ヒューマンスキルとは?社会人に必須7つの能力と向上方法

ヒューマンスキルとはどのような能力なのか?ヒューマンスキルとはコミュニケーションやヒアリングなどのスキルを指します。身につけることであらゆるビジネスシーンを乗り切る事ができる心強いスキルですので、社会人の方はもちろん、就職活動を迎える学生も身に着けるべきものなのです。

ヒューマンスキルとは?社会人に必須7つの能力と向上方法

今ビジネスパーソンに必要なのはヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは直訳すると「人間力」と訳すことのできる言葉ですが、実はビジネスパーソンであれば誰もが身につけておくべきスキルのひとつです。ある米国の経営学者が提唱したことから始まり、近年では「ヒューマンスキルを持つ人=仕事がデキる人」のイメージが定着しつつあります。

しかし、このヒューマンスキルはビジネスパーソンのみならず、就職活動中の学生や転職を検討中の社会人にも必要とされています。
あらゆる人に必要とされているヒューマンスキルの意味や内容、身につける方法に焦点を当てまとめました。

ヒューマンスキルって何?誰が提唱したの?

最近、耳にする機会も増えてきたヒューマンスキルという言葉。これは一体何を意味し、どのような能力のことを表すのでしょうか。まずはヒューマンスキルの意味や定義、ヒューマンスキルという能力を提唱した人物について理解しましょう。

ヒューマンスキルとは?

笑顔で握手するビジネスマン達

ヒューマンスキルとは、一般的にビジネスの世界でよく使われる言葉で「対人関係能力」とも言われます。簡単に言うと他者と良好な人間関係を築き、それを維持していくために必要な能力や技術のことを表しています。

ヒューマンスキルは特に管理職クラスのビジネスパーソンに求められる能力で、部署やチームの業務をより円滑に進めることができるようにする「コミュニケーション能力」を指しています。業種・職種に関係なく、たとえ管理職クラスでなくても、ビジネスパーソンであれば誰でも求められる普遍的なスキルなのです。

「ヒューマンスキル」を提唱したのは誰?

ヒューマンスキルという能力は、1955年に米国の経営学者だったロバート・カッツ氏が初めに提唱しました。カッツ氏は、企業のマネジャーに求められる3つの能力のうちの1つとしてヒューマンスキルを挙げています。他には、テクニカルスキルコンセプチュアルスキルの2つがあります。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは「業務遂行能力」とも言われ、日々の業務を進めていく上で必要とされる専門的知識や技能を示す言葉です。また、業務を適切にこなす能力のことでもあります。

管理職のみならず全てのビジネスパーソンにとって必須と言える能力です。そのため、多くの企業ではこのテクニカルスキルを早く習得できるようにと、新人研修の中に組み込み、早期の人材育成戦略を実施しています。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、「概念化能力」とも言われるスキルのことです。組織や事業を広い視野で見ることによって総合的に把握し、その本質を理解する能力を示します。また、物事の本質を的確に捉え、個人や組織が持つ可能性を最大限に高めることのできる優れた能力です。

具体的には、世の中や業界などの今後の動画を予測し、それに合わせた戦略を立案、現在起こっている問題の解決などに必要とされる能力です。

企業がチェックするヒューマンスキル

面接で企業が見ているヒューマンスキル

最近ではビジネスパーソンに限らず、就職活動においても重要視されてきているヒューマンスキル。しかし、目に見える形で表すことができるものではないため、面接で聞かれてもどのようにアピールすれば良いのかわからない方も多いでしょう。

就活の面接で特に注意をしてほしいのは「きちんと質問内容に沿った回答ができているか」という点です。ヒューマンスキルは直訳すると「人間力」、ビジネスの世界においては「対人関係能力」に相当します。つまり、面接の場ではコミュニケーション能力のことを示しています。

企業が直接ヒューマンスキルについて質問してくることはありません。面接全体を通して、求職者のヒューマンスキルを判断しています。そのため、企業が投げかけてきた質問に対して、きちんと順序立てて説明ができているか、質問の内容・意図を理解しているか、わかりやすく話すことができているかなどがよく見られています。

企業とコミュニケーションを取るという意思を持って面接に臨むと、企業はしっかりと求職者のヒューマンスキルを判断してくれるでしょう。

ヒューマンスキルの種類はさまざま

ヒューマンスキルは、生まれながらにしてある程度備わっている人もいれば、様々な経験を通して徐々に身につけていく人もいます。人によって身につけるまでの期間に差はありますが、ヒューマンスキルを備えている人の中でも特にその能力が高い人がいます。

では、ヒューマンスキルが高い人は、具体的にどういった能力に長けているのでしょうか。主だった能力について解説していきます。

1 コミュニケーション

オフィスで会話をする会社員達

ヒューマンスキルの中でも特に大切なのがコミュニケーションです。しっかりと相手の話に耳を傾け、その相手の言葉の裏に隠されているであろう本質や本音を読み取ることが大切です。

最近ではインターネット技術の発達によって、通話アプリやメールなどを使った「言葉だけ」のやり取りが増え、相手の顔を見ずに文字だけのコミュニケーションが一般化しています。そのため、言葉選びは慎重に行わなければなりません。

また、顔の見えないコミュニケーションになればなるほど、言葉一つが相手を傷つけるきっかけとなることもあるので、十分注意が必要です。

2 交渉力

管理職として、組織をマネジメントしていくことも仕事の一つですが、マネジメントをしていく上で、避けて通ることができないのが交渉力を身につけることです。

仕事を進めていく上で出てくる顧客からのありとあらゆる要望にどう対応するのか、トラブルが発生した時には、どうやって対処をするのか?無理な要望に関しては臨機応変に断る勇気を持つことも大切ですし、そのような顧客との話し合いに折り合いをつけるためには交渉力も必要となります。

3 向上心

ヒューマンスキルとして最後に必要なのは向上心です。現状に満足することなく、常に今よりも良い状態、高みを目指す力と言い換えることもできます。

管理職クラスの人々に求められていることは「組織を引っ張る力」があるのかどうかということと、成長するために常に学び続けているのかどうかということです。組織を率いるリーダー(トップ)として、日々成長していく姿を部下に示すことで、部下も自然と成長するための努力を続けるようになります。

4 プレゼンテーション

会議室でプレゼンテーションをしているビジネスマン達

自分自身の考えや会社の方針を正確に部下に伝えることも、組織を率いる管理職クラスの人々にとって必要なことです。そのために必要なのがプレゼンテーション能力です。自分が伝えるべき事項をどれだけ順序立ててわかりやすく伝えられるかが大事なポイントとなります。

5 動機付け

管理職クラスは、部下に対し一方的な知識を教えるのではなく、部下の中にある可能性や自主性を引き出すところからスタートする必要があります。相手から引き出すことができた可能性や自主性を、目標達成に向けて活かしていくのが動機付けです。

今の時代、トップダウン方式で指示をしてもなかなか成果が上がりにくい世の中です。また、ただ指示を与えられるだけでは、働く側のモチベーションも上がらなくなっています。しっかりと部下一人ひとりの話に耳を傾け、それを理解することでようやく相手のモチベーションも上がり、目標達成に一歩近づくのです。

6 ヒアリング

ヒアリングとは、相手の話を聞く能力のことを表します。相手と会話をする上で、このヒアリング力は欠かすことのできない重要な能力です。会話をする中で、自分ばかりが話していては「会話」として成立しません。まずは、相手の言葉に耳を傾けるようにし、相手が何を考えてどう思っているのかということを理解することが大切です。

ただ聞くだけではなく、しっかりと相手の話や言葉に耳を傾けるようにし、相手の話を正確に理解する能力がヒアリングには必要となります。

7 リーダーシップ

上位の管理職クラスの人々に必要なのがリーダーシップ。ひとつの組織のリーダーとして、そこに属するメンバーをまとめていくほか、自分自身の発言や行動を周囲にアピールすることで、その組織全体が目指す目標に向かって進んでいく統率力も求められます。

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ヒューマンスキルが特に求められる人

上を向くビジネスマン達

ヒューマンスキルは、ビジネスパーソンであれば誰でも身につけておきたいスキルの一つですが、その中でも、このヒューマンスキルを「より求められる人」がいます。

特に中間管理職(ミドルマネジメント)と呼ばれる人にはヒューマンスキルは必須条件です。中間管理職は、経営者などのトップマネジメントと、現場で働くロワーマネジメントのちょうど中間に位置しています。一般企業だと部長や課長クラスが中間管理職に相当します。

トップとロワーの間にいる中間管理職は、経営者と現場を結ぶパイプ役としてうまく機能させる必要があります。また、トップが決定した方針をうまくロワーに伝える傍ら、ロワーの意思をトップに伝える役割も担っています。

あらゆる場面で、様々な立場の人々と関わる機会が多いため、中間管理職にはヒューマンスキルが特に必要であると言われているのです。

ヒューマンスキルを向上させる方法

ヒューマンスキルを習得し向上させるには、以下の4つの理解力を深める必要があります。

1 状況理解

今この組織がどのような状況に置かれているのかを理解できる能力を状況理解と言います。自分が組織のどのポジションにいるのかを理解し、目標達成に向けてのプロセスを再認識しましょう。

2 人間理解

人間理解は、同じ組織に属している中で、他のメンバーの良い面も悪い面も受け入れ、共に指摘しあうことによって磨かれていく能力のことです。この人間理解の能力は、集団においてこそより力を発揮する能力と言えるでしょう。

3 自己理解

自己理解は自分の気持ちや感情がわかっている状態のことです。自分自身について理解を深め、他人の声を素直に受け止める姿勢が大切です。

4 他者理解

他人の気持ちや感情がわかる状態のことを他者理解と言います。自己理解とは真逆の意味を表します。
このスキルを手に入れるには、相手に関心を持つ必要があります。相手の行動に対して感想や意見を述べると、他者からの刺激を感じ取ることができるようになり、相手を受け止める能力を身につけることができます。

ヒューマンスキルは磨き続けることが大切!

ヒューマンスキルとは、ビジネスパーソンであれば誰もが身につけておくべきスキルです。「人間力」と直訳できる言葉ですが、その人の「人間力」が顕著に表れるスキルでもあります。

ヒューマンスキルといっても、中身はいくつかに分かれていて、その一つひとつがあらゆるビジネスシーンで必要となります。

特にミドルマネジメントにとっては必須スキルですので、組織を率いていくような立場の人は、ヒューマンスキルを習得するだけではなく、より磨いてさらに高みへと行けるよう努力を続けていくと良いでしょう。