相談力を身につけて悩みを解決し「仕事がデキる人」になろう

相談力を身につけることによって、ビジネスで更に活躍することができます。誰かに相談する時にどうすればいいのか、なぜ相談力が必要とされるのかについて考えていきましょう。

相談力を身につけて悩みを解決し「仕事がデキる人」になろう

相談力を身につけて仕事を円滑に進めよう

ビジネスシーンでは一人で問題を抱え込んでいても、仕事が順調に進みません。これはビジネスに限らず言えることで、困った時には素直に誰かに相談するべきなのです。その時に必要となるのが相談力ですが、これはビジネスにも役立つスキルで仕事を効率的に進めることができるようになります。

相談力がなかったり、極端に低かったりすると、物事の流れが滞ってしまうことすら考えられるのです。相談することの大切さを理解し、相談力を十分に発揮できるようになりましょう。

相談力とはどんなもの?

相談力とは、必要な時に自分が求めているヒントやアドバイスをもらうことができるスキルのことを指します。「分からないな」「どうしよう」と悩んだり迷ったりした時に、周囲の人から的確なアドバイスをもらえる力のことだと考えてください。

相談力が身についていれば、思い切って相談するタイミングを見計らうこともできますし、どのように相談すればその場面で最も自分のためになるアドバイスをもらえるかを見極めることもできます。何にせよ、何も言わず押し黙っているのでは意味がないのです。相談力は、自分がビジネスパーソンとして活躍し、成長していくための必須スキルです。

相談力は重要なコミュニケーションスキルのひとつ

上司に相談する部下

相談力は、コミュニケーションスキルとして非常に重要なものです。相談とはコミュニケーションの一種ですから、決して仕事のためだけにしなければいけない堅苦しいものではありませんし、一方的なものではなく、相手とのやり取りであることを意識しましょう。

周囲と情報を共有するためにも、現状の説明を兼ねた相談をする事は大切です。あくまでも相談はコミュニケーションなのでお互いが話し、そこからどういったアドバイスを得るのかが大事ですから、一方的にまくしたてるように話しても意味はありません。相談というと悩んでいる側がたくさん話すだけのイメージが強いものですが、相談力を持っている人は相手からアドバイスを上手に引き出す話し方をすることができます。

相手の話も尊重し、きちんと会話しているということを意識しながら相談するように心がけましょう。そうすれば、より良いアドバイスをもらえるようになります。

相談力がないと仕事に支障が出る

仕事上の選択肢の前で困る社員

仕事をしている上で、必ずどうすればいいか分からないことにぶつかる時があるでしょう。そういった時、上司や先輩が忙しそうにしている様子を見て、話しかけるのを躊躇する人もいるかもしれません。万が一分からないまま自分の独断で行ってしまったら、それが後々大きなミスに繋がることも考えられます。

このように相談力がないと、どうすればいいのか分からない仕事がどんどん溜まっていってしまい、結果的に仕事に支障が出てしまいます。分からないことをすぐに聞けない状況では、仕事が進まないのは当然のことです。

相談のコツを知って相談力を身につけよう

仕事に役立つアドバイスやヒントをもらうには、相談力が必要です。その相談力を身につけるために、どのように相談すればいいのか、相談する時のコツを見ていきましょう。

相談しやすい関係を日頃から築いておく

仕事の打ち合わせをする上司と部下

職場で困ったことがあっても、それをいきなり相談するのは気が引けるという人は多いでしょう。ましてあまり接点のない人に相談するのであれば、抵抗感がありますし詳しい話を長々とするのは緊張します。

相談力を身につけるためには、日頃からさまざまな人と交流を持っておかなければいけません。職場では仕事をすることが目的なので、必要以上に親しくする必要はありませんが、それでも適度に交流し良い関係性を保っておけば、いざという時にも相談しやすくなります。たとえその人が少し忙しそうにしていたとしても、声をかけやすくなるでしょう。

自分が積極的に交流を持とうとしなければ、相手との距離が近づくことはありません。コミュニケーションをとり、良好な関係を築けるように努力しましょう。話しやすい関係性の人なら、相手も遠慮なく色んな角度からのアドバイスをくれるはずです。すると、困り事や悩み事も素早く解決し、仕事がスムーズに進められるようになるでしょう。

自分の状況や困っていることについて具体的に話す

相談する時は、自分が今どのような状況にあるのか、何について困っているのかといったことをできるだけ具体的に相手に伝えることが何よりも重要であると言えます。大切なのは、相手との情報共有を強く意識することです。相手は何も知らない状態で相談を受けるのですから、一から説明していかなければなりません。

何についてのアドバイスを求めているのかをはっきり伝える

AかBのどちらにするか上司に相談する社員

現状説明がどれだけ詳しくできるか、何に対するアドバイスを欲しているのかを伝えられるかどうかが、必要なアドバイスを得るためには大切なことです。まず情報共有をしたあと、自分がどの点についてアドバイスをしてほしいのかを伝えましょう。

全く見当違いなアドバイスをされてしまっては相談した意味がありませんから、「自分はここで行き詰っています」とはっきり示しましょう。そうしなければ、相手も何についてアドバイスすればいいのか分かりません。

自分の現状と何についてのアドバイスが欲しいのかを明確に伝えるという基本的な相談力があれば、的を射たアドバイスをもらうことができます。自分の説明が足りなかったと感じたら、会話の中で少しずつ情報を足していくのも良いでしょう。

疑問点や不明点は分かるまでその場で何度も聞く

「一度相談したけれどやはりわからなかった」という場合もあります。この時に、もう一度相談することができるかどうかは相談力の有無にかかっていると言えるでしょう。「さっきも言っただろう」と言われるのが怖いと、再度相談することを躊躇する人は少なくありません。

そういった事態を避けるためにも、相談は一度で終わらせるのが理想的です。多少しつこいと思われることを覚悟した上で、疑問に思ったことや分からないことはその場で何度も聞きましょう。後になってから何度も聞く方が相手の時間を割き手間を取らせてしまうことになります。

一度で聞きたいことを全て聞いて仕事をスムーズに進めていくためには、やはり相談力が欠かせません。分からないことはその場で繰り返し聞くのも、相談力の基本ということを忘れないでください。

相談力を上げるには場数を踏み、相手によって相談の仕方を変える

相手によって相談の仕方を変える

相談力は一朝一夕で上がるものではなく、日頃から意識して磨き上げていくべきものです。今まであまり周囲に相談してこなかったという人は、特に相談することそのものに挑戦しなければなりません。

相談力を上げるためには、まず場数を踏むのが手っ取り早いでしょう。たくさん相談していけば、「今の説明では伝わっていなかったな」「こんな風に言えば伝わるのか」といったように、どのように話せば相手に自分の相談したいことが伝わるかを把握することができるようになります。

この他、相手によって相談の仕方を変えることも相談力をあげるためには必要です。例えば、職場で先輩にはこんな相談の仕方をしたけれど、上司にはそれが通用しなかったという場合が考えられます。そういった時に臨機応変に対応する力こそ、相談力と呼べるのです。

できるだけ自分と関わる機会が多い人に積極的に相談することによって、詳しく話すコツを掴み、自分の相談事を上手に伝えられるようにすれば、どんどん相談力は上がっていきます。

相談力を上げるメリット

相談力を上げると、どんなメリットがあるのでしょうか。ここで、相談力を上げることで得られるメリットをいくつか紹介します。相談力が上がれば、「仕事がデキる人」として職場での評価もアップするでしょう。

相談力を上げれば素早い問題解決に繋がる

アドバイスされた方法で仕事が順調に運びそうな社員

自分だけではどうしようもなかったことも、相談によって解決するということは多いものです。まるで霧が晴れるように、というのも大げさではないくらいに一気に解決策が見つかることが多々あるでしょう。

思い悩むよりもまず相談してみるべきなのは、その方が解決への近道だからなのです。それに、相談力があれば問題を解決するためのアドバイスを得ることは難しくありません。思い悩んでいる時間を仕事のために費やすようにしましょう。

相談することで、自分が思ってもいなかった角度からのアドバイスをもたらしてくれることもあります。他の人の考えが入ることで全く違った刺激を受け、自分だけでは限界があった想像力や発想力を膨らますことができるのです。相談しようか迷っているなら、それを行動に移した方が確実に事態は好転します。抱え込んでしまってはどんどん辛くなっていくだけなので、思い切って打ち明けてみましょう。

優れた相談力は仕事の効率化に役立つ

仕事があまり効率的に進まないという時には、自分の相談力を見直してみる必要があります。知らず知らずのうちに仕事を溜め込んだり、後回しにしていたりしたら、その原因を考えてみましょう。もしその原因が誰かに相談できずにいることなのであれば、相談力が問われていることになります。

自分ひとりでは進められないということを自覚しているにもかかわらず何もしないのは、相談力が低い証拠です。まずは、それを意識しなければなりません。仕事をサクサクと進めたいのであれば、なるべく早く誰かに相談し、的確なアドバイスをもらいましょう。

避けるべきなのは自分が仕事を溜め込んでしまい、効率が悪くなってしまっているという事態です。仕事の効率化を図るためにも、問題が起きそうになったらすぐ相談して助けを求めましょう。相談することは決して悪いことではないのです。

どんな内容の相談も全て同じ人にする必要はない

誰に相談するのが適当か迷う社員

相談の際に注意したいのが、誰にアドバイスをもらうかということです。「この仕事ならあの人に相談すればいいな」と頭の中で振り分けていきましょう。仕事に関することを全て同じ人に相談する必要はありません。その時に手が空いている人でもいいですし、自分が悩んでいる事柄に精通している人を探すのもいいでしょう。

相談力は悩む自分の心の支えになる

もし仕事で行き詰ったとしても相談力を発揮し、アドバイスを求められるということ自体が心の支えになるでしょう。仕事をしていく上での心の支えとして誰かに相談できる環境を作ることはとても大切ですから、常に整えておくべきでしょう。その環境作りのひとつとして相談力が挙げられます。相談力を持っていれば精神的な余裕が生まれ、ビジネスシーンでより良いパフォーマンスを発揮することが可能です。

相談力があれば「こういう時は相談してアドバイスを得れば先に進むことができるな」と思うことができますが、相談力がなければそうはいきません。相談力がなく常に孤軍奮闘、転んだら自力で立ち上がらなければならない環境の中に置かれているのは、自分を追い込んでしまい、ストレスを抱える原因を作ってしまいます。

相談力は仕事だけでなくプライベートでも必要不可欠

もし仕事を離れ、プライベートでも相談力がパワーを発揮します。相談力はより良いアドバイスをもらうスキルですが、それは自分の現状や気持ちを相手が十分に知ってくれていなければ良いアドバイスをもらうことはできません。

プライベートに関する相談はある程度感情に任せて話しても大丈夫

プライベートで相談する男性

プライベートに関することなら自分は今こういうことを思っていて、これがつらくて、どうしたらいいのかわからずに困っているというのを信頼できる人に相談しましょう。仕事関連の相談の場合はある程度論理的に話す必要がありますが、プライベートの話は少し感情的になっても相手に現状が伝わればそれだけで十分です。

プライベートの悩みは思い切って全て打ち明けよう

大切なのは中途半端に相談しないということです。相談をするのであれば思い切って全て話しましょう。その方が相手は信頼されていると感じてくれるでしょうし、親身になって相談に乗ってくれます。それが相談力であると言えるでしょう。

プライベートでのモヤモヤとしたものを相談相手に全て打ち明けず少しでも残しておくと、それがより大きな悩みの種となって、また顔を出してしまうかもしれません。

高い相談力を身につけることがビジネスシーンでの活躍に繋がる

高い相談力を身につけることによって、仕事をどんどん効率的に進められるため、自然と活躍の幅も広がっていきます。ビジネス上で相談力が役に立つ場面はたくさんありますから、相談力を身につけてそれを磨き上げていくことは、ビジネスパーソンとして必須であると言えるでしょう。

ビジネスでよりいっそう活躍するためには、相談力を身につけるメリットやその能力を高める方法を知り、積極的に周囲に相談して自分のスキルを蓄えていくことが求められます。