国家試験を合格しないと取得不可能な国家資格は、民間資格と比べると資格手当の相場も比較的高い傾向にあることが伺えます。
また、入社後に資格を取得する場合、毎月支給される資格手当のほか、受験料合格した際の祝い金資格の更新料を支払ってくれる企業も少なくありません。

みんな資格手当ってどれくらいもらってるの?15人の体験談

「今の会社で資格手当を支給されている」という15人の社会人の方に、ご自身の資格手当について詳しく教えてもらいました。難易度や会社の制度によって資格手当の相場は違ってきますが、ひとつの目安として参考にしてみてください。

もっと手当がほしいなと思います

ゆうママ(38歳 管理栄養士)


現在病院で働いています。管理栄養士の資格を持っていて、資格手当は月5000円です。

元々職に興味があって栄養士の養成校に入学しました。卒業と同時に栄養士の資格は取得できるのですが、管理栄養士は国家試験に合格しないと取得できません。

管理栄養士の資格を持っていれば栄養士の求人があるときに有利になるし、病院で働くには管理栄養士の資格は必要なので取得しました。短大卒だったので病院で実務を積んで実務証明をもらってから試験を受けました。

管理栄養士を取得するまでの期間は短大卒業後3年、費用は約5万円かかりました。参考書を購入して自宅学習をしたので費用は安めで済みました。

資格手当の月5000円は安いと思います。しかし小規模の病院なので仕方ないかなと思うところもあります。でも管理栄養士の資格を持っていれば再就職することになったときにも役に立つので取得してよかったと思います。

試験管を持って研究をしている管理栄養士

私が学生時代に頑張って取得した資格

なや(22歳 事務職)


私は日商簿記1級を持っています。この資格を持っていて手当として毎月3000円頂いています。

私がこの資格を取得したのは高校生の時です。当時は商業の学校に通っていたのでそれに伴って先生の力を借りて日商の勉強もしていました。私はこの試験を受けるのに3年間猛勉強し、2回試験に落ちているので勉強の参考書などと合わせると5万円近くはかかっています。

ただ、本当に頑張ったことで資格という一生ものの財産を手に入れることができ、事務職などへの就職は本当にしやすくなりました。今の会社での1回の支給額はあまり多いとは思えないものの、働いていればすぐに取り戻せますし私は満足しています。当時本当に努力していてよかったなと今になって感じています。

パート勤務でも資格手当がもらえます

チビ子(40歳 営業職)


インテリアコーディネーターの資格を持っています。前職の正社員勤務のときは類似業界でしたがインテリアコーディネーターの内容に近い社内資格にしか手当がなくもらっていませんでしたが、現在の会社ではパート勤務でも月5,000円の手当を支給してもらえます。

元々住宅メーカー勤務でしたが、一般事務職しかできなかったため資格を取ろうと思ったのがきっかけです。住宅メーカーでも資格手当は月5,000円ありました。

取得のため社会人向けスクールに通い、4ヶ月で25万円以上かかり金額も高かったですが、私には内容が難しく金額と同じくらい勉強量も必要で試験直前は毎日3~4時間勉強しました。今後も手当が継続されるのであれば、資格の難易度や、かけた費用から見て月5,000円は見合っていると思っています。

自分の資格手当について

まり(26歳 理学療法士)


私が持っている資格は理学療法士で、月に約2万円の資格手当をもらっています。

元々安定した職につきたいと思っており、理学療法士になる決心をしました。しかし、理学療法士になるためには国家試験に合格して資格を取らないとなることができないため必然的に資格を取ることになります。資格を持っていると転職にも役立つと聞いていたので努力しました。

私が理学療法士の資格を取るまでにかかった期間は4年です。専門学校または大学に通わないとならず、私はリハビリテーション学科がある大学を選びました。他の学部と比べると学費や教科書代は高く、4年で600万はかかっていると思います。資格を取るまでの労力と実際の支給額に関しては、少し安いかなと不満はあるもののもらえるだけマシだと感じています。

資格取得の経緯

ピルクル(39歳 営業職)


私が持っていて、資格手当支給対象となっている資格名は、宅地建物取引主任士日商簿記2級です。

資格を取ろうと思ったきっかけは、就職活動を有利に運ぶためです。資格を取るために、学校やセミナーに通いました。かかった期間は、宅地建物取引主任士に3か月、日商簿記2級には2か月です。かかった費用は2つ併せて約20万円ぐらいです。

資格を取得するまでは、短期集中で勉強していたため、時間も費用も抑えられますので、費用対効果という意味合いでは非常に良かったと思います。毎月資格手当が宅地建物取引主任士で28,000円、日商簿記2級で13,000円出ているため、既にかかった費用は回収しています。

今まで何度か転職していますが、その都度、これらの資格を活かして新たな会社に就職することができているため、私にとっては必要不可欠なものになっています。

宅地建物取引士の資格手当

みちこ(34歳 営業事務)


取得した資格は昔でいう宅地建物取引主任者です。現在は宅地建物取引士に名称が変更され、士族に格上げされました。資格手当は月2万円。入社前にすでに取得していました。

取得しようと思ったきっかけは、父が不動産会社を経営していたためです。就職の際、宅地建物取引士の資格は持っていて損はないと思い勉強しました。

期間としては1年と半年を要しました。独学でしたが、主に過去問とその解説が詳しく載っている本を数冊購入しました。費用としては8千円弱でしたが、法律関係を初めて勉強する方は、テキストも購入したほうが良いと思います。

資格を取るまでの労力と金額を考えても、取得するメリットはあると感じます。不動産業界ではもちろんのこと、どの職種でも評価される資格です。この資格を持っていると重要事項説明書を読むことができ、責任は重くなりますが、それなりの資格手当が出る会社が多いのでおすすめできる資格だと思っています。

不動産の仕事をする女性と住宅地のミニチュア

取得した資格とその手当について

sato(40歳 事務職)


私が取得した資格は第一種衛生管理者(国家資格)です。毎月6,000円資格手当として受給しています。

きっかけは会社から取得を促されたことです。業種にかかわらず常時使用する労働者が50人以上労働者の事業場は最低1人以上の衛生管理者を選任することが義務づけられており、会社で何人か取得を目指すことになりました。約半年をかけ勉強(独学)し何とか一回で合格することでできました。受験料は6,800円。会社から取得を促された関係もあり、受験料は会社が負担してくれました。

衛生管理者の資格を取得して会社に届け出ると月6,000円、選任された場合は月12,000万円です。他社の規定はよく知らないのですが、手当としては妥当な金額だと自分では思っています。会社全体で仕事に有益となる資格取得を推進しているのですが、その中では高い部類の資格です。

自分の持っている資格介護福祉士について

たらちゃん(40歳 介護福祉士)


私が持っている手当支給対象の資格は介護福祉士です。資格手当の支給額は月あたり1万円です。

介護福祉士を取ろうと思ったきっかけは、資格手当関係なく介護士である以上知識や技術を考えると持っておくべきものだと思ったからです。また、将来転職する時になったら有効であると思ったからです。資格手当がつくことを知ったのは資格取得してからでした。

資格を取るためにかけた勉強時間は1ヶ月程度です。仕事から帰ってから毎日1時間ぐらい勉強しました。実務経験3年以上したあと、実務者研修を修了してから試験を受けました。試験そのもの受験費用は10,650円、実務者研修は6万円ほどでした。

資格手当そのものと労力に関しては、まあトントンな印象を持ちましたが、それでも転職の事を考えたり、自施設での立場という事を考えると割に合っていると思います。

社労士資格の手当の費用対効果はまあまあ

ななお(32歳 事務職)


もともと人事労務関係の仕事をしてきて、労務の専門家ともいえる社会保険労務士の資格をいつかは取りたいと考えていました。何度か転職しましたが、今の会社では社労士を持っている人への毎月の給与での資格手当額は5000円です。他の会計士とかの資格の方が高いです。国家資格だから、もう少し評価してほしい気持ちもありますが、手当がつかない会社もあるので、そういうところよりはマシだと納得させています。

賞与の査定でも評価が上乗せされるし、資格のない人ができないような仕事、就業規則の変更手続きなど会社の方針に関わるプロジェクトも任せてもらえるので、やりがいを感じます。

社労士の試験は毎年8月にあり、私は3回目の挑戦で合格しました。独学で書店テキストを購入し、模試は大手資格学校に申込んで試験前に3回くらい受けました。

仕事をしながらなので、自分のペースでやるには独学が一番合っていたと思います。あとは毎年、法改正があるので、それに関わるテキストや講座を受講して、受験代も入れると年間5万くらい試験費用がかかりました。試験はマークシート方式です。合格率は6%くらいなので結構難しい部類の試験です。

仕事を頑張っているビジネスマン

繊維製品品質管理士の資格を取得

らむ(29歳 営業職)


繊維製品品質管理士の資格を持っており、月5000円の資格手当をいただいています。

この資格を取ろうと思ったのは、繊維に対する知識を深めたい気持ちがあったからと、会社の自己啓発一時金の対象資格だったからです。資格を取るのに3年かかり、三度の受験料とテキストで総額4万円くらいかかりました。

仕事をしていて実際に役に立つ資格で、クレーム報告書の作成も品質管理部にお願いしなくとも自分で作成できるので助かっています。

資格習得時に3万円をもらい、継続して資格手当もついている状態なので、モトは取れていると思います。それ以上に、資格試験を通じて繊維製品の知識を深めることができたので満足しています。履歴書に書くためだけの資格より、実務で使う資格のほうがはるかに良いです。

資格手当で給料アップしました

ちぃ(23歳 ヘルパー)


私が持っている資格は、初任者研修と実務者研修です。初任者研修の資格手当は5000円で、実務者研修ですと資格手当は7000円です。

資格をとろうと思ったきっかけは、初任者研修はその資格を持ってないと入社できなかったため、入社時に取得しました。実務者研修は役職手当も別途1万円出ましたので、資格手当も2000円アップしますし、給料アップのために取得しようと思い資格を取得しました。

初任者研修は2週間程度で6万円程で取得しました。実務者研修は半年学校に行かないとならず、10万円かかりました。ですが半分は会社負担でしたので、私が実際に払った金額は半額の金額となります。実務者研修は半年学校に通わないといけなく試験もあるので、大変でしたが給料も増え、やりがいもあります。

公害防止管理者の資格手当について

海海(52歳 技術職)


私は公害防止管理者資格を持っており、その資格手当は月3,000円です。

この資格を取るきっかけは、製造業の工場ならどこでも知識として必要な大気や水質の公害防止に関する資格であること、求められている知識が専門的で社内のステイタスとなること、さらには合格率が低く一般人には難関資格であること、工場長となる人は皆この資格を保有していることなどが挙げられます。この資格取得のために、約6か月の期間および約5万円の通信教育代を学習に費やすことになりました。

金額面の損得については、全く考えたこともないのですが、当社の場合、この資格手当として年間36,000円も支給されることから金額面の元は取れていると判断します。労力に関しては、自分の力になる労力ですので、得としか考えられません。

秘書検定で資格手当をいただいています

なお(49歳 事務職)


秘書検定2級を取得しました。手当は500円です。きっかけは、会社から事務職員は全員3牛乳を取るように、との命令でした。

私自身、以前より気になる資格でしたので、もう一歩上を目指し、2級を目指し、勉強に取り組みました。しかしながらギリギリにならないと取り組まない性格が災いし、試験1ヶ月前より取り組み始めました。金額はテキスト、問題集の約3000円程度です。受験料は会社負担でした。勉強に費やした時間は毎日約1時間程度です。

それほど難しい試験ではなかったですが、資格手当が500円なのでもう少しアップして頂けたら嬉しいなとは思います。それでも今の仕事に直結するので、取っておいて損は無い資格でしたので結果良かったと思います。

福祉の現場で使える知識

花太郎(30歳 福祉職)


私がもっている資格は社会福祉士です。毎月の資格手当の支給額は5000円です。

社会福祉士の資格を取得しようと思ったきっかけは、高校時代より、高齢者介護の勉強をしており、そこでも別の資格を取得し、より幅広い福祉の知識を身につけるために、大学で社会福祉士の資格を取得するための勉強をしました。

また、やはり今の世の中、手に何か職を付けられる専門職が良いと思って、より一層社会福祉士の資格取得をしようと決心しました。

大学卒業時に受験しましたが不合格で、その後も4回受験をしてようやく合格しました。一回の受験費用が8000円ぐらいでしたので、32000円はかかっています。しかし、毎月の資格手当でその分は早々と取り戻せて今は頑張って取得できて良かったと感じています。

お婆さんの歩行介助をする介護士の男性

危険物取扱者乙種4類の資格手当

ヒロモエ(33歳 車両整備)


私は危険物取扱者乙種4類の資格を持っています。仕事の特性上、軽油などの燃料関係を扱うので危険物の資格を取得している人がいなければならないため該当している私には技能、措置手当として月3000円支給されています。

私は工業高校出身で在学中に資格は自体は取得していました。受講料は3400円だったと思います。2回目で合格しました。テキストなどの勉強資料は学校にあったのでテキストなどの費用はかかっていません。

今回は社員の異動によって急に資格のある私が責任者となりました。合格から10年以上が経過し、免状等もなかったのですが会社から再交付手続きをしてもらいました。費用は会社負担で行ってくれました。

作業自体は支給される前から日常点検で行っていることなので苦労はありません。月末に所定の記録用紙に記入して現場長に提出するのが仕事としては増えました。時間にして10分くらいです。これで月3000円支給されるのはお得と感じています。

資格手当についてよくある質問

資格手当の相場がわかったところで、その他、資格手当に関する質問でよくある事項を解説していきます。

Q1 資格手当は無期限でもらえる?

資格の難易度の難易度に伴い、資格手当の金額もアップするのが一般的ですが、資格手当の支給には年単位で期限が設けられているのが一般的です。

Q2 資格手当の額は部署によって変わるもの?

その会社の規定によっては、部署異動により手当の金額が変動することもあります。どの部署だといくらもらえるのかなど、あらかじめ規定をしっかりチェックしておきましょう。

資格手当は「もらえたらラッキー」程度に考える

このご時世、今は資格手当を支給している会社であっても、近い将来コスト削減を目的として資格手当制度を廃止する可能性がないとは言い切れません。万が一廃止された際に、「せっかくお金と労力をかけて取得した資格が無駄になってしまった」と後々感じるような資格は取らない方が賢明でしょう。

「資格手当をもらうために資格を取得する」というよりも、今後の自分のスキルアップにつながるもの、仕事に役立つものを取得するのがベターです。また、転職先で役立つ資格を勉強しておくと、「資格手当」といった形ではなくとも、採用時に有利となったり希望年収の交渉にも役立ったりと資格による恩恵を受けることができるでしょう。

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