休職中の過ごし方で気をつけること旅行や外出は大丈夫?

休職している時ってどうやって過ごしたらいいのでしょうか。好きなように生活したいけれど、どうしても後ろめたい気持ちになってしまう人もいるでしょう。そんな人のために、休職中のより良い過ごし方についてまとめました。

休職中の過ごし方で気をつけること旅行や外出は大丈夫?

休職中はどう過ごせばいいの

病気や怪我で会社を長期で休むことになってしまった時は休職という扱いになります。ずっと仕事をしてきたのに急に休むとなると、どのように過ごしたらいいのか分からないこともあるでしょうし、同僚は自分が休んでいる間も仕事をしているのだからと、何となく後ろめたい気持ちになってしまいそうな人もいるのではないでしょうか。

そんな人のために、休職中はどのように過ごすのがいいのかご説明します。特に、適応障害やうつ病といった心の病気が原因で休職することになってしまった時にはどうしたらいいのか、症状の改善に繋がる過ごし方の一例から、職場に復帰するときに気をつけるべきことまでご紹介します。

休職が必要になるのはどんな時?

休職とは、従業員が継続して業務に従事することが難しくなった時に、会社判断によりその従業員を一定期間休ませる制度のことです。休職する理由は様々ですが、主な理由としては業務外での怪我や病気にかかってしまって長期で働けなくなるというケースが多いでしょう。

病気で休職する時は、身体の不調だけでなく心の不調という場合も考えられます。仕事や職場の人間関係などから生じるストレスなどが引き金となって、適応障害やうつ病になってしまう場合です。

現在の日本では、10人に1人の割合でこうしたメンタル面の病気にかかっているとも言われており、どのようにケアをしていくか、ということは会社側も真剣に取り組まなくてはならない状況にあると言えるでしょう。

休職制度は法律で一定に決められているものではなく、会社ごとの決まり事として就業規則によって定められています。会社ごとに細かいルールは異なりますが、休職が認められる事由や状況というのは概ね共通していると言っていいでしょう。

休職中の過ごし方は?

頭の後ろで手を組み、目を瞑り、ソファで寝転ぶ男性

会社から休職が認められて休職期間に入ったら、とにかく仕事のことは忘れて何も考えずにゆっくり過ごしましょう。休職中は休養するための期間なのですから、絶対に無理をしてはいけません。睡眠をしっかり取り、焦らずに回復に努めましょう。

適応障害やうつ病の特徴として、最初の頃は気持ちが過度に落ち込んだり、不眠症になったりなど様々な症状が出る可能性があります。そのため、まずはストレスの原因となっているものから遠ざかるように心がけましょう。どれくらい時間がかかるかは個人差がありますが、ストレスから離れると自然に状態は良くなっていきます。

少し状態が良くなってきたら、自宅の近くを散歩したり日光浴をしたりなど少しずつ外に出るようにしていきましょう。気持ちがより上向きになって何かしたいなと思えるようになったら、徐々に行動範囲を広げてみるのもいいでしょう。ジムに行って軽い運動をしてみるのもいいかもしれません。

休職中に気をつけること

休職中は、とにかく規則正しい生活を送るようにも心がけましょう。生活のリズムを整えることは、症状を改善させるためにはとても大事なことです。休んでいるからといって、夜更かしや暴飲暴食はもってのほかです。

特に適応障害やうつ病は不眠症になりやすいため、気をつけないと病気が原因で夜寝られなくなり生活が不規則になってしまうという悪循環に陥りやすいので注意が必要です。休職中なので睡眠時間を多く取ることは必要ですが、日中の中途半端な時間に昼寝をしないように気をつけるといいでしょう。

休職中に余計な情報を耳に入れてしまって気持ちが後ろ向きにならないようにも気をつけましょう。特に仕事のことが原因で休職している場合は、例えば職場の同僚からの体調を気遣うメールであってもストレスを感じてしまう可能性があります。

職場からの連絡を完全に拒絶してしまうと休職中から復帰するときに気まずくなってしまうので、うまく配慮する必要はありますが、気持ちが落ち着くまでは、ストレスの原因になりそうなものはできるだけ耳に入らないようにしておくのも一つの手です。

休職中に旅行に行ってもいいの?

荒野を旅する男性

休職中に旅行に行くこと自体は気分転換になりますので、体調面で問題なければ行ってもいいかもしれません。ただ、休職中に旅行に行くということは、職場の人には知られないようにしておいた方がいいでしょう。

いくら療養になるとはいえ、病気で休んでいる期間を利用して旅行に行くことを快く思わない人だっているからです。実際に、うつ病で休職中の人が海外旅行に行ったことが物議を醸して話題になった事例もありました。旅行に行く場合は、家族や職場と関係ないごく親しい人にだけ伝えて行くようにしましょう。

旅行の行き先も、海外は避けるなどの配慮をした方がいいでしょう。旅先で何かあった時に休職中の自分で対処できるかどうかも考慮しながら行き先を選ぶといいかもしれません。

休職中は人に会わない方がいい?

ストレスにならないのであれば、休職中でも人に会うのはもちろん悪いことではありません。ちょっと外出して気のおけない親しい友人と話をするのは、いい気分転換になります。

ただ、外出中にばったり職場の人に会ってしまうということも可能性としてはゼロではありません。もちろん休職中に職場の人に会うのは悪いことではありませんが、もし気になるようであれば、出かける場所には配慮した方がいいでしょう。人ごみや満員電車もストレスの元になりますので気をつけましょう。

休職期間が満了した時は?

エスカレータをバックにネクタイを締め直す男性

休職期間が満了するタイミングで、会社と復帰のための面談をします。この時点で復帰しても問題ないと会社が判断すれば復帰することができます。復帰の判断はあくまで会社が行うものであり、本人がいくら望んでも復職が認められないこともあるということです。

客観的に見て、復職できる状態であるのに会社がそれを拒むということはできません。仕事をさせても問題のない労働者は、必ず何らかの業務に就かせなければならないということです。

もし客観的に見て復職が難しいと判断された場合は、休職期間の延長措置が取られる場合もありますが、全く復職の見込みが立たない場合は復帰することはできず自然退職となります。こういったことも就業規則に定められていますので、確認しておきましょう。

休職から復帰するためには?

休職中の身から会社に復帰するためには、病気を克服していると判断され、復職を会社から認めてもらわなくてはなりません。休職中の状態から復職できるかどうかは、就業意欲があるか、職場や業務への適応力はあるか、継続する体力はあるか、通勤は問題ないか、などの項目を基準にして産業医や上司と面談を行い、判断をします。

もちろん、休職から復帰するためには医師の診断書が必要になりますので、休職期間が終了するタイミングで医師の診察を受けるようにしましょう。場合によっては、会社から医師の診断を受けるように命じられることもあります。

産業医とは労働者の心身の健康を守る医師のこと

休職からの復帰後に気をつけることは?

長い間休んでいたのですから、いきなり同じペースで仕事をしようとしてはいけません。休職から復職した直後は、ちょっとしたことですぐに体調を崩してしまいがちですので、まずは体調管理を優先に考え、少しずつ身体を慣らしていきましょう。仕事の疲れを次の日に持ち越さないように、仕事終わりの時間や休日はしっかり休息を取り、休職中と同じく規則正しい生活を継続するようにしましょう。

復職後も同じ環境に復帰する場合は、同じ理由で症状が悪化してしまう可能性があります。そうならないようにするためには、無理をしないということはもちろんですが、職場への関わり方や考え方を変えるということも必要になってきます。

ストレスを感じると思ったら、思い切って席を立って少し気分転換してみたり、仕事の量を減らしてみたりなど、復職前にはしていなかったことを行動に取り入れてみるのもいいでしょう。イライラやモヤモヤが起きないように、自分自身をうまくコントロールするように心がけるのも大事です。

職場の同僚や上司ともコミュニケーションをしっかり取るようにしましょう。孤立していては、思うように周囲からのサポートも受けられなくなり、元の状態に戻ってしまう可能性が高まります。普段から会話をするようにしていれば、周囲からも理解が得られやすくなるでしょう。何かと気遣いしてくれるようになるでしょうし、自分自身が休職していたことに対して後ろめたさを感じることもなくなるはずです。

休職中の過ごし方は心と体の静養に努めるのが大切

ソファで寝転がる半そで半ズボンの若い男性

休職という言葉には、働けなくなってしまった方が悪いという、ネガティブな響きがどうしても付いて回りがちです。無理をしすぎて休職をしてしまったときには、そんな風に自分を責めてしまい、余計に気分が落ち込んでしまうということもあるでしょう。

そんな時は、休職は心と体の静養期間と割り切って考えて、思い切って休んでみましょう。前向きな気持ちで休職制度を活用しようと思えば、休職に対する印象も随分変わってくるはずです。休職中の過ごし方に思い悩むことがある人は、そんな風に考えてみてください。きっと気持ちが楽になるはずです。