パラレルキャリアとは?自分の可能性を広げる新しい働き方

パラレルキャリアという概念あるいは働き方をご存知でしょうか。日本ではまだ広まりが十分ではないとはいえ、今の日本に求められていることは間違いがありません。未来の働き方に対して興味がある方は是非ご覧ください。

パラレルキャリアとは?自分の可能性を広げる新しい働き方

これからはパラレルキャリアの時代

今の時代において複数の仕事を持つ方は少なくありません。そして、これからの時代ではさらに多くの方が複数の仕事を持つことになるでしょう。副業や兼業という仕事のスタイルで多くの収入を獲得する人もいればひとつの仕事で満足する方もいらっしゃいます。その中で確かに広まりつつあるのがパラレルキャリアです。

AI(人工知能)やネットワーク社会の進展によって同時に行える作業の幅というものが拡大しています。そうした中で満足のいく収入をもらい、仕事もひと段落ついている方が求めるのは更なるステップアップと新しい自分探しでしょう。実に、これらのためのライフワークというものが求められています。

今回はこれからの社会からの要求にマッチした、パラレルキャリアという概念についてご紹介します。

パラレルキャリアとは

ミィーティングをする人達

パラレルキャリアとは、収入を得る本業以外にも自分を高めたり、自分の人生の満足度を上げるために他の活動を取り入れることを言います。

休日にはボランティア活動として地域や福祉施設に赴いたり、小学校のバザーへ積極的に参加していたり、あるいはもっと大きな活動をしている方もいらっしゃるでしょう。日本では耳慣れない言葉ではありますが、こうした働き方はアメリカでは一般的であり、推奨されていることです。

パラレルキャリアは傍から見ると副業をしていると勘違いされることがありますが、パラレルキャリアを営んでいる多くの方は、副業とは違い収入目的ではない活動として取り入れています。彼らが求めているのは、ひとつの道にこだわらない新しい自分の可能性と第二の自分です。そのため金銭的な報酬は別であり、それ以外に自分を磨ける場所としてパラレルキャリアを活用しているのです。

パラレルキャリアのメリット

パラレルキャリアを実践する大きなメリットとして挙げられるのは以下のようなことです。

1 新たな自分の可能性に気付ける

スマホで仕事の電話をする会社員の女性

自分ができることというのは、ビジネスの中で余すことなく発揮できるわけではありません。むしろ金銭的報酬をもらうがために制限されることの方が多いでしょう。そうした鬱屈した環境においては自分の可能性というものはひどく制限されてしまいます。

パラレルキャリアを取り入れることで、そうした環境から解放され、自分の能力を発揮し磨くことができます。中には、企業目的で自分の能力がどれだけ受け入れてもらえるかを確認したりする方もおり、これもパラレルキャリアの活かし方のひとつです。

2 自分の居場所・人脈作りにつながる

パラレルキャリアを通して、新しい自分の居場所を見つけることができ、人脈を広げるきっかけが作れるというのは大きなメリットのひとつです。ここで作られた人脈は、仕事ではもちろんのこと、プライベートにおいても活かされる大きな財産となります。

3 転職で優位に立てる

ガッツポーズをとる就活生の女性

転職においてはあなたが積極的に活動し、日々向上心をもって取り組む姿に対してプラスに捉えます。常に新しい見方や価値観を探すという行為は常にビジネスを新しくしてくれる可能性がそこにあるからです。そのためパラレルキャリアは転職の際に有利な立ち位置を確保する不可欠な要素なのです。

例えば、あなたが事務職に就いて報酬を得ている傍ら、パソコンの使い方を教えるボランティアに参加していたとしましょう。その場合、あなたは既存のパソコンスキルに加え相手に伝えるスキルというものを磨いていることになります。教えている間にはパソコンに対する潜在的なニーズに気づくこともあるでしょう。それは本業に生かせる可能性もありますし、少なくともあなたに対して新しい価値観を持っている人という印象を与えます。こうした付加価値が転職では有利に働くのです。

4 本業へのモチベーションがアップする

その内容にもよるでしょうが、日々のストレスを解消できたり、そこで培った知識・経験を上手く本業に活かすことができるのもパラレルキャリアの魅力です。まずは本業に支障が出ない程度に始めてみることをおすすめします。

パラレルキャリアのデメリット

残念ながら、パラレルキャリアにもメリットだけではなくデメリットがあります。

1 何から始めるべきかわからない

頭を抱え悩む男

パラレルキャリアを始めようとする方の多くは、その考え方に賛同するものの「何をするべきか分からない」「どう始めればよいのか分からない」という方が多く実際には活動していない方のほうが多い傾向にあります。これは「自由にしていいよ」という言葉に過敏になりすぎている現代病とも言えるでしょう。「何から始めるべきか」の答えとしては、「過去にやっていたことや自分の趣味に力を入れてみる」ということです。まずは気になったことをリスト化してみるとよいでしょう。

2 周りから理解されない可能性がある

活動している本人はステップアップのつもりでも、同じ組織で働いている人から見ると本業に専念せずに投げ出していると捉えられることもあります。こうした考え方を持つ方は気にせず放っておけば良いのですが、それが上司であればなかなか肩身の狭い思いをすることでしょう。

3 時間に追われてしまう

パラレルキャリアを実践する上で注意したいのが時間の使い方です。本業の傍らで活動する際、本業にパラレルワークにと、ライフワークバランスが崩れて常に時間に追われてしまうことのないよう注意が必要です。

4 世間の認知度が低く馴染めない

非常にもったいない話ではありますが、パラレルキャリアの認知度は低いというのが現状です。これがやりたくてもできない人を生み出すことになり悪循環を生み出すひとつのきっかけになっていることも事実でしょう。

また、こうしたライフワークは昔ながらの日本式労働には馴染まない点があります。これを改善するには長い時間がかかるでしょうが、近い将来においてこうした働き方は常識となっていくでしょう。何しろ今の日本の働き方には限界が来ており、近い将来には、そこに不満を持っている方たちが世代交代という意味で日本の主力になっていきます。常日頃から、そのことに対する予習をしておくべきでしょう。

パラレルキャリアをスタートさせるには

カフェでアイスティーを飲みながらインターネットをする女性

パラレルキャリアをどうやって始めたらよいのか分からないという方たちのために、日本でもパラレルキャリアに対する支援団体やマッチングサイトが続々と姿を現しています。PARAFT (パラフト)やもんじゅといった主力サイトから、地域限定で募集をかけているところまで規模はさまざまです。自分に合った規模と内容のものを、こういったところから探すというのもアリです。

「何をするかは自由」という投げやりにも捉えられる言い回しにはウンザリしている方も多いでしょう。しかし、パラレルキャリアにおいては自分を制限することなく、可能性をどんどん見出してもらうためにも制限を撤廃しています。混乱する方も少なくないでしょうが、ほとんどの現場ではアットホームな雰囲気を醸し出すことに注意しているところばかりです。そう言った意味では自分を出せる場所が増える魅力的な活動でしょう。

自分に何ができるかではなく、何に目を止めたかが重要

「自由にやっていい」に慣れていない方は「自分に何ができるのか」という点を重視して活動を決める傾向にあります。しかし、それでは自分に制限をかけてしまっており、パラレルキャリアの本来の目的や魅力的なメリットを活用するに至りません。だからこそパラレルキャリアで何をしようかと迷った時は多くの情報の中で何に目を止めたかでめぼしい活動をピックアップしてみるとよいでしょう。

自分の興味や動き出している感覚があるのであれば、それを大事にしてください。それがパラレルキャリアをスタートさせる際において一番重要なポイントです。

パラレルキャリアの今後の展望

これからのパラレルキャリアの展望としては今後拡大していき、その需要も高まるというのが一番簡単な答えでしょう。現在の日本の労働システムには限界が来ているという話がたくさん飛び交っていますが、一部は事実であり、一部では誤解があります。日本式労働システムでは支え切れる人口と支える人口がアンバランスを引き起こしておりうまく運用できていないのです。

日本では今もなお貧困に苦しんでいる方がたくさんいます。かと思えば、必要以上に生活保護を受けて、働かずに税金で暮らしている方がニュースに報道されたりします。これは税金の使い方が間違っているということではなく、みんなが一つのことにしか頑張ってくれないことにも原因があるでしょう。一つのことに専念することは悪くありませんが、それだけではもう日本国民全員を支える基盤が作れないというのが事実です。

パラレルキャリアはこれからの社会を救う働き方

複数の居場所を作るということはそれだけ多くの人に出会うということです。そして、その多くの方が金銭目的ではなく、何らかの社会問題を意識している方でしょう。そこの規模は大小さまざまでしょうが、活動がうまくできていない方も少なくありません。

社会問題を解決しつつ、自分の生活も満たせるような働き方。それが今の日本に求められていることです。パラレルキャリアはそうしたニーズを満たす働き方であり、日本政府が進める多様な働き方はそれを後押しするものなのです。

もう仕事一つではやっていけない

日本の労働システムは、ワーキングプアあるいはその予備軍の方をたくさん輩出しています。これは仕事自体に問題があるのではなく、働き方自体が時代から取り残されつつあることの証拠です。
今後は日本を活性化させていくパラレルキャリアに目を向けて、多くの場所で自分を見つめていきましょう。

パラレルワークでリスクを分散!これからの働き方