「ちなみに」の敬語~ビジネス会話がどんどん広がる使い方

「ちなみに」という敬語を口にする機会は多いですが、正しい敬語で表現することはできるでしょうか。特に失礼があってはならない仕事現場では、社会人としてふさわしい言葉選びを身につけなくてはいけません。ここでは「ちなみに」を使ったビジネストーク例をご紹介します。

「ちなみに」の敬語~ビジネス会話がどんどん広がる使い方

ビジネス会話で大活躍!敬語で「ちなみに」をマスターしよう

皆さんは、ビジネスの現場で「ちなみに」という敬語を上手に使えていますか。社会人に必要とされること、それは人並み外れた能力やキャリアではありません。もちろん仕事に対する前向きな姿勢や成長していくスキルアップを、雇ってくれている会社や企業に常に見せ続けることは必要です。しかし、日々職場で求められているのは、高いコミュニケーション能力と柔軟な姿勢を兼ね備えた人材であることに間違いありません。

「高いコミュニケーション能力」と「柔軟な姿勢」は、相手に好印象を与える会話力を持つ人に共通して見られるビジネススキルであります。その会話力を支えてくれる敬語・そして多くのボキャブラリーの中に、今回クローズアップします「ちなみに」という言葉が存在します。ここでは、ビジネスシーンや日常生活でも使える便利な言葉「ちなみに」の正しい使い方をご紹介します。スマートな会話力を身につけて、仕事や人間関係開拓に役立てていきましょう。

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「すいません」の敬語のビジネスでの変換

どんなシチュエーションで使う?「ちなみに」の意味&活用法

敬語の使い方を後輩に教える先輩

世の中には、あまり深い意味を持たないけれど、使うことによって会話がイキイキとしたりスムーズになったりする便利な言葉が沢山あります。皆さんもついつい意識せずに使っている言葉がひとつやふたつ、あるのではないでしょうか。中でも「ちなみに」は、相手を選ばずどんなシチュエーションでも使いやすいことから、多くの人が何度も口にしたことがある言葉です。この「ちなみに」とは、一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

そもそも「ちなみに」って敬語なの?

「ちなみに」は敬語である…とハッキリ肯定することはできませんが、丁寧語や敬語と組み合わせて使うことでビジネストークに活かせる魅力を備えています。「ちなみに」を敬語らしく表現する際には「ちなみに申し上げますと」「ちなみにお手元を拝見して頂きますと」などなど「ちなみに」と一緒に謙譲語や丁寧語を使うとフォーマルな響きが生まれます

「ちなみに」の意味は「○○に付け足して言うと」

「ちなみに」の意味は「○○に付け足して言うならば」「ついでに言うとすると」など、一度述べたことにさらに情報を付け足して言う際に、その前の文と後からくる情報を繋ぐ接続詞の役割をします。したがって、何か余計に言いたいことや新しい情報を付け足したい時に「ちなみに」で繋ぐと、会話の流れも活きてくると同時に、聞き手の注意を引きつける地味ながら強い影響力を感じさせます

「ちなみに」の活用法は、後述が新しい情報であること

「ちなみに」を使う際には、前文と後文の関係性に注目することが大切です。「ちなみに」の後に来る文章は、前文にも増した新しい情報、聞き手にとってプラスになるような内容であることがポイント。以下の例文のように、この前文と後文のプラスな関係性が成り立っていない場合は、「ちなみに」を正しく使えていないと言えるでしょう。

「ちなみに」の間違った活用法

NG例:「この商品は現在セール中の品です。ちなみに、隣のお店は混んでいましたか?!」
OK例:「この商品は現在セール中の品です。ちなみに、明日中に配送することが可能ですよ」

NG例は、前文とは全く関係がなく、聞き手にとっては何のプラスにもならない質問が続いています。お隣のライバル店の様子が気になる場合、「ちなみに」ではなく話題を変える「ところで」が正解です。OK例では、前文の情報に関連したプラスな内容がきているのが分かるかと思います。

明日から使える!「ちなみに」を使ったビジネス会話例

ビジネスメールの使い方を指導する会社員

日常会話の中で多少間違った言葉の使い方をしていても、周囲は聞き流してくれるかもしれません。しかし、社会人ともなると個人としてではなく会社の一員としての立場であるため、常識ある振る舞いが求められます。ビジネストークの最中に、ちょっぴりおかしな「ちなみに」の使い方をしていると、自分はもちろん会社や企業の印象までも下がってしまいます。

ここでは、職場やビジネスシーンでの会話を元に「ちなみに」の使い方・前文と後文の繋ぎ方を参考にしてみてくださいね。

ビジネスシーンでの「ちなみに」会話例1

「社長、このまま業績が伸びれば銀座での新店舗オープンも期待できそうですね。ちなみに、○○商社の山田さまが、銀座に良い物件があるとおっしゃっていました」
NG例:「ちなみに、○○商社の山田さまから銀座の良い物件についての情報を入手済みです」

こちらは、前文にプラスして新しい情報を上乗せする使い方です。しかし、「ちなみに」は新しい情報をこちらから提供するような意味合いがあるため、目上の方に使う際には印象が悪くならないように言葉選びに気を付けたいところですね。

NG例を見てみると、新しい情報を分かっているのに自分だけが知っているような、上から発言だと捉える人もいるような感じを受けます。目上の方へ「ちなみに」を使う際には、全文を丁寧な言い回しにすることが重要です。

ビジネスシーンでの「ちなみに」会話例2

「以下のような点から考察致しまして、弊社におきましては今回のプロジェクトを続行する意向でございます。ちなみに申しますと、デザインを担当される○○会社様には、皆さまのお手元にあります同じ資料をすでに送付済みでございます」

取引先の方や目上の方を招いてのプレゼンなどでは、「ちなみに」をもう少し敬語らしい表現にしたいものですね。そんな時には、謙譲語「申します」「申し上げますと」などを付け足すとなお良いでしょう。

ビジネスシーンでの「ちなみに」会話例3

「○○株式会社の田中でございます。いつも弊社の鈴木がお世話になっております。ちなみに、鈴木は只今出張中のため、横山さまによろしくお伝えくださいと言付かって参りました」

ビジネスシーンでの自己紹介時にも、「ちなみに」を使った会話をすることができます。この際にも、脈略のない内容を「ちなみに」で繋ぐのではなく、あくまでも前文に関連する情報を後文に持ってくるとスマートな印象になります。

ビジネスメールで「ちなみに」を使う際の気を付けたいポイント

お客様へ進捗をメールで伝える会社員

もちろんビジネスメールでも「ちなみに」を使うことはできますが、文字にする際にはできる限りフォーマルな印象になるように心がけたいものです。では、仕事のメールで「ちなみに」を使う際のポイントをチェックしてみましょう。

ポイント1.「因みに」と漢字にして口語的な印象を下げる

誰の目に留まるか分からないビジネス文書やメールでは、あくまでも口語的な表現を避けてきちんとした印象を与えるのも大切です。「ちなみに、明日の会議は東棟の5Fで開催されます」と記すよりも、「因みに、明日3月4日(火)13:00より予定しておりますABCカンパニー様との会議は、東棟5F○○室にてお待ちしております」という風に、メールであることの利点を活かした文章にすることがポイントです。

ポイント2.「ちなみに」+「敬語/謙譲語」の組み合わせを

ビジネスメールの場合、「ちなみに」だけではフォーマル感が下がると同時に、そのカジュアルな言い回しが返ってメールを受け取る方に不快な印象を持たれてしまう危険性があります。そこで、「ちなみに」を使う際には、前項にも挙げましたように「敬語/謙譲語」と組み合わせて丁寧な表現を作るように心がけましょう。

「ちなみに、明日より弊社の商品すべて50%オフです」ではなく、「ちなみに申し上げますと、明日より弊社の商品はすべて半額にてご提供させていただきます」の方がベター。会話で使い慣れた言葉をビジネスメールに書き記す際には、改めてフォーマルな印象になるような言葉選びを持って文章を組み立て直すことが、相手に失礼のないメールを作成するポイントです。

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二重敬語の例と正しい使い方

「ちなみに」の英語変換は「By the way」でOK!

日本語しか使えないハーフの会社員

誰もが中学で習った記憶がある「By the way」、使う機会がなくてもなぜかこの響きが頭に残っている人も多いはず。英語で「ちなみに」と言いたい時には、この「By the way」を使いましょう。「By the way」を直訳すると「ところで」という意味になりますが、もちろん日本語特有の「ちなみに」という文章に使えるので、ぜひ例文を参考にしてみてくださいね。

「By the way」を使った「ちなみに」会話例1

「So, we’ll meet tomorrow morning for business meeting. By the way, after meeting, do you have a time?」
(訳:じゃあ、明日のビジネス会議で会いましょう。ちなみに、会議の後は少し時間ありますか?)

「By the way」を使った「ちなみに」会話例2

「Your work is going very well in Shanghai.」「Thank you. Luckily Chinese economic growth is higher than last year. By the way, our company will advance to also Australia.」
(訳:「上海での仕事が順調みたいだね」「ありがとうございます。幸いにも中国の経済成長率が去年よりも高いんです。ちなみに、来年にはオーストラリアにも我が社は進出するんですよ)

「By the way」を使った「ちなみに」会話例3

「Nice to meet you Mr. John. I’m Takashi Yamada, president of ABC company. And I introduce our sales manager Tanaka. By the way, Tanaka has worked in States so his communication ability supports me a lot.」
(訳:はじめまして、ジョーンズさん。私はABCカンパニーの社長である山田隆です。そしてこちらが、我々のセールスマネージャーである田中でございます。ちなみに、田中は米国での仕事経験がありまして、彼のコミュニケーション能力にいつも助けられています)

「ちなみに」を使って、もっと広がるビジネストークを!

敬語を使いこなすビジネスマン

「ちなみに」を使うことのメリットは、情報をプラスすることによって会話がより広がっていくことです。特に仕事においては、会話スキルをより高めることで人間関係はもちろん、自分の働く環境さえも変えていくことができるのです。ビジネスシーンでも使える「ちなみに」の敬語表現を身につけて、社会人としてのステップアップを目指しましょう。

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